平成30年度「市長の移動談話室」(田中水力株式会社)

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

談話室にて市長と田中水力株式会社の皆さんが向い会って席についており、市長が身振り手振りを取り入れながら話しており、周りの方々が熱心に話を聞いている様子の写真

活発な意見が交換された談話室

青色で大きな電動水車の機械の前で、田中水力株式会社の方から市長が機械の説明をが受けている様子の写真

電動水車の仕組みを説明

 本事業については、市長の政策理念の一つである「現地対話主義」の一環として、市内の企業や団体などの皆さんと直接意見を交わし、今後のまちづくりに生かしていく目的で開催をしています。
 今回は、今年から森の里東地区で事業展開されている「田中水力株式会社」の皆さんからお話を伺いました。

田中水力株式会社とは

 1932年に、発電用水車の改造修理の専門会社として設立し、以来、発電用水車の専門メーカーとして小水力発電分野で事業を展開しています。日本の水車の歴史は当社の歴史と重なり、小水力発電業界で知らぬ者のない企業として歩んできました。2018年1月、本社を相模原市から厚木市に移転し、森の里東地区で操業を開始した初の企業となります。

対話の概要

 2018年10月18日、田中水力株式会社の皆さんと森の里東地区で操業を開始してから、感じた市政への御意見や提案についてお話を伺いました。

森の里東地区の印象

 操業を開始して10カ月、森の里東地区の印象を田中水力株式会社の梅村会長は「緑が多く自然がたくさん残っている中で、工業団地としての設備も整っています。都市と自然が調和しているところが、すばらしいと感じています」と、話されました。これに対し、小林常良厚木市長は「森の里東地区では、造成する面積よりも自然の部分が多くあるのが特長です。豊かな自然は厚木市の宝ですので、自然を程よく残しながら、企業が立地する敷地を確保しています」と答えました。
 森の里東地区では68ヘクタールの土地区画整理事業が進められ、すでにA工区が完成し進出する企業も決まっています。今後は、2020年度にB工区、2023年度にC工区の工事の完成・立地企業の操業開始を目指しています。

安心して子育てできる環境を整備

 田中水力で働く社員の方から、本社が厚木市に移転したことをきっかけに、引っ越しを考えていられるとのことで、厚木市の治安や子育て施策の現状について質問をいただきました。市では、10年前にセーフコミュニティの手法を導入し、市民の皆さんと協力して「健康で安心して安全に暮らせるまち」を目指して取り組んできました。その結果、刑法犯認知件数が一番多い時で約7千件だったのに対し、現在は約2千件にまで減少するなど、大きな効果を生み出しています。
 また、子育てに関する独自の施策も多く展開しています。日経新聞社での調査では、厚木市は子育てしやすいまち全国6位、神奈川県内では1位に輝いています。

社員の通勤が課題

 田中水力では、社員の通勤用に愛甲石田駅から朝・夕の2回、マイクロバスを借りて送迎されていますが、朝は道路が混雑するため、会社の始業時間を8時と9時の2回に分けているというお話を伺いました。田中水力の田中社長から、「始業時間は、決められた時間で一斉に始業することが理想です。バス通勤ができるように、愛甲石田駅からのバスの増便や、森の里東地区内にバス停を新設することはできないのでしょうか」という御意見をいただきました。
 市からも、バス事業者へ要望を出しています。森の里東地区の開発が進み、従業員数が増えるとバスの需要が上がり、バス停の新設や増便の可能性は十分にあると考えています。引き続き、バス事業者に要望するとともに、交通渋滞の解消に向けた道路の整備など、周辺地域を一体的に捉えて、問題の解消に向けて検討していきます。

終わりに

 ほかにも、通勤途中で見かけた通学路の危険箇所についての情報提供や、森の里東地区の今後の展開などへの意見・感想をいただきました。

 今回、初めて森の里東地区で操業を開始した企業の生の声を伺うことができ、森の里東地区の課題等を明確に把握することができました。いただいた要望を参考に、森の里東地区がさらにより良い地区になるよう努めてまいります。
 田中水力の皆様、お忙しい中談話に御協力いただきありがとうございました。
(公開日:平成30年12月3日)

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