第1回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会会議録
会議録概要
会議主管課 | 教育総務課 |
会議開催日時 | 令和7年2月18日(木曜日)午後2時から午後4時まで |
会議開催場所 | 厚木市役所本庁舎3階 特別会議室 |
出席者 |
厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会委員10人 (事務局)教育部長、教育総務課長、教育総務課教育企画係長、 教育総務課教育企画係主任 |
会議の経過は、次のとおりです。
開会時刻 午後2時
(委嘱式)
(諮問)
教育委員会の諮問に応じて審議を行っていただくこととなっております。
つきましては教育長から諮問させていただきます。
(教育委員会から会長に諮問)
(部会)
(1)部会長の選出について
(会長の指名に基づき、会長を部会長に選出)
(2)職務代理者の選出について
(部会長の指名に基づき、職務代理者を選出)
1.開会
○事務局
ただ今から、第1回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会を開催します。本部会の会議は、委員の半数以上の出席で成立することとなっておりますが、本日は、委員11名中10名の出席をいただいておりますので、会議が成立いたしましたことを御報告申し上げます。また、本部会は原則公開することとなっておりますが、本日は傍聴者がおりませんので、こちらも御報告させていただきます。
ここからは飛鳥井部会長に議長をお願いしまして、議事を進めていただきたいと存じます。部会長よろしくお願いいたします
2.案件
〇部会長
それでは、案件「(1) 第3次厚木市教育振興基本計画策定方針」について、事務局から説明をお願いします。
(資料1に基づき、事務局から説明)
〇部会長
案件(1)について、何か確認事項や質問がありましたら、お願いします。
〇委員
資料1の3ページ、「3 策定に当たって考慮すべき視点」の「(1)ウェルビーイングの実現」について、文中の「自分らしく笑顔で」という言葉ですが、必ずしも笑顔が自分らしさではないこどもたちもいると思います。第2次教育振興基本計画で大事にしている「安心」という言葉が方向性として合致していると思います。基本理念等をつくり上げていく中で、言葉を大事にした方が良いと思うので提案しました。
〇事務局
ありがとうございます。策定していく中で、楽しく学校生活を過ごしてもらうという意味で「笑顔」という言葉を入れていますが、御意見を含めながら検討させていただきます。
〇部会長
次に、案件「(2)厚木市の教育を取り巻く現状に係る基礎資料」について、事務局から説明をお願いします。
(資料2に基づき、事務局から説明)
〇部会長
この資料2は、どのように活用する資料ですか。
〇事務局
第2回会議以降で、基本理念や基本方針等について審議していただく中で、基礎資料として活用いただくものとなります。本資料に加え、国の「第4期教育振興基本計画」、第2次市教育振興基本計画をファイルにまとめ、毎回の会議開催時に机上配布させていただき、審議の際の資料としたいと考えています。
〇部会長
案件(2)の説明について、御質問等ありますか。
〇委員
資料2の13ページ、「4 地域交流と生涯学習の変化」の「(1) 地域コミュニティ機能と家庭教育の重要性」についてですが、この「家庭教育支援事業に参加した保護者の家庭教育への有効度」はどのような内容でしょうか。
〇事務局
市で家庭教育支援事業に取り組んでおり、PTAに協力いただき、家庭教育に関する講演会や映画鑑賞会を実施しています。実施後に、内容が家庭教育の充実に有効であったかを参加者にアンケートし、「有効である」と回答いただいた割合となります。
〇委員
ありがとうございます。
〇部会長
他に何かありましたら、資料の目通しをしていただき、次回の審議の参考にしてください。
次の案件「(3) 第2次厚木市教育振興基本計画及び第3次厚木市教育振興基本計画に含める新たな視点の現状と課題について」、事務局から説明をお願いします。
(資料3、参考に基づき、事務局から説明)
〇部会長
案件(3)の説明について、御質問等ありますか。この資料についても今後の基礎資料となりますね。
〇事務局
はい、そうです。
〇部会長
では次の案件「(4) 第3次厚木市教育振興基本計画策定の進め方」について、事務局から説明をお願いします。
(資料4、別紙に基づき、事務局から説明)
〇部会長
審議項目(案)は次回の会議で一度に全て審議しますか。
〇事務局
今後予定している会議の中で何回かに分けて審議していただきたいと考えています。
〇部会長
そうすると、次回はこれらを審議するための資料が事前に配布され、会議では委員から基本理念や基本目標等に対する意見を述べ、その後の会議において、その意見を反映したものが資料になるというイメージでよろしいですか。
〇事務局
そのような進行を考えています。第2回会議の一週間程前に委員の皆様に資料をお送りする予定です。ある程度、審議のたたき台として事務局案をお示しし、会議において委員の皆様から御意見をいただきたいと考えています。
〇部会長
資料は事前配布となり、その内容について当日意見を出すということですね。
では、案件「(5) 今後のスケジュール」について、事務局から説明をお願いします。
(資料5に基づき、事務局から説明)
〇部会長
月1回のペースで審議していき、9月頃を目途にとりまとめていくということですね。来年度実施する教育委員会の点検評価の結果も踏まえながら取りまとめるのでしょうか。
〇事務局
点検評価の内容についても、本部会の中で情報共有させていただき、現在実施している事業の成果と課題について、どのような意見が出てきたかを委員に御確認いただき、次期計画への反映について審議していただきたいと考えています。
〇部会長
よろしくお願いいたします。
それでは全体を通して、御意見がございましたらお願いします。
〇委員
参考で伺います。1点目は資料2の15ページ、「5 未来を見据えた課題」で幼保小連携がクローズアップされている印象がありますが、資料を読むと必要性は理解できます。どのような背景があり、幼保小連携の必要性が出てきたのか教えてください。2点目は、第3次教育振興基本計画策定に当たり、幼保小連携と生涯学習について記載されていますが、これらの取組は、こどもと比較的高齢の方が対象になるのかなと思います。働いている保護者の方々は忙しいため、教育に関わることが難しい状況があります。幼保小連携と生涯学習の間にある、働いている方々へのアプローチについてはどのような取組があるのでしょうか。
〇事務局
本市ではこれまで小・中学校の連携については取組を進めておりますが、幼稚園・保育園と小学校の連携の取組がそれほど進んでいなかったことや、令和5年に国が幼児教育と小学校教育の接続についての考え方を示したことなどを踏まえ、本市でも幼保小連携について取組を進めることとしたものです。本市でも幼稚園や保育園の先生たちが小学校にどのような情報を送ればよいか、小学校はどのような情報が欲しいのかなど、両者が共通理解を得て、連携できるよう取組を進めていきたいと考えております。
2点目については、働いている方を含め、保護者の方を対象とした市の取組としては、家庭教育の支援があります。働いている方への教育機会の充実につきましては、委員の皆様から御意見をいただきながら、新たな計画への反映について検討していきたいと考えています。
〇委員
こどもたちは意識的に勉強を一生懸命やっていると思います。しかし、保護者目線では、こどもが学習できる場所が少ないように感じます。市の施設として、図書館や市民交流プラザなどがありますが、現状では常に満席となっています。また、こどもたちはその他の学習場所として、カフェなどを利用していますが、長時間滞在できないという課題があります。防犯などの問題もあると思いますが、公民館や児童館の活用を考えるなど、学習環境の整備についても検討していただきたいです。
〇事務局
ありがとうございます。学習できる場所については、児童・生徒だけではなく大人も同じ状況だと思います。生涯学習施設の充実という視点で、今あるものを含め、どのように活用できるかなど、御意見をいただいて検討していきたいと思います。
〇部会長
大和市では文化創造拠点シリウスがありますね。
〇事務局
本市では、現在、複合施設の整備を進めており、その中ではサードプレイス的な交流の場や青少年が優先的に使用できる読書や学習を行うスぺ―スなどを整備する予定となっています。
〇委員
小中高時代に親子関係が上手く構築できず、大学生になっても引きずっている人が大学では見受けられます。そうした意味では、保護者の方に何か働きかける必要があると思います。
〇委員
PTAでは、家庭教育に係る様々な取組を実施しています。また、社会教育として講演会等も実施していますが、共働きの方が多く、参加者数が減ってきています。参加された方は、それぞれに講演会等で学んだものを持ち帰っていただいており意味があるのですが、保護者全体を対象としたものをどのように実施していくべきか考えていく必要があると思います。PTAでも講演会等について、コロナ禍もあり現場に人を集めて開催することが難しいため、オンラインでの実施も試みましたが、内容がうまく伝わりきらないというデメリットも感じました。
〇委員
大学でもこどもと保護者の関係に問題があるケースがあります。保護者がこどもに対して無関心というケースだけではなく、逆に過干渉になっているケースもあります。学生の中でも、外部と関わりを持つ学生と外部との関わりを断つ学生で生きづらさが違う印象を受けます。保護者へのアプローチは必要だと思いますが、一方で、こどもの段階から先生や保護者だけでなく、様々な大人と関わることができるような居場所づくりが必要ではないかと思います。
〇部会長
公民館で事業を実施する場合、大抵、参加者は高齢者か小学生以下になります。中学生以上は参加者になることは少ないです。ただ、事業のお手伝いをする立場として呼び掛けることで、中学生以上でも参加してくれることもあります。どのようにすれば若者にアプローチできるのか難しいところです。
〇委員
こどもたちは、こちらから参加を呼び掛けると楽しく公民館まつりなどのイベントに参加しますが、自分の考えで積極的に参加することはないです。また、保護者の方々も忙しく、こども同士で喧嘩があった場合に、保護者間での話し合いなどを望まない方もいます。コロナの影響もありますが、何か問題が起きた時に保護者やこどもたちが直接会わずにそのままになってしまうこともあります。保護者の方々は働いていて時間をつくることができない場合が多く、こどもに多くの経験をさせることが難しい家庭もあります。
〇委員
こどもの自立や自主性を育てると言いながら、学校も含め、こどもたちの世話をしすぎている部分もあると思います。様々なことに興味があるこどもたちを大きな目で見守るという姿勢が大切なのではないかと思います。学校が家庭の中に直接踏み込むことは難しいですが、こどもの様子を近くで見ることができる存在ですので、そうした中で何か異変があれば、様々な支援機関につなぐ役目があると思います。また、発達障がいなど支援が必要となるこどもが増えており、育て方に悩んでいる保護者が多いと感じるので、特に小学校では、こどもの家庭も含め、支援について何かしら関わることができるとよいと思います。
〇委員
保護者についても、こどもに対して手厚くしすぎてしまうなど、保護者とこどもの関係性のバランスが崩れている家庭もあるように感じます。その点について、新たな計画に盛り込んでいくとよいと思います。
〇委員
こどもの権利保障の話はよく聞きます。「権利の主体」なのか「保護の対象」なのかという議論もあります。もちろん、こどもは保護、守られる存在であると思いますが、第2次教育振興基本計画の基本目標「挑戦」のように、学びに向かう気持ちや権利について主体的に取り組んでいけるように支援していくという視点も必要だと思います。
〇委員
運動能力が低下しているとなっていますが、例えば、保護者は「危ないからものを投げてはいけない」など、こどもの安全に配慮する結果、色々な運動や遊びが制限され、運動能力が落ちてきているとも考えられますので、その点をどのように改善に向け取り組むべきか考える必要があると思います。
〇委員
最近は転んだ時に手を上手くつけないこどもたちが多いように感じます。
〇委員
最近は、公園に集まって外に出て複数人で遊ぶのではなく、ゲーム機などでオンライン上に集まって遊んでいます。遊び方も昔と変わってきていることも運動能力低下の一因だと思います。
〇委員
特別支援学級について、厚木市でも年々増加してきており、様々な対応が必要となっています。昔であれば、通常学級に在籍していたこどもでも、保護者が手厚い支援を希望し、特別支援学級に在籍することも多くなっています。特別支援学級が増加し続けることについては、今後の学校運営において一つの課題であると考えます。特別な支援が必要でこどもの特性に合わせた教育は必要だと思いますが、それが特別支援学級でよいのかという視点もあると思います
〇委員
特別支援学級に在籍するこどもが増えたのは、何か、特別支援学級に在籍する条件等が変わったのでしょうか。
〇委員
条件等が変わったというわけではありません。一番大きい理由としては、社会全体で障がいに対する理解が深まってきたからだと考えられます。
〇委員
これまでも特別支援学級に在籍することが適切であったこどもが、社会全体の理解が深まり、本来の学級に在籍することになったということでしょうか。
〇委員
単純に障がいを持つこどもが増えているわけではないと思います。障がいに対する社会全体の理解が深まったことで、以前よりこどもの障がいを隠すことが減ってきているのではないか思います。
〇委員
特別支援学級について、やり方次第では、通常学級に在籍しながら支援していくような方法もあるかと思いますが、そうした教育を行うには教員の人出が足りないなども課題があります。
〇委員
時代の変化の中で「障がい」の定義が変化してきているのではないかと思います。今は「普通・健常」とされる枠が昔に比べて小さくなってきているのではないかと思います。第2次教育振興基本計画の中でも「共生」を位置付けていますが、様々なこどもたちがいる中で、障がいについて、どのように捉えていくのかを検討する必要があると思います。
〇部会長
案件につきましてはこれで終わります。
〇事務局
ありがとうございました。以上をもちまして第1回厚木市教育振興基本計画審議会策定部会会議を終了させていただきます。本日は大変ありがとうございました。
閉会
閉会時刻 午後4時
厚木市教育振興基本計画審議会規則 (PDFファイル: 299.5KB)
厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会名簿 (PDFファイル: 131.7KB)
会議の公開等に関する要綱 (PDFファイル: 132.7KB)
資料1_第3次厚木市教育振興基本計画策定方針について (PDFファイル: 499.5KB)
資料2_厚木市の教育を取り巻く現状に係る基礎資料について (PDFファイル: 1.2MB)
資料3_第2次厚木市教育振興基本計画及び第3次厚木市教育振興基本計画に含める新たな視点の成果と課題について (PDFファイル: 944.7KB)
参考_令和6年度厚木市教育委員会点検評価報告書 (PDFファイル: 2.1MB)
資料4_第3次厚木市教育振興基本計画策定の進め方について (PDFファイル: 92.1KB)
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 教育部 教育総務課 教育企画係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2663
ファックス番号:046-224-5280
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更新日:2025年03月06日
公開日:2025年03月06日