令和7年度第5回厚木市総合計画審議会 会議録

更新日:2025年08月05日

公開日:2025年08月05日

 

令和7年度第5回厚木市総合計画審議会

会議主管課 企画政策課
会議開催日時 令和7年7月25日(金曜日)
午後2時から午後3時55分まで
会議開催場所 厚木市役所 本庁舎3階 特別会議室
出席者 厚木市総合計画審議会委員 13人
(事務局)9人
企画部長、企画部次長、総合計画担当課長、企画政策課長、企画政策係長、計画調整係長、
計画調整係主査、主任、主事
説明者 計画調整係長
傍聴者 1人

 

 

会議の経過は、次のとおりです。

第5回厚木市総合計画審議会

1 開会

2 挨拶

3 案件

(1)第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案の答申案について

(2)令和7年度施策評価について

 

(1)第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案の答申案について

 

・中村会長

それでは、案件(1)「第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案の答申案について」を議題とします。事務局から説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

資料1、参考資料1に基づき、第3回会議及び第4回会議において委員の皆様からいただいた御意見を基に作成した長期ビジョン原案の答申案について説明

また、参考資料3に基づき、重点プロジェクトの再構成案について説明

 

・中村会長

事務局から、「第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案の答申案」について説明がありました。これに関して、御意見等がございましたら、御発言をお願いします。

 

・加賀谷委員

参考資料3「重点プロジェクト(抜粋)」3ページの「戦略3」の数値目標が空欄となっていますが、今後数値が入るのでしょうか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

当該目標値については現在調整中であるため、今後設定してお示しします。

 

・田中委員

参考資料3の3ページ「戦略1」及び4ページ「戦略2」の目標値である人口について、国も同様に目標人口を明らかにしているのでしょうか。その場合、国の数値と比較して、資料で示された本市の目標数値は妥当な数値なのでしょうか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

現時点で、国による目標人口は掲げられていません。人口に係る国のデータとしては、「国立社会保障・人口問題研究所」が令和5年度に公表した、令和2年度の国勢調査の結果に基づく推計結果があります。この推計に基づきながら、令和7年の本市の人口を設定して、本市の将来の人口を推計したものを「厚木市推計」としています。よって、本市独自の推計ではありますが、国の推計方法に準拠しています。

なお、この厚木市推計に対して、今後本市が取り組む施策の効果により人口減少を抑制できた場合の推計を「将来展望」としています。

 

・宮崎(三)委員

参考資料3の5ページ「戦略3」の目標値に事業所数と従業者数がありますが、事業所については、どのような規模の事業所を主に想定して数を増やしていく考えでしょうか。

例えば、中小規模の事業所を多く誘致すれば事業所数は増える一方で、従業者数は小幅な増に留まり、反対に、大企業の誘致に力を入れる場合、従業者数は大幅に増える一方で、企業数は小幅な増となるものと思われます。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

雇用の創出を重視する観点から、大企業の誘致などの取組に加え、中小企業に対する支援もしっかりと取り組む考えでいます。

 

・水谷委員

参考資料3の3ページ「戦略1」及び4ページ「戦略2」の数値目標について、目標人口が下がっていく設定は市民にとって簡単には理解しがたいのものと思われますが、分かりやすいように説明は記載されるのでしょうか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

本文内に詳しく説明を記載する考えです。別にページを設けるか、各ページに記載するかなど、検討中です。

 

・加賀谷委員

参考資料3の5ページ「戦略3」の目標値について、人口減少が進む中で事業所数や従業者数についても影響を受けると思われますが、減少を受け止めた上で抑制するのか、又は増加を目標にするのか、どのような考えですか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

人口減少は産業分野にも当然影響があるものと考えますが、企業誘致などの雇用創出に向けた取組を推進していくことから、増加を目指す方向で検討しています。自市内就業率や昼夜間人口比率は高い水準であるため、こうした状況も踏まえていきたいと考えています。

 

・中村会長

事務局の答申案に対して何か御意見はないでしょうか。

 

・和縣委員

資料1「答申案」本文20行目の多様な「主体」という言葉について、あまりなじみがなく分かりにくいので、「ステークホルダー」としてはどうでしょうか。

 

・中村会長

今の御提案に対して、皆さん、いかがでしょうか。

 

(異議なし)

 

・事務局(総合計画担当課長)

それでは、「主体」を「ステークホルダー」に変更いたします。

 

・宮崎(三)委員

「答申案」本文12行目に「アクションプラン」が出てくることに違和感を覚えます。前後の文章で記載されている、第11次厚木市総合計画が長期ビジョンとアクションプランの二層構成となることについては、これまで議論されてきて承知しているのですが、今回の答申は長期ビジョンに対する答申であるため、「アクションプラン」が文章内で現れるのは不自然だと思います。

 

・事務局(総合計画担当課長)

御指摘の箇所については、今回答申する長期ビジョンが計画全体においてどのような位置付けなのかを明確にする必要があることから、記載したものです。第11次総合計画が長期ビジョンとアクションプランの二層構成であることをまず示した上で、次の段落で、長期ビジョンについての説明を記載しています。

 

・和縣委員

冒頭に「アクションプラン」という文言が用いられながら、それ以降に言及がないため分かりにくさがある、ということではないでしょうか。今後の策定におけるアクションプランの取扱いについて記載があれば良いのではないかと思います。

 

・事務局(総合計画担当課長)

今回は長期ビジョンに対する答申であるため、アクションプランについてどこまで記載するべきなのか難しいところではありますが、例えば、28行目以降の策定の進行に関する記載の中に加えるのであれば自然な流れになるのではないかと考えます。

 

・中村会長

その案で進めていただくのが良いと思います。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

長期ビジョン原案が、国の「地方創生2.0基本構想」を踏まえていることについて、答申に加えることを提案させていただきます。「地方創生2.0基本構想」については審議会でもお示しし、御意見をいただいておりましたが、資料1「答申案」には特段の記載がありません。

追加する箇所としましては、本文の18行目から23行目の重点プロジェクトに関する記述の部分と、「3 本市における人口の見通しとまち・ひと・しごと創生総合戦略」の項目中でいかがでしょうか。

 

・中村会長

今の事務局の提案に対して、皆さん、いかがでしょうか。

 

(異議なし)

 

中村会長

他に何かございますか。ないようでしたら、ただ今の御意見を基に、答申の最終案を事務局に作成していただきますが、この後の答申までの流れについて、事務局から説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

ただ今の皆様の御意見に基づき、この後、次の案件(2)の御審議の間に、事務局で修正を行い、最終案を作成いたします。案件(2)の終了後、委員の皆様に最終案を御確認いただきたいと思います。

最終案の内容を御了承いただけましたら、総合計画審議会を閉会し、引き続き答申書提出式に移らせていただきます。山口市長がこちらの会議室まで来られますので、中村会長と伊藤会長職務代理に、審議会を代表して答申を行っていただきたいと思います。

 

・中村会長

その他、皆様から何かございますでしょうか。ないようでしたら、ただ今の御意見を基に事務局が最終案を作成しますので、案件(1)「第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案の答申案について」の議題は、一旦保留とし、次の議題に移りたいと思います。

 

 

(2)令和7年度施策評価について

 

・中村会長

それでは、「案件(2)令和7年度施策評価について」を議題とします。事務局から説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

令和7年度施策評価について、事前に送付させていただいた資料に基づき、六つのまちづくりのビジョンごとに、総合得点・総合評価や各実績を踏まえ、「1.評価できる点、2.改善を要する点」等を中心に意見をいただきます。いただいた意見をまとめ、事務局にて「総合計画審議会からの意見」欄を作成いたします。

 

資料2に基づき令和7年度施策評価結果の概要説明及び資料3に基づきビジョン1について説明

 

・中村会長

それでは、ビジョン1について委員の皆様から御意見をお願いします。

 

・田中委員

冒頭の説明にありました、評価者である行政評価委員会はどういう方で組織していますか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

市の職員で構成しており、副市長を委員長とし、教育長、一部の部長職からなる組織です。

 

・田中委員

評価というのは同じ組織の中でするものではないと思いますが、どう考えていますか。

 

・事務局(総合計画担当課長)

庁内での各部等の自己評価結果を踏まえ、附属機関である総合計画審議会の意見をいただき、これを踏まえた上で、行政評価委員会で最終的な評価を行うこととしていますので、行政の内部だけの評価ということではないと考えています。

 

・浜崎委員

昨年度、台風10号の影響で防災訓練が中止となったことは、市民の安全確保の点からやむを得ないことだと思いますが、例えばこの時期に地域防災リーダーと自主防災隊が情報共有するなど、そういう動きはあったのでしょうか。なかったのであれば、災害時に柔軟かつ現実的な対応ができるよう、様々なパターンを想定した訓練を行った方が良いと思います。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

台風10号の影響で市の防災訓練は中止となりましたが、全ての自主防災隊が訓練を中止したわけではなく、日程を変更して実施した自主防災隊もあります。昨年度は30程度の自主防災隊が訓練を行っており、約1,300人に参加いただいております。地域防災リーダーに向けては、講習会等を行っておりますので、そういった機会をとらえ、様々な訓練の方法等について啓発を行っていきます。

 

・中村会長

続いて、ビジョン2について、事務局の説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

資料3に基づきビジョン2について説明

 

・中村会長

それでは、ビジョン2について委員の皆様から御意見をお願いします。

 

・野元委員

ビジョン2の基本施策1「住み慣れた地域で自分らしく暮らせるまちの実現」の総合評価がAからBに下がったことについて、目標値が比較的高く設定されていたためと説明がありましたが、厚木市が地域包括ケア社会の実現を掲げて以来、評価がBに下がったのは初めてだと思います。「介護職の人材支援を受けて市内事業所に就労した人数」を指標にしており、人材が不足している中で、達成が難しいのも理解できますが、今後、介護が必要になる方はますます増えていきます。自治会や民生委員、市の職員など大勢の方が努力しても支え合いだけでは上手くいかないということの表れだと思いますので、指標を見直すと同時に、人がやらなくても良い部分にはDXを入れるなど、施策自体の見直しが必要と考えます。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

これから更に重要になっていく取組と捉えていますので、第11次総合計画では地域包括ケアを重点プロジェクトに位置付ける考えです。戦略1の重点施策4「つながり支え合う地域づくり」として、地域包括ケアに市民協働の考え方も付け加え、取組を進めていきます。

 

・中村会長

続いて、ビジョン3について、事務局の説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

資料3に基づきビジョン3について説明

 

・中村会長

それでは、ビジョン3について委員の皆様から御意見をお願いします。

 

・田中委員

実感度と重要度の関係性について、ビジョン1は分類Iが多いですが、ビジョン3は分類4が多くなっています。重要度の解釈として、重要だが認識が低いのではなく、そもそも重要性が低いということでしょうか。予算も人も限られていますので、重要度が低いのであれば、同じ重みづけで評価するのではなく、重要度の高いものを優先するなどメリハリをつけた方が良いのではないでしょうか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

重要度については、市民の皆様にアンケートを取り、各取組の重要性を聞いています。取組の姿勢として、重要度に応じて重みづけは必要と考えます。特に、重要度は高いが実感度が低い分類2については、庁内各部等において優先して取組の検討を行い、重点的に取り組むこととしています。

 

・中村会長

続いて、ビジョン4について、事務局の説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

資料3に基づきビジョン4について説明

 

・中村会長

それでは、ビジョン4について委員の皆様から御意見をお願いします。

 

・田中委員

資料3の103ページに記載のある人材確保助成事業の実績が少ないことについて説明してください。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

各種人材確保助成事業については、本市に転入して就職した方、復職した方、また奨学金を返済している方への補助と3種類の補助を行っていますが、申請される方が少なく、補助件数も少なくなっています。

 

・田中委員

周知が徹底していないということはないのでしょうか。

 

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

看護職については看護部長会、介護職については就職相談会等で周知をしております。周知を図っているものの、必要な方に届いていない場合もあるとは思いますので、今後も各専門職の団体等と連携して周知していきます。

 

・浜崎委員

基本施策4「産業・商業の振興」について、生成AIの普及に伴い、データセンターの進出を耳にすることがありますが、厚木市には7つのインターチェンジができるということで、期待したいです。企業誘致のアクションなどありますか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

現時点でデータセンターの誘致については聞き及んでいません。

 

・中村会長

続いて、ビジョン5について、事務局の説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

資料3に基づきビジョン5について説明

 

・中村会長

それでは、ビジョン5について委員の皆様から御意見をお願いします。

 

・和縣委員

森林ボランティアの人数が減っていると説明がありました。防災の分野にも言えることですが、地域の中で活動する方が減っていることの表れだと思います。産業の誘致においては、社会的な公共の一員として地域の活動に参画してもらえる企業を誘致していくという視点も必要だと考えます。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

新たな地域の担い手の育成や獲得は重要であると認識しています。いただいた御意見を担当部署へ伝えます。

 

・中村会長

続いて、ビジョン6について、事務局の説明をお願いします。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

資料3に基づきビジョン6について説明

 

 

・中村会長

それでは、ビジョン6について委員の皆様から御意見をお願いします。

 

・髙野委員

資料3の152ページに記載のある「民間団体による国内友好都市との交流活動に対する補助金」について知りませんでした。先ほどお話のあった森林ボランティアなど、高齢化でボランティアの人数が減っていますが、一方で山ガールと呼ばれる若い女性も増え、富士山のごみ拾いなどの活動を行っている事例もあります。SNSを活用するなど、行政とつながりを持って活動したいと思えるような周知方法を検討する必要があると思います。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

これまでの周知に加え、より多様な情報媒体を活用した周知が必要だと考えています。資料3の140ページに記載している代表となる指標「必要な行政情報を入手できている市民の割合」の実績値が年々下がっていることは、市民の皆様が求めている情報を入手できていないことの表れだと思いますので、機会をとらえ、様々な発信手段を用いて周知していきます。

 

・宮崎(三)委員

第11次総合計画のアクションプランができるので、第10次の施策評価としては今回が最後と考えて良いでしょうか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

今回の施策評価は令和6年度が対象となっています。今年度の取組は来年度評価をしていきます。今年度、第11次のアクションプランを策定して、来年度からスタートしますので、第11次総合計画の評価としては令和9年度からとなります。

 

・中村会長

他にございますか。

なお、「総合計画審議会からの意見」欄の最終的な作成については、後日皆様に御確認いただきたいと思います。

事務局からは、何かありますか。

 

・事務局(企画政策課計画調整係長)

・令和7年度施策評価 意見提出用紙の説明

・「総合計画審議会からの意見」欄の内容確認の説明

 

・中村会長

続いて、保留としておりました案件(1)「第11次厚木市総合計画長期ビジョン原案の答申案について」事務局から最終案の説明をお願いします。

 

・事務局(総合計画担当課長)

先ほどいただいた意見を反映し、答申案を修正しました。修正点としましては、18行目から始まる段落に国の「地方創生2.0基本構想」を踏まえて検討を行った旨の文章を追加し、20行目の多様な「主体」という言葉について、「ステークホルダー」に修正しました。また、最終段落に「また、今後策定するアクションプランについては、長期ビジョンに掲げる目標を達成するため、十分に検討されたい。」と文章を追加しました。

さらに、2ページ目の3(2)の前段について、「厚木市まち・ひと・しごと創生総合戦略については、第11次厚木市総合計画と一体化するに当たり、「地方創生2.0基本構想」等の国が示す方針を鑑み、」という内容に修正しました。

 

・中村会長

委員の皆さん、いかがでしょうか。

 

(異議なし)

 

・中村会長

他にございますか。無いようでしたら、本日、予定していた案件は以上になります。

なお、本日の会議録につきましては、事務局で作成し、私の方で最終的に確認した上で、市のホームページで公開してまいります。また、公開に合わせまして、委員の皆様にも会議録を送付しますので、御承知おき願います。

 

・中村会長

それでは、以上で本日の議事は全て終了といたします。

 

4 閉会

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