令和7年度第2回厚木市教育振興基本計画審議会会議録

更新日:2025年06月26日

公開日:2025年06月26日

会議結果

会議録概要
会議主管課 教育部教育総務課
会議開催日時 令和7年6月16日(月曜日)午後2時から午後2時45分まで
会議開催場所

厚木市役所第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

厚木市教育振興基本計画審議会委員4人

(事務局)

教育部長、教育指導担当部長、教育総務課学校経理係長、学務課長、学校施設課長、学校施設整備担当課長、学校給食課長、教育指導課長、教職員課長、教育研究所長、青少年教育相談センター所長、市民協働推進課長、教育総務課教育企画係長、教育総務課教育企画係主任

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻 午後2時

 

1.開会

○事務局

ただ今から、令和7年度第2回厚木市教育振興基本計画審議会を開催します。本審議会の会議は、委員の半数以上の出席で成立することとなっておりますが、本日は、委員5名中4名の出席をいただいておりますので、会議が成立いたしましたことを御報告申し上げます。また、本審議会は原則公開することとなっておりますが、本日は傍聴者がおりませんので、こちらも御報告させていただきます。

 

ここからは会長に議長をお願いしまして、議事を進めていただきたいと存じます。会長よろしくお願いいたします。

 

2.案件

〇会長

それでは、案件「(1) 令和6年度教育委員会主要事業の事業実績等」について事務局から説明をお願いします。

 

(資料1、資料2、参考に基づき、事務局から説明)

 

〇会長

案件(1)について、何か確認事項や質問がありましたらお願いします。

 

〇委員

1-3 学校給食食育推進事業費について、委員の意見でも述べている残さ量について、事業指標2、3で小・中学校の一人当たりの残さ量の目標値が決められています。給食の量について、成長段階に合わせた量が提供されており、こどもにより食べられる量や、好き嫌いなど、小・中学校でそれほど変わらず、数値に差がないと思います。小学校の目標値が高く設定されている気がしますので、小・中学校で同じ数値にした方が良いと思います。特に小学校低学年の場合は、食缶の中身を空にするような盛り付けの仕方など、担任の指導が大きく関わることで、残さ量が少なくなりますが、そのような状況を抜いて考えても、同じ量にするのが妥当かと思います。

 

〇学校給食課長

前回の審議会の時に、メニュー内容によって残さ量が変わってくるかなどの分析の御質問もありましたので、お答えします。残さ量が少ないメニューとしては、味がしっかりとして、柔らかい、カレーライスやラーメン、ラザニア、唐揚げ、ハンバーグ、揚げパン等です。残さ量が多いメニューとしては、薄味で噛む回数が多く、比較的家庭の食卓で登場の少ないメニュー、野菜を多く使用したメニュー、和えもの、和風の煮物、豆料理、小骨の多い魚、イワシのショウガ煮等です。魚、野菜、豆類などは、こどもの成長に大変重要な栄養素が含まれています。ただ残さが多いからと言ってこれを全部除くことはできませんので、残さが多いメニューの工夫として、魚の臭みを取るための湯通し、下味をつける、揚げてタレをからめる、こどもの好きな味付けのカレー、ケチャップ、マヨネーズ味にしたり、こどもの口に入りやすいように食材を小さく切ったり、好きなメニューに苦手な食材を混ぜて食べてもらったりしています。

残さ量が多いメニューであっても、量を少なくはしておらず、栄養価やバランスを考えて提供しています。登場回数を減らす調整はしますが、提供は続けています。低学年では食べられなかったものが、学年が上がるごとに食べ慣れていき、成長に伴い残さが自然と少なくなっていくということもあります。様々な食材を口にすることで味覚の形成につなげることも大切な食育です。またメニュー以外にも残さの減量の取組として、食材を使用した食育体験ということで、こどもたちがとうもろこしの皮むき、グリーンピースのさやむきをした後に食材を調理に提供し、調理に参加したことで興味をもってもらうことにつなげる取組もしています。また地場農産物を使用していることについても、校内放送や掲示をすることにより紹介しています。お話給食では本に登場する「ぐりとぐら」のカステラなどを提供することで、興味を持っておいしく食べてもらう工夫もしています。給食時間の放送では、行事食の由来の説明や、郷土料理、外国料理、旬の食材の紹介などにより、お知らせしているところです。また、給食の時間に栄養士が各教室を訪問し、メニューの話や調理員からのメッセージ、食事のマナー、挨拶、箸の持ち方などの話をしています。給食室では実際に給食が作られている動画を児童にみてもらい、興味を持ってもらう取組もしています。食に関する授業として、1学年では生活科で給食室の探検をしたり、6学年では家庭科でバランスのよい給食の献立を考えたり、また、特別活動として学校給食週間には、調理員さんへの感謝のプレゼントを作っています。

以上のように栄養士、学校、教育委員会が一丸となり、残さ量を少なくするために、取り組んでおります。

 

〇委員

小・中学校の残さ量の実績値が大きく変わらないのに、小学校の目標値が厳しく設定されているように感じます。今の御説明を伺い、小学校では色々な工夫をしているのだから、残さ量が多くてはいけないという風に考えてしまいました。確かに工夫はされていると思いますが、給食センターと自校の給食では違うので、今の状況が小学校の全てではないと思います。学校の先生たちも良く指導しており、給食センターの栄養士さんも良く工夫されているのは、私も現場にいて実感していました。小学校では指導しているので、残さ量の目標値を高めにしているのかというと、それは違う気がしますので、小・中学校を同じ数値に設定できませんか。

 

〇学校給食課長

目標値については、今後検討させていただきます。

 

〇会長

他にはありますか。

 

〇委員

1-6 小中一貫教育推進事業費について、事業指標2目標値よりも実績値が高くなっていることから、中学校の学力は小学校に比べ高くなっており、例年実施している全国学力・学習状況調査の厚木市の傾向として、小学校の平均正答率は全国(公立)を下回る傾向ですが、中学校の平均正答率は全国(公立)と同等もしくは上回る傾向です。それはなぜかと考えた時に、こどもたちや先生たちの意識が、受験に向けての指導で違ってくるのかもしれませんが、教科担任制がとても大きいのではないかと感じました。例えば国語と算数とか、小学校で教科担任制を実施している学校がありますか。

 

〇教育指導課長

教科担任制について、県の事業等も活用して年々取り組んでいる学校が増えています。教科の内訳については、調べてお伝えします。

 

〇会長

3-2 小中学校プール施設最適化推進事業費について、厚木市は民間委託も含め、どのように進めようとしていますか。

 

〇教育総務課教育企画係長

プールの委託化については、毎年2校ずつ委託を増やしていく予定です。実施校が増えていくと夏場だけでは消化しきれなくなることから、他市と同様に、一年かけて委託する予定です。

 

〇会長

毎年2校ずつ増やすということですね。

 

〇教育総務課教育企画係長

小学校は、令和15年度以降23校で実施を予定しています。

 

〇会長

他にはありますか。

 

〇委員

3-16 インターナショナルセーフスクール推進事業費について、認証に経費が掛かるお話があったと思いますが、厚木市独自で取り組んでいく方向性はありますか。

 

〇教育指導課長

本事業については、必ず国際認証が必要かどうかの議論が出てくると思います。市立各小・中学校における安全教育は、将来を見据え、重要な取組ですので、それが国際認証なのかそうでない形なのかが、今後の検討課題になります。たとえ国際認証がなくなったとしても、こどもたちのモチベーションをしっかり支えていくような取組を発表する機会や、他校への周知、取組の表彰など、そのような事業等を考えていく必要があると思います。その際には教育委員会だけではなく、市全体のセーフコミュニティの取組もありますので、調整をしながら、活動をより充実させていくことが重要であると考えています。

 

〇会長

他にはありますか。

 

〇委員

4-7 インクルーシブ教育推進事業費について、「今後の取組」の最後に、「コミュニティ・スクールを活用し、取組を地域へ発信するよう努めていきます」とあります。これはモデル校や、指定校の取組ということではなく、各校のリソースルームについてと、捉えてよろしいでしょうか。また各校内のリソースルームについて、コミュニティ・スクールを活用してということは、地域の中で支援等をお願いしていく方向になるという事ですか。そこが少し理解できませんでしたので、教えていただきたいです。

 

〇教育指導課長

コミュニティ・スクールの活用については、全ての学校が自校の取組を発信していくという形になります。この文言が入っている理由として、厚木市のインクルーシブ教育の「インクルーシブ」という言葉が、教育の場ではかなり一般化し、理解が進んでいるところではありますが、それが地域や市民の方々への発信では、インクルーシブというものが浸透していないところです。特に厚木市のインクルーシブの取組については、狭い意味での通常の学級における個別の支援だけではなく、様々な支援が必要なこどもたちに対して、誰一人取り残さないための最適な支援で支えていくという、かなり大きく拡大して捉えた部分もありますので、その辺りの学校のインクルーシブの取組の実態を地域、市民の方々にも理解をいただいた上で進めていく意味での発信ということになっています。

 

〇会長

その他全体で質問等なければ、案件については以上となります。

 

〇事務局

ありがとうございました。以上をもちまして第2回厚木市教育振興基本計画審議会会議を終了させていただきます。本日はありがとうございました。

 

3.閉会

 

閉会時刻 午後2時45分

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

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厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2663
ファックス番号:046-224-5280

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