令和4年度「市長の移動談話室」(日産自動車株式会社)

更新日:2022年12月12日

公開日:2022年12月12日

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当日は活発に意見が交換された

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先行技術の説明を聞く

本事業については、市長の政策理念の一つである「現地対話主義」の一環として、市内の企業や団体などの皆さんと直接意見を交わし、今後のまちづくりに生かしていく目的で開催をしています。
今回は、令和4年11月22日に「日産自動車株式会社テクニカルセンター」の皆さんからお話を伺いました。

対話の概要

厚木市では、今年度、交通死亡事故ゼロを施策の柱の一つとして、全庁的に、そして警察や国県の道路管理者などと連携して取組を進めています。

交通死亡事故ゼロを実現するにはどうすれば良いか、これは、日産と厚木市の共通の課題であり、安全技術に関する取組などを御紹介いただきました。

また、愛甲石田駅周辺の魅力づくりについて、日産の方からいろいろな御意見をお伺いし意見交換をしました。

交通死亡事故ゼロに向けて

日産の安全技術に関する取組

緊急ブレーキなどの事故を起こさない技術については、1990年代から、日産が世界に先駆けて業界を引っ張ってきました。「クルマが人を守る」のコンセプトのもと、「踏み間違い衝突防止アシスト」などの危険回避、衝突時の「衝突吸収ボディ」、さらに衝突後の「SOSコール」までのトータルな観点で、乗員の安全をサポートし、交通事故の死亡者を出さないゼロ・フェイタリティを目指しています。

また、高速道路の運転で、一定の条件下でハンドルから手を離して運転ができたり、車線変更や追越し、高速道路出口への誘導などができる「プロパイロット2.0」を搭載した車を世界初で商品化しており、業界を先行している技術のお話をお聴きしました。

 

高齢ドライバーの事故抑制について

近年、施策や車の性能の向上があいまって、自動車の事故件数が減り、自動車乗車死者も大幅に減りましたが、65歳以上の高齢者の自動車乗車死者は横ばいとなっています。

高齢者が運転をするときは、ブレーキのタイミングや踏む強さ、走行時のレーン内の位置などに特徴的な傾向が見られるとのことです。

今後は、走行時のデータをとって自分の運転の技量がどうなのか、ドライバーなどが確認できるような仕組みを検討していきたいとのお話をいただきました。

また、日産では社員に対し、ふるさとに帰ったら親が運転する車の助手席に乗り、運転を見守る助手席孝行を推奨しているとのことでした。

愛甲石田駅周辺の魅力づくりについて

テクニカルセンターの皆さんの多くが利用されている愛甲石田駅周辺について、社員の方から「駅利用者への魅力向上のため駅ビルの建設や愛甲石田駅にロマンスカーが停車するようにしてほしい、他企業も含めてパビリオン的なものを検討してはどうか」などのお話をいただきました。

加えて、自動車産業が盛んなドイツ南部のシュトゥットガルト駅には、ベンツの大きなロゴが駅舎に設置されていることを御紹介いただきながら、愛甲石田駅と言えばこう、というようなシンボル的な何かを設置、展示をしたらどうかというお話もありました。

また、都心に近いエリアにおける開発拠点の集積が進み、そのような企業との採用面での競合が予想される中、愛甲石田駅周辺の混雑緩和や通勤環境のストレス低減は、ますます重要な課題になるとの意見がありました。

厚木市からは、駅周辺では、酒井地区や森の里東地区で区画整理事業が進められており、駅利用者や周辺交通量の増加が見込まれています。愛甲石田駅周辺まちづくり基本構想(案)において、令和22年度までを計画期間とし、商業機能や交通機能などの充実を図り、交流・滞留空間を創出し、みんなが心地よい時間を過ごせるまちを目指していく旨、お話をさせていただきました。

また、愛甲石田駅通勤時の混雑緩和は、テクニカルセンターのみならず、地元にとっても喫緊の課題であり、対応していきたいとのお話をさせていただきました。

終わりに

クルマの技術が進展し、少し前はできなかったことが今はできるようになっている、そして、現在できないことも、少し先の未来ではできるようになっていく。これは、テクニカルセンターの技術者の皆さんが熱意を持って、日々、目の前の課題に挑戦し、乗り越えてきたからです。そんな研究開発拠点が市内にあるという、すごいことを改めて感じました。

今回は、交通死亡事故を発生させないという「安全」を切り口にお話をお伺いしましたが、都市計画などのまちづくりの面でもさらに関係を深め、形にしていくことで、「このまちに住む」、「このまちで働く」ということを、誇りとして多くの人に感じていただけるよう、市として努力していきます。

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