令和3年度第2回厚木市環境審議会会議録

更新日:2022年05月13日

公開日:2022年05月13日

令和3年度第2回環境審議会会議録 

会議概要
会議主管課

環境政策課

会議開催日時

令和4年3月28日15時から16時30分まで

会議開催場所

市民交流プラザ ミュージックルーム2

出席者

環境審議会委員14人

(事務局)11人

環境農政部長、循環型社会推進担当部長、環境政策課長、
生活環境課長、環境事業課長、環境施設担当課長、農業政策課長、
農林・鳥獣対策担当課長、都市農業支援担当課長、環境政策係長、
環境政策係副主幹、環境政策係主査

傍聴者なし

会議の経過は次のとおりです。

 

1 開会

 

2 あいさつ

海老澤環境審議会会長

 

3 案件

(1)厚木市環境審議会の運営について

-資料1に基づき、事務局から説明-

 

会長

ありがとうございました。皆様の方からご質問ご意見等ありましたらお願いいたします。
ご意見等ございませんでしょうか。
では、今のご説明で皆さんご理解いただけたということでよろしいでしょうか。

 

(同意)

 

会長

ありがとうございます。

 

(2)生物多様性あつぎ戦略令和2年度取組結果等について

-資料2に基づき、事務局から説明-

 

会長

ありがとうございました。それでは、今の説明に対してご意見、御質問等お願いいたします。

 

委員

環境の全般的な質問を何点かさせていただきます。
家の近くの畑で作物の被害があり、ハクビシンではないかと皆さん言っている。ハクビシンは有害鳥獣という位置付けなのかということと、駆除について市ではどのような扱いをしているかということを伺います。
次に、三田せせらぎの小道の除草を地元にお願いしていると資料にありますが、面積が広く無理ではないかと感じます。定期的に業者を入れるような予定があるのかどうか伺います。
次に、新たなインターの近くに大規模な物流倉庫がいくつも建設されており、農地の保全の観点から開発許可はどうなっているのか伺います。
次に、大規模な店舗などには公共緑地の保全に関する協定による緑地帯があるのですが、管理が滞って、草ぼうぼうの場所が見受けられます。緑地帯の設置だけでなく、維持管理についても指導等ができないか伺います。
最後に、環境教育について、学校における環境教育に関して研究しようという動きがあり、計画があれば発展につながると思っていますが、いかがでしょうか伺います。

 

事務局

ハクビシンについては、農地であれば、囲うための柵の設置費への補助を行っています。なお、農地でない場合は、おりをお貸しして、捕獲したものについては市が処分するという形で対応しております。
三田せせらぎの小道の除草については、所管課に話を聞いている限りでは、助成金を出してお願いしている地元団体の構成員の高齢化が進み、難しくなってきているとのことです。今後、委託にしていくのか、人集めをどうするのかといった検討が必要な課題として認識しているという現状です。
農地への物流倉庫の建設については、物流効率化法により、インターチェンジから一定の範囲内においては、物流倉庫を集約化することで排気ガスを減らすといった条件の中で建設ができることとなっています。そのような中で、建設に際して、周辺農地のために、必要に応じて水路の付け替えを条件とすることなどを通じて農地の保全を実施しております。
環境教育に関しては、後ほど説明しますが、今後、行動計画を策定する予定で、それを検討する協議会を設置することとしております。
なお、緑の協定に基づく緑地帯の維持管理については、把握ができておりませんので、担当する課にご意見をお伝えしたいと思います。

 

会長

御意見の中には、今回の案件に直接関連はないのかもしれないですけど、そういうご意見を基に今後の生物多様性の方針を考えていく上で参考に取り入れていただければと思います。

 

委員

取組結果の報告を受けて、市がコロナ禍において苦労しながら色々と考えて実施されていることについて敬意を表します。
その上で、生物多様性あつぎ計画の中で、DXについて記載がないことを心配しています。DXまでいかなくても、ITやデジタルの技術の活用、例えば、環境保全にドローンやロボットを使うなどが考えられると思いますが、今後そのようなことは考えられるでしょうか。

 

事務局

来年度の秋に計画改定に係るアンケートを実施しますので、その中で市民や企業のニーズや考えを捉えていきたいと思います。
また、お知らせになりますが、生物多様性に関するさがみ自然フォーラムというイベントを今年度VRで開催をしております。デジタル技術の活用という点で一つの事例と言えると思います。5月15日までWeb上の仮想現実で展示を見ることができますので、是非ご覧ください。

 

会長

今説明のあったバーチャルリアリティの展示を拝見しましたが、とても充実したものでしたので、皆さんも是非ご覧になっていただきたいと思います。

 

委員

本案件の報告から、市の皆様が様々な努力をされていることが分かりました。敬意を表したいと思います。
その上で、説明のあった生物多様性あつぎ戦略の改定作業の遅れについて、令和3年度の取組結果を含めて今後改定を行うことになると思いますが、課題や問題を明らかにするだけでなく、それをどうしていくかという方針を決めることが大事と思います。
例えば、山地の保全等について、地元産の木材活用をどう進めるかが課題と示されていますが、間伐材の搬出はあったが、公共施設の整備に活用されていないということも併せて記載があります。そこで、県産材を積極的に使おうとしている市内業者や森林組合との連携を進めるということを考えなければならないと思います。
また、雑木林は、人が手を入れることによって存続してきましたが、手入れをしなくなったために木が老齢化して大きくなりやぶ化してしまうことや老齢した木がナラ枯れするといった問題が起きています。
一方で、林産物の活用として椎茸のほだ木としての活用や薪の需要もかなりありますので、皆伐更新をして若返らせるということも必要ではないかと考えていますがいかがでしょうか。

 

事務局

来年度の事業になりますが、間伐材を加工した積み木を新生児にお祝い品としてお配りすることを考えており、森林組合に試作品を作成していただいています。決定はしておりませんが、今後、山の整備、木の伐採、おもちゃの製造について森林組合と手を組んでやっていければと考えております。また、計画改定の方針については、今後、市民向けアンケートや関係部署との調整を経て皆様にご審議いただける形にできればと考えております。

 

委員

令和2年度の取組報告として本当によくまとめてくださっていると思います。
厚木産木材のおもちゃは情操教育の点でも素晴らしいとおもいました。同様に岡山県の木材の産地である真庭市で、林業の活性化のためにCLT工法を取り入れています。
それが絶対的に良いとは限りませんが、木材の活用は、LCAを考慮して最適な選択をすることが林業の活性化につながると思います。
また、有害鳥獣対策について、駆除が主な対策との報告になっていますが、生息環境の再野生化など動物が健全に生息できる場所についての要素も計画に盛り込んでいただけると嬉しいと思います。
また、質問になりますが、里山の再生について、助成金を機械類の購入に充てることができないとよく聞きますが、厚木市ではどうなってますでしょうか。

 

事務局

里山の保全活動を行っている団体に補助金を出しておりますが、保全活動や体験事業などに使用されるものであれば、機械の購入やメンテナンスに係る費用に充てることができることになっています。
また、有害鳥獣の話ですが、人間が生活するエリアと動物が生息する山とを獣害防護柵ですみ分けをしているということがございます。駆除については、人間の生活エリアにおける対策ということになっております。

 

委員

最近、街路樹の植え替えをしているようで、アメリカハナミズキが増えています。計画で駆除対象としている特定外来種ではありませんが、外来種です。このような緑化については、在来種、地元の木で行っていただきたいと考えています。他の市町村でもそのようにしているところがあって、北海道の網走市では、ハルニレやナナカマドを植えている例があります。厚木の里山に日本のハナミズキもあります、地元の木は虫が付きにくく、根付きやすいということもありますので、土着の木を使っていただきたい。

 

事務局

街路樹については、他の部署で行っておりますので、現状を把握しきれておりませんが、いただいた意見は、担当課に伝えさせていただきます。
また、関係部署と生物多様性の考え方、認識を共有し、連携を図って進めなければならないと改めて感じました。ご意見ありがとうございます。

 

委員

全市における生物多様性の保全と再生のところで、希少野生動植物の保全、それから外来種等の対策という項目で調査を行ったとありますが、これが市内のどの場所で調査したものか教えていただけますか。

 

事務局

オオタカの調査について説明いたします。細かいところまでは公開していないのでお伝えできませんが、七沢地区、上古沢地区、下古沢地区、荻野地区で調査をしております。

 

委員

先ほど話がありました間伐材を利用した積み木の話は、先週のタウンニュースで記事が掲載されていました。そうであれば、間伐材が出ない近隣市町村と連携して事業を広げることで商売になるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

 

事務局

当該事業については、神奈川新聞等にも記事が掲載されており、森林組合が間伐材を搬出してそれをおもちゃにし、プレゼントするということを予定しております。近隣市町村との連携までは考えておりませんが、商売や事業拡大という面では、森林組合で同様のものを販売するといったことも可能性としてあると考えております。

 

会長

様々な地元の生活者目線の具体的な質問やご意見がでました。このような意見を今後の取組に反映させていただきたいと思います。
また、今回、令和2年度の取組結果の報告がありましたが、今年度はなかなか会議が開けなかったという事情もあるかと思いますが、もう少し早い時点でこういった意見交換ができれば、次年度の事業にいかせるかと思いますが、いかがでしょうか。

 

事務局

決算以降でないと確定した報告ができないという事情もございますが、ある程度まとまった時点で審議会に諮れるよう事務改善をしていきたいと思います。

 

会長

先ほどのご意見にもありましたように、課題と方針の関係やアンケートを実施されるということなので、そこら辺のスケジュールもあると思いますので、ぜひもう少し早い段階で見せていただけると非常にいいかなと思いました。

 

委員

少し言葉を足した方が良いと思った点についての意見です。
人工林と地域水源林という言葉が資料で併記されていますが、人工林というと天然林に対する言葉で、地域水源林というと区分を示す言葉で、視点が異なるため、直接発注による整備と補助による整備とするなどそろえた方が良いと思います。
また、「森林整備後の維持管理」という表現がありますが、森林整備自体が維持管理のことなので、意図が伝わるように言葉を足すと良いと思います。
あと、除間伐の字に誤字があることと、除間伐とは、除伐と間伐を合わせた言葉ですが、除伐は成長を促すためのものなので、間伐する前の安全確保のためにするものであれば、全て除間伐と表現する必要はないので、実態に合わせた文言にしていただければと思います。

 

事務局

言葉については、整理し、適切な形で資料を公表したいと思います。その際には、またご相談させていただければと思いますので、よろしくお願いします。

 

委員

森林保全について、私はかながわ森林インストラクターをやっていて、家族、子どもたちが参加できる市町村主催のイベントに触れてきました。秦野市では、毎年植樹イベントが開催され100人以上の方が参加しており、松田町でもやどりぎでお祭りがあってその中で木工細工などの講座が開かれています。
厚木市でも家族で参加できる大規模なイベントを開催していただければと思っています。

 

事務局

本市でも森林体験教室を開催しておりまして、去年はコロナ禍で中止となっておりましたが、本年度は開催することができました。親子で参加していただき、午前中は間伐の作業、午後はしいたけのほだ木の作成という内容で、例年20人程度の募集で実施していますが、今年度は40人ほど応募があり、このようなイベントは需要があると感じ、今後も続けていきたいと考えております。

 

委員

林産物の活用促進という取組がありますが、具体的にはどのようなこと具体的にどのようなところまで考えているのでしょうか。例えばヒノキだったら建築資材に使っているなどそういった内容でお聞かせいただけますでしょうか。

 

事務局

生物多様性あつぎ戦略においては、森林管理に伴って発生するキノコ、鹿やイノシシ等の加工、いわゆるジビエですね、そういったものも想定しておりますが、今のところ実績はないというところでございます。

 

委員

厚木市レッドデータブックについて、令和2年度に完成とのことで、ホームページで確認はできますが、紙の書籍化する予定はないのでしょうか。他の自治体では冊子の形にしていることが多いようです。

 

事務局

予算等の関係もあり、書籍化という形にはしておりません。
ただ、紙で見られないということではなく、市政情報コーナー、図書館、郷土博物館には冊子を備え付けており、訪れた市民の方にご覧いただけるようにしております。

 

委員

有害鳥獣対策について、実績としてニホンザル、ニホンジカ、イノシシなどの捕獲数が示されていますが、それらがどこで捕獲されたといった情報も併せて示されると市民に分かりやすいと思いますので、提案させていただきます。
ご提案いただきましたので、補足等に記載できるか検討したいと思います。

 

会長

そのようなデータを確認することはできるのでしょうか。

 

事務局

ニホンザルについては、鳶尾群、経ヶ岳群、煤ケ谷群があり、鳶尾群、煤ケ谷群は捕獲が完了しており、あとは経ヶ岳群ということになります。経ヶ岳群は、荻野地区、小鮎地区を生息域としているものです。
また、ニホンジカやイノシシについては、獣害防護柵の設置エリアにおけるものなので、主に荻野地区、小鮎地区、玉川地区での捕獲実績が多くなっております。
このように、農業政策課では把握をしているところです。

 

会長

ありがとうございます。具体的なことを知りたい場合は、農業政策課にお聞きすることができるということですね。

 

委員

生物多様性のことではなく、環境に関しての質問になるのですが、EVごみ収集車の導入について、日本初の量産型車両と記事には記載がありました。一方で、記憶では、川崎市でEVごみ収集車を導入したという事例があったかと思います。これに関して厚木市としてどのように発信するかお伺いしたいと思います。
次に、川崎の予算は一般会計で7,000万円となっており、車両が1,900万円、バッテリーステーションに3,450万円という情報を載せています。厚木市は、総額で3,000万円の予算ということです。カーボンニュートラルに関連する予算として紹介していただけると良いと思っています。

 

事務局

日本初導入の点について、EVごみ収集車は実証実験で、川崎市、所沢市、大阪市で導入していることを把握しております。厚木市では、実際にリースで一般流通しているトラックをベースにした車両を採用しているという点で日本初の事例として発信しているところです。
また、予算については、5年間60か月のリースで、総額2,600万円のリース料となっており、今後、運用しながらEVごみ収集車を一般に流通させるための基礎となるような開発につなげ、社会全体の脱炭素に資する取組にしていきたいと考えているところでございます。

 

(3)その他

-案件3 その他として厚木市環境教育等推進協議会の設置について事務局から説明-

 

会長

ありがとうございました。皆様の方からご質問ご意見等ありましたらお願いいたします。
よろしいでしょうか。
それでは、全体を通して何か質問やご意見はございますでしょうか。

 

委員

ナラ枯れに関して、皆さんマイカンギアをご存じでしょうか。
ナラ枯れの原因であるカシノナガキクイムシは、背中にマイカンギアを持ち、そこでナラ菌を運んでいるということです。
先日とても勉強になったので、紹介させていただきました。

 

委員長

それでは案件は終了しましたので、進行を事務局にお返しします。

 

事務局

これをもちまして、本日の審議会を終了させていただきます。

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