令和7年度あつぎタウンミーティング(新規就農者編)
市では、魅力あふれるまちの実現のため、幅広い年代や多様な立場の方々と、市政の課題や改善点等について意見交換を実施しています。
新規就農者の皆さん、都市農業支援センター長との集合写真
今回は、市内で農業を営む新規就農者の皆さんや、農業者を支援している都市農業支援センター長と、JAあつぎ本所の会議室を会場として、令和7年11月6日に「就農されて直面する楽しいことや大変なこと、厚木市で就農してみて感じること」をテーマに、意見交換を行いました。
<出席者>
市内で農業を営む新規就農者4人、都市農業支援センター長
対話内容
1. 農業を取り巻く環境と都市農業支援センターの役割について
近年、全国的に農業者の高齢化や担い手不足等が課題となっており、本市においても、農業の新たな担い手として、新規就農者の皆さんの活躍が期待されています。
平成26年度に、厚木市、厚木市農業委員会、厚木市農業協同組合が連携し、農業者や市民の相談・要望等に対して、迅速かつ適切な対応ができる窓口として、都市農業支援センターを開設しました。都市農業支援センターは、今年で設立から12年目を迎え、農業に関する様々な相談や農地のマッチングに関する相談など、近年は、1500件を越える相談が寄せられています。なお、平成26年度以降、80人を超える方が新規に就農されています。
2.意見交換
タウンミーティングの様子
意見交換では、厚木市で就農したきっかけや就農してみての感想、就農して感じる大変さや楽しさ、それぞれのこれからの目標などの意見が出されました。
自慢の農作物を持ち寄ってもらい、農業に対する熱い思いをお話されました。当日出された御意見は次のとおりです。
(1)鳥獣被害とその対策について
・営農する地区は獣害が酷く、それが悩みどころになっています。市の鳥獣対策は助かっており、毎年活用しています。また、厚木市はSDGsの視点を踏まえた取組に対する補助金もあり、都市農業支援センターも含め、農業に対する支援は手厚いと感じています。
・鳥獣被害は、ある程度は電気柵で防ぐことはできますが、畑も増えているので、電気柵を増やす必要があります。鳥獣被害は、イノシシが多いのですが、イノシシが好きな野菜以外でも、踏まれるなどの被害が出ているので、それが大変です。
(2)気候変動(夏の暑さ)とその対策について
・農家は、野菜を収穫するため、虫や病気、天候といったリスクを乗り越えていく必要があるため、それが大変です。
・真夏の酷暑の中、収穫する際に雇う人員(アルバイト)の体調管理に苦慮しています。特に夏の葉物類を出荷する時が大変です。
・200リットルのタンクを用意し、噴霧器を使用しています。また、メデルシートを使用し、苗や屋根をシートで覆うなど、対策をしています。
・苗を植えるタイミングなどの対策を行っています。また、農作物を植える前に健全な苗を作る工夫もしています。
(3)耕作放棄地について
・私が就農している地区は、耕作放棄地が資材置場に代わっています。農地は、一度、砂利が入ってしまうと使うことができないため、何か良い対策があればと思います。
新規就農者の皆さんが育てられた自慢の農作物
当日は、新規就農者の皆さんが丹精込めて育てられた自慢の野菜(キャベツ、カリフラワー、さつまいも)や果物(ラズベリー)といった農作物を御披露いただきました。
3.まとめ
本市では「持続可能なあつぎの農業」の実現に向けた様々な取組を進めています。
山口市長は、「皆さんが作った農作物を美味しいと言って食べてもらうことで皆さんのやりがいにつながることや、新規就農者の皆さんからラズベリーを全国に発信していきたい、厚木を露地野菜の主要な産地にしていきたいといった話を聞き、新たな厚木ブランドを目指し、農業を営むなら厚木市と言ってもらえるよう、皆さんには新規就農者のパイオニアとして、今後もお力を貸していただきたい」と話しました。
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更新日:2025年12月01日
公開日:2025年12月01日