こどもたちが山桜や楓などを育成し植樹する活動について(令和6年度提案)
提案の趣旨
私は楓の苗木を買って庭に植えていますが、近年になり、この木の周りのあちこちに楓の二葉が芽吹いているの見つけるようになりました。恥ずかしながら、私はこの歳になり初めて楓が種から自生することに気付き、芽吹いた二葉に感動を覚えました。その二葉のうち幾つかを鉢に植え、育てた結果、3年程で苗は直径1cmくらいまでに育ちました。このような体験をすると、私と同じように感動する人が多いのではないかと思います。こどもたちが、その苗木を彼ら自身が山や里に植樹できたとしたら、きっと、彼らにとってかけがえのない思い出と経験になるでしょう。
こどもたちにとっては、育苗と植樹を通して自然と植物の生態を学び、さらには生きるということについて考える機会になるかもしれません。この体験をしたこどもたちは厚木の野山に親しみを持ち、厚木を愛する青年に成長してくれるかもしれません。
20年もすると山の一角が吉野の千本桜や京都の紅葉のように、山桜やもみじが市内のいたる所で見られるようになり、市民の癒しとなるだけでなく大きな観光資源になる可能性が考えられます。また、これらの活動が順調に進めば、山林の保全にも繋がって行くことも期待されます。
提案に対する回答
本市では、こどもたちも参加できる森林づくり体験教室を毎年開催し、人工林の枝打ちや間伐、植林などを通して、自然豊かなあつぎを実感し、森林の大切さを学ぶ機会を設けています。
また、市立各小・中学校では、学習指導要領に基づく学習の中で、植物を種から育てることや、四季の変化による樹木や植物の成長を観察することなどを行っているほか、校地内の畑や花壇で野菜や花を育てたり、水田でお米作りを体験したりする事例もあります。
御提案いただいた、こどもたちの育苗や植樹の体験については、自然への関心や植物への愛着を醸成する良い機会になるとともに、こどもたちの道徳性を豊かに養うことにもつながると認識しています。
植栽できる場所の選定や植樹後の管理などの課題がありますが、令和6年3月に策定した「ネイチャーポジティブ(自然再興)宣言」に基づき、こどもたちの体験が、豊かな自然環境の保全・回復につながり、次世代へ継承されるよう、引き続き環境教育に取り組んでいきます。
回答 環境政策課、 農業政策課、教育指導課
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更新日:2025年05月14日
公開日:2025年05月14日