加配を必要とする子供の保育所等の利用調整基準に対する提案について(令和5年度提案)

更新日:2024年02月21日

公開日:2024年01月04日

提案の趣旨

   加配を必要とする子どもの保育所入所の利用調整に対する提案です。

   知人のダウン症の子どもが認可保育園へ入所希望を出したところ、選考指数では入所可能であったにもかかわらず、園側が職員の加配ができないため入所を断られてしまい、次点の子が入所することになりました。事前に見学をして、ダウン症であることを説明していたということです。その結果、知人は育休を延長せざるを得ず、次回の選考時にも園がどう判断するかも分からないため、復職が遅れてしまっています。
   他の園でも状況は同じで「状況によっては入所できないかも」と言う園もあるということです。つまりそれは、障がい等のある子どもを授かると復職が遅れたり、辞職、転職をせざるを得ないことで、経済的にも難しい選択を迫られることになるのだと理解しました。

   保育士や職員不足という問題が影響していると思いますが、仕組み上の課題も大きいと考えています。
   課題は、一つ目として、特別な配慮が必要な子供に対して、加配を必要とする判断基準が十分でない。二つ目として、加配を必要とする子供の選考方法が明確でなく、選考上不利となっている。三つ目として、選考指数の考え方は障害等のある子供も公平であるとしているが、二つ目を考慮すると公平になっていない。四つ目として、加配を必要とする子どもを受け入れる保育所への、補助金が十分でない。

   保育士不足という問題はあるにせよ、仕組みの改善によって加配を必要とする子どもの保育園入所の状況は改善できると思いますので、今回の提案の内容の採用有無に関わらず、様々なご検討をよろしくお願いします。
 

提案に対する回答

   加配保育士の設置については、国が定めた一律の基準はなく、自治体ごとに対応しているところです。本市でも現在は保育士を加配する基準はなく、御指摘のとおり、特別の配慮が必要と判断されたお子様の入園に当たっては、施設の職員配置状況によって保留になる事例が生じていることは認識していますので、基準を定めること等について研究していきます。

   また、「加配を必要とする子供が選考上不利になっているのではないか、選考指数の考え方が公平になっていないのではないか。」とのお尋ねですが、選考方法等については、御提案いただいたフローチャートの作成などを始め、より分かりやすくなる方策について研究し、他市の事例も参考にしながら、改善に努めていきます。

   なお、本市では保育士不足による保留をなくすため、確保対策として、市内の認可保育所や小規模保育施設に就労している保育士等に「厚木市保育士等就労応援給付金」を支給する等、保育士等が働きやすい環境や子どもを安心して預けられる環境に向けて取り組んでいるところです。

   今後についても、保育士の確保を最優先事項の一つとして取り組むとともに、加配保育に関する補助金に関しては、園からも改善の要望を頂いていますので、より良い制度となるよう検討していきます。

担当:保育課

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