令和4年度第2回厚木市里地里山保全等促進委員会会議録

更新日:2023年02月22日

公開日:2023年02月24日

令和4年度第2回厚木市里地里山保全等促進委員会会議録

会議主管課 環境政策課
会議開催日時

令和4年12月22日(木曜日)

午後2時から4時まで

会議開催場所 厚木市役所第二庁舎15階農業委員会会議室
出席者

厚木市里地里山保全等促進委員会委員8人

事務局4人(環境農政部長、環境政策課長、環境政策係長、

環境政策係員)

会議の経過は、次のとおりです。

厚木市里地里山保全等促進委員会委員委嘱式

委嘱状の交付

令和4年度第2回厚木市里地里山保全等促進委員会

開会

委員長及び職務代理の選出について

委員長は古賀委員、職務代理は高畑委員に決定

案件

ア 厚木市里地里山保全等促進計画の進捗状況等について

【質疑、意見】

(委員長)
活動団体は8団体から増える予定はあるか。

(事務局)
今年度1つの団体が相談に来ている。これから活動をスタートさせることもあり、活動の継続性を踏まえながら認定するかは考えていきたい。

(委員長)
活動団体間の意見交換会は継続的に実施予定があるか。

(事務局)
活動団体相互の連携を強化する側面からも継続的に実施する予定である。最終的には団体同士が自主的に連携するところまで繋げられればと考えている。

(委員)
活動の周知について団体名称の看板だけではなく、建設現場のように作業内容を伝えるようにすると、より身近に感じると思うがどうか。

(事務局)
まずは場所と団体名を知ってもらう趣旨で看板設置をしているが、ご提案いただいた内容も活動団体と話をしながら検討していきたい。

イ 意見交換会 ≪テーマ:里地里山の活用アイデア、特産品の検討≫

【質疑、意見】

(委員)
水田や湛水田の作物として、食べること以外にも葉を編むなどの活用ができるマコモダケを育ててみてはどうか。近隣での栽培が少なく県外まで行っている人もいるのでニーズがあると感じている。また、七沢などは都内の人からヒーリングスポットとして人気があるので、その特性をブランディングし「七沢の落ち葉で作られた堆肥」のように付加価値をつけて売り出してみると面白いと思う。

(事務局)
マコモダケはかつて七沢の活動団体で作っていた時期があったが、管理が上手くいかず止めてしまったと聞いている。また、地下茎が広く張るため後始末が大変だったようだ。ただ、新しい作物にトライしていきたい部分はあるので、ぜひ参考にさせていただきたい。

(委員長)
作物の関係は利用の仕方から考えても面白いと思う。落ち葉にしても料理の季節性を出すための箸置きに使われる事例など、用途は様々である。

(委員)
作物の販路が確立され作れば売れるという状況になれば、注目度も上がるので活動に携わりたい人も増え、活動団体の活性化やマンパワー不足の解消につながるとも考えられるがどうか。

(事務局)
七沢の活動団体のカボスの販路の例をあげると、夢見市など販路のバリエーションは増えたが認知度はまだまだの状態であり、団体の活動に還元される段階にはない。

(事務局)
販路の話になると、先ほど委員長から提案があった使い道から先に探し、それに合うものを作る方法が良いと思う。上勝町の葉っぱの例もあるので、ニーズを模索することも考えていきたい。

(委員長)
ニーズを模索するとなると、温泉旅館や飲食店などの異業種との懇談や結びつきの場も必要になるかもしれない。先月、新潟の酒蔵で日本酒とフレンチのマッチングがあったが、色々な業種と組み合わさることで活動の幅も広がると思う。

(事務局)
先ほどカボスの話があったが、カボスは鳥獣被害に強い作物として約20年前に植え付けが進められた。作物を考える際には、鳥獣被害への対策も併せて考慮する必要がある。

(委員)
鳥獣被害に強い作物としてハーブもある。あまり手もかからないので、選択肢として考えてみても良いと思う。

(委員長)
市内の活動団体で既に作っているところはあるか。

(事務局)
作っている話を聞いたことはないが、意向を各団体に聞いてみたい。

(事務局)
鳥獣被害に強い作物ということで、厚木市農協で葉ニンニクを多くの生産者の方に作っていただいているようだが、現状をお伺いしたい。

(委員)
直売所だけでは売り切れない生産量となっており市場に出回っている。厚木からスタートしたものが、川崎や西湘地区にも広がっている。ただ食べ方などをしっかり示していかないと、うまく受け入れられていかないこともある。先ほど話があったハーブも忌避効果はあるが、販売につながる作物とは言い難い。鳥獣被害対策の1つとしての取り入れが良いと思う。

(委員)
カボスの話が先ほどから出ているが、昨年度に現地で沢山の実がなっている光景を見た。カボスの収穫体験と併せて飯山のザル菊鑑賞ができるエコツアーなどができると良い。各活動団体が里地里山の保全に懸命に取り組んでいることを、もっと多くの市民に知ってもらいたいと思っている。

(委員)
カボスには体に良い成分が含まれているという話を聞いたことがある。健康ブームの側面からアピールすることも可能だと思う。

(委員)
カボスの観光活用の話が出ていたが、収穫体験などができれば観光との結びつきも可能になると思う。今やっていることやできることを明確化して、そこを大きく変えずに見せていくやり方もあると思う。

(委員)
神奈川県では旅行会社と連携し、里地里山の地域資源と観光を結び付けたモデルツアーを令和元年度から実施している。旅行会社はツアー場所の提供が受けられ、ツアー代金も収入として入る。活動団体にはツアーの企画や人集めを旅行会社に任せられ、ツアー代金の一部が収入になるということで両者にメリットがある。今後、行政からの補助がなくなっても、地域と企業が結びついて自走化できるようになれば良いと考えている。

(委員)
特産品を新たに作る際はブランド化とプロモーションが重要になる。また、観光の話が出ていたが、大山を中心に伊勢原市や秦野市などと連携しながら広域で里地里山をPRすることも大事になってくると思う。

(委員長)
行政間連携は、各市の足並みが揃っていないように感じている。しかし大手の観光業者と関わっていくのであれば、個別ではなく大きな共通のテーマを持って連携していかないと難しいと思っている。

(事務局)
第1回の促進委員会や意見交換会で活動団体の市民へのPR不足が意見としてあったが、市では課題解決に向けて来年度に2回程度、民間の広報媒体に各団体の活動を載せていく予定である。

(委員)
作物や活用方法を考える際には、活動団体の意向も重要である。積極的に面白いと感じながら取り組むのと、そうでないのとでは大きく熱量が違ってくる。
また、販路の拡大等での団体収入の増加による活動の活性化だけでなく、幼稚園や保育園などとともに体験事業を実施することによる活動の活性化も考えられる。種類の違うサツマイモを育て焼き芋にしたり、泥付きの長ネギをそのまま焼いて食べさせたり、小さな子供が活動場所に来て体験させることをモチベーションにして活動が活性化することもあると思う。
その際に人手が足りなければ、大学の学生にボランティアとして手伝ってもらっても良いし、お礼もお金ではなく、例えば市役所の食堂の半額券などでも良いと思う。
なお、活動を見てもらえるといった観点から、資料の8団体の活動場所マップも、各団体が活動する現地に看板としてあることが望ましい。なお、事務局から先ほどあった広報媒体への活動掲載も励みになるはずである。

(委員長)
本委員会を開催するに当たって、現場を知ることは重要であると考えている。 極端な話をすると委員会の場所も会議室でなく里地里山の現場でも良いと思う。会議室で行うにしても、花を置くなどの雰囲気づくりをして委員会から現場意識を持つ必要があるかもしれない。
また、市内の大学でも厚木市の里地里山ではなく、藤野町まで行って体験学習をしている現状もあり、大学へ積極的な声掛けをすれば色々とできることはあると思う。

(委員)
今、個人的に活動していることが間接的に里地里山の活動にも繋がると感じており紹介させていただきたい。自宅周辺の竹林整備が課題となっていることから、季節ごとに竹を活用した取組を地域で続けている。春には竹の食器でタケノコ料理を作り、初夏には竹筒を利用したご飯を炊くほか、夏には竹細工づくり、冬には篠竹を使ったミニ門松づくりなど、一年を通じて竹を里山の資源として活かしながら参加者に喜んでもらえる取組となっている。事例として参考にしていただければと思う。

閉会

関連ファイル

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

環境農政部 環境政策課 環境政策係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2749
ファックス番号:046-223-1668

メールフォームによるお問い合わせ