第3回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会会議録

更新日:2025年05月13日

公開日:2025年05月13日

会議録

会議録概要
会議主管課 教育総務課
会議開催日時 令和7年4月24日(木曜日)午後2時から午後4時まで
会議開催場所 厚木市役所第2庁舎4階 教育委員会会議室
出席者

厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会8人

(事務局)

教育部長、教育指導担当部長、教育総務課長、

教育総務課教育企画係長、教育総務課教育企画係主任

企画政策課長、企画政策課企画政策係長、企画政策課企画政策係主事

会議の経過は、次のとおりです。

 

開会時刻 午後2時

 

1.開会

○事務局

ただ今から、第3回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会を開催します。本部会の会議は、委員の半数以上の出席で成立することとなっておりますが、本日は、委員11名中8名の出席をいただいておりますので、会議が成立いたしましたことを御報告申し上げます。また、本部会は原則公開することとなっておりますが、本日は傍聴者がおりませんので、こちらも御報告させていただきます。

ここからは部会長に議長をお願いしまして、議事を進めていただきたいと存じます。部会長よろしくお願いいたします。

 

2.案件

〇部会長

それでは、案件「(1) 第2回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会の振り返りと確認事項」について、事務局から説明をお願いします。

 

(資料1、参考資料1に基づき、事務局から説明)

 

〇部会長

案件(1)について、何か確認事項や質問がありましたら、お願いします。

 

≪意見等なし≫

 

〇部会長

次に、案件「(2) 第3次教育振興基本計画の基本理念及び基本目標の考え方」について、事務局から説明をお願いします。

 

(資料2、参考資料2、参考資料3(1,2,5)に基づき、事務局から説明)

 

〇部会長

案件(2)について、何か確認事項や質問がありましたら、お願いします。

 

〇委員

前回申し上げた通り、「未来を創る人づくり」がウェルビーイングの理念に通ずるものであり、能動的という点で賛成です。未来に向けて皆で力を合わせて頑張っていく前向きな印象があります。

 

〇委員

私は当初、案1「未来を担う人づくり」は悪くないと思いましたが、委員の皆さんの意見を聞いて、「創る(つくる)」の前向きさが基本理念としてふさわしいのではないかと思いました。

 

〇委員

私も「未来を創る人づくり」の「創る」は漢字が良いと思います。未来を切り拓いていくイメージを強く押し出すことができると思います。ひらがなは少しぼんやりする印象があります。

 

〇委員

案4「想いをつなぎ」と案5「歴史をつなぎ」は、何をつないでいくのか共通認識を皆さんで持つことができるのか疑問に感じます。漢字かひらがなかは決まっていませんが、「未来を創る(つくる)人づくり」に賛成です。市長部局で策定されたこども・若者みらい計画とどれくらい整合を図るのか気になります。こども・若者みらい計画では「つながる」が入っていますので、「未来を創る(つくる)人づくり」の前に言葉を付け足すのであれば、「つながる」なのではないかと思います。

 

〇委員

私も「創る(つくる)」という言葉の方が前向きな印象がある点で賛成です。漢字かひらがなかの議論ですが、漢字はイメージが固まりやすくよりシャープで分かりやすく創造していく印象であり、ひらがなは少しぼんやりした印象ですが、その印象の方が、全く新しいものをつくる上で色々な意味を持たせやすく、意味を広げることができると思います。

 

〇部会長

先程の御意見にありました、こども・若者みらい計画との整合は図れていますか。

 

〇事務局

第1回部会で示した第3次教育振興基本計画策定方針において、市総合計画やこども・若者みらい計画などの関連計画と整合を図ることを示しており、基本方針や施策、事業を設定する中で整合を図っていきます。

 

〇部会長

委員の皆さんの意見としては「未来を創る(つくる)人づくり」に賛成の声が多くありました。「創る(つくる)」は漢字かひらがな、どちらがよろしいですか。神奈川県では人づくりや社会とのつながり等に漢字は使っていません。

 

〇委員

横浜市、相模原市は漢字の「創る」を使っています。

 

〇事務局

「未来を創る(つくる)人づくり」で決定したので、次回以降の部会で漢字かひらがなについて審議していただきます。

 

〇委員

こども・若者みらい計画は子どもの権利条約からスタートしていますが、こどもに関する計画である教育振興基本計画のスタート部分も子どもの権利条約にする必要があるのか、スタートにこだわらずに整合を図るのか伺います。

 

〇事務局

こどもから大人までを対象にした計画ですので、子どもの権利条約をスタートにしない形で策定予定です。次回の部会資料で、子どもの権利条約、こども・若者みらい計画とどのように整合を図るのか示した資料を提示します。

 

〇部会長

続いて、基本目標の考え方について御意見をお願いします。案が九つありますが、案1から案4までは「挑戦」、案5から案9までは「つながる」という言葉が出てきています。

 

〇委員

案4までの「挑戦」より、案5以降の「挑む」が良いと思います。「挑戦」は何がなんでも達成しなくてはいけないような厳しい印象があります。「挑む」は何かあっても先に進んでいける印象を持つことができます。

 

〇委員

私も同じく、「挑戦」は何がなんでも達成しなくてはいけないような厳しさを感じます。

 

〇部会長

基本理念は比較的やわらかい表現になっているので、基本目標の「挑戦」は少し厳しく感じます。

 

〇委員

「挑戦・共生・創造」は言いやすく覚えやすい点ではメリットを感じますが、基本理念とのつながりを含めると変えた方がいいと思います。

 

〇部会長

「つながる」という言葉がポイントになります。

 

〇委員

案1から案4までが名詞で、案5から案9までが動詞となっていますが、先ほど委員が言われたこどもを主体とするのであれば、動詞の言葉の方が主体性をより感じることができると思いました。また、審議の中でキーワードになっている「つながる」を入れることができるので案5以降が良いと思います。

 

〇委員

言葉の覚えやすさでは、名詞がいいと思いますが、案5以降の動詞は取り組んでいこうという思いが強く感じられます。「つながる」は是非入れてほしいです。

 

〇委員

案5が一番良いと思いますが、教育大綱がまだ稼働しているのであれば、様々な計画が乱立し、似たようなスローガンが多く出てしまうと形骸化する恐れがあり心配です。

 

〇部会長

教育大綱について事務局から説明お願いします。

 

〇事務局

(資料5、参考資料5に基づき、事務局から説明)

 

〇部会長

教育大綱は統合するという方向ですので、計画が乱立することなく整理されるようです。なぜ統合することにしたのでしょうか。

 

〇事務局

地方教育行政の組織及び運営に関する法律において、教育大綱は必ず策定しなければならないとされています。しかし、国からの通知では、教育振興基本計画をもって教育大綱とすることができるとされておりますので、本市においても整理し、統合する方向になりました。

 

〇委員

基本目標を変えるのか変えないのか、変えるとしたらなぜ変える必要があるのか明確にする必要があります。先生方に伺いますが、こどもたちの中で課題が変わってきているのか、社会とのつながりにおけるこどもの様子はどうなのか、教育現場ではどのような状況ですか。

 

〇委員

こどもたちは人との関わる経験が圧倒的に不足しています。そのため、「つながる」という言葉に賛成です。自分を主張することばかりに重きが置かれて、つながっていく意識がないので、誰かと揉めたら、相手を倒すところまでいってしまうことがあります。その点において課題を感じているので、「つながる」という言葉を入れていくことに意味があると思います。

 

〇委員

必ずしも障がいに限りませんが、国際的に「共生社会の実現」を目指す中、多様性の部分の共通ワードとして「共生」はイメージしやすいと思います。

 

〇部会長

「共生」だけでもたくさんの意味合いがあり、こどもたちには分からないのが現状だと思います。よりシンプルに分かりやすくする方法は、根本は変えずに、どのように解釈するかということです。例えば「つながる」が「共生」の中に入るという考えもあると思います。

 

〇委員

国の計画が新たに策定され、各自治体が新しく計画を考えていかなくてはいけない必要が出てきました。それを踏まえ、当初12年の計画期間だった第2次教育振興基本計画が、急遽新たに策定されることになり、本部会が開催されました。教育現場からするとすぐに計画が変わり、定着しないのは分かりますので、ここで新たに計画を策定し、しっかり定着させる必要があると思います。こどもだけではなく、大人も地域社会での地域コミュニティ崩壊が課題です。自治会、こども会に加入しない時代に変わってきていますので、「つながる」という言葉は大人も含め大切だと思います。

 

〇部会長

令和6年度の公民館のデータから、「つながり」が少なくなっていることを感じました。貸館の回数は多くなっていますが、グループの人数が極端に少なくなっています。また、一人で図書館を利用する方が増えている現状からも「つながり」の薄さが伺えます。

 

〇委員

第2次教育振興基本計画が始まり、やっと定着して手ごたえが出始めたところです。国はなぜ計画を前倒しにしたのですか。

 

〇事務局

国ではなく、市の教育振興基本計画です。国の教育振興基本計画は5年ごとに策定され、現在の第4期教育振興基本計画は令和5年を始期としたものになります。本市は、令和3年度から令和14年度までを計画期間とする第2次教育振興基本計画を策定しましたが、国の計画や令和8年度を始期とする市総合計画と整合を図る必要があると考え、新たに令和8年度を始期とする第3次教育振興基本計画を策定することになりました。

 

〇部会長

基本理念や基本目標は頻繁に変わるものではないので難しいと思います。

 

〇委員

基本理念を「担う」から「創る(つくる)」に変えることを考えると、その下につながる基本目標は変えた方が良いと思います。一つ変えるならもう一つも変えた方が自然だと思います。

 

〇委員

先ほど第2次教育振興基本計画の基本目標「共生」では、人権的な要素が入っているという説明がありましたが、「つながる」は人権的な要素を持っていますか。入れなくてはいけないものとして選ばれているのですか。

 

〇委員

「つながる」自体には国の計画で目標として挙げていません。ただ様々な部分で分かりやすく頻繁に使われている印象があります。

 

〇教育総務課長

人権については、今後基本方針や施策が出てくるので、その部分で議論していただければと思います。

 

〇部会長

こどもたちに「共生」はどのように教えているのですか。

 

〇委員

「つながる」と同じ意味でこどもたちに教えています。

 

〇委員

学校ごとに目標を考えますが、配布された教育大綱を校長室に貼りだし検討していました。

 

〇委員

学校のグランドデザインを作る上で、第2次教育振興基本計画の基本目標である「挑戦」、「共生」、「創造」を書き、その下にこどもたちが分かりやすい言葉として、「挑戦」の場合は、「諦めないで頑張ろう」という大事な言葉を入れましたが、その言葉をこどもたちは覚えませんでした。意外だった点は、「挑戦」、「共生」、「創造」の三つの言葉の方がこどもたちにとって覚えやすかったということです。

 

〇部会長

厚木市教育大綱は、三つの約束の下に、三つの力がありますが、三つの約束の一つに「つなぐ」が入っています。

 

〇事務局

言葉選びは、教育振興基本計画と整合を図り設定しているので、大幅に方向性が異なるわけではありません。

 

〇部会長

では、「挑戦」、「共生」、「創造」が基本目標に残った場合は、「つなぐ」が無くなるということですか。

 

〇企画政策課長

その場合、基本目標の言葉としては残りませんが、完全に削除というわけではなく、違う箇所で反映させていければ良いと考えています。また、三つの約束と三つの力という二層構造を維持するかは別途考えますが、統合する上での課題はあると思います。

 

〇委員

約束と力はそもそも主語が違います。力はこどもたちがしていくもので、約束はどちらかと言うと市・市教育委員会や学校がこどもたちに提供するものという約束になっています。こどもたちが覚える言葉は引き続き基本目標にした上で、「つなぐ」を説明に盛り込むことも可能と考えます。

 

〇部会長

今は「つながる」という言葉が非常に大切になっていますので、基本目標に「つながる」を設定しなくても、基本目標の説明の中で置く事もできるわけですね。

 

〇事務局

次回の部会では、審議いただいた基本理念と基本目標に説明文を入れたものを提示します。

 

〇部会長

次回の部会までに整理してまとめていただくようお願いします。

では案件(3)の「第3次教育振興基本計画の基本方針の考え方」について、説明をお願いします。

 

(資料3、別紙、参考資料3(3、4)に基づき、事務局から説明)

 

〇部会長

別紙で四つの基本方針があり、基本方針3「地域や社会と連携・協働を中心とした」とありますが、事業の一つに「地域学校協働推進事業」があるように、社会ではなく学校にした方が良いと思います。

 

〇委員

この案の主語は、市であり、その中で学校が行うという解釈だと思います。

 

〇教育部長

ここで示す基本方針は、本市がこれからの教育をどのような方向性で進めていくかという考え方を示す部分になりますので、基本的に主語は行政になります。御意見いただきましたように地域と社会については、分かりにくい部分があると思いますので、地域社会とするのも良いかと思います。

 

〇委員

八つの基本方針を四つに集約することにより、削除される部分がどの内容なのかを見ていきました。第2次教育振興基本計画の基本方針4の「共に」というこのワードは、「共生」と同じく重要な言葉だと感じます。別紙をみると基本方針2の2-4共生社会の充実は入っていますが、基本方針の中にも「共生」もしくは「共に」を残した方が、説明責任を負えるかと思います。

 

〇委員

基本方針を八つから四つにまとめるのは、分かりやすくするためですか。

 

〇事務局

そうです。集約する第一の目的は、どのような事業が含まれているか市民の方に分かりやすくするためです。

 

〇委員

分かりやすくまとまっており良いと思いますが、施策で階層が増えているため、見にくくなってしまうのではないかという点が気になりました。基本方針四つで行政の内容が伝わりますか。

 

〇委員

資料の矢印を見る限り妥当だと思います。

 

〇教育部長

基本方針については、端的に表現した文言だけが記載されていますが、この基本方針はこのようなことに取り組んでいくという説明が入ったものが計画となります。

 

〇委員

第2次教育振興基本計画は、基本方針まで記載されたものが計画書となっていますが、第3次教育振興基本計画も、同様ですか。

 

〇事務局

現段階では施策まで掲載する方向で検討しています。

 

〇部会長

市長部局で執行している社会教育の事業も含まれますか。

 

〇事務局

含まれます。

 

〇部会長

いかがですか。

 

〇委員

事業は多岐にわたるので、事業を施策の部分でまとめるのは、分かりやすいですし、行政側としても進行管理しやすいと思います。ただ、計画書に掲載するのは、基本方針までの方が分かりやすいと思います。

 

〇委員

第3次教育振興基本計画は市が策定しますか。それとも市教育委員会が策定しますか。

 

〇教育部長

市です。教育基本法における策定主体は地方公共団体になります。第2次教育振興基本計画は教育委員会が教育分野を全て担い策定していましたが、第3次教育振興基本計画では、市長部局の事業も含まれ、こどもから大人までの教育全体の方向性を示すものとなります。第3次教育振興基本計画では、教育委員会が所管する部分については、教育委員会定例会で決定し、最終的に市として市長を含めた庁議で決定します。

 

〇委員

教育委員会の意向ではないものが計画に入ってくる恐れがないか心配です。

 

〇教育部長

教育委員会に係る部分は、教育委員会の権限で定例会において審議していきます。庁内の検討組織があり、事前に調整し、最終案を取りまとめていくので、委員がお話しされているような心配はいらないと思います。

 

〇部会長

教育大綱は市が策定するものですね。

 

〇教育部長

平成27年に地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正され、総合教育会議が全ての地方公共団体に設置されたため、市長は教育に関する政策の議論に参加し、教育行政に関わる責任を明確に持つようになりました。

 

〇部会長

社会教育は市長部局の権限ですね。

 

〇教育部長

スポーツや文化財などの分野については、昨年度市長部局に移管されましたが、社会教育は本来教育委員会が担っていかなければいけない分野になりますので、教育委員会に権限を残しながら、教育委員会の内容を市長部局の職員が担うという補助執行になります。

 

〇部会長

では案件(4)の「第3次教育振興基本計画策定に当たり考慮すべき教育DXと生成AIの影響」について、説明をお願いします。

 

(資料4、参考資料4に基づき、事務局から説明)

 

〇部会長

続いて、委員説明をお願いします。

 

〇委員

生成AIの紹介

 

〇部会長

委員、ありがとうございました。案件につきましてはこれで終わります。

 

〇事務局

ありがとうございました。以上をもちまして第3回厚木市教育振興基本計画審議会計画策定部会会議を終了させていただきます。本日はありがとうございました。

 

3.閉会

 

閉会時刻 午後4時

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