令和7年度第3回厚木市総合計画審議会 会議録
会議主管課 | 企画政策課 |
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会議開催日時 | 令和7年6月25日(水曜日) 午後2時8分から午後3時18分まで |
会議開催場所 | 厚木市役所 本庁舎3階 特別会議室 |
出席者 | 厚木市総合計画審議会委員 10人 (事務局)8人 企画部長、企画部次長、総合計画担当課長、企画政策課長、企画政策係長、計画調整係長、 計画調整係主任、主事 |
説明者 | 計画調整係長 |
傍聴者 | 2人 |
会議の経過は、次のとおりです。
第3回厚木市総合計画審議会
1 開会
2 挨拶
3 案件 第11次厚木市総合計画長期ビジョンの原案について
第11次厚木市総合計画長期ビジョンの原案について
・中村会長
先ほど山口市長から、「第11次総合計画長期ビジョン原案」について諮問がございました。つきましては、案件「第11次厚木市総合計画長期ビジョンの原案について」を議題とします。事務局から説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
資料1、資料2、参考資料1、参考資料2、参考資料3に基づき、説明
・中村会長
事務局から、第11次厚木市総合計画長期ビジョンの原案について説明がありました。これに関して、御意見等がございましたら、御発言をお願いします。
・和縣委員
資料1の3ページ以降の「策定の背景」の各項目ではグラフデータが掲載されていますが、出典を記載した方が良いと思います。
また、15ページ以降の「本市における人口の見通しとまち・ひと・しごと創生総合戦略」の章における人口の推移を示すグラフの中で、65歳以上の人の区分について「老年人口」と「前期高齢者人口」が混在しているので、統一をした方が分かりやすいと思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
グラフの出典につきましては、御意見のとおり、今後記載いたします。
また、65歳以上の人口区分につきましては、65歳以上の人口を「老年人口」とし、そのうち65歳から74歳までの人を「前期高齢者」、75歳以上の人を「後期高齢者」として更に区分し、グラフの趣旨に応じて使い分けておりますが、御意見を踏まえ、より分かりやすいように記載方法を検討いたします。
・山口委員
資料1の9ページ「(7) 防災・減災」の項目について、富士山の噴火による降灰に関する記載を追加し、注意喚起につなげると良いと思います。
富士山が噴火した場合、神奈川県西部から県央地域にかけては30cmから10cmの降灰が予想されており、その場合、鉄道の運行が停止するなど、インフラへの重大な影響が懸念されます。
地震、風水害等と比べ、降灰についての認知はあまり進んでいないものと思われますので、周知の意味でも記載の追加を検討してください。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
降灰については、御意見のとおり鉄道や道路等への影響が見込まれますので、記載を追加する方向で関係課と調整します。
・野元委員
資料2の5ページに記載されている、誰もが快適に移動できる「コンパクト・プラス・ネットワーク」の視点は今後の方向性の中で重要であると考えます。しかし、資料1の10ページ「(8)交通」の項目には、広域道路ネットワークの記載のみとなっていますので、公共交通などの記載も追加していただくと、より今後の方向性が明確になるのではないかと思います。
次に、12ページ「(10) デジタル」の項目でグラフが掲載されていますが、オンライン申請可能な行政手続数が増加しているにもかかわらず、令和5年度のオンライン申請件数が大幅に減少しているのは何か理由があるのでしょうか。
また、20ページの本市の将来人口推計における後期高齢者人口の記載について、平成27(2015)年から令和47(2065)年まで一貫して上昇を続けるように読み取れてしまいますが、本文の下に掲載されている表を参照すると、令和37(2055)年にピークを迎えてその後は減少していることがわかります。現時点と令和47(2065)年時点を比較した場合は確かに増加となってはいますが、そこに至る推移の中で、ピークを捉えた見方も重要となりますので、表現を工夫する必要があると思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
交通については、公共交通などの記載を追加する方向で、関係課と調整します。
オンライン申請件数につきましては、詳細を担当課に確認いたします。(※)
後期高齢者人口の記載につきましては、現在改定作業を進めている人口ビジョンが確定後に、記載を変更する予定ですので、その際に、より分かりやすい表現に工夫いたします。
※会議後、担当課に確認しましたところ、オンライン申請が可能な行政手続きのうち、粗大ごみの収集申込みが令和5年度から別のシステムに移行し、実績値に計上されなくなったことから、全体の申請件数が減少したものです。なお、当該手続きが別システムに移行する前年の令和4年度における申請件数は8,707件でした。
・和縣委員
資料1の31ページにある「女性にも選ばれる」という記載について、令和7年6月13日に閣議決定された国の「地方創生2.0基本構想」を踏まえたものであることは承知していますが、ジェンダーの観点からも、女性を強調することについて誤解を招くおそれがないように、表現に工夫が必要だと思います。
・事務局(総合計画担当課長)
女性については、長期ビジョン原案の策定に当たり、市民参加手続として公募市民などによるワークショップ「女性100人プロジェクト」を開催して御意見を伺ってきた経緯があり、また、「地方創生2.0基本構想」においても「若者や女性にも選ばれる」と示されていることを踏まえ、今回このような表現としております。
一方で、「地方創生2.0基本構想」においては、「年齢に関わらず誰もが安心して暮らし続ける」地方をつくるといった方向性も示されているため、本市としてどのような表現にするべきか、よく検討したいと思います。
・和縣委員
ジェンダーや年齢等に関わらず多様性の尊重が大前提であり、その中でも特に重点的に取組む課題として女性等が挙げられる、ということが伝わる表現にできると良いと思います。
・浜崎委員
こども、若者、女性、外国籍など、個別に項目を設けてしまうと、そこに記載された人たちだけをフォローするような印象を与えてしまうので、「多様性」という大項目を設け、その中でこども、女性等に分類する構成としてはどうでしょうか。
・中村会長
ここまで、多様性の記載について委員の皆様から多くの意見が出ていますので、表現をよく検討して工夫する必要があると思います。
・事務局(総合計画担当課長)
参考資料2「地方創生2.0基本構想(概要)」では、1ページに、現状において東京一極集中の課題があり、これを是正するための取組として、2ページに「若者や女性にも選ばれる地域をつくる」という方向性が示されています。
本市の計画としてどのような記載とするかについては、本日頂いた御意見を踏まえて今後検討してまいりたいと思います。
・山口委員
今回、国がこうした方向性を示してきたのは、若者や女性の東京への集中がこれまで以上に加速してきているという事実が存在し、これに基づいて国全体としての取組方針を掲げたものだと考えます。
一方で、本市においてはどのような状況にあるのでしょうか。国と同様の事実が存在するのであれば若者や女性の記載があって構いませんが、反対に、国の状況と本市の状況が異なるのであれば、特段記載がなくても問題ないと考えますので、立脚する事実に基づいて内容を判断すれば良いと思います。
・中村会長
国の方針と全く同じではなく、異なる部分もあった方が、本市の独自性が表れるのではないでしょうか。
・事務局(総合計画担当課長)
将来都市像の実現に向けて、本市としての課題をどのように解決するかをお示しすることが本計画の目的でありますので、頂いた御意見を参考にさせていただきます。
・宮崎(昌)委員
山口市長が掲げる政策に「スポーツの聖地づくり」がありますが、この名称はとてもインパクトが大きく、どのような形で実現するか想像を膨らませている市民も多いと思います。
スポーツ分野の取組については、参考資料1「第11次厚木市総合計画策定に係る市民参加の実施結果」の23ページに記載されているとおり、令和7年度にスポーツの聖地づくりに向けた基本計画が策定され、また、資料1の78ページに記載されている第2次厚木市スポーツ推進計画が令和8年度で終了するため、第3次の推進計画が新たに策定されるものと理解しています。ぜひ、スポーツの聖地づくりについて、両計画に位置付けていただき、実現に向けた取組を進めていただきたいと思います。
なお、「第2次厚木市スポーツ推進計画」では「あつぎスポーツ王国」という名称を用いているようなので、統一が図られるようにしてください。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
スポーツについては、資料1の30ページで、重点プロジェクトの戦略2における重点施策として位置付けています。なお、重点プロジェクトについては、資料2「第11次厚木総合計画 重点プロジェクト(案)の再検討について」に記載のとおり「地方創生2.0基本構想」を踏まえて再度整理していく予定ですが、スポーツについては引き続き位置付けていく考えです。
また、名称の統一については、現行の第2次厚木市スポーツ推進計画の後継として、(仮称)第3次厚木市スポーツ推進計画の策定を本年度から来年度にかけて進めていく予定ですが、その中で整理が図られるよう、担当課にお伝えいたします。
・和縣委員
資料1の30ページに、「スポーツ、文化芸術、歴史、観光など、本市に眠っているあらゆる資源を掘り起こし」との記載がありますが、「眠っている」というのはやや後ろ向きの印象を受けるため、前向きな表現に変更した方が良いと思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
御意見のとおり、前向きな表現に変更いたします。
・事務局(総合計画担当課長)
資料2の地方創生2.0を踏まえた重点プロジェクト(案)の再検討について、冒頭御説明申し上げましたとおり、当初案から少し幅を持たせた内容への変更を検討しています。具体的には、「地域包括ケア社会の実現」及び「コンパクト・プラス・ネットワークの推進」の考えを重点施策に位置付けることを中心に検討しようとしておりますが、これについて皆様の御意見をお聞かせいただけますと幸いです。
・野元委員
「地域包括ケア社会の実現」及び「コンパクト・プラス・ネットワークの推進」の考えは大変重要だと考えております。これらの考えを重点施策に位置付けるというのは、従来の3つの戦略に加えて新たに2つ戦略を増やすということなのか、又は3つの戦略の中に組み込むという意味なのか、どちらでしょうか。
・事務局(総合計画担当課長)
従来の3つの戦略の中に組み込むことを想定しております。具体的には、各戦略において重点施策を3つずつ掲げておりますが、その中に先ほどの考えを要素として組み込むことで、再構成していくといったイメージです。
・加賀谷委員
重点プロジェクトには全ての施策が含まれるわけではない点と、位置付けられる施策についても、重点プロジェクトとしての取組の濃淡が区別できる記載とするべきだと思います。
・事務局(総合計画担当課長)
資料2の1ページでは「主な関連施策」という記載をしておりますが、施策レベルで整理しようとするとほぼ全ての施策を網羅してしまいますので、実際には事業レベルで重点的な取組をお示しするようにしたいと考えております。重点プロジェクトとしながらも全ての施策を含んでしまうことにならないよう、何が重点的な取組であるのかがしっかり見えるような形で検討してまいります。
・中村会長
他にございますか。無いようでしたら、本日、予定していた案件は以上になります。
なお、本日の会議録につきましては、事務局で作成し、私の方で最終的に確認した上で、市のホームページで公開してまいります。また、公開に合わせまして、委員の皆様にも会議録を送付いたしますので、御承知おき願います。
・中村会長
それでは、以上で本日の議事は全て終了といたします。
4 閉会
関連ファイル
総合計画審議会委員名簿 (PDFファイル: 141.9KB)
【資料1】第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案 (PDFファイル: 3.5MB)
【資料2】重点プロジェクト(案)の再検討について (PDFファイル: 346.2KB)
【参考資料1】第11次厚木市総合計画策定に係る市民参加の実施結果 (PDFファイル: 1.8MB)
この記事に関するお問い合わせ先
企画部 企画政策課 計画調整係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2455
ファックス番号:046-225-3732
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更新日:2025年07月10日
公開日:2025年07月08日