令和5年度第3回厚木市小中学校通学区域再編成委員会 会議概要

更新日:2024年05月15日

公開日:2024年05月15日

会議概要

 

会議主管課

教育総務部教育総務課

会議開催日時

令和5年11月24日(金曜日)午前10時から正午まで

会議開催場所

厚木市役所第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員 10人

事務局

教育総務部長、教育総務課長、、教育総務課副主幹兼教育企画係長、教育企画係主任及び主事
傍聴者 なし


≪委員10名中10名の出席により、定足数に達し第3回委員会が成立≫

委嘱式

1 委嘱状の交付

≪教育委員会を代表し、教育長から各委員に委嘱状を交付≫

2 教育長挨拶

3 委員自己紹介

4 委員長及び職務代理の選出

≪委員の互選により、蓮見委員を委員長として選出≫
≪委員長の指名により、葉山委員を職務代理として選出≫

第3回会議結果

(1) 適正規模・適正配置の取組に係る意見交換会の結果について

資料1に基づき説明。

委員長

案件(1)「適正規模・適正配置の取組に係る意見交換会の結果」について事務局から説明がありましたが、皆さんから御意見、御質問がありましたらお願いします。

委 員

 資料1の意見の傾向において、例えば、飯山小の午前の部で明確に反対を表明したのは一人とあります。統廃合に向けてもう話が進んでいるという半ば諦めのようなものを感じました。

委 員

    委員会に初めて参加しますが、適正規模・適正配置の取組について、時間を掛けて丁寧に説明してきた教育委員会側の姿勢は伺えますが、意見交換会の参加者数が少ない回があり、地域の方の関心とのギャップを感じました。意見交換会の結果やそこで出た意見については、例えば学校に協力いただいて、PTAに周知するなどすれば、より議論を活性化させたり、意見が出やすくなったりするのではないでしょうか。

委 員

  意見交換会を開催していただいたが、子を持つ親は忙しく、なかなか参加できない人も多かったと思います。会には参加できない人から、どうしたら自分の意見を教育委員会に届けることができるだろうかという相談をいただきました。情報提供の方法についても、学校で利用している緊急時のメールサービスやSNSなどを活用して、情報を配信することができれば、より関心が高まるのではないでしょうか。

事務局 

3名の委員の方から御意見をいただき、ありがとうございます。意見交換会につきましては、まず周知の部分では、学校に御協力いただき、保護者の方にはお便りをお送りしました。未就学児に関しては、直接郵送で意見交換会を開催する旨をお伝えしました。地域の方には、公民館だより及び回覧板を通じて、周知しましたが、結果としてこの人数になりました。

結果の報告について、現時点では、公民館だよりでの周知に加え、結果概要を公民館に配架しようと考えております。保護者の方については、メールやSNS、学校からのお便りが有効だという御意見をいただきましたので、今後、それも含めて検討し、意見交換会の結果報告だけではなく、情報発信をする上で、効果的に活用していきたいと考えています。

委 員

適正規模・適正配置の取組について、長い時間を掛け、地域において説明会や意見交換会を何度も開催し、取組についての理解は深まっているのではないかと思います。PTAの役員の中で、一番心配の声が挙がるのが、やはり登下校の安全です。ここが危ない、横断歩道がない、と一度心配になると、6年間ずっと悩むことになります。学校が統合して通学距離が長くなると、その心配もより大きくなると思うので、引き続き検討してほしいと思います。

委 員

飯山小学校のPTAの方や子どもたちは、「飯山小学校はゆくゆく廃校になり、老人ホームになる」と言っていました。地域の人は皆、子どもの頃からそう聞いてきた、という風土があると感じます。

飯山小学校は今年度開校40周年を迎えましたが、開校当時は600人程度の規模があり、厚木市で初の女性校長が着任された学校でもあります。歴史を築いてきた中で、保護者や子どもたちの思いはどう変化しているのかを、この意見交換会の結果を見ながら考えました。本当は、飯山小学校は残して欲しい、飯山小学校の立地が自然豊かで、小規模な学校だからわざわざ引っ越し、飯山小学校に通学させているという保護者がいたということも存じています。このような意見も踏まえ、これからどう進めていくべきかを考えたいと思いました。

委 員

私は地域の側面からお話ししたいと思います。私がPTA会長を務めていた時、地域、学校、保護者の3つの連携を重視してきました。小学校と地域とが離れてしてしまった時期があり、それを何とか戻さなければならないと思い、自治会の祭りに行ったり、地域の方に学校行事に来てもらったりと、細かいことを繰り返し行ってきた結果、小学校のために、地域でも頑張ろうという考えになっていきました。

統廃合があった場合、区域が広くなるため、地域の連携の部分が希薄になってしまうのではないかと、保護者も地域の方も懸念しているのではないでしょうか。

私自身、小学校に関わる期間が長く、子どもたちの人数が減っている実感もありました。教職員が大変な思いをしているのも感じますし、地域や保護者の方が子どもを見守れるような統廃合の進め方を検討してほしいと思います。

委員長

地域、学校、保護者が一体化していくことはとても大切だということは、今のお話で分かったと思います。ほかに御意見はありますか。

委 員

教育委員会で条件整理や、地域の方々へ発信しながら、取組を進めていることが資料を通して理解できますので、地域の声はもちろん、将来にわたって、子どもたちにとって充実度の高い教育環境ということを考えたときに、方向性をもう出さなければいけない時期だということは非常に強く感じます。

荻野地区は縦に長い地域のため、昔は現在の上荻野分館があるところに、上荻野分校、荻野新宿の辺りに下荻野分校があり、低学年は分校に通学していました。地域性や立地条件、人口が増えた時など、様々な検討を繰り返しながら、その時代に応じた環境整備を行ってきたと認識しています。そのため、地域の方の声を吸い上げることはもちろんですが、時代に即した適正な教育環境づくりについて、知恵を出し合いながら進めていく必要があると思います。

委 員

意見の中に、教育環境を考えて居住地を選んだのに、学校がなくなるのであれば移住を考えるというものがありました。意見交換会では統合を案として出していますが、もう方向性として決まっていると捉えられかねず、これからどうなるのだろうという不安を招くと思います。案を出すのであれば、より具体的な学校づくりや、取組内容を示していかなければならないと考えます。

 

(2) 適正規模適正配置の方策の方向性(案)について

資料2に基づき説明。

委員長

案件(2)「適正規模適正配置の方策の方向性(案)」について事務局から説明がありましたが、皆さんから御意見、御質問がありましたらお願いします。

委 員

今後の方向性に関する項目はよく分けられていると思いますが、学校の統合後、環境がどうなっていくのかは先に知りたいところです。地域のコミュニティは、現在、小学校区のまとまりがありますが、統合により小学校区が移ってしまう。統合されると、地域コミュニティの拠点はどこにあるのだろうという見通しを先に知りたい。

事務局

廃校となる跡地の検討の進め方というところでは、基本的には公共施設最適化基本計画に基づき、原則、売却となりますが、学校の跡地については、避難所や地域コミュニティの拠点としての役割は維持するという考えの下、進めていくことが前提になります。その上で、避難所以外での平時の使い方については、今後検討する必要があるというところで、今後検討を進める旨を意見交換会でもお伝えしております。

委員がおっしゃったように、見通しがないと不安になるというところでは、今後どうなっていくのかという点が、大変重要になるかと思いますので、地域の方の御意見を聞きながら今後検討を進めていく上では、検討の進捗を情報提供したり、市としての見通しをお示ししたりすることで、先に検討を進めたいと考えています。

事務局

ただいま学校跡地の話を中心にさせていただきました。跡地も含めて地域が今後どうなっていくのか、という方向性を示さなければ、検討が難しい部分があるかと思います。その意味では教育委員会ではなく市の全体の考え方として、市の総合計画マスタープランや都市計画に加え、学校の適正規模・適正配置の取組と一体的に説明することが重要であると考えています。現在、庁内組織において、関係各課も一緒に検討を進めています。

小鮎地区については、現在も自治会自体は一つの地区になっていることから、地区が分断されるという懸念はありませんが、今後、地域の検討組織を設置し、御意見を聞き、市としての考えを提示しながら、検討を進めていきたいと考えています。

委 員

方策を進める上での留意事項についての「(2)学校統廃合する場合の児童へのケアについて」です。ここでは、不安を解消できるような配慮ということですが、そこを一歩進め、前向きに新しい学校の未来、夢のある学校に前向きに子どもたちが気持ちを向けることができるような文言が必要かと考えます。つまり、統合する学校同士の交流事業を設け、自分たちが新しい学校でどのような学びができるのという積極的な取組なども必要ではないかと考えます。そのためには、12ページの新しい学校づくり四つのねらいが方策として打ち出されましたので、これを前面に出し、新しい夢のある学校を、先生も子どもも地域も皆でつくっていくというような視点を、是非取り入れてほしいと思います。

委 員

 学校現場を経験されている委員へ質問ですが、小規模校では先生たちの負担がとても大きいというマイナス面を聞いています。統合すると、具体的にどのように負担が軽減されるのでしょうか。

委 員

私が小規模校で勤務していた際、校務分掌で校内研究主任、児童指導担当、PTA関係、学年主任等を担い、自分の担任するクラスや授業の業務を行う時間が取れなかったことがありました。これが、小規模校の実態です。それが一学年4学級あれば、4人の教員がいますので、公務分掌を分散して担うことができます。また、小規模校で一学年1学級の場合、新人の教員であろうとも、学年の主任として、遠足の下見や、学級運営まで一人で負わなくてはなりません。

子どもたちの立場から考えると、クラスの中に不安があるとき、「1年我慢すれば新しい環境になる」という、言わば「逃げ場」がありません。クラスの中で役割や序列ができ、それが固定されたまま6年間を過ごすことに、学級運営上の難しさを感じます。

委 員

資料にある「小中学校における現状の課題」の中で、児童・生徒数の偏りによる教育上、学校運営上の課題やデメリットが増大と書かれていますが、今のような具体的なお話を聞かないと、イメージが湧きませんでした。

委 員

大規模校においても、デメリットはあるかと思います。しかしながら、子どもたちにとって、人間関係に変化が起こらないことは、プラスにもなりますが、大きなマイナスにもなります。教職員にとっても、多くの先生の中で切磋琢磨できるような環境が必要ではないかと思います。

委 員

確認ですが、本案件の趣旨は、この席で案について決定をするという意味なのか、もしくは皆さんに御意見をいただいて、更に加筆修正し、教育委員会として再度方向性を示すのか、そこを整理していただきたい。

事務局

この会議において、方向性を決定するものではありません。ここでお示しした案について御意見をいただき、更に検討を進めていきたいと考えています。

委 員

資料2の11ページにおいて、小鮎地区や荻野地区の今後の方策の考え方が記載されています。この会議の中だけでも、様々な心配の意見が出ていますので、この方策の方向性が公表される頃には、地域の方に、少なくとも現段階ではここまで考えているということを理解していただけるようにしてほしいと思います。

また、12ページの新しい学校づくりについて、言葉としては非常に良いと思いますが、具体的な内容については、より専門的な知見が必要かと思います。地域との関係において、先ほどの委員の御意見からも、大変心配な部分であると思います。これについては、全市的な取組だという視点を持ち、縦割りだと言われる行政に横串を刺して、リーダーシップをとって進めていただきたいと思います。

委 員

先ほど、荻野には分校があり、子どもの数が増えたから小学校を増やしたというお話がありました。そうした経過や地域の歴史についても、しっかりと説明することで、少子化に伴い以前の形に戻るということが理解されやすいのではないのでしょうか。地域の公民館が中心となり、地域性を考えながら学校の統廃合を行うということをアピールをしていくと、地域の方の理解も深まると思います。

 

(3) (仮称)小鮎地域適正規模・適正配置推進部会の設置について(案)ついて

資料3・4に基づき説明。

 

委員長

案件(3)「(仮称)小鮎地域適正規模・適正配置推進部会の設置について(案)」について事務局から説明がありましたが、皆さんから御意見、御質問がありましたらお願いします。

委 員

1点目に、組織構成について、未就学児の保護者から意見を聴くために公募を行うことについては理解しましたが、現に就学している児童の保護者ももう少し入れたほうが良いのではないでしょうか。2点目に、通学区域再編成委員会のメンバーが1名入り、委員長に入っていただくことを想定しているとのことでしたが、議論を進めるに当たり、立場的に難しいのではないかと思います。オブザーバーとして入ってもらうほうが良いのではないでしょうか。3点目に、この部会の設置は、小鮎地区である程度うまくいけば、今後荻野地区でも同じような部会が設置されるという認識で良いですか。

事務局

今回、組織構成を検討するに当たり、現に学校に通う児童の保護者の御意見を聞くため、PTAの代表ということで構成に入れさせていただきました。どうしても、各団体からの選出となると、未就学児の保護者を網羅できないということで、公募委員としてメンバーに入っていただきたいと考えました。御意見をいただいたように、児童の保護者をより多く入れたほうが良いということであれば、もう少し人数を増やすことも検討したいと思います。2点目に、本委員会の委員が部会の委員に入ることについては、確かに、立場として難しい面があるかと思いますので、より検討を重ねたいと思います。3点目については、委員がおっしゃる通りで、小鮎地区と荻野地区とで検討の進みが少し異なりますので、まずは小鮎地区の部会について御審議いただき、荻野地区も方策の方向性が決まりましたら、同じように検討組織を設置したいと考えています。

委 員

公募市民については、様々な立場から意見をいただけるように選考を行えると良いのではないでしょうか。また、委員が部会に入ることは、地区の生の声を聴くために重要であると考えますので、どのような立場で部会に参加するかについては検討していただきたいと思います。

委 員

小鮎地区では今年度から、地域学校協働活動推進委員として、コーディネーターが配置されています。地域のこと、学校のことをよく御存知の方々ですので、この組織に入ると、より意見が活性化されるのではないでしょうか。

委 員

資料4の図を見ると、本委員会から部会に審議を依頼するということですので、検討内容や、その検討する順序についてはもう少し議論が必要であると思います。例えば、学校名や校歌、校章の検討などは、優先的に検討することではなく、魅力ある学校をどう作るか、学校跡地をどうしていくか、など、皆さんが懸案としていることをまず議論するとよいのではないでしょうか。

委 員

検討内容の中でも、重要性や優先度を踏まえて順序を考える必要があるかと思います。保護者の立場では、小鮎地区では通学の安全性が懸案として出ていたと思います。

委 員

今回、初めて設置する組織になりますので、まずは検討内容を列記し、地区の組織の中で重要性についても決めていくのが良いかと思います。

委員長

これらの意見を踏まえ、事務局で再度検討をお願いします。

 

会議資料等

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