第7回ジュニアエコリーダー環境学習講座を実施しました!

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

「子ども科学館で実験をしてみよう」を開催しました

 第7回の環境学習講座は、「子ども科学館で実験をしてみよう」
 神奈川工科大学厚木市子ども科学館を訪れ、実験を通して地球温暖化について学びました。
 子ども科学館の菅原さんに講師をしていただき、入浴剤とフィルムケースを使用したロケット実験や、入浴剤から発生した二酸化炭素を水に溶け込ませる実験などを行い、楽しく地球温暖化について考えることが出来ました。
 講座の後には、自由参加のプラネタリウム上映会を行い、星座や生命の歴史について学びました。

二酸化炭素でロケットを発射!

 今回の講座で大活躍したのは、入浴剤です!
 最初の実験は、ロケットの発射です。
 入浴剤をトンカチで細かく砕き、小さじ1杯くらいをフィルムケースに入れ、同量の水を入れてふたを閉めたら、
 キャップを下にしてメスシリンダーに入れます。

入浴剤入りのフィルムケースが入ったメスシリンダーやトンカチの写真

 色が濃くなり、入浴剤が水に溶けているのだとよくわかります。
 「ぶどうジュースみたいだね」と臭いをかくにんするジュニアエコリーダーもいました。

椅子の後ろにしゃがみ込んでメスシリンダーを見つめている2人の女の子の写真

 いつ発射するかわからないので、避難して見守るジュニアエコリーダーたち。
 勢いよく発射するので、メスシリンダーを蛍光灯などの真下に置かないように注意しましょう!

 最初は少量の入浴剤を使って、おっかなびっくり実験をしていたジュニアエコリーダーたちも、慣れてくると、「入浴剤と水の比率はどのくらいが良いのかな?」、「入浴剤をたくさん入れたら高く飛ぶのかな?」など、積極的に工夫をしていました。

二酸化炭素についての実験

 入浴剤と水を混ぜると、気体が発生しているらしいことは、キャップが開いてフィルムケースが飛んでいくのを見て、わかりました。
 では、発生した気体は、本当に二酸化炭素なのでしょうか?
 石灰水を使って確認してみましょう!

左側に透明の石灰水の試験管、右側に白く濁った石灰水の試験管、右側の試験管とチューブでつながっている入浴剤入りのペットボトルの写真

 ペットボトルに水と入浴剤を入れて、チューブのついたふたを閉めます。
 チューブの先は、石灰水の入った試験管に入れておきます。チューブが石灰水に触れるように挿しましょう!
 入浴剤が水に溶けると、ポコポコと気体が発生して、石灰水が白くにごりました。
 左の試験管は、気体を入れていない石灰水です。比べてみると、一目瞭然ですね。
 石灰水が白くにごるということは、発生した気体は、二酸化炭素で間違いないようです。

次は、二酸化炭素を水に溶かすとどうなるか、実験してみます。

入浴剤が入ったペットボトルと水が入ったペットボトルがチューブでつながっている写真

 入浴剤と水を、今度は大きなペットボトルに入れ、チューブのついたふたをしめます。チューブの先端は、水のみをいれたペットボトルに挿しておきます。
 二酸化炭素は空気より重いので、ふたをしていなくても、逃げて行ってしまうことはありません。
 どのくらいの二酸化炭素が溜まっているのか、目には見えないので、しばらくこのまま待ちます。

 しばらく経ったら、水の入ったペットボトルからチューブを抜き出し、蓋をしたら、思い切り振ります!

水の入ったペットボトルを振っている男の子の写真

 少しの間振り続けると、固いペットボトルがべっこりとへこみました!
 二酸化炭素が水に溶けると、ペットボトルの中の空気の体積が小さくなって、ペットボトルはへこみます。

二酸化炭素と地球温暖化

 二酸化炭素は、とても水に溶けやすいですが、特に冷たい水にはよく溶けます。
 悪者にされがちな二酸化炭素ですが、この水に溶けやすい性質を利用して、環境のためになにかできないでしょうか。

ペットボトルで作られた装置で実験をしている菅原さんの写真

 菅原さんが、考案した装置を見せてくれました!
 左のペットボトルで二酸化炭素を発生させ、水の入った右のペットボトルに送り込みます。
 すると、右のペットボトルに挿されたチューブから、水が上がっていき、上部に設置された装置に溜まります。
 溜まった水を放流すると、そのエネルギーで水車を回ることができました。

 このように、増えすぎてしまった二酸化炭素を有効に利用して、エネルギーを生み出すことができれば、環境を守ることができますね。

まとめ

 第7回環境学習講座では、二酸化炭素について学び、悪者だと思いがちな二酸化炭素も、工夫をすることで有効に利用できる可能性があることに気づくことができました。
 ジュニアエコリーダー環境学習講座も、残すところ1回となりますが、みんなで楽しく学びたいと思います!
(公開日:令和2年2月3日)

イベント開催日

2020年1月18日

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