メタボリックシンドロームについて

更新日:2022年03月16日

公開日:2021年04月01日

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
メタボリックシンドロームについて

メタボリックシンドローム(通称メタボ)は、内臓脂肪型肥満の人が、高血糖、高血圧、脂質異常といった生活習慣病の因子を2つ以上持っている状態をいいます。メタボは、自覚症状がないまま、動脈硬化を進行させて、やがて血管のトラブルを起こし、心臓や脳に大きなダメージを与えるリスクが高くなります。

動脈硬化とは?

動脈は、通常は弾力性があり、しなやかですが、老化や様々な要因で厚く硬くなっている状態が動脈硬化です。動脈硬化には、いくつかの種類があります。大動脈など比較的太い動脈に粥腫(じゅくしゅ)ができるのが、粥状動脈硬化です。これは動脈の内膜に血液中の悪玉コレステロールなどが沈着してドロドロの粥状物質(プラーク)となり、血管を狭くしている状態で、狭心症を引き起こします。さらに柔らかいプラークが破綻して血栓ができると、血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。また、主に脳や腎臓の中の細い動脈が硬化してしまうことを細動脈硬化と呼びます。加齢や高血圧が原因で起こり、進行すると血管が破裂して脳出血に至る恐れがあります。

1肥満

肥満は、内臓脂肪型と皮下脂肪型に分けられ、メタボでは、内臓に脂肪がたまる内臓脂肪型を診断の基準にしています。内臓脂肪型は、中高年の男性に多く、血行のよい内臓や栄養の代謝に関係する臓器の周りにつくため、蓄積されるのが早いですが、分解されるのも早いため、比較的落としやすい脂肪とされています。

2高血糖

食事で摂取した炭水化物は、身体内でブドウ糖になり、エネルギーとして、血液(血管)を介して、体中の細胞に送られます。高血糖状態が続くと、血管がダメージを受け、動脈硬化を起こす原因になります。膵臓から分泌されるインスリンには、血液中にある血糖を細胞に取り込ませたり脂肪や筋肉などに蓄えたりする働きがありますが、量が少なくなったり、その働きが悪くなると高血糖状態が続きます。

3高血圧

血圧は、心臓から送り出される血液の圧力のことで、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態が高血圧です。高血圧になると血管に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたりして、動脈硬化を起こしやすくなります。血圧は、加齢により高くなる傾向がありますが、遺伝のほか、塩分の摂りすぎや肥満が関係しているといわれています。

4脂質異常

脂質異常とは、血液中の脂質のバランスが崩れた状態をいいます。血液中の脂質は、大きく中性脂肪・悪玉コレステロール・善玉コレステロールに分けられます。中性脂肪や悪玉コレステロールは、エネルギーとして体に必要なものですが、必要以上に増えると動脈硬化を起こしやすくなります。善玉コレステロールは、血液中のコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしているため、少ないと血液中の余分なコレステロールが高いままになってしまいます。

メタボの判定

次の1.該当で、かつ、2.から4.のうち2つ以上該当は、メタボリックシンドロームです。1.に該当で、かつ、2.から4.のうち1つ以上該当は、メタボリックシンドローム予備軍です。

  1. 肥満〈腹囲〉男性 85センチメートル以上 女性 90センチメートル以上
  2.  高血糖〈空腹時血糖〉1デシリットルあたり110ミリグラム以上または〈HbA1c〉6.0%以上
  3.  高血圧〈収縮期血圧〉130水銀ミリメートル以上または〈拡張期血圧〉85水銀ミリメートル以上
  4.  脂質異常〈中性脂肪〉1デシリットルあたり150ミリグラム以上または〈HDLコレステロール〉1デシリットルあたり40ミリグラム未満
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