令和6年度第2回厚木市小中学校通学区域再編成委員会 会議概要

更新日:2025年03月26日

公開日:2025年04月01日

令和6年度第2回厚木市小中学校通学区域再編成委員会会議概要

 

会議概要

会議主管課

教育部教育総務課

会議開催日時

令和7年3月24日(月曜日)午後2時00分から3時15分まで

会議開催場所

厚木市役所第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員 8人

事務局

教育部長、教育総務課長、教育総務課副主幹兼教育企画係長、教育総務課教育企画係主事
傍聴者 なし

 

 

≪委員10名中8名の出席により、定足数に達し第2回委員会が成立≫

1 開 会

≪委員長あいさつ≫

2 案 件

(1)荻野地区における学校の適正規模・適正配置の方策の取組状況について

   ≪事務局説明≫

資料1、資料1別紙に基づき説明。

委員長 案件(1)「荻野地区における学校の適正規模・適正配置の方策の取組状況」について事務局から説明がありましたが、御意見、御質問があればお願いします。

 

委 員  資料1の4.今後の取組についての(1)今年度の取組について、2説明の際に挙がった御意見について、にある「廃校となった学校はどうなるのか。」では、地域の活力を促す機能や避難所機能を持たせるという説明でしたが、具体的に学校の建物を残す、又は補修をして使用する等のビジョンはありますか。

 

事務局 学校跡地の活用について、施設をそのまま使うのか、取り壊すのか決まった考えはありませんが、避難所機能を持たせる場合には、体育館は活用できるものと考えています。そうしたことも踏まえ、今後検討をしていきます。

 

委 員 廃校と分かった上でのこの様な説明になっているように聞こえますが、この統廃合に対して、みはる野地区であった小学校の再編成の問題等に対して抵抗感があったようなことは、今もある感覚ですか。

 

事務局 各団体にお伺いしてこの資料について説明した中では、統廃合について反対というより、それを前提とした中においての御意見をいただくところが多かったという印象です。みはる野での問題について、今回説明させていただいている中においては、特に御意見はありませんでした。

 

委員長 統廃合については御理解いただいていますが、まだどこがどうなるか分からず、施設についてもこれから検討するということで、皆さんの御意見を伺っている状況でよろしいですね。それでは案件(2)「小鮎地区における”新しい学校づくり”の取組状況」について、事務局説明をお願いします。

 

(2) 小鮎地区における”新しい学校づくり”の取組状況について

  ≪事務局説明≫

資料2、資料2別紙に基づき説明。

委員長 ただいまの事務局の説明で何か御意見等ありましたらお願いします。

 

委 員 アンケートをとる前段階で、前もってこんな感じの学校生活になりますよというイメージされたものを渡されましたか。

 

事務局 小中学校別々の場合、一緒の場合にこの様なことが考えられる、というそれぞれのメリットについては書かせていただきました。

 

委 員 小中学校が一緒になった時に、こんな感じの授業風景が想定されると提示して、アンケートや意見を求められているのですか。あるいは意見を引き出すために少し曖昧にして、あえて意見を引き出そうとしているのですか。グランドデザイン的な骨子は持っていますか。小学校は、学級担任制で、中学校は教科担任制ですが、学校が一緒になった時や、隣接になった時に、このような制度を維持するのか、新しい学校は少し違った形にしようをしているのか、何かヒントだけでもいただきたいです。

 

事務局 どのような形にしていくかは、まだ決めていませんが、小中一貫教育を進めていくことは、メリットが大きいと考えています。新しい学校を作っていく上で、本市としては基本的には小中学校それぞれの良さを活かしていく学校運営をする形で考えております。今の考え方では、義務教育学校ではなく小学校併設型中学校、中学校併設型小学校という言い方をしますが、そのような小中一貫教育を進めるといった考えを、今年度、教育指導課で、「小中一貫教育の在り方」として整理しています。基本的な考え方はこのようなものですが、地域の実情や、学校の状況を踏まえて検討する為に、御意見を伺いたいと考えています。そのような意味で方向性を決め打ちしているものではありません。

 

委員長 こどもたちが、それぞれの思いを書いてくれたこのアンケートについて、色々な意見もあるでしょうし、やはり飯山小学校のこどもたちが一番不安の方は多く出ると思いますが、少しでも不安を解消しながら良い方向に持っていけたらと思います。

 

事務局 このアンケートの中で、施設が別々の方がいいと答えるこどもたちが多いと感じました。学校の先生の立場で、この回答の理由が思い当たる点があればお教えいただきたいです。保護者の話を聞きますと、小中一貫教育を進めてほしい、なるべく施設も一体型が良いという御意見を聞く機会の方が多いです。実際に学校が無いのでイメージが出来ないのかもしれませんが教えていただければと思います。

 

委 員 校舎の階段の高さや調理台の高さの違い、プールの水位の違い等、発達段階で用意する整備が違うイメージがあります。

 

事務局 小中一貫教育で多学年になることで、同じ施設で過ごすことへの不安や、上の子が下の子をいじめないか心配だ、というような回答をいただいたり、逆に何か新しい取り組みができる等の御意見をいただいきましたが、その中でも施設はやはり別々がいいという回答をいただいています。

 

委 員 小学校は6学年で1つしかないものが多くあります。そうすると高学年は使えるけれど低学年は使えないとか、そういったことも出てきます。そこに3学年増えることにより、もっと使えなくなるのではないかとこどもたちは思ったのかもしれません。

 

委員長 やはりどうしてもハード面において、成長にそれぞれ違いますし、規格等が問題になるだろうというところはありますが、ソフト面では理科、音楽や英語は専門の方が中学校の先生にいることにより、いい面もある等、色々な面があることを理解してもらえたらと思います。他に何か御意見はありますか。

 

委 員 先生に質問ですが、小学校の低学年のこどもと、高学年のこどもの違いを端的にある先生がおっしゃったのですが、1、2年生は幼児から学校に上がり皆と何か一緒にできることをしっかりと身につけていくというレベルで、高学年のこどもたちとでは、かなり違うとお聞きしました。小学校の高学年と中学生は、教育が行ったり来たりしても問題はないかもしれませんが、最初のエレメンタリーのところは、特別な扱いをしてあげなければいけないでしょうか。

 

委 員 現在「かけはしプログラム」に取り組んでいるところですが、幼稚園、保育園から小学校1年生になって、いきなり学校の活動に関わることに慣れないこどもたちが増えてきている、そのところを上手につなげていきましょうということで、市も含めて取り組みをしていますが、大きな子が一緒にいてくれることで様々なメリットがあります。今の6年生が1年生の世話をしたり、6年生が来年の1年生になるこどもたちに、学校の中を案内してあげたり等の活動もしています。中学生がいることにより、行事など小学生だけだは上手くいかないようなところも回っていくというようなメリットがあったり、小さなこどもたちが大きなお兄さん、お姉さんをみて憧れたりとかもあるので、一概に発達段階が異なるから一緒にするのは難しいということはないと思います。

 

委 員 実際にこどもたちを対象にアンケートをとられたのは、とてもいいと感じました。お聞きしますが、小鮎小学校は窮屈なのでしょうか。こどもたちは小鮎小学校と飯山小学校の建物の違いや、中身の違いをどうやって知ったのでしょうか。差はあるのですか。

 

事務局 飯山小学校自体は、校地は広いです。外から見てグランドも広く大きいのですが、建物自体はそれほど大きな差がないと認識しています。こどもたちは広いという意味を、グランドも含めた校地に着目しているかもしれません。グランドは小鮎小学校に比べて飯山小学校は広いためその印象があるのか、又は実際に施設を見た機会があって答えられたのは、この回答内容からはわかりません。

 

委員長 飯山小学校の方が年数的にも新しいですが、廊下の広さはそれほど変わらないと思います。小鮎小学校は結構古く、グランドも狭いので、飯山のほうが広いと感じたのかもしれません。体育館も建築上は同じだと思います。

 

委 員 アンケートを見ていて一番心配な点は、やはり通学の問題だと思います。スクールバスの導入に関して、現在はどれくらいの現実味があるのか、実際は歩かせるという想定なのか、輸送手段に関しての進捗状況を教えてください。

 

事務局 まず令和6年4月に出た方向性で、方策としてスクールバスの導入を検討するという記載をしておりますので、ある程度の通学負担軽減策は必要という前提ではあります。ただ距離については方針で3キロとしていますが、小鮎と飯山の地形において実際に3キロ歩かせることが出来るのかという問題もありますので、どこまでを許容範囲とするか、今後審議をいただく内容だと思います。何も支援策がないとは想定していません。

 

委員長 スクールバスは検討していく事が前提にあるということですから、検討をお願いします。他に何か御意見はありますか。それでは案件(3)「通学区域制度の弾力的運用を検討する学校における取組」について、事務局説明をお願いします。

(3) 通学区域制度の弾力的運用を検討する学校における取組について

≪事務局説明≫

資料3に基づき説明。

委員長 ただいまの事務局の説明で何かご質問等はありますか。

 

事務局 今回新たな取組ということで、国の新しい方向性を踏まえ説明させていただきましたが、以前佐藤委員からお話をいただいた、小規模特認校制度を見直すタイミングではないかという御意見もありました。学校の現場での課題もヒアリングの中でありましたので、どのようなものかいいのか、小規模特認校制度以外も含めて取り組んでいく方向性で、アプローチをしていった方がいいのではないかというのが今回の考え方になります。今説明しました話とまた少し内容が変わっていきますが、その辺りも何か御意見お願いします。

 

委 員 アンケートにもありましたが、学校を統合するのは、皆さんの気持ちを考え、何度も話し合いをしながら進めるのがいいと思います。繰り返していくことで、取組が浸透していくと思います。現在は当初よりは、そのような形になってきているように感じます。

 

委 員 メリット、デメリットが出てくる話で、ある程度のところで決断しなくてはならないと思います。新しい形でやっていかないと分からない点もあり、その中でいい事を探していく方がいいと考えます。PTAの中でも小規模校では資金が集まらなかったり、成り手がいなくて苦労されているのは事実です。そこを考えるとやはり少しでも人がいたほうが良いところはあります。厚木市全体で考え、地域によって人が集まる所と集まらないところがあるので、ならしていくのがいいといった考え方もあると思います。

 

委 員 私のいる地域の学校は市で一番小さい学校ですが、学校と地域との取組として、上手くいくか分かりませんが、小学校と地域が一緒に運動会を実施します。PTAの方にも不安もあり、学校の先生の中にも地域の方が入ってくることに経験がなく、やり方自体にとても不安を抱えながら、実施する事になります。そのため、課題も出てくるかもしれませんので、見に来ていただければと思います。学校の先生にも協力していただき、意見を聞いていただければ、小規模校はどうあるべきかのヒントになるのではないかと思います。

 

委員長 新しい取組を小規模校でやっていくってことで、1つ1つ試みながら進めていく感じですね。

 

委 員 資料に書いてある対象の小規模校は、とても先進的な教育を受ける学校というイメージが強いのですが、私がいた妻田小学校は20年前から比べるとクラス数もすごく少なくなり、卒業式での合唱などで、こどもたちは一生懸命やってはいるのですが、やはり歌声が段々小さくなってきていて、とても悲しい気持ちになりました。一方で厚木小学校は、マンモス校で増えていますが、ここに橋が一本通れば妻田小学校に通学できます。そのような橋があるかないかで、妻田小学校のこどもが林中学校に通学したりすることもできるので、このような公共的な施設を造り、人口を流動させるような事を考えていただきたいです。飯山小学校のこどもたちが坂を下り、川を越え、坂を登るというアップダウンは厳しいですし、地域ではなく、厚木市全体で様々な方面で考えていく必要があると思います。今まで公民館区ごと、昔の町村域ごととなっていましたが、時代とともに住宅地が変わり、マンションも建ち、また段々と老齢化が進んだりしてきているので、今後を見据えた学校のあり方を考えていただければと思います。

 

委員長 地域性や学区の割り振りを含めてですが、課題は本当に多く、どこで線を引くかは厳しいですが、色々な角度から御意見をいただきながら、より良いこどもたちの未来に向けて対応していただけたらと思います。他に何かありますか。

 

委 員 適正規模に関する基本方針をつくり、厚木市としてやっているものと、小規模特認校制度が同じ方向を向いているようには思えないです。簡単な話ではないことはわかっていますが、小さい学校について、地域や自分たちの学校という気持ちとなるのもわかりますが、方向性を明確にしていかないとなかなか理解を得ることはできないです。一方で小規模特認校制度を活かそうとして何か後付になってやるとすると、基本方針とは矛盾してくると思います。とても難しい課題ではありますが、こちらの基本方針を進めていくのであれば、統廃合は自然な流れなのではないかと思っています。課題のところでICTの活用が必要とありますが、大人数で切磋琢磨する状況では否定はしませんが、やはり小学生の段階で、ICTの授業を一緒にやっても、私たちが狙っている感覚は育たないと思います。中学生であれば一緒に画面を見ながら授業をやっても意見を言ったりはできますが、小学校の1,2年生で画面をとおして一緒に交流授業をやっても、感覚がつくとは思えません。小規模校を維持していくというメリットは自分には感じられないです。

 

委員長 適正規模・適正配置という部分と、小規模特認校制度は違いますので、学校によっては学校がとられてしまうという思いもあり、全部の意見を聞くとなると本当に大変ですが、軸をある程度絞っていく事も大事だと思いますので、今の意見もしっかりと受け止めていただきながら進めていただけたらと思っています。案件(3)については以上でよろしいでしょうか。御意見が無いようでしたら、以上で審議を終わります。

 

3 閉会

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