令和3年厚木市教育委員会10月定例会

更新日:2022年01月06日

公開日:2022年01月06日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和3年10月26日 火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 佐後 佳親
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 森  厚子
委員 山本 正彦
委員 宮崎 昌彦
事務局
田中教育総務部長、佐藤学校教育部長、長沼社会教育部長、
柴田教育総務課長、齋藤教育施設課長、山口学校給食課長、
窪田学務課長、小島教育研究所長、中丸社会教育課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第38号  厚木市立小・中学校施設整備指針について

3 報告事項

(1)  事務の臨時代理の報告について(厚木市学校運営協議会委員の委嘱について)
(2)  令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
(3)  給食用食材の放射性物質の測定結果について
(4)  令和3年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について

会議の経過は、次のとおりです。
 

開会時刻14時00分

○佐後教育長 皆さん、こんにちは。

ただ今から、令和3年厚木市教育委員会10月定例会を開会いたします。

現在の出席者は5人で、定足数に達しております。

厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、森委員を指名させていただきます。

始めに、この度、教育委員会委員として、森厚子委員が再任されましたので、御挨拶をいただきたいと思います。

森委員、よろしくお願いします。

○森委員 まず始めに、先日の18日、週の始めで、また、朝の忙しい中、あのような場面をお作りいただきましたことに感謝申し上げます。お忙しい中、ありがとうございました。

教育委員になって2年目ぐらいのときです。ようやく何となくシステムが見えて、私がその中で感じたのは、教育委員が4人いて、毎年1人ずつ交代することに気付いたとき、すごく簡単なことだけれども、とてもいいシステムだなと感じました。やはり組織を活性化するためには、新しい視点であるとか、意見とか、空気を変えるのは人を替えるのが一番早いですし、短絡的な意味ではなくて、もっといい意味で、すごくいいシステムだなと思いました。

今回、私が2期目をやることについては、やはりその点が一番どうなのだろうと。今まで自分がすごくいいなと思っていたのに5年目をやるということは、私の中では到底考えられないことでしたので、どうなのだろうと思っております。

でも、せっかく機会をいただきましたので、心を込めて務めたいとは思っております。

18日の日に、御挨拶を申し上げましたけれども、私は笑いを取るようなゆとりはなくて、この4年間の中で感じたことを言葉にして申し上げました。この会に参加をすることは、本当に私には場違いなのだろうなと申し上げましたけれども、これは本当に大げさではなくて、今もそうですけれども、そのくらいすごく落ち着かない場所だなという気持ちで4年間やっております。ただ、いい緊張感を持って過ごすということだと思いますので、これからの4年間も緊張感を持って職務に当たれるように自分の考えをストレートにお話できるような、そんな機会になればいいなと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

○佐後教育長 ありがとうございました。

それでは私から、令和3年10月定例教育委員会教育長報告をさせていただきます。

令和3年9月28日火曜日に開催されました9月定例会以後の主な行事等22件について、御報告申し上げます。

それでは、まず1番目でございます。10月1日金曜日、教育委員の皆様にも御出席を賜りまして、小林市長から教育長の大役を拝命いたしました。

次に、2番目でございますが、同日、私の校長職辞任に伴い、睦合東中学校の校長として、新たに、重久昭彦校長に辞令伝達を行いました。

次に、7番目でございます。10月7日木曜日に、本厚木ロータリークラブ様から、市立小・中学校に書籍の御寄附をいただく贈呈式に出席してまいりました。御寄附いただいた書籍は、「こどもSDGsなぜSDGsが必要なのかがわかる本」でございます。子供たちが持続可能社会について学ぶ機会に活用させていただきたいと思っております。

次に、ページをおめくりいただき、8番目でございます。10月9日土曜日にPTA会長と教育関係者との研究会がオンラインで開催されました。当日は、杉山委員、森委員にも御参加いただきましたが、今年度の研究主題は、「GIGAスクール構想について学ぼう」ということで、相模原市教育委員会指導主事の渡邊茂一様に基調講演をお願いして、相模原市の取組をお話いただきました。本来ならば、基調講演の後に厚木市の取組について御紹介し、グループディスカッションを行う予定でございましたが、残念ながら機器のトラブルでうまく接続することができず、話合いを行うことはできませんでしたが、コロナの感染拡大に伴い、様々なPTA事業が中止や延期になる中での新しい取組として、今回オンラインで開催されましたこの研究会はとても有意義であったと感じております。市P連の皆様の御努力に感謝申し上げたいと思います。

次に、10番目でございますが、10月13日水曜日に、厚木市小・中学校通学区域再編成委員会委員として、10人の皆様に委員を委嘱いたしました。この委員会は教育委員会の諮問に応じ、適正な通学区域の再編成に関する事項を御審議いただくもので、本年8月に策定した厚木市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針に基づき、通学区域の再編成を行う場合に、本市の通学区域の在り方としてふさわしいものであるかを御審議いただくことになろうかと思っております。

次に、12番目でございますが、10月18日月曜日に、先ほど御挨拶をいただきましたけれども、森厚子委員が市長から教育委員の任命を受けられました。森委員には厚木市の教育のために、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

次に、13番目でございますが、同じ10月18日月曜日に、厚木中学校の文化発表会を訪問させていただきました。吹奏楽部の発表を見せていただいたのですが、東関東大会出場の実力を持った演奏は大変迫力があり、すばらしいものでした。また、演奏に合わせて生徒がダンスを披露するなど、とても楽しいステージでもありました。コロナの影響で学校行事が行えない状況が続いておりましたけれども、感染防止対策として換気を十分に行い、声を出す代わりに光るチューブを使って声援を送るなど、大変工夫した活動を行っておりました。そのおかげで今まで行うことができなかった体育館での文化発表会を実施することができておりました。生徒が生き生きと活動する姿を見ることができたことは、大変うれしいことでございました。

次に、17番目でございますが、10月21日木曜日に、厚木愛甲地区更生保護女性会の皆様から、小・中学校に手作り雑巾800枚の御寄附をいただき、前頭会長様、田中副会長様、河内副会長様の3人にお越しいただき、寄附贈呈式を行いました。更生保護女性会の皆様は、日頃から青少年の健全育成に努めるとともに、過ちに陥った人たちの立ち直りを助け、明るい社会づくりのためにボランティア活動を続けられていますが、コロナの状況の中で会員の皆様が家庭の中でできる取組として雑巾作りに取り組まれたということだそうです。子供たちの健やかな成長を祈って、一針一針思いがこもった温かい雑巾をいただきました。既に各小・中学校に届けさせていただきましたが、大切に使わせていただこうと思います。

次に、18番目でございますが、10月23日土曜日に、鳶尾小学校の運動会を訪問させていただきました。前日までの雨で開催を心配いたしましたけれども、当日はすばらしい秋晴れの下で子供たちは生き生きと活動を行うことができておりました。コロナの影響で保護者の皆様の来場には制限をお願いしたり、時間の短縮で午前中の開催であったりと、まだ本来の形ではありませんでしたけれども、全校児童が参加しての応援合戦や、学年ごとの徒競走や表現活動などに元気よく取り組んでいる子供たちの姿を見て、大変うれしく思いました。

次に、19番目でございますが、同じ日、小鮎中学校の文化発表会を訪問させていただきました。小鮎中学校では、合唱コンクールを開催しておりました。緊急事態宣言が解除された10月からようやく練習を始められたということで、短い時間での準備ではありましたけれども、それぞれのクラスの心を一つにしたすばらしい合唱発表を聞くことができました。

次に、20番目でございますが、10月24日日曜日に、厚木市文化会館で開催された厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭を訪問させていただきました。午前中は音楽発表会で、厚木市からは南毛利中学校の合唱部の演奏、それから、森の里中学校2年生の合唱の発表がありました。本年度の芸術祭は、コロナの影響で十分に練習が行えないことから、厚木市、愛川町、清川村を合わせて4校のみの参加ではございましたけれども、どの学校の発表も大変すばらしいものでした。南毛利中学校の合唱部は、今年度のNHK合唱コンクール神奈川県大会では銅賞を受賞し、その歌声を聞かせていただきましたし、また、森の里中学校は、本当に歌に対する思いを体全体で子供たちが表現している、そんなすばらしい合唱を聞かせてくれました。また午後には、厚木中学校、睦合中学校、睦合東中学校演劇部の劇を鑑賞いたしました。どの学校もすばらしい脚本、演技で、登場人物の心の成長が、それを演じている子供たちの姿に重なって見えて、本当に見ていて感動して涙が出てくるような、そんなすばらしい劇の発表でございました。

次に、21番目でございますが、10月25日月曜日に、厚木小学校の運動会を訪問させていただきました。密を避けるために、この日は児童のみの参加で、保護者の皆様には学年ごとに今週の木曜日と金曜日に日にちを設定して、御参加いただく予定とのことでした。厚木小学校では、練習時間や当日半日で行うという日程を踏まえまして、今年度は徒競走等の競技種目は行わずに、それぞれの学年ごとの表現活動に絞っての開催でございました。1年生から5年生まではダンス、6年生は伝統のソーラン節に取り組んでいました。どの児童も真剣に、そして何よりも楽しそうに演じていたのがとても印象的でございました。児童にとって思い出に残る一日であったと思いますし、また、今週末学年ごとの発表では保護者の皆様にもお子様の成長を見ていただけるということで、是非、保護者の皆様にも子供たちの様子を見ていただきたいなと感じました。

続きまして、22番目でございます。令和3年厚木市議会第6回会議(9月定例会議)の結果につきまして、教育総務部長から報告させていただきます。

教育総務部長。

○田中教育総務部長 それでは恐れ入りますが、教育長報告の3ページ、22番を御覧いただきたいと思います。令和3年厚木市議会第6回会議(9月定例会議)につきまして、御報告申し上げます。

この会議の大半の概要につきましては、9月28日に開催されました教育委員会9月定例会におきまして御報告させていただきましたので、それ以降の日程に係る部分につきまして、御報告させていただきます。

10月4日開催の予算決算常任委員会及び10月5日開催の市議会本会議における教育委員会関連の決議事項等を記載してございますが、まず、10月4日開催の予算決算常任委員会では、教育委員会3部が所管する決算でございます議案第58号 令和2年度厚木市一般会計歳入歳出決算について及び2番目でございますが、社会教育部が所管する決算でございます議案第59号 令和2年度厚木市公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算について並びに3番目でございますが、教育委員会3部の所管する予算でございます議案第68号 令和3年度厚木市一般会計補正予算(第5号)の3件が審査されまして、議案第58号及び議案第59号につきましては、認定すべきものとされ、議案第68号につきましては、原案のとおり可決すべきものとされました。

次に、10月5日開催の本会議でございます。

始めに、資料に記載はございませんが、市長部局が所管いたします教育委員会に関連する議案といたしまして、冒頭で森委員に御挨拶をいただきましたが、議案第55号 教育委員会委員の任命につきまして、議員全員の賛成で可決されましたので、御報告申し上げます。

次に、議案第58号 令和2年度厚木市一般会計歳入歳出決算につきましては、賛成多数で認定されました。

次に、議案第59号 令和2年度厚木市公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算につきましては、賛成多数で認定されました。

次に、議案第68号 令和3年度厚木市一般会計補正予算(第5号)につきましては、賛成全員で原案のとおり可決されました。

次に、学校教育部に関係する陳情といたしまして、陳情第6号 義務教育に係る国による財源確保、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の保障を求める意見書を国に提出することを求める陳情につきましては、賛成全員で採択されました。

4ページをお開きください。

同じく学校教育部が関係する陳情といたしまして、陳情第8号 千葉県八街市で発生した大型トラックによる通学路学童死傷事故の厚木市内の対策を求める陳情につきましては、賛成少数で不採択とされました。

次に、議員提出議案第2号 義務教育に係る国による財源確保、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の保障を求める意見書につきましては、賛成全員で可決されました。

市議会の報告につきましては、以上でございます。よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 では、報告につきましては以上でございます。

それでは、審議事項に入ります。

日程1 議案第38号 厚木市立小・中学校施設整備指針についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

教育施設課長。

○齋藤教育施設課長 議案第38号 厚木市立小・中学校施設整備指針につきまして、提案理由及びその内容を御説明申し上げます。

提案理由につきましては、市立小・中学校の施設整備を進めるための計画及び設計における基本的な考え方等を定めるため、厚木市立小・中学校施設整備指針を定めるものでございます。

この整備指針につきましては、今年の3月、4月及び7月の教育委員会定例会において御協議いただいたものでございますが、本日は厚木市市民参加条例第6条第3項の規定に基づき、先般手続を行いましたパブリックコメントの実施結果につきまして御説明させていただくものでございます。

1枚おめくりいただき、厚木市立小・中学校施設整備指針(案)に対するパブリックコメントの実施結果についてを御覧ください。

1の意見募集期間でございますが、令和3年9月1日水曜日から令和3年10月1日金曜日までの期間で実施したものでございます。

2の意見の件数等でございますが、御意見等はございませんでした。

次に、3枚おめくりいただき、厚木市立小・中学校施設整備指針を御覧ください。

なお、本整備指針の内容につきましては、パブリックコメントにおいて御意見等がなかったことから、7月の定例会におきまして御協議いただきました内容と変更はございませんが、本日は改めて本整備指針の概要のみ御説明申し上げます。

1枚おめくりいただき、目次を御覧ください。

始めに、本整備指針の構成でございますが、第1章に施設整備の基本的な考え方といたしまして、「1 学校施設を取り巻く現状と課題」、「2 整備指針策定の目的」、「3 整備指針の位置付け及び適用範囲」、「4 整備に向けた六つの視点」、第2章に施設整備の進め方といたしまして、「1 計画的な整備の実施」、「2 整備手法」、「3 整備期間」、「4 整備に係る計画・設計・工事の概要」、「5 市民の参加や情報提供」、「6 整備後の説明及び事後調査」、第3章に学校施設の整備及び配置等といたしまして、「1 建物の整備及び配置」、「2 各諸室等の整備」、第4章に学校施設の適正配置・開放等といたしまして、「1 学校施設の適正配置」、「2 学校施設の地域開放」につきまして記載しております。

続いて、本整備指針の内容につきまして、かいつまんで御説明申し上げます。

左側のページの「はじめに」及び1枚おめくりいただき、1ページから3ページまでの「第1章 施設整備の基本的な考え方」の「1 学校施設を取り巻く現状と課題」の項目では、厚木市立小・中学校は昭和45年以降の児童・生徒数の増加に伴い施設整備を進め、令和3年現在、小学校23校、中学校13校の合計36校が整備されており、令和2年度時点で42.6%の建物が築40年以上経過するなど、老朽化が進んでいる状況でございますが、児童・生徒を始めとする市民の皆様に安心して安全に利用していただくため、予防保全や設備改修等を実施し、適切な維持管理に努めていること、また、学校教育におけるICT化や国際化の進展、少人数教育の推進等に伴い、必要となる機能や諸室の増加、放課後における児童・生徒の居場所としての役割や、地域の防災拠点としての有用性の高まりなどに加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止など、新しい生活様式に合った整備を求められている中で、2030年代から2040年代にかけて多くの建物が更新時期を迎えること、また、こうしたことを踏まえて、今後も持続可能な行政運営を次世代へと引き継げるよう、建て替え等の費用の削減、平準化を図りながら、将来にわたって子供たちの学校生活における安全を確保するとともに、これからの教育活動に対応できる環境を整えたり、将来を見据えた汎用性の高い学校施設を整備していく必要があることについて記載しております。

次に、3ページ下段の「2 整備指針策定の目的」の項目では、本整備指針は、厚木市教育振興基本計画で定める教育目標の達成に必要な施設機能や、良好な教育環境を確保するため、整備の必要性、教育上・安全上の効果等を整備指針という形で「見える化」し、長期的な視点を持って、より良い施設を統一的な考え方に基づいて整備することを目的とするものであることについて、記載しております。

次に、4ページの「3 整備指針の位置付け及び適用範囲」の項目では、本市の最上位計画である「厚木市総合計画」はもとより、「厚木市教育振興基本計画」、「厚木市公共施設最適化基本計画」や、関連する個別計画などに基づき、厚木市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針と連携し、施設整備を進めるための計画及び設計における基本的な考え方や、留意事項等を定めるもので、市立小・中学校の新築、建て替え及び増築に適用し、機能向上を図る長寿命化改修に当たっては、関連する規定を準用することを記載しております。

1枚おめくりいただき、5ページを御覧ください。

次に、「4 整備に向けた六つの視点」の項目では、一つ目として、「児童・生徒が安心して安全に快適な生活を送ることができる学校」、二つ目として、「今日的な教育ニーズに対応した学校」、三つ目として、「児童・生徒数の動向等を見据えた学校の整備」、四つ目として、「地域コミュニティの場としての学校」、五つ目として、「環境に配慮した学校」、六つ目として、「公共施設最適化の視点を踏まえた学校の整備」を掲げ、この六つの視点における要点について記載しております。

1枚おめくりいただき、7ページを御覧ください。

次に、「第2章 施設整備の進め方」の「1 計画的な整備の実施」の項目では、学校施設の整備に当たっては、「厚木市公共施設最適化基本計画」に基づき、計画的に整備することについて記載しております。

次に、「2 整備手法」の項目では、これまでの従来型手法に加え、効率的かつ効果的な整備等を促進し、低廉かつ良好な住民サービスを提供するため、PPP/PFI手法の導入についても検討することを記載しております。

次に、「3 整備期間」の項目では、従来型手法における整備期間は6年程度を目安としますが、敷地条件等により設計工事に困難が伴う場合などは、適切な計画年数を設定することや、PPP/PFI手法による整備を採用する場合においても、適切な計画年数を設定することについて記載しております。

次に、「4 整備に係る計画・設計・工事の概要」の項目では、校舎面積、必要諸室、施設設備や配置などの基本的な考え方を取りまとめ、学校施設の全体像を示す基本計画に基づき、8ページに移りまして、具体的な施設配置や建物平面と空間の構成、備えるべき機能や性能、意匠などの概要を作成する基本設計、基本設計図書に基づいて、意匠と技術の両面にわたって、詳細な設計を進め、工事を実施する具体的な仕様を決定する実施設計、実施設計図書に基づき、学校施設を建設する工事について、基本計画から工事までの順序とその概要について記載しております。

次に、「5 市民の参加や情報提供」の項目では、基本計画の策定に当たっては、市民の皆様の意見を可能な限り反映するため、意見交換会などを実施することや、学校関係者の思いを幅広く反映するため、建設委員会などを設置するほか、アンケートやヒアリングなどを実施するとともに、施設整備に当たっては、学校周辺の住民を始めとした多くの市民の方々に、各段階において説明会や市ホームページ、市広報等により積極的に情報提供することなどについて記載しております。

1枚おめくりいただき、9ページを御覧ください。

次に、「6 整備後の説明及び事後調査」の項目では、施設完成後には学校関係者や地域住民の方々に施設利用に係る説明の機会を設けることや、学校関係者への調査やアンケートを実施し、次の学校施設整備の参考として活用できるよう、事後調査を実施することについて記載しております。

次に、10ページの「第3章 学校施設の整備及び配置等」の「1 建物の整備及び配置」の項目では、「整備に向けた六つの視点」を踏まえ、学校施設全体の整備及び配置について、基本的な考え方や検討の方向性について定めており、「建物の整備の考え方」として、施設規模は「児童・生徒数及び学級数将来推計」等を踏まえ検討をすることや、高い防災機能を備えた上でバリアフリー化の推進や、ユニバーサルデザインの対応など、児童・生徒が快適な教育環境の中で安心して、安全に学校生活を送ることができる施設とすることなどを記載しているほか、11ページに移りまして、「建物の配置の考え方」として、校舎棟は原則4階建て以下とし、採光、換気などに配慮しつつ、避難経路やメンテナンス空間などを確保することなどについて記載しております。

次に、「2 各諸室等の整備」の項目では、各諸室等の整備における基本的な考え方や検討の方向性について定めており、安心・安全で快適な学習環境を確保するため遮音性や内装の木質化などに配慮し、必要に応じて冷暖房設備等を設置するとともに、児童・生徒を始めとした施設利用者の動線や災害時における避難等を考慮して各諸室等を整備することや、学校規模などを踏まえ、必要となる諸室の数や面積等を確保するとともに、将来の児童・生徒数の変化や多様な学習形態などにフレキシブルに対応できる広さと機能性を備え、ICTを日常的に活用できる環境を整備することについて記載しております。

1枚おめくりいただき、13ページを御覧ください。

次に、「第4章 学校施設の適正配置・開放等」の「1 学校施設の適正配置」の項目では、「厚木市公共施設最適化基本計画」や関連する個別計画などに基づき、施設の適正配置、複合化、多機能化等について教育環境や学校運営への影響を十分考慮し、検討することについて記載しております。

次に、「2 学校施設の地域開放」の項目では、学校施設は地域防災や放課後の児童・生徒の居場所など、地域活動の拠点として重要な役割を果たすことから、教育環境や学校運営への影響を十分考慮し、地域開放を行う施設や設備、運用方法等を検討した上で整備することについて記載しております。

説明については以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はありますでしょうか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 今年3月の定例会でこの案件が出されたとき、私は是非、先生方の意見をできるだけ反映してほしいと申し上げたと記憶しております。今度のパブリックコメントについては、一般の方が対象ということで、先生方には特別、何か意見を寄せてほしいということはなかったのかなと思いますけれども、今の説明にもありましたが、今後、整備をする中で建設委員会を立ち上げて先生方の意見も反映し、それから地域の方の意見なども反映するということでしたので、是非、そこはきちんとやっていただきたいと思います。それが1点です。

それから、もう1点ですけれども、厚木市で最後にできた学校は相川中学校か上依知小学校だったと思います。上依知小学校には何回か行きましたが、廊下側の壁がない教室がありますよね、できた当時は新しい形だと思いまして、確か宮ヶ瀬小学校などもそのような形だったと思いますけれども、今回、地域防災の関係で避難所になることを考えたときに、壁のない教室というのはどうなのかということも検証しなければいけないし、かなり綿密な計画を立てていろいろなものを整備していかなければいけないということだと思いますけれども、今度の学校はおよそこんな感じだという、何か青写真みたいなものは、もう既にあるのでしょうか。

○佐後教育長 教育施設課長。

○齋藤教育施設課長 まず、今の青写真のお話でございますが、令和6年度に目標耐用年数を迎えます依知南小学校の中央棟校舎及び関連する学校施設、また、令和7年度に目標耐用年数を迎えます緑ケ丘小学校東棟校舎、これらにつきまして、今年の下半期から来年度、令和5年3月10日までの期間で、基本計画及びこのPPP/PFIと、民間活力を導入するための基本的な調査を委託しまして検討に入ります。その中で先ほどお話したように、学校を中心とした建設委員会等を立ち上げていただいて、学校関係者の意見又は地域の住民の方、それから、それ以外でもいろいろと関係される方がいらっしゃいますので、御意見を聞きながら整備を進めていく考え方でございます。

先ほどお話がございましたが、上依知小学校にございますオープン教室というのもが、当時全国的に新しい学校で造られまして、そのときの流れで、上依知小学校だけオープン教室になっているかと思いますが、このオープン教室というのは、その後あまり整備がされない状況でございますので、いずれにしても長期的な視点を持って、今後の教育に対して必要な施設、設備等を設けるための検討は、やはりこの中で研究しながら方向性を考えていきたいと思っております。

今回の施設整備指針につきましては、そのベースとなる統一的な考え方の部分で、あまりそこは限定してございませんので、この整備指針に基づいて基本計画をこれから策定して中で、途中でまた御報告ができるかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

○佐後教育長 ほかにいかがでしょうか。

森委員。

○森委員 二つあります。一つは、パブリックコメントで御意見が何もなかったということですが、これはどのように捉えたらいいのだろうというのを漠然と考えました。同じ方が何件も御意見を出されたりするケースが多いのですが、0件というのは関心がないのか全てを納得しているということなのか、どうなのだろうと、ここは検証すべきではないかという気がいたしました。

もう1点は質問ですけれども、10ページと11ページになります。今回の計画の中では、10ページ1番の(1)のキにございますけれども、内装や外装を木質化することが大筋合意なのかなという印象があります。次のページには温かみとか安心のためといったことが真ん中辺り書いてございましたけれども、木材を使うというのは、ある意味ではコストが高くなったり、ある程度年数を寝かせておかなければいけないとか、いろいろな問題があると思いますけれども、このような意見に固まった理由を改めてお聞きしたいのと、それからこの計画が10年、20年先まで続くと思いますけれども、これが基本になるということでいいのか確認させてください。

○佐後教育長 教育施設課長。

○齋藤教育施設課長 まず、厚木市におきまして、地球温暖化対策実行計画というものがございます。これは、2050年度にCO2排出ゼロを目指すための一つとして、やはりこの木質化というものが一つのポイントになるかと思います。この木質化につきましては、今、全国的に学校を造っている中でも、こういうものが進んでおりまして、全体を木造で造るということは困難でございますので、内装材、例えば腰壁の部分ですとか、体育館の有孔ボードなどで使っておりますが、できる限り木を使った部分を整備しまして、これ以外で、太陽光発電ですとか、雨水の利用ですとか、いろいろな自然エネルギーを使って、このCO2排出ゼロを2050年までに目指さなければいけませんので、基本的には、厚木市の地球温暖化対策実行計画に基づく施策として、この木質化を重点的に進めていくという考え方でございます。これにつきましては、2050年はまだ先のことでございますので、先々までの計画ということでございます。

○佐後教育長 パブコメの結果が0件であったことについては、何か見解はありますか。

○齋藤教育施設課長 失礼いたしました。

パブコメの結果につきましては、今回は0件でございましたが、3月の定例会後に意見交換会を行っておりまして、この中では幾つか御意見をいただいております。この内容につきましては、反映できるようなものはなかったのですが、そういうものをいただいた上で、最終的にこの整備指針案を作成し、パブリックコメントを行いました。

また、今回のパブリックコメントにつきましては、通常の会場以外にも、市立小・中学校36校に閲覧する場所を設けて、御意見をいただくような形といたしました。また、9月1日から10月1日としたのは、学校が夏休みの期間になってしまうということで、あえて夏休みが明けた2学期からパブリックコメントを実施したのですが、結果として0件であったということで、本市としましても、パブリックコメントで何らかの御意見、皆さんがどのように考えておられるかという御意見をいただくのがベストなことだとは思っておりますが、今回は御意見が0件であったということで、反映できるようなものもなかったということでございます。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

山本委員。

○山本委員 私もパブコメの件については伺おうと思っていたのですが、森委員が質問されましたので、ほかの質問をいたします。

13ページの真ん中辺りですけれども、(4)で、「新・放課後子ども総合プラン」、これは文科省からだったでしょうか。また、関連して「あつぎ子ども未来プラン」とあります。そういったところから、放課後の小・中学生の過ごし方について、実は非常に重要なことなのではないかと感じております。どうしても学校だけでなく、家庭でだけでなく、地域で子供を育てるという発想、こういったところからすると重要かと思う次第なのですが、この中に書いてあります小学校敷地内に市立放課後児童クラブ、あるいは、放課後子ども教室の整備、この辺りの現状というのはどうなっているのか、分かる範囲で結構ですので、教えていただけると有り難いのですが、よろしくお願いします。

○佐後教育長 教育施設課長。

○齋藤教育施設課長 現在、敷地内は校舎の中に空き教室がある場合につきましては、児童クラブ等について、空き教室を活用して運営をしております。また、厚木第二小学校ですとか、依知南小学校につきましては、空き教室がないということで、敷地内に別棟で児童クラブの棟を建設いたしまして、児童クラブ等を運営しております。本来、建築基準法で言えば、一敷地内に建てられる建物は学校の関係の建物しか建てられないことも考えますと、今後整備する上では、校舎内にそういうようなスペースを設けていくという考え方になっております。また、この児童クラブだけではなく、今後、児童館や老人憩の家、こういったものについても、できるだけ複合化していくという市の考え方でございますので、そのようなものを踏まえて、施設整備に当たっては、複合化なり、できるものを併せて検討していくという方向性でございまして、今回で言いますと、依知南小についてはその方向性が出ておりますので、その方向でまず、老人憩の家ですとか、児童館の複合化を少し検討しています。

児童クラブにつきましては、今まで周辺にあるものをできるだけ施設の中に取り込むということですが、ただ運用の時間が違いますので、この辺はやはり安全の確保、それから運用上のエリアを明確にして、対応していけるような施設を建設していくという考え方でございます。

○佐後教育長 ほかにございますか。

宮崎委員。

○宮崎委員 パブコメについてですが、私は良い方に受け止めまして、市民の方がこの整備指針に御理解いただいたというか、納得いただいたというようなことを感じました。市民の方には、教育、あるいは学校の現場に関心のある方もたくさんおられて、日頃から注視されている方も意見が出なかったということは、全て御理解いただけたのかなという受け止め方をいたしました。

いずれにしても、市の上位計画である厚木市総合計画、先ほどありました社会教育の施設等も含めてということでありますので、市の総合計画であるとか、教育振興基本計画に基づいて、この整備指針が進められればいいなと感じました。

そこで、1点教えていただきたいのですが、4ページの図です。この流れで進めていくと思いますけれども、最後に全ての小・中学校の整備に向けた個別の基本計画、これが先ほどから説明されている36校の個別の基本計画だと思うのです。この基本計画が7ページの厚木市公共施設最適化基本計画に基づいて進みますというのが書いてあるのですが、この中の文言に出てくる、例えば4番の基本計画、この基本計画については、例えば8ページの(2)のアに、「基本計画に基づき」とあるのですが、これは最適化基本計画のことなのか、先ほど言った4ページの個別の基本計画のことなのか、少し混同するのですが、その辺を教えていただきたいということが一つです。それから、この基本計画をそれぞれの学校ごと、あるいは施設ごと、校舎ごととなって、建設委員会等と進めていくという話ですけれども、これはそれぞれをパブコメにかけることになるのでしょうか。それが二つ目の質問です。

以上です。

○佐後教育長 教育施設課長。

○齋藤教育施設課長 まず、7ページの第2章の1のところに書いてございます「厚木市公共施設最適化基本計画」、こちらにつきましては、本市の公共施設全体を示している基本計画でございまして、4ページの各小・中学校の整備に向けた個別の基本計画というのは、先ほど少しお話しました依知南小学校、それから緑ケ丘小学校につきまして、建て替えがこれから始まります。それに向けての基本計画で、これは学校ごとになります。約10年間で12校、15棟の校舎や体育館が建て替えの対象になってございますが、個別に基本計画を作ってまいります。これが各小・中学校の整備に向けた個別の基本計画でございます。

それから、7ページの4番にあります基本計画、これは建物を建てる場合は、基本的には基本構想、基本計画、それから、基本設計、実施設計、工事という順番で進んでいくのですが、この4番の(1)の基本計画につきましては、4ページにございます各小・中学校の整備に向けた個別の基本計画に当たるものでございます。

○佐後教育長 8ページの3行目の基本計画というのは、これはどの基本計画ですか。

○齋藤教育施設課長 この基本計画はこの前の(1)の基本計画となります。

○佐後教育長 個別ということですか。

○齋藤教育施設課長 そうです。基本設計を実施する前にまずこの基本計画を行いまして、例えば今回の依知南小学校ですと、中央棟校舎が令和6年度に目標耐用年数を迎えます。その後、西棟校舎につきましても、60年の耐用年数の対象なのですが、この建物についてもどうするか、校舎は実際3棟あるのですが、2棟を建て替えるのか、3棟建て替えていくのかというのを含めて、動線等を考えまして、この基本計画を進めて方向性を出していきます。この方向性に基づいて、次にこの基本設計に入っていくというようなことでございます。

それから、パブリックコメントを個別に行うのかということでございますが、今回、この整備指針の策定に当たりましては、本市内部でも検討いたしまして、今回、この整備指針を上位計画と位置付けまして、個別の基本計画の段階ではパブリックコメントは省略させていただきます。その代わりといたしまして、市民の参加という、ページで言いますと、8ページの5番、市民の参加や情報提供というように、市民参加手続で行うようなパブリックコメント、これと同等以上の手続を別の形で実施していくという考え方をしております。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

森委員。

○森委員 13ページですけれども、今日的な課題というか、将来的な課題というか、私がすごく感じるのは1の(4)で、放課後の子供の居場所や活動場所で、これは小学校にあるのはもちろん存じていますけれども、今日的に、また将来的に考えて、私は中学生についても、部活に入っていない、家に帰っても両親が遅くまで仕事をしている、そういう中学生の居場所というのは、行政が見てあげる必要もあるのかなと感じます。この計画が将来にわたって基礎となるというもので、先ほどの御説明の中で、学校の敷地内に幾つもの建物か何かがあるのはいけないということでしたが、ただ、中学校にもそういう場所があったらいいなと私は感じたのです。ですので、是非そういったところも議論していただいて、中学生も部活に入っていないとか、帰宅しても誰もいない、子供たちの居場所について、NPOとかそういうところだけに頼らないで、私はそういう場所があるといいなと感じて、そのようなところも御検討いただけたらと思います。

○佐後教育長 教育施設課長。

○齋藤教育施設課長 それでは、学校の件につきましては、所管課にも御意見があったことをお伝えいたしまして、検討ができるような方向で調整を進めたいと思います。

○佐後教育長 ほかいかがでしょうか。よろしいですか。

それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、議案第38号を可決いたします。

報告事項に入ります。

報告事項1 事務の臨時代理の報告について、報告をお願いします。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 報告事項1 事務の臨時代理の報告について、厚木市学校運営協議会委員の委嘱につきまして、御報告申し上げます。

1枚おめくりいただき、臨時代理書を御覧ください。

本件につきましては、厚木市学校運営協議会委員に欠員が生じたこと伴い、令和3年10月1日付けで厚木市学校運営協議会委員を委嘱する必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がありませんでしたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第3条の規定により、その事務を臨時に代理いたしましたので、報告するものでございます。

1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。

番号1番の睦合東中学校の重久昭彦様に委嘱するものでございます。任期につきましては、厚木市学校運営協議会規則第5条第4項ただし書の規定により、前任者の残任期間となりますので、令和5年5月31日までとなります。

なお、次の2ページにつきましては、参考資料として睦合東中学校の学校運営協議会委員名簿を付けさせていただいております。

報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○佐後教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますか。

よろしいでしょうか。

特になければ、報告事項1を終わります。

次に、報告事項2 令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について、報告をお願いします。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 報告事項2 令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。

資料2を御覧ください。

本件につきましては、厚木市教育委員会表彰要綱に基づき、厚木市教育委員会表彰等選考委員会において選考いたしました皆様を表彰するものでございます。

1の令和3年度厚木市教育委員会表彰(随時表彰)被表彰者数でございますが、個人12人、団体9団体、2の令和3年度厚木市教育委員会感謝状贈呈被贈呈者数でございますが、団体3団体、3の令和3年度厚木市教育長感謝状贈呈被贈呈者数でございますが、団体1団体でございます。

1枚おめくりいただき、1ページを御覧ください。

まず、個人の部でございますが、1番の令和3年度神奈川県スポーツ少年団競技別交流大会小学生3年生以下の部男子第1位、2021年度第16回神奈川県バドミントン協会会長杯小学生大会3年生以下男子ダブルスで第1位、神奈川県小学生バドミントン連盟交流大会(新人戦)2年生以下男子シングルスで第1位となりました上野央裕様を始めといたしまして、2ページをお開きいただきたいと思いますが、12番の三澤優華様まで各種スポーツやコンクールの分野において優秀な成績を収められた12人の方々を表彰するものでございます。

次に、団体の部でございますが、1番の第39回全日本レディースバドミントン選手権大会(クラブ対抗)、第10回春季関東レディースクラブ対抗バドミントン大会クラブ対抗団体戦で第1位となりましたどんぐり様を始めといたしまして、9番の神奈川県立厚木東高等学校人形浄瑠璃部様までスポーツやコンクールの分野において、優秀な成績を収められた9団体につきまして表彰するものでございます。

3ページを御覧ください。

教育委員会感謝状でございます。1番の「レオ・レオニの絵本全22巻」等208冊を厚木市立中央図書館に寄附いただきました株式会社Kコーポレーション様を始めとした3団体に感謝状を贈呈するものでございます。

続きまして、教育長感謝状でございます。サッカーゴール一式を中三田スポーツ広場へ寄附いただきました株式会社湘南ベルマーレ様に教育長感謝状を贈呈するものでございます。

なお、表彰式につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催せず、表彰状等につきましては、郵送で受賞者の方にお送りする予定でございます。

以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○佐後教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますか。

よろしいですか。

特になければ、報告事項2を終わります。

次に、報告事項3 給食用食材の放射性物質の測定結果について報告をお願いします。

学校給食課長。

○山口学校給食課長 報告事項3 給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして、御報告申し上げます。

恐れ入りますが、資料3を御覧ください。

始めに、9月14日から10月12日までの放射性物質の測定結果でございますが、御覧いただいている1ページと裏面の2ページ、全て不検出となっております。

恐れ入りますが、3ページを御覧ください。

学校給食で使用する食材の測定につきましては、保護者の方からの要望を取り入れております。毎週火曜日と木曜日に、翌日の給食で使用する食材について、1日当たり3品目を限度として測定しております。

9月、10月ともに保護者の方からの要望はございませんでしたので、教育委員会が選定した食材について、9月は15品目を測定し、10月は24品目を測定いたします。

今後につきましても、保護者の方から要望があった食材を基本として測定してまいります。

恐れ入りますが、4ページを御覧ください。

大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部においては市内5箇所を観測地点として年4回実施しております。第3回目の10月4日の測定結果につきましては、数値的に特に大きな変化は示されておりません。

報告につきましては、以上でございます。よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますでしょうか。

よろしいですか。

特になければ、報告事項3を終わります。

次に、報告事項4 令和3年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について報告をお願いします。

教育研究所長。

○小島教育研究所長 報告事項4 令和3年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について、御報告申し上げます。

お手元の資料4を御覧ください。

調査は、昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校のため中止となりましたが、今年度は例年より1か月遅れて実施されました。

対象学年はこれまでと同様に、小学校第6学年及び中学校第3学年の児童・生徒でございます。調査の内容は、小学校は国語、算数、中学校は国語、数学のともに2教科と、生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査となっております。

実施日は令和3年5月27日でございます。

本市からは小学6年生1,854人、中学3年生1,714人が参加いたしました。

1枚おめくりいただきまして、2ページを御覧ください。

まず、教科に関する調査結果に表れた本市の状況でございます。

教科に関する調査の平均正答率を全国の公立学校の平均正答率と比較いたしますと、小学校につきましては、国語が5.7ポイント、算数が5.2ポイント全国を下回る結果となっております。また、中学校につきましては、国語が0.6ポイント、数学が1.2ポイント全国を下回る結果でございました。

次に、各教科の状況について御説明いたします。(1)を御覧ください。小学校の国語です。

まず、教科の平均正答率を学習指導要領の内容、評価の観点、問題形式という三つの観点から示しております。その表と、次に、主な結果を問題別として、相当数の児童・生徒ができている点と、課題となる点を挙げ、該当する問題の概要と、その隣に問題の番号をそれぞれ記載いたしました。なお、相当数の児童・生徒ができている点につきましては、正答率が70%以上で全国との差が同等又は上回っているものを挙げました。また、一方で、正答率が50%以下で全国との差が顕著になったものを課題となる点として挙げております。

また、これらの内容に該当する実際の調査問題につきまして、後ろに参考資料として付けておりますので、後ほど御覧ください。

では、小学校国語の平均正答率の表を御覧ください。

課題となる点といたしましては、学習指導要領の内容の「書くこと」においては、全国との差が5ポイント以上になっております。また、問題形式で見ましても、「記述式」の問題の正答率が低くなっております。これに該当する問題といたしましては、3ページを御覧ください。上から三つ目、四つ目の黒いひし形の問題、問題番号で言いますと、3二、2三、2四の問題となります。例えば、2三の問題では、「何をヒントに」と「どのような仕組み」の面ファスナーを作り出したのかという二つのことを問われているのに、どちらか一方のみしか書かれていないというような状況が見られました。

続いて、小学校算数について、資料3ページの下段の平均正答率の表を御覧ください。

課題といたしましては、学習指導要領の領域では、Aの「数と計算」、Bの「図形」が全国との差もあり、問題形式で見ますと、「記述式」の問題の正答率が低くなっております。これに当たる問題といたしましては、1枚おめくりいただきまして、4ページを御覧いただき、黒いひし形の問題を御覧ください。問題番号で言いますと、4(2)の問題では、答えが1より小さい数になる割り算の問題、その下、4(3)の問題は30メートルを1としたときに、0.1に当たる長さは3メートルであるということは分かっていても、なぜ12メートルが0.4になるのかを書けていない状況が見られました。また、黒いひし形の三つ目、問題番号2(1)の問題は、直角三角形の面積を求める問題であり、図形の向きが変わっていることで底辺と高さを捉えられていない状況が見られました。

続きまして、5ページ(3)中学校の国語の結果についてでございます。平均正答率の表を御覧ください。

学習指導要領の領域等の中の「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」に該当する漢字を読むことは相当数の生徒ができておりました。課題といたしましては、領域で見ますと、「読むこと」、問題形式で見ますと、「記述式」の問題の正答率が低くなっております。該当する問題といたしましては、1枚おめくりいただき、6ページを御覧ください。上から四つ目の黒いひし形の問題、問題番号は3四の問題になります。この問題では、三つのことが問われております。夏目漱石の「吾輩は猫である」の紹介文から、「吾輩」が「黒」をどう評価しているのか分かる文を引用すること、また、「吾輩」が「黒」にどのような接し方をしていることが分かるのか書くこと、そして、それに対する自分の考えを書くことです。この三つの全てを盛り込んだ文章を記述することに課題が見られました。

続きまして、中学校の数学についてです。平均正答率の表を御覧ください。

評価の観点で見ますと、「数学的な見方や考え方」に関する問題や、問題形式で見ますと、「記述式」の問題の正答率が低くなっております。次の7ページを御覧ください。例えば、上から三つ目の黒いひし形、問題番号の6(3)では、四角で囲んだ四つの数の和の求め方を四つの数の関係性を明らかにしながら説明する記述問題となっております。また、上から五つ目の黒いひし形、問題番号7(2)の問題では、表やグラフを用いて問題解決の方法を説明する問題で課題が見られました。

続きまして、1おめくりをいただき、資料8ページを御覧ください。

3の児童・生徒質問紙の調査結果について、御説明いたします。

「当てはまる」、「どちらかと言えば当てはまる」と答えた児童・生徒が90%以上のものを白い丸で示し、30%未満のものを黒い丸で示しております。小・中学校児童・生徒の回答からまとめて読み取れることといたしましては、いじめはいけないことと捉えていることや、友達との協力を楽しく感じていること、話や意見を最後まで聞くことを意識している姿が見られました。

一方、読書や新聞を読む時間が少ないことについては、例年と同様の傾向が読み取れます。また、ICTの活用については、昨年度の状況を示す結果となっております。本年度から1人1台の端末が配置され、各校で学習での活用が進められておりますので、引き続き有効な活用について指導、支援をしてまいりたいと考えております。

9ページ中段を御覧ください。

(3)では、児童・生徒の質問紙調査の結果を評価の正答率との関連性ということで着目し、評価の正答率が高い児童・生徒に見られる傾向を記載しております。例年と同様の傾向となりますが、テレビゲームや携帯電話の使用時間が周りに比べると短く、学習習慣や学習環境が整っている姿や、主体的な学習態度が見られました。

1枚おめくりいただいて10ページを御覧ください。

質問紙調査の結果を踏まえまして、今後に向けて生活に関すること、学習に関することとしてまとめております。

(1)の「生活に関すること」といたしまして、質問紙調査の結果から相当数の児童・生徒が他者との関わりを通して多くのことを学んでいる様子がうかがえます。一方、「今住んでいる地域の行事に参加している」、「地域や社会をよくするために何をすべきか考えたことがある」という設問に対して、肯定的な回答をした児童・生徒の割合は4割程度となり、昨年度のコロナ禍による地域行事の中止や延期が影響していると考えます。今後は、アフターコロナの新しい生活様式の中、様々な工夫をしながら児童・生徒にとって地域における豊かな学びや体験に触れる機会の充実が望まれます。各学校においては、児童・生徒のよさを発揮する場として、コミュニティ・スクールの活動を充実するなど、地域と学校、家庭が連携して地域における様々な学びや体験に、児童・生徒が参加しやすい環境をより一層整えることが重要であると考えております。

次に、(2)の「学習に関すること」については、質問紙調査の結果から、相当数の児童・生徒が教科を学ぶことの意義や有用性の実態に対し、肯定的な回答をしています。また、教科の平均正答率が高い児童・生徒には、授業中の前向きな発表態度や工夫といった態度や傾向が見られることから、今後も引き続き児童・生徒の主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業改善をより一層充実させることが重要であると捉えております。

また、学習の中でのコンピュータなどのICT機器の有効な活用についても引き続き推進し、積極的な活用を進めてまいりたいと考えます。その際、情報機器の望ましい使い方に関する資料も充実させる必要があると考えております。

これらのことを重点に置きながら、学校、家庭、地域が児童・生徒の豊かな学び、より良い成長のために目標やビジョンを共有し、連携及び協働の取組を更に充実することができるよう、教育委員会といたしましても施策の工夫、改善に努めてまいります。

なお、この結果は、今後本市のホームページで公開し、市民の皆様にもお伝えいたします。

以上でございます。よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 学力というのは一口に言うと、テレビでよくやっているクイズ番組で知識を争うような、そういうものではなくて、もっと幅広い、奥深いものだと思っています。それをここでは、国語と算数のテスト調査を基にして、学力というものについて、集中的な切り方で調査するわけですけれども、実はその後ろにも、例えば、芸術的なものなども学力に関わりますし、体力的なものも学力に関わると思うと、ほんの一部分を切り取った結果だということを、まずはっきりさせておきたいと思います。その上で、こういう結果が出たということについて、お話をしたいと思います。

まず、国語と算数の正答率ということで言うと、中学校については、全国、県、厚木市とは誤差の範囲程度のものですから、これはあまり目くじらを立てるというか、そういうものではないと思います。ただ、小学校については、国語の知識・技能、思考力等、書くことの部分、それから算数の数と計算、図形等で全国、県と大きく異なって低くなっていることが数字上で表れているということであります。私は、コロナの影響を感じているのですが、文部科学省はそういうことはないと言っているようです。日本全国、その休校期間の長い、短いということも当然あったと思いますけれども、そんな中でも中学校の正答率には影響があまりなかった。これはなぜなのかという疑問が、まず1点あります。

それから、2点目、小学校の方は大きくその正答率に影響したのだろうと私自身は思っていますけれども、小学校の方は何でこのようになってしまったのかということが疑問の2点目、それから、各都道府県の結果は分からないですが、ほかの都道府県でも影響が出たはずですけれども、何かあまり出ていないのかなと思うようなところもあり、この辺について、他の都道府県が何か特別な手立てを取ったのかというのが3点目。

これについて、分かる範囲でお答え願いたいと思います。

一つ言いたいのは、正答率について、影響が出なかったと文部科学省は言っていますけれども、確かな学力という点で言うと、見えない影響は絶対にあったと思うのです。正常な授業ができなくて、友達とのやり取りがない、友達と考え合ったり、意見を発表し合ったりして、主体的に対話的に授業を進めていくというところで身に付けるべきものが、そのある一定の期間なかったわけですから、やはり、当然目に見えないマイナスな影響はあったと思います。そういう意味で言うと、今、通常の生活が始まってきているわけですけれども、この中でその主体的、対話的な学習で象徴されるような力、学力を付けていかなくてはいけないと思いますけれども、どうしても今まで休校していたから残った分を年度内に消化しなければいけないという、そういうものが先に立ってしまうと、ただそういう教科を流しただけで、実は子供に力は付いていないという、そういうことも考えられます。そうであってはいけないと思うので、そういったことを踏まえて、市教育委員会は今、正常な授業、学習活動をやっていますけれども、今後、そういう学校に対して、更にこのようにしていくとよい、確かな学力が身に付くような、こんな方法があるのではないかという手立てみたいなものは考えられているのかどうか。

今、四つほど言いましたけれども、その辺をお聞かせ願いたいと思います。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 まず、一つ目の中学校のコロナの影響がどうだったのかということでございます。国の方はコロナの影響はないという話をされていますが、実は、質問紙の中に、コロナに関係する質問が三つほどありました。その内容を御紹介しますと、まず一つ目、「新型コロナウイルスの感染拡大で多くの学校が休校していた期間中、勉強について不安を感じましたか」という設問に対しては、小学校においては児童の約5割が勉強について不安を感じていたと言っています。ただ一方で、「その期間中、計画的に学習を続けることができましたか」という設問については、小学生は6割の児童が計画的に学習できましたと答えています。

それに対して中学校は、約6割のお子さんが勉強について不安があったと答えています。また、約4割の生徒たちは、でも計画的に学習は進められたという調査結果になっているところがあります。

今、これら二つの設問については、小・中学校の傾向で特に大きく全国との差が出ている設問ではありません。全国も同じような形での設問の結果ということになっています。なぜ中学校が特に変わらなかったのかというところは、直接のお答えにはならないかもしれませんが、中学校においては、コロナ禍の中でも自分なりの勉強や、学校の中で、学習で学んだことをアウトプットしていくような場が多くあったのではないかなと考えています。

また、先ほど杉山委員から、小学校の方は大きく影響があったのではないかというお話をいただきましたけれども、正直このコロナ禍が大きく影響しているのかというところは、何か根拠的な数字があるわけではありませんが、ただ、今の設問の中では、6割以上のお子さんが、不安の中でも計画的に学習は進められたと答えています。ただ、結果的には少し表れていない状況があると思いますが、私どもとしましては、分析をする中で、この生活の調査の質問事項を見ていると、例えば、主体的・対話的で深い学びに向けたその授業について、工夫して発表しているとか、自分で考えて授業に取り組んでいるというお子さんたちは、実は今回の調査で増えているのです。したがって、いろいろ大変な中ではありましたけれども、子供たちもできる中で一生懸命勉強してきたのではないかと思いますし、先生方もコロナ禍の中で主体的で対話的で深い学びに向けた授業改善を一生懸命進めてきたのではないかと捉えております。

また、他県の特別な手立てということでございますが、特に今ここで資料等は持ち合わせてはおりませんが、戻りましたところで、きちんとそこは確認をして、多分本市でも参考になる手立て等もあると思いますので、確認をしていきたいと思っております。

四つ目ですが、確かな学力に向けての今後の手立てということでよろしいでしょうか。

今回、こういう結果を受けまして、教育委員会の中でもいろいろ相談をしながら、まず、学校ごとに、設問ごとの正答率の一覧表を作ってみました。その一覧表からは、自分の学校でどの設問ができなかったのか、あるいは、どの設問が一番できたのかという状況が見えると同時に、ほかの学校と比べてどうだったのかということも見られるような形の表を作成しました。

それを見ますと、やはり自分の学校の強み又はこの設問ができなかったということについて、詳しく見ることができますので、委員会の中で、指導主事みんなで共有しながらいかしていきたいと考えています。例えば、ある小学校を見てみますと、高い方ではないけれども、それなりに取れている。でも1個だけ2割以下の正答率という問題があるわけです。見てみますと、先ほど紹介した直角三角形の面積を求める問題なのですが、この問題ができていない。でもほかはそれほど悪くはない。それはどうしてなのだろう、図形に関する指導はみんなどのようにしているのだろうというところを指導主事がその学校に行って詳しく助言等をしながら、では、どんな指導をしていくべきか、今後どのような学習活動が必要なのかという具体的な助言をしていければと思っております。

中学校におきましても、やはりそういう学校を何校か見てございます。ですので、やはり学校によって特徴がそれぞれあると思います。今回、本市の課題としてこの報告をさせていただいておりますが、これに加えて、やはり各学校それぞれの特徴が見られるかと思いますので、そこを細かく見ていきながら充実した助言等をしていきたいと考えております。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

山本委員。

○山本委員 この調査結果ですが、非常に興味深く拝見いたしました。

今の所長のお話からも相当分析なさっているなということが分かりましたし、私も幾つか質問しようと思って、質問を用意している中で、今の所長のお話で解決できたところもありますので、端的にお話をさせていただきたいと思います。

まず、私見としまして、これからどんどんICT教育、GIGAスクール構想が進む中で、ものを書くということが、どうなっていくのだろうと少し心配しています。というのは、私が工学部の教員で学生を見ていますと、コンピュータで何か作業するというのは得意なのですが、実際に書くということが非常に苦手な子が多いのです。うちの学生は理系ですので、高校時代から相当パソコンに触れている子ばかりで、そうやって考えるとアナログな力をしっかり身に付ける、育てていくということも、小学校、中学校では大事なのかなと思っております。そういったところを大事にしなければいけないという発想を持つことも現場では必要かなと思っております。これは私見です。

それから、今度は、幾つかの質問をさせてください。

一つ目の質問ですけれども、8ページに、これは質問紙の結果ということですけれども、朝食を毎日食べている子が小学校は94%、それから中学校は91%ということで、これは全国的に見ても高いのではないかという気がしております。やはり、文科省の調査結果からも、朝食を欠食することが学力に影響する、体力に影響するということが分かっていますので、これは非常に望ましい生活習慣かと思う一方で、分かったら教えていただきたいのですが、孤食、子供が独りで食べているかどうかというところは、人間関係や、あるいは人と交わっていかなければいけないというところについて、重要な基礎力を作るところかと思っているのです。孤食のところについて、何か分かれば教えていただきたいと思います。

先ほどの所長のお話を伺って、コロナで保護者が家にいることが多いので、もしかしたら孤食ということが少なくなっているのかなということも、杉山委員の質問を聞きながら思ったところがありました。そうやって考えると、変な言い方ですけれども、コロナになってしまったことが、一部、家族のつながりを密にしているところもあったのかなと思いましたので、分かればそういった孤食について教えてください。

それから、あと二つほどあるのですが、2ページ遡ります。私も2ページの頭のところの数字を見ていまして、例えば中学校の国語、数学というのは誤差の範囲に収まるのだろうと思っているのですが、やはり私的な立場からすると、しっかり統計処理をしているのかどうかというのを見たいのです。全国的なところとどういう統計処理をすればいいのかというと、恐らくt検定という検定手法になってくるかと思います。数字に果たして意味があるのかどうかを見る検定ですけれども、そういったところをやっていらっしゃるのかどうかということを教えていただきたいのと、もしやっていないのであれば、それはそれで結構です。そこのところを教えてください。

それから、三つ目の質問としまして、小学校の国語のところを見ますと、例えば2ページの真ん中の表ですけれども、「話すこと・聞くこと」というのは、全国的なところから見ると、それほど差がないように見えます。けれども、去年、今年のコロナの状況の中で、ディスカッションをさせることというのは、小学校や中学校でなかったですよね。だとすると、国語でない他の教科とか、そういったところの影響というのもあるのかなと思ったのです。社会科ですとか、道徳ですとか、そういったところについての影響を、現場の先生方が何か感じていることがあれば、コメントでも結構ですので、そういうコメントが上がってきているのであれば、教えていただきたいと思います。

三つほど、よろしくお願いします。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 まず、一つ目の朝食に関すること、孤食につきましては、申し訳ございません、孤食についての何か調査というものは、実施してはいないのですが、ただ、もし参考になればというところで、先ほど少しお伝えしたコロナに関する設問の中に、もう一つ、「規則正しい生活を送っていましたか」という設問がありました。これについては、厚木市の小学校、「当てはまる」又は「どちらかと言えば当てはまる」と答えたお子さんが約6割いらっしゃいます。逆に、「当てはまらない」又は「どちらかと言えば当てはまらない」と答えた方が3割、中学校にいきますと少し数字が下がって、同じ設問で「当てはまる」又は「どちらかと言えば当てはまる」と答えているお子さんが、4割ちょっとというところ、それから、「当てはまらない」又は「どちらかと言えば当てはまらない」と答えているお子さんが5割弱というところで、中学校にいくと、規則正しいというところでは、少しできていないお子さんが数字では増えているのかなということが読み取れるところです。これが孤食、食事にどう影響しているかというと、直接ではありませんけれども、一応そのような調査の結果が出ています。

また、二つ目、統計処理のお話をいただきました。

これにつきましては、行っていないというのがお答えになってしまいますが、実際にここに載っている数字は国の方から厚木市はこうですという結果としていただいている数字でございます。

それから、三つ目のディスカッションにつきまして、申し訳ございません、この御質問の意図について、もし違っていたら申し訳ないのですが、ディスカッションを昨年度のコロナの状況の中でどのようにできたのかとか、できなかったのかというところの状況がもし分かればということでよろしいでしょうか。

○山本委員 はい。

○小島教育研究所長 これは、なかなか厳しい状況の中でしたけれども、私たち研究所の指導主事が昨年も学校に行かせていただいたり、あるいは、研究部会等の状況を見たところでは、学校は、昨年度の後半は、だんだんコロナとの上手な付き合い方を少しずつ進めていく中で、どうやったらそういうディスカッションや意見交換ができるかというところで、様々な工夫をされていたのではないかと思います。例えば、今、机にございますが、そのような仕切りを立てたりとか、フェイスシールド等の着用を徹底しながら実施したりですとか、あるいは、なるべく人数を多くせずに、少人数の中で、また、できるだけ離れてできるような場所づくりであったりですとか、そういった中で、先生方はできるだけそういう授業をされていたのではないかということにつきましては、授業を参観したり、助言に行った指導主事から聞いているところでございます。

○山本委員 話が長くなってしまうので、私のコメントは最後にさせていただきますけれども、私もいろいろなところで研究活動をしている中で、どうしても平均するということをやるのです。科学の手法というのは、どうしても客観的にデータを見せる、そのために平均するということなのですけれども、平均化することで個別の案件が見えなくなってしまうのです。もうこれは科学の致命的な欠点とも言われていて、デメリットであると言われています。そうやって考えると、先ほど所長がお話になった全ての学校でいいところ、悪いところを見られているということでしたので、是非、数字に惑わされることなく、個別の学校の状況、あるいは子供たちの状況を見ながら、将来性を考えてあげるような環境、雰囲気というのを作っていただけるといいのではないかと思います。

いろいろありがとうございました。

○佐後教育長 ほかにございますか。

宮崎委員。

○宮崎委員 このテストは、途絶えた年もありますけれども、文科省が全国で長年やってきているテストです。私は現場にいるときに、結果が出ますと正答率が出るのですが、正答率に一喜一憂してはいけないということを先生方に毎回言いました。一喜一憂というのは、数字が高くても喜んではいけない、低くても落胆することはないという意味ですけれども、ただ、先ほど山本委員が平均の話をされました。数字として出た以上は、そのことを学校の教育として受け止めて、何らかの指導にいかしていく必要があるのではないかと、現場のときにはそのように先生方に言っていました。

それで、今回もそうですけれども、数字自体に目を向けている方は、2ページから11ページについて、これを全部万遍なくトータルに読んでいただいて、理解していただければいいのですが、最初の2ページにその平均正答率が出てくるわけで、ここだけに目を向けて言われる方もいられると思うのです。ですので、先ほども言いましたけれども、結果は結果として、教育委員会としても我々としてもきちんと受け止めて、この2ページから11ページまでを丁寧に説明していく。この成果と課題を説明していく必要があるのかなと感じています。

大切なことは、もう検証が進んでいますけれども、これから学校現場で先生方が指導方法の工夫や改善にどういかしていくかということが大事なので、今、所長が説明されたように、いろいろな個別の項目ごと、設問ごとに分析をして、各学校に回るということですので、それを十分いかしながら進めていただきたいと思います。

二つ質問があるのですが、この先生方への指導、工夫、改善を進めていく中で、今後の教育委員会としての研修、特に指導方法の工夫、改善に関する研修の進め方を、ウィズコロナの中でどのように進めていくのかということについて考えをお聞かせいただきたいのと、二つ目は、これは平均ですから、当然それぞれの学校で数値が違うと思うのです。開きもあると思いますけれども、学習支援の方々の配置の仕方というか、この辺の考え方を少しお聞かせいただきたいのですが、成果が上がっている、あるいは課題がある、その課題のあるところへの支援員さんの配置の仕方、これを今後どのようにしていくのか、今は傾斜配分でやっているところがあると思いますけれども、例えば重点化していくとか、あるいは、今は中学校と小学校で若干違うのですが、小学校の基礎、基本、あるいはできないところの課題を重点化して、学校への取組を強化していくとか、いろいろなやり方があるわけですが、この支援員さんの今後の活用方法についてお聞かせいただきたい。

それと、この支援員さんを活用した中で、効果が表れている事例を前に聞いたことがあるのですが、そういう効果的な取組があるのであれば、紹介していただきたい。この2点について、お願いします。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 まず、1点目の研修の進め方についてですけれども、教育研究所が先生方の研修につきまして、一般的な全体の部分を見ているところではございます。これまでのことをお伝えしますと、令和元年度と2年度、そして今年度の3年度の3年間の中で、共通して取り組んできた研修としては、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に向けての研修を行ってきております。また、今年度につきましては、もう少し絞った、例えば、国語の授業の中での授業改善の研修、ユニバーサルデザインの視点からというところでの授業改善、又は、通常の学級での支援教育というところで、どの子も学びやすい授業づくりをしてくというところの研修に力を入れております。来年度の研修につきましても、今、計画を練っておりまして、どうしようかというところの最中でございます。ちょうどこの学状の結果も出ておりますので、これも踏まえながら授業づくりの研修について、充実したものを設定していきたいという考えでおります。

そして、2点目の支援員さんの配置の仕方でございますが、今年度は教職員課が行っているところになりますので、突っ込んだお話につきましては、私からお話するのはなかなか厳しいところはございますけれども、ただ、今このような結果を踏まえて、人の配置等についても、恐らくいろいろな配慮等も必要になってくるのかなと思っておりますので、この結果はきちんと所管課にも伝えまして、共有しながら工夫等ができるところはやっていければと思っています。

○佐後教育長 学校教育部長。

○佐藤学校教育部長 ただ今、支援員の配置のことでお尋ねがありましたけれども、今、教育研究所長がお話しましたとおり、ステップアップ支援員等の使い方、活用の仕方ということになりますけれども、今までは授業の中で寄り添って、いわゆるT1、T2のような形でやっていたことが多かったのですが、最近はやはり個別で課題が大きい子に対して、少し言葉はよろしくないですけれども、別のところでフォローをするというような活動が増えてきました。また、教育相談センターで活躍をしてくれている元気アップアシスタントにつきましても、やはり教室に入れないというようなタイプのお子さんを、サポートルームのようなところで、今、リモートが使えていますので、例えば教室の音声をそのままサポートルームに落としていって、そこで見守っているような形もできてきました。今言われたとおり、そういった方々が少し個別の支援に回ってきているということは現実に各学校で起きていまして、そのことについては、お子さんたちが意欲を持ってやっているというような姿勢はございます。

○佐後教育長 そのほかいかがでしょうか。

森委員。

○森委員 この結果の感想をお話いたします。

まず、国語については、中学生も小学生も「話すこと・聞くこと」というのが7割以上の平均点になっていて、すごくいいことだなと思いました。ただ、この結果を見て、苦手な部分というのも分かるので、是非そういったところをしっかりとフォローアップできるといいのではないかと思いました。それから、小学生の算数については、データの活用について、これは全国的にもいいのですが、これがきっと今どきの子供なのかなという時代を感じるところなので、授業の一つとして、やはり今を見て指導するということも大切なのだろうなと、子供がすごく入りやすいし、理解をしやすいのかなと思います。問題を見るまで時間がなかったので、どんな問題だったかというのが具体的には申し上げられないのですが、すごく年代的な結果だなという印象がありました。先ほど来、平均ということについて、いろいろお話があって、私も今回、そのことをすごく感じました。その直接の理由として、今、厚木市で令和2年度の事業報告がいろいろなところで数値として出ているかと思いますけれども、たまたま別のところの事業の結果、実績報告を拝見したときに、ある一つ、枠としては同じ枠の事業ですけれども、一つは実績が90数%、もう一つの事業は20%台だったのです。でも、その課では、そこは総合的に評価をしていて、1つは赤色で90%以上ですから、ただ、もう一つは悪いので違う色ということで、でも合計でいくと、この20数%を平均してしまっていいのかなとすごく疑問に感じました。今までそういう経験があまりなかったので、やはり平均点というのは怖いなと感じたところです。

本当に隠れている部分というものを、平均点で隠してしまうのだなというのを今回すごく実感したので、やはり一番見なければいけないのは、どこが苦手だったのか、どこが足りなかったのかということを、生徒や子供たちもそうですし、先生たち、私たちもそこにしっかりと焦点を当てて、前に進まなければいけない、そこが一番大切なのだろうと今回実感いたしました。

一つだけ、簡単な質問ですけれども、例えば、こういうテストをした後に、子供たちは自分の得点が戻ってくると思うのですが、これについての答え合わせというか、実際に自分はどこが駄目で、これはどうだったのだろうという、こういう時間は取れているのかなというのが少し疑問に思いました。やはりそれを知ることで、自分の苦手なことを知るという一つになるのかなと感じましたので、1点だけ質問いたします。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 今、御質問をいただいた、今回の結果の答え合わせというところでございますが、申し訳ございません、まだ確認はしておりません。ただ、恐らくこの後、この結果を学校に持っていって、先ほど申し上げたような今後活用してくというところの中に、今のようなものがきっと入ってくるのではないかと予想しています。この問題ができなかったのはなぜだろう、もう一度見直してみようというところで、子供たちと見直していくような場面があるのではないか、必要なのではないか、特に国語などについては、問題文から何を問われているのかをもう一度みんなで見ていこうというところの作業というのは、とても有効な活用になるのではないかと思っておりますので、今後にもいかしていければと思っております。

○佐後教育長 ほかよろしいでしょうか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 この調査報告書11ページのところ、最後のところです。下から5行目ぐらいに、「GIGAスクールで導入された1人1台の端末を学習に積極的に活用していくことが望まれる。」とあります。これからどんどん進めていくと思いますし、それから、進めるに当たっての環境整備、条件整備、どのように使うのかということも、これからやっていかなければいけないだろうと思うのです。

ただ、コロナ休校の中で、計画的に勉強できた子が相当数いたという中で、やはり学校にいた6時間、7時間という時間を子供は家庭でちゃんと勉強できたかというと、それは少し難しいだろうなと、結果的にやはりゲームに流れてしまうケースが多かったのだろうなと思います。その辺は下から4行目に、「1日当たり、テレビゲーム(コンピュータゲーム、携帯式のゲーム、携帯電話やスマートフォンを使ったゲームも含む。)をする時間が短い児童・生徒ほど教科の平均正答率が高いということを踏まえ、情報機器の望ましい使い方に関する指導も充実させる。」とありますけれども、ここになると、もう学校も行政も手を離れて、各家庭の協力というか、そこが必要になってくると思うのですが、その各家庭の方針みたいなもの、考え方みたいなものに対して、こうやってくださいという、強制のようなことはできないと思うので、やはり、繰り返し、繰り返しその辺のところは投げ掛けていって、理解をしていただくような手立てが必要なのかなと思います。そこは特に学校と行政とが手を組んで、家庭にどう働き掛けていくのかということを検討してほしいということと、家の中で今、ゲームをやっている子供たちを、その時間を何かほかのものに振り分けた方がもっとプラスになるということであるなら、例えば、読書の時間に充てるとか、あるいは、先ほど中学生の居場所という話が森委員からありましたけれども、そのように家庭から外に子供が出て活動するような機会を作っていくということもやはり必要なのかなと、そうなると、例えば、今こども未来部でやっている放課後児童クラブもそうでしょうし、あるいは社会教育の方で以前からやっている地域子ども教室に代表されるような、地域での活動の場所の設定とか、これは学校教育から離れていってしまう部分がありますけれども、そういうところとつながりながらやっていかないといけないのかなと思います。

ですので、学力・学習状況調査は学校教育の担当ではあるものの、今言ったところで言うと、他の部の連携も必要になってくるのかなと思うのです。今ここに社会教育部長もいらっしゃるのですが、学力・学習状況調査の結果を踏まえて、こういう分析が出ているとしたら、では、社会教育部では何かこの部分にアプローチできることはないかという、そのようにつながって取り組んでいただけるようなことがあると、少し違ったものが見えてくるかなと思っていますので、是非、社会教育部の方にも御協力というか、お考えを深めていただければ、そして取り組んでいただきたいなということをお願いしたいと思います。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 ありがとうございます。

社会教育部の方で今すぐどうこうというところは、申し上げられない状況ですけれども、この報告書の中にも、地域と家庭とそういう協働、連携ということもございましたので、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動も進めているところでございますので、社会教育、生涯学習の部分でいろいろ検討できればと考えております。

よろしくお願いします。

○佐後教育長 森委員。

○森委員 今、杉山委員がおっしゃいましたけれども、私は先ほどの所長の御説明を聞いていて、コロナ禍において規則正しい生活ができましたかという質問の回答で、ほぼできたという小学生が6割で、中学生が4割であったという、あの説明を聞いたときに、本日の審議事項1番の整備指針の議論の中でも申し上げましたが、中学生の居場所というのは、やはりこういったデータからも必要なのだろうと思うのです。大人は、もう中学生だから一人にしておいていいのだと思ってしまいますけれども、やはり生活の乱れが心の乱れというところにつながりますので、是非、こういったデータも活用しながら、今後のハードの在り方というものも考えていただけたら、より一層いいかなと思っております。

よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 学校教育部長。

○佐藤学校教育部長 学力・学習状況調査のことに関して、大変多くの意見をいただきましてありがとうございました。また、結果が少し思わしくないところもありましたので、気を引き締めてまいらなければいけないと思っておりますけれども、この七、八年の流れの総括を少しだけお伝えしたいと思っております。平成25年で抽出調査が終わり、悉皆調査になって、きめ細かい調査という文科省の言葉の下に、学状が新しくなってきたわけですけれども、結果としてはあまり変わらずに来ております。平成29年の結果を受けて、この場で申し上げたことですが、このスコアがなかなか上がっていかなかったときに、子供の自己肯定感がどうかということが話題になりました。その年はとにかくやる気を上げていこうというところを、まず第一にやっていこうと心掛けて4年たったところでございます。ここに関しては、自分には良いところがあると答えた児童、あるいは生徒に関して、この4年間で大きく上がっていて、中学校については7ポイント以上上がっているという現実がございます。

それから、ここの言葉で言うと、自分の考えがうまく伝わるよう資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたという項目に至っては、この平成29年度と現在を比べていくと、実は小も中も大きく上がっていて、中学校に関しては全国平均を8ポイントも上回るような数になってきているということで、恐らくこの間、学校の方も努力はもちろんしてもらっているとは思いますけれども、学習に興味を持つように、意欲を持つように、課題学習的な取組など、先ほど山本委員がおっしゃっていたような、例えば話合いであるとか、そういった活動を相当入れてきているのだろうと思っています。ただ、知識理解というところで、なかなかスコアが上がらないということがありますので、中学校については少しそのバランスが良くなっているかと思いますが、小学校に関してはそこが顕著ですので、やはり今の意欲を盛り立てるような活動がありながらも、今後、実際に知識を定着させる方法というところについては、今後、各学校に指導主事が伺って全体的なところで考えていかなければならないと思っています。ですので、自己肯定感をアップするというところは4年間をかけてある程度できていますので、今度はいよいよ知識の定着というところの方策を考えていかなければいけないと思っております。

それから、先ほど統計のお話もいただきましたけれども、t検定についてはやっておりませんが、国語に関して申し上げると、多分、正規分布には従わない、各学校によってかなりばらつきがあります。ある学校はすごくある問題ができているけれども、すごく点数のいい学校でも、ある問題については逆に点数が落ちてしまっているということが、国語については小も中もございますので、このことも更に分析をして、各学校へのアドバイスをしてまいりたいと思っております。

それから、目に見えないマイナスの影響があるかというお話が最初の方にありましたが、これは何とも分からないのですが、平成29年と比較をしていきますと、実は中学生については、例えば「挑戦をしている」とか「学校が楽しい」という、この辺のスコアは変わっていなくて、コロナ禍の今の方が少し上がっているのです。ところが、小学生については、この「挑戦をしていく」というのが、特にこの令和3年度に関しては9ポイント下がっているのです。それから、「学校が楽しい」についても、今までは上がってきたのですが、やはり6ポイント下がっているという結果が数字として表れています。ですので、先ほど杉山委員がおっしゃったとおり、厚木の子に何かあったのではないかということというのは、今まであまり考えてはいなかったのですが、数字を見ていくとそういう数値が出ているということもありますので、学校の状況についても、もう少し聞いてまいりたいと思っております。

○佐後教育長 よろしいですか。

それでは、特にほかになければ、報告事項4を終わります。

以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。

これをもちまして、令和3年厚木市教育委員会10月定例会を閉会いたします。

お疲れ様でした。

閉会時刻16時00分

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