平日の無料塾開催の件について(令和5年度提案)

更新日:2024年02月21日

公開日:2024年01月04日

提案の趣旨

   私は、2016年からボランティア団体として不登校や貧困で塾に通えない児童・生徒のための無料塾を開催しています。それとは別に個人塾を経営していますが、前述のボランティアの授業だけでは勉強時間が足りない複数の児童・生徒には無料で授業を行っています。
   生徒の中にはいじめ問題で不登校になり、親に「死にたい」と何度も繰り返し訴える児童もいます。この子は全く学校に通うことができていませんが、市の「ルーム」では同じような問題を抱えている子ども同士で遊ぶなどの活動は行われているものの、勉強を教えてもらえないとのことで、「バカ」と言われたくないから必死で勉強をしています。この子だけではなく、行き場のない子が遠くからも通ってきている状況です。
   提案する政策の内容としては、市のシステムとして組織的に、平日に無料塾を開催していただきたいです。
   現在、平日の無料塾は個人的な活動で公開募集をしていないため数人程度の生徒ですが、学校には通えないが学びたい児童・生徒の需要はかなり高いと感じています。学校の先生や私のような塾の先生を行っていた人であれば、シルバー人材センターでの採用等の手当であっても喜んで協力すると思っています。

   市教育委員会等の相談窓口もありますが、市の救済システムからこぼれている親子を救うために、継続できるシステムとして作り上げる必要があると感じています。必要な費用としては、保健福祉センター等の市の施設を使うことができるのであれば講師(シルバー人材)の手当、テキスト代、コピー機の使用料等で足りると思われます。
 

提案に対する回答

   市では、生活困窮世帯等の子どもに対し、学校の勉強の復習、学び直し、進路相談等の学習支援を始め、スポーツ、調理等の社会体験活動を通じた居場所づくりに取り組んでいます。

   また、市立小・中学校においては、様々な理由で学校に登校することが困難な児童・生徒に対して、教職員が関係機関と連携を図りながら支援に取り組むとともに、教育委員会が運営する教育支援教室(なかま教室・なかまルーム)においては、発達段階や本人の状況等に合わせて、自分のペースで学習を進めることや様々な体験活動ができるよう、スタッフがきめ細かな支援に当たっているところです。支援に当たっては、本人や保護者と相談しながら行うよう努めていますが、学習支援内容よりもさらに充実した学習指導を必要とされる場合は、塾や家庭学習等で対応されている方もいらっしゃいます。

   こうした状況の中、子どもの居場所づくりや学習支援は、大変貴重だと認識しておりますので、支援の方法等について研究していきます。

   今後も、御家庭や関係団体等との連携を密にしながら、学習支援や体験活動を充実させ、子どもたちが人との関わりや価値観を育む場所を提供していくとともに、安全で健やかに成長し、子どもたちの可能性を最大限に引き出す環境づくりに努めていきます。

   なお、御心配されているお子様が、経営する塾に通っているとのことでございますが、お子様の状況を大変案じております。お子様の不安や悩みを受け止め、支援方法について状況により専門の医療機関や相談機関と連携し対応していきます。

 担当:福祉総務課、青少年教育相談センター

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