令和7年度第1回厚木市小中学校通学区域再編成委員会 会議概要

更新日:2025年12月12日

公開日:2025年12月12日

会議概要
会議の主管 教育総務部教育総務課
会議の日時 令和7年11月6日(木曜日)午後1時30分から2時30分まで
開催の場所 厚木市役所本庁舎3階特別会議室
出席者

厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員10人
(事務局)
教育部長、教育総務課長、教育総務課教育企画係長、
教育企画係主任

傍聴者 なし

 ≪委員10名全員の出席により、定足数に達し第1回委員会が成立≫

会議の内容

第1回委員会

1 開 会

2 案 件

事務局:資料に基づき説明

委 員 小規模特認校と小中一貫校は、両立するものなのか、ルールや基本的な考え方を教えてください。

事務局 小規模特認校については現在、玉川小学校で実施しています。市内に在住の児童はどこからでも通学していただける制度です。小中一貫教育については、厚木市内では小中一貫校は現在ありませんが、小中一貫教育として小学校と中学校の繋がりを意識した学校教育活動は行っています。今後、小中一貫校ができた場合、特認校としてこの小中一貫校にどこからでも通っていただくルールにすることは、可能性としては考えられます。

委 員 今までのヒアリングの中で公立の小・中学校で特色ある学校はとても難しいというコメントがあったと思いますが、私立の小・中学校において自由な部分、逆に公立の学校の制約はどんなものがありますか。

委 員 多少私見は入りますが、特色はどの学校も作ろうとしています。特色という言葉の意味もあって、例えば極端に特徴のあるこどもだけを集めるというような、強い特色を持つことは、公立学校ではできません。あるいは、英語教育を盛んにするため、大半を英語の授業にします、というような、教育課程を大胆に変更する学校の作り方は、公立では難しいと思います。

委員長 事務局の方で、私立と公立学校の違いの中で、私立の経営による、例えば土曜日も授業を行う体制や、英語教育中心の授業など、そのようなことを公立で行うことについて調べていますか。

事務局 委員の発言のとおりですが、学習指導要領に基づいて教育を行うことが一番にありますので、特色を出すことについては、例えば学校行事や地域との取組などにおいて行うことであると認識しています。

委員長 例えば特色ある授業を行ったら、他の学校も同じようにやっていこう、となりますので、底上げにはなります。それぞれの学校の特色が突出したものになるのは、公立では難しいと個人的に思います。

委 員 公立でも不登校のこどもに特化した学校が神奈川県内にあります。これは特別なケースであると思います。

委員長 玉川小学校の小規模特認校について色々な御意見が出ていますが、現場としてやってみての難しさや、小規模特認校に対する意見はありましたか。

委 員 玉川小学校の小規模特認校制度開始の時に、玉川小学校で勤務していました。玉川地区は3世代が一緒に住んでいることが多く、地域への思いが強いので、制度について、丁寧に説明しました。

委員長 色々な地域から来られる可能性がありますからね。

委 員 昔からのものを大切にして育ってきたこどもたちが、他の地域のこどもたちと一緒になった時に、どう受け止められるのかという思いがありました。

委員長 そういう雰囲気があるからこそ玉川が良いと思う人がいると思います。他に資料を読んで感想はありますか。

委 員 質問ですが、適正規模・適正配置の優先対象になっている小鮎地区と荻野地区の統廃合や小中一貫教育については、地域の方の理解はどうなっているか、また何年位に計画を進めていくのかをお聞かせください。

事務局 今までの取組について説明いたします。令和4年に適正規模・適正配置について、小鮎地区・荻野地区、森の里地区、玉川地区で説明会を実施しました。地域の御意見等を踏まえ、令和5年に小鮎地区と荻野地区で学校の統合を含めた方策も含め、意見交換会を行いました。小鮎・荻野地区に関して、こどもたちが減っている現状を踏まえ、学校を統合して新しい学校を作ることには、大きな反対は多くなかったと認識しています。今後、地域住民等を加えた検討組織を立ち上げることを目標に進めています。これからのスケジュールについては、小鮎については公共施設最適化基本計画の見直し結果を踏まえ、施設のあり方等について検討を行っていきます。令和15年度以降に統合を行っていくことを地域に説明しています。荻野地区については、小学校を1校または2校にするか等について、また、学校施設の修繕の時期等を踏まえ、令和9年度以降に方策を決定することを地域にお伝えしました。

委員長 また今後、この会議の中で色々な審議が出てくると思いますが、その中で具体的な説明があると思いますので、よろしくお願いします。

委 員 確認ですが、厚木市は中学生の自転車通学は基本的に認めないということでよろしいですか。

事務局 自転車通学については、一昨年の委員会でも自転車通学を認めてはどうかという御意見もいただきましたが、安全面等の観点から、現段階では考えていません。

委 員 この委員会が教育委員会の諮問機関であることから、どこの部分に対して諮問を受けているのか、包括的に厚木市全体のことなのか、個別に小鮎地区、荻野地区という形で受けているのか伺いたいです。

事務局 先程お話しした通り、公共施設の最適化基本計画の見直し等の中で、優先的対象校になっている学校が、耐用年数において建替えの話が出た時等、今後どうしていくかというところでご検討いただくような話になった際、諮問させていただく流れです。

委 員 では現在、具体的に諮問を受けている状態ではなく、そのような時に備えてしっかり議論を深めているということですね。

事務局 そうです。

委員長 委員会の規則がありますが、教育委員会の諮問に応じて審議することになります。通学区域の再編成に関する事項の審議ですので、現段階では市内の学区が安定的に運営されていますが、時代の変化と共に、今回のように児童・生徒の将来推計的に荻野地区、小鮎地区のような個別の事案が出てくると思いますので、基本的には個別の学区再編についての諮問があると理解していただければと思います。現在検討しているのが小鮎地区、次に荻野地区についてです。我々が審議して答申するというイメージになります。今日の会議は、その認識を共有する目的があります。

委 員 小規模特認校制度、現状の利用者は何名ほどですか。

事務局 各学年でばらつきはありますが、毎年3人から5人程度のこどもたちが別の地区から通っている状況です。

委員長 玉川小学校は、地域の人数が減っているのですが、やはり地域の方との御意見、合意形成を踏まえ、できるだけ存続するという方向性で、特認校制度を実施しています。今後も色々な方策を考えなくてはいけない状況になると思います。他に御意見はありますか。

委 員 荻野地区については、特に低学年の児童が、真夏の暑い日に家に無事に帰れるのか心配していました。現在小学校は荻野地区に3校ありますが、それぞれ学区が広いと思いながら話を伺っておりました。

委員長 こどもの通学の安全性も含め、私たちは広く深く状況を見ながら議論していかなくてはいけないと感じました。元々、荻野は分校があった歴史的な経緯をみると、統合できるのではと考えることもありますが、交通事情や住宅事情も変わっています。

委 員 一つの公民館事業を行おうとすると、(小規模特認校制度などを利用して)通う学校が違うとやり辛さを感じます。普段通っている小学校とは違う地区での公民館事業となってしまい、難しさを感じている所があります。また、小規模特認校制度導入の検討に入っている地域の学校に対して、何を特色として検討をしようとしているかという点がないと、結局ぼやけてしまうので、もし今後導入を検討する際は、具体的な特色づくりを考える必要があると思います。

委員長 貴重な御意見をありがとうございます。事務局は御検討をよろしくお願いいたします。特に公民館区と学区の問題は昔から出ていまして、それも大きな課題です。

委 員 適正規模・適正配置の優先対象校は、今後増える可能性はありますか。

事務局 厚木市では児童・生徒数の将来推計を10年後まで出しています。今後10年以内に新たに優先的対象校になる学校はない予定です。ただ、毎年推計を出す度に少子化が加速化している状況ですので、毎年推計値をしっかりと見ていく必要があります。

委 員 今後、諮問された際、テーマがぼやけてしまわないように気を付けなければならないと思います。小規模の落ち着いた環境を求める児童・生徒が一定数いるため、小規模校の存続を考えるのであれば、通学区域を切って人数調整をすれば可能です。しかし、そうすると地域の区割りもおかしくなるため、実際にはできません。学校を残すことが前提なのか、あるいは適正規模を実現するために統合等を考えるべきなのか、その辺りをはっきりさせないと、議論が広がったまま終わる気がします。結局通学区域には手をつけられない結果になる気がして、心配です。

委員長 現在、小規模校を存続させるための一つの手法として小規模特認校制度を導入していますが、今後、どのような方向性で進めていくべきなのか、諮問する時には明確な方向性を出していただければと思います。他に御意見がなければ以上で終了させていただきます。

事務局 それでは以上を持ちまして、第1回通学区域再編成委員会を終了させていただきます。本日はありがとうございました。

 

3 閉会

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