令和4年8月 バスで行くエコツアーを開催しました!
「バスで行くエコツアー」について
環境保全に対する意識の啓発と、環境保全のために自らが率先して行動できる人材育成、機会の創出を図るため、環境市民学習講座「バスで行くエコツアー」を開催しました。
当日は、愛川町にある「宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館」や宮ケ瀬ダムの観光放流を見学した後、バス車内では、岩崎吉太郎に関する説明がありました。岩崎吉太郎は、厚木で初めて発電を行った人物です。また、農地の上にソーラーパネルを設置、発電と営農を分かち合う厚木初のソーラシェアリングの農園である「あつぎ市民発電所1号機(落合農園)」の見学を行いました。
宮ケ瀬ダム水とエネルギー館
宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館は、ダムと人々との関わりや、水資源の利用と保全の必要性・ 重要性を、さまざまな展示物で体験しながら学習できる場です。レクチャーでは、宮ヶ瀬ダム水とエネルギー館の館長である堀江さんより映像をとおしてダムの働きなどを分かりやすく説明をして頂きました。

宮ケ瀬ダムは、治水の機能のほかに、放流による発電など様々な重要な役割を果たしており、宮ケ瀬ダムを建設するために、使ったコンクリートの量はなんと約200万立方メートルで、これは日本にあるダムの中で日本一コンクリートを使用しているダムとのことでした。
参加者の方からは「宮ケ瀬ダムに魚はいるのか」や「台風の際の対応はどうしているか」等の質問がありました。

レクチャーの後は、宮ケ瀬ダムの観光放流を見学するため、インクラインでダム上からダム下に移動しました。途中見える景色から、宮ケ瀬ダムの大きさに改めて驚かされました。
インクラインは、ダム建設時にセメントを積んだダンプを上から下へ移動させるために使われた装置を活用してケーブルカーとしたものであるとレクチャーの際に説明がありました。
観光放流では、1秒間に30立方メートルの水が放流されるとのことで、その迫力に圧倒されました。
放流先には虹がかかっていました。

観光放流見学後は、昼食の時間を含めた自由見学です。
お昼は、宮ケ瀬ダム水とエネルギー館周辺で各自好きな場所でいただきました。
宮ケ瀬ダム水とエネルギー館1階の奥にあるLake Side Cafeでは様々な食事をいただけるカフェがあります。メニューの中にある宮ヶ瀬ダム放流カレーはダム放流にちなんだ仕掛けがされており、とてもおいしかったです。
宮ケ瀬ダム水とエネルギー館の館内では、体験型のゲーム感覚で学べる装置等様々な展示物があり、楽しみながら、学習することができました。
厚木電気と岩崎吉太郎
バス車内では、エコ・アップ・あつぎの代表である落合さんから、厚木電気とその創始者である岩崎吉太郎のお話をしていただきました。厚木市に初めての電気が供給されたのは、厚木電気が小鮎川の流れを使って水力発電を行い、厚木神社の祭りに電気を供給したのが始まりとの話がありました。

現在も水力発電で使用された厚木電気の遺構を確認することができるとのことです。

また、厚木市の飯山には、岩崎吉太郎に関する記念碑もあります。当日は、資料やバスの車窓から見学しました。
※厚木電気と岩崎吉太郎の項目の写真2枚は、当日配布した資料の写真を使用しています。
市民発電所1号機(落合農園)
宮ケ瀬ダム水とエネルギー館を後にして、あつぎ市民発電所1号機(落合農園)でソーラーシェアリングの設備を見学させていただくとともに、(一社)あつぎ市民発電所の理事長である遠藤さんから地球温暖化の影響やその対策として再生可能エネルギーによる発電が必要であること等についてお話をお伺いしました。

市民発電所1号機(落合農園)は実験場とのことで、太陽光パネルの隙間を変えることで遮光率を調整し、作物の生育にどのような影響を与えるかを研究しているそうです。また、今後も地球温暖化への対策として、こうした発電所のように再生可能エネルギーによる発電所を増やしていきたいとのことでした。

農園の上に、たくさんの太陽光パネルが設置されていました。
参加された皆さんの感想から
・厚木市の知らないことや人のことが分かり、考えさせられました。
・普段は、なかなか行くことができない場所に連れていっていただいて、とても貴重な機会でした。また参加したいです。ありがとうございました。
・インクラインに初めて乗りました。宮ケ瀬ダムについて詳しく知れたのがよかったです。
イベント開催日
令和4年8月3日
この記事に関するお問い合わせ先
環境農政部 環境政策課 環境政策係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2749
ファックス番号:046-223-1668
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更新日:2022年08月25日
公開日:2022年08月25日