第2回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会会議録
会議録概要
会議主管課 | 教育総務課 |
会議開催日時 | 令和7年3月13日(木曜日)午後2時から午後3時45分まで |
会議開催場所 | 厚木市役所第二庁舎4階 教育委員会会議室 |
出席者 |
厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会委員9人 (事務局)教育部長、教育総務課長、教育総務課教育企画係長、 教育総務課教育企画係主任 企画政策課長、企画政策課企画政策係長、企画政策課企画政策係主事 |
会議の経過は、次のとおりです。
開会時刻 午後2時
1.開会
○事務局
ただ今から、第2回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会を開催します。本部会の会議は、委員の半数以上の出席で成立することとなっておりますが、本日は、委員11名中9名の出席をいただいておりますので、会議が成立いたしましたことを御報告申し上げます。また、本部会は原則公開することとなっておりますが、本日は傍聴者がおりませんので、こちらも御報告させていただきます。
ここからは部会長に議長をお願いしまして、議事を進めていただきたいと存じます。部会長よろしくお願いいたします。
2.案件
〇部会長
それでは、案件「(1) 第1回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会の振り返りと確認事項」について、事務局から説明をお願いします。
(資料1に基づき、事務局から説明)
〇部会長
案件(1)について、何か確認事項や質問がありましたら、お願いします。
≪意見等なし≫
〇部会長
次に、案件「(2) 第3次教育振興基本計画策定に係る児童・生徒のアンケート調査結果」について、事務局から説明をお願いします。
(資料2、参考に基づき、事務局から説明)
〇部会長
案件(2)について、何か確認事項や質問がありましたら、お願いします。
〇委員
「デジタル技術を使いこなすことができる人」という選択をした児童・生徒が想像していたより少ないように感じました。
〇事務局
今回お示ししている資料は、小学5年生及び中学2年生全体の結果です。小学校に焦点を当てると、「デジタル技術を使いこなすことができる人」を選択した児童が多い小学校が数校あり、上位5項目に入る小学校もありました。小学生と中学生の考え方の違いなどが見受けられましたので、引き続き分析していきたいと考えています。
〇部会長
次に、案件「(3) 第3次教育振興基本計画の構成(案)」について、事務局から説明をお願いします。
(資料3、参考に基づき、事務局から説明)
〇委員
基本方針の本数が多いということが、見直す大きな要素ということでしょうか。
〇事務局
基本方針の本数が多く、また、多数の事業が直接方針に紐づいていて、各事業の位置付けが分かりにくいこと、また、基本方針を一目見ただけでは、どのような取組が含まれているのかが分かりにくかったとの認識から、見直し案をお示ししました。市民の皆様に分かりやすい計画となるように計画体系を設定したいと考えています。
〇委員
審議会での意見は、どのように事業として具現化されるのでしょうか。
〇事務局
今回の審議では主に理念及び目標を、次回以降の会議で方針及び施策等について検討していただきたいと考えています。委員の皆様には、その中で本市教育行政における課題や取り組むべき内容等についても審議いただき、最終的に答申をいただきたいと考えています。その後、市としていただいた答申内容を踏まえ、事業化の検討等を進めていきます。
〇委員
委員の立場として、このような事業を入れてほしいと提言することは可能でしょうか。
〇事務局
この審議会の場で事業化の判断はできかねますが、委員の皆様からいただいた御意見等は、本市教育行政における提案や課題の提起と受け止め、市として今後どのように取り組んでいくか検討していきたいと考えています。
〇委員
基本目標と基本方針のつながりは第2次計画と同様でしょうか。
〇事務局
そのように考えています。基本目標と基本方針のつながりは、一対ではなく、一から様々な方針につながることを想定しております。今回事務局案としてはそのような考え方でお示ししていますが、委員の皆様から、そもそもの構成の考え方に対しても御意見をいただきましたら、その点を踏まえ、次回以降の審議につなげていきたいと考えています。
〇部会長
次の案件「(4) 第3次教育振興基本計画の基本理念等の考え方」について、事務局から説明をお願いします。
(資料4に基づき4ページまで、事務局から説明)
〇部会長
第3次計画で基本理念等を設定するため、これまでの第1次及び第2次の前提的な要素、考え方等を示した資料です。これについて、いかがでしょうか。
〇委員
資料4の「(2)基本理念等の設定に当たり参照・考慮すべき事項」について、国際的な視点で、「子どもの権利条約」の内容にも関わってくると感じます。盛り込まれている内容を明記し、厚木市はグローバルな視点を持ち、施策に取り組んでいることを示すことができると良いと思います。
〇事務局
ありがとうございます。御提案については反映させていただきまして、第3回の資料でお示ししたいと思います。
〇部会長
具体的に次回の会議に意見が反映するということでよろしいですね。
では次に資料4の5ページ以降、事務局から説明をお願いします。
(資料4に基づき5ページ以降、事務局から説明)
〇部会長
基本理念(案)について、何か意見がありましたら、お願いします。
〇委員
資料2児童・生徒アンケート調査結果について、「10年後、どのような人になりたいか」という質問において、「グローバルな視野を持ち、様々な環境で働きたいと考える人」、「積極的に社会の発展に貢献したいと考える人」が下位を占めており、成長段階にあるこどもたちにとってイメージしにくく、実感がわかないのではないかと考えます。その点を踏まえ、こどもたちにとっては「担う」より「創る」がイメージしやすいのではないかと思います。
〇委員
児童・生徒のアンケート結果を参考にするのは良いと思いますが、基本理念という基本的な考え方や価値観を定める内容になるので、大局的な視点を持って、古き良きものは残し、新たなことに取り組んでいくことも大切ではないかと思います。
〇委員
社会が変化していく中で、新しく創ることは大切だと思いますが、厚木には良いものがあり、伝統文化を大切にするという意味で継承する視点も大切だと思います。加えて、厚木ならではの文言が望ましいと思います。
〇部会長
「厚木らしさ」と言われると、山や川などを思い浮かべてしまい、教育で考えると難しく感じてしまいます。
〇事務局
国の教育基本計画を参酌し、第3次教育振興基本計画を策定することが基本的な考えです。本市では、子育て環境が充実しているなど特性がありますので、これらの厚木の特性を踏まえながら、皆様が考える教育理念のイメージを伺いながら設定していきたいと考えています。
〇委員
私は、案2に賛成です。「担う」は、受動的な印象を持ちますが、「創る」は、主体的・能動的でウェルビーイングの理念につながると思います。
〇委員
「担う」は重く背負わせられる印象があり、「創る」の方が「未来」という言葉と相性が良いと感じます。価値観は多様なので、こどもたちが新しい価値を創るという考え方につながると思います。
〇事務局
こどもたちの教育も計画の大きな柱になりますが、生涯学習やスポーツ、文化芸術も含んだ計画となりますので、その点も念頭に置きながら議論いただければと思います。
〇委員
「創る」について、何かを引き継ぎ、学んだ上で、自分たちが主体的にどう創っていくかという、「担う」の要素を含んだ「創る」という意味を含ませられれば良いのではと思います。これまであったものを引き継いで創っていくという意味を込めるという意味で、ひらがなの「つくる」にすると、より印象が広がると思います。
〇委員
民間企業で事業を行うに当たり、新しいものを創り出すという意味では、漢字の「創る」が一般的には使われます。「担う」についても、委員の皆様の御意見を聞き、重要な位置付けであると感じました。
〇委員
皆様の御意見を聞き、言葉は大事だと感じました。地域によって環境は違い、各学校の周辺地域の歴史を学ぶことも大事なことであり、伝承しながら新たなものをつくっていくことが求められていて、両者を併せ持ちながら考えていく必要があると思いました。私たち大人が10年後の厚木市で活躍するこどもたちを育てていくのですが、10年後どんな人になっていたらよいのかは、まだはっきりしないところではあります。
〇委員
ひらがなの「つくる」の方が市民の皆様にとって親しみやすいのではないかと思いました。色々なものを「つくる」と言いますが、私の住む地域では、高齢者の割合が高く、こどものこれまでのものを受け継いでいく力はありますが、新しいことを始める「つくる」の力が弱く感じています。そうした意味でも、こどもだけでなく大人にとって「つくる」力を育てることが重要だと感じています。
〇事務局
「担う」は、受動的な印象を持たれてしまう部分があります。主体的に自分たちがつくり、社会で生きていくことを表現できる内容にしていただきたいです。基本理念に基本目標の三つの言葉を入れて、もう少し長いフレーズにするという考えもあります。
〇委員
案2だと韻を踏んでいる印象があり、別の言葉に置き換えることができないか考えました。言葉の頭に「社会のために」などを入れると、言葉のつながりが明示できるのではないかと思います。他に、「未来を生きる人づくり」も良いのではないかと思いました。
〇部会長
続いて、基本目標(案)について、何か意見がありましたら、お願いします。
〇委員
案3の「安心」は重要ですが、「安心・協働・発展」の主語・述語の関係をみるとズレが生じている印象があります。案4は、動詞で伝わりやすく、こどもから大人までイメージしやすいです。「自らを育む」は、目的語があり、動詞だけでまとめることができたら良いと感じました。「つながる」は、つながりの希薄な社会において、こどもからお年寄りまで、どうつながっていくのか、重要な点だと考えます。
〇部会長
「挑戦」という言葉はいかがでしょうか。
〇委員
「挑戦」は失敗をしても助けてもらえる印象があります。「共生」に近い言葉では「調和」も良い言葉だと考えます。
〇委員
学生をみていて感じることは、「挑戦」までいかず絶望していることがあるので、希望を持って明るく、前向きに生きていけるような環境づくりが必要だと思います。特に現代社会において「共生」は重要ですが、現状としては、避けられない意見の対立や競争社会を乗り越えるためには、前提としてマイナス面があることにも触れる必要があるのではないかと考えます。
〇部会長
基本理念とは厚木市の教育のあるべき姿を現す言葉であり、それを長期的な指針とするのが基本目標です。基本目標は、具現化された言葉がいいのではないでしょうか。
〇委員
基本目標は、キャッチフレーズのようなもので、それぞれ言葉がつながり、すぐに思い出すことができるもの、そして全てを網羅している言葉が良いと思います。これを踏まえ、案3の「安心」は、自らではなく、提供されるものであると考えます。案4の「自らを育む」は、目的語が含まれており、それであれば、第1次計画の目標である「ひらく力」の方が良いと考えます。また、「つながる」は必要だと考えますが、もし「つながる」を入れないのであれば、「協働」が良いと考えます。
〇部会長
昔は漢字の「繋がる」が使われていましたが、近年は、ひらがなの「つながる」が使われています。厚木市政70周年のキャッチフレーズにも「つながる」が使われています。
〇委員
過去と未来を「つなげる」という意味で使うこともできます。
〇委員
社会教育では、「学ぶ・つながる・結ぶ」という三つのキーワードがあり、「つながる」は良い言葉だと感じました。「結ぶ」も様々な意味があり、良いと思います。
〇委員
第2次教育振興基本計画の基本目標を継承しても良いと考えます。コロナの影響により、つながりが一気に断たれてしまい、原状に戻るまで時間が掛かる問題なので、案4の「つながる」は非常に重要なことだと思います。
〇委員
スポーツは、「つながる」と密接な関係にあると思います。案4の「自らを育む」は、難しく感じる部分があるかもしれません。「つながる」に似た言葉だと、「和」、「誠」、「協調」などが考えられます。現代社会において軸となるのは、人とのつながりや、自分のことを大切にすることだと思います。
〇委員
基本理念として未来を「創る」のか「担う」のかだと考えると、「挑戦・共生・創造」を継承しても問題がないと思います。しかし、「つながる」という言葉は一番重要な言葉であり、やわらかく、親しみやすい言葉だと思うので、基本目標の真ん中を「つながる」に代えても良いと思います。
〇部会長
基本目標に「つながる」を入れず、基本目標の個々の説明の中で「つながる」を用いる方法も考えられます。ちなみに、厚木市の総合計画では、どのような用語が用いられていますか。
〇事務局
第10次総合計画の将来都市像として、「自分らしさ輝く 希望と幸せあふれる 元気なまち あつぎ」を掲げています。
〇部会長
事務局案や委員の皆さんから出された言葉はどれも良い言葉なので、こどもから大人まで皆様が理解しやすい言葉、さらに、言葉を覚えるだけではなく、中身まで理解できる言葉になると良いと思います。
〇委員
文部科学省の作成した資料では、今後の社会教育行政の取組の方向性として、「ひらく」、「つながる」、「むすぶ」、「つくりだす」機能を様々な領域で発揮することが求められているという記載がありましたので、これらも検討の候補になるかと思います。
〇部会長
案件につきましてはこれで終わります。
〇事務局
ありがとうございました。以上をもちまして第2回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会会議を終了させていただきます。本日はありがとうございました。
3.閉会
閉会時刻 午後3時45分
厚木市教育振興基本計画審議会規則 (PDFファイル: 299.5KB)
厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会名簿 (PDFファイル: 131.7KB)
会議の公開等に関する要綱 (PDFファイル: 132.7KB)
資料1_第1回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会の振り返りと確認事項について (PDFファイル: 339.5KB)
資料2_第3次厚木市教育振興基本計画策定に係る児童生徒アンケート調査結果について (PDFファイル: 691.7KB)
参考_質問事項1の選択肢について (PDFファイル: 200.3KB)
資料3_第3次教育振興基本計画の構成(案)について (PDFファイル: 343.9KB)
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 教育部 教育総務課 教育企画係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2663
ファックス番号:046-224-5280
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更新日:2025年03月21日
公開日:2025年03月21日