令和3年厚木市教育委員会11月定例会
会議主管課 |
教育総務課 |
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会議開催日時 |
令和3年11月22日 月曜日 |
会議開催場所 |
厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室 |
出席者 |
教育長 佐後 佳親 |
説明者 |
事務局職員 |
1 教育長報告
2 審議事項
議案第39号 令和3年度教育予算補正について
議案第40号 厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理
者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)について
議案第41号 厚木市立社会教育集会所指定管理者の指定(案)について
3 報告事項
(1) 事務の臨時代理の報告について(厚木市久保奨学金(令和3年度高校等修学奨学金
(第5期生))の支給決定の変更について)
(2) 令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
(3) 給食用食材の放射性物質の測定結果について
(4) 第12回厚木こども科学賞受賞者について
(5) 第35回和田傳文学賞受賞者について
(6) 令和2年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の
結果について
会議の経過は、次のとおりです。
開会時刻14時00分
○佐後教育長 ただ今から令和3年厚木市教育委員会11月定例会を開会いたします。
現在の出席者は4人で、定足数に達しております。
山本委員から欠席の届出がありました。
厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、宮崎委員を指名させていただきます。
始めに、私から報告させていただきます。
お手元の令和3年11月定例教育委員会教育長報告を御覧ください。
令和3年10月26日火曜日に開催されました10月定例会以後の主な行事等につきまして、御報告申し上げます。
まず、1番目でございます。10月27日水曜日に、厚木市図書館協議会において御挨拶を申し上げました。案件につきましては、令和3年度事業中間報告について、厚木市中央図書館で10月から始まりました電子図書館について、また、複合施設基本計画進捗状況についての説明、報告がございました。電子図書館につきましては、24時間どこからでも本を借りることができる仕組みで、私も利用してみましたが、大変便利に思いました。子供たちも利用できますので、家庭読書の充実やGIGAタブレットの活用などにつなげていけたらと思います。
次に、2番でございます。同じく10月27日水曜日に、厚木北地区の自治会長の皆様との懇談を行いました。これは、小林市長を始め、両副市長、また、私を含めた4人で、地域の皆様と懇談させていただく「まちづくりフリートーク」の第1回目でございます。
11月は、お手元にございます教育長報告3番の睦合北地区、4番の荻野地区、8番の玉川地区、12番の森の里地区、13番の睦合西地区、22番の南毛利地区の7地区を訪問させていただきました。参加された各自治会長の皆様には、地域での子供たちの見守りや、公民館事業に御協力をいただいておりますことに、感謝の気持ちを述べさせていただきました。また、ほかの8地区につきましても、この後訪問させていただく予定でございます。
次に、5番でございます。10月30日土曜日に、上荻野小学校、荻野小学校の運動会を訪問いたしました。晴天にも恵まれ、児童も先生方も生き生きと活動されている様子を見て、大変うれしく思いました。コロナウイルスの感染対策として、保護者の皆様にも参加人数の制限、あるいは健康観察等に御協力をいただきました。お蔭で無事に開催することができ、本当に保護者の皆様には感謝を申し上げたいと思っております。
次に、6番でございます。11月2日火曜日に、厚木市文化財保護審議会において御挨拶を申し上げました。教育委員会では、昨年12月に3件の文化財について、厚木市指定文化財の指定に係る諮問をしてございます。その答申案について御審議をいただきました。答申につきましては、改めて定例会で御報告させていただく予定でございます。
続きまして、次のページの16番目でございます。11月10日水曜日に、令和3年度優良PTA神奈川県教育委員会表彰の伝達式を行いました。今回の表彰理由といたしましては、初めて役員をされる方が困らないように、活動内容や手順を分かりやすく具体的に示したマニュアルを作成し、利用されていることや、PTA花壇の整備を、年間を通して行い、美しい環境を維持されていることが評価されたものでございます。
依知南小学校のホームページにも、パンジーやビオラなどを選び、280種の株を植え替えた様子が載ってございました。子供たちにとっても、大変すばらしい環境を維持していただいているなと思いました。依知南小学校PTAの皆様の日頃の活動が評価されたことについて、本当にうれしく思うとともに、表彰を受けられたことにお祝いを申し上げたいと思っております。
次に、18番目でございます。11月16日火曜日に、産業能率大学様から湘南ベルマーレ観戦チケットの御寄附をいただきました。昨年はコロナの影響でチケットの配布はございませんでしたが、平成20年以来、湘南ベルマーレのホームタウンである厚木市の子供たちのために御寄附をいただいております。チケットにつきましては、中体連サッカー専門部を通して希望する子供たちに届けたいと考えております。
次に、20番目でございます。11月18日木曜日に、子育てコミュニティトークに参加いたしました。コミュニティトークには、小林市長、こども未来部長、教育委員会からは教育総務部長、学校教育部長、社会教育部長が参加いたしました。
また、保護者代表としまして、今回はPTA会長の皆様に参加していただきました。短い時間ではありましたが、グループに分かれた意見交換会では、保護者の皆様のお話を直接伺うことができ、貴重な時間を過ごすことができました。
なお、意見交換の前にお集まりいただいた保護者の皆様に、教育研究所長から厚木市のGIGAスクールの取組について報告をさせていただきました。
次に、21番目でございます。11月19日金曜日に、社会教育委員会議において御挨拶を申し上げました。会議では、令和4年3月19日に予定しております地域ぐるみ家庭教育支援フォーラムや、厚木市の地域学校協働活動の在り方について御協議いただきました。私から社会教育委員の皆様に、社会教育の推進に御尽力をいただいておりますことに感謝の気持ちを述べさせていただきました。
報告につきましては、以上でございます。
本日の日程のうち、報告事項1については、個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。
審議事項に入ります。
日程1 議案第39号 令和3年度教育予算補正についてを議題といたします。
議案の説明をお願いします。
教育総務課長。
○柴田教育総務課長 議案第39号 令和3年度教育予算補正につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
提案理由につきましては、令和3年度教育予算補正について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。
内容につきまして御説明いたしますので、1枚おめくりいただき、1ページを御覧ください。
まず1の総括でございますが、歳入の補正額につきましてはございません。
次に、歳出の補正額につきましては、教育総務部に関する事業費を4,896万1,000円増額、学校教育部に関する事業費を38万9,000円減額、社会教育部に関する事業費を1,549万5,000円減額し、補正後の教育予算歳出金額を62億7,764万5,000円とするものでございます。
詳細につきましては、各所管部から御説明いたします。
○佐後教育長 教育施設課長。
○齋藤教育施設課長 始めに、教育総務部でございます。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。
2の教育施設課の歳出でございます。
左側の表の教育費、小学校費、学校管理費、右側の表の小学校維持補修事業費につきまして、2,588万7,000円を、左側の表の中学校費、学校管理費、右側の表の中学校維持補修事業費につきまして、2,307万4,000円をそれぞれ増額するものでございます。
こちらの小学校維持補修事業費及び中学校維持補修事業費につきましては、今年度上半期に実施いたしました施設の定期点検結果により対応が必要となった校舎コンクリート躯体等の一部修繕や高圧引込みケーブル更新修繕のほか、学校要望や経年劣化等により対応いたします保健室等の冷暖房設備更新修繕や外壁等の雨漏り修繕など、市立小・中学校10校で12件の施設修繕を実施するとともに、新年度に増級が予定されております特別支援学級等の教室整備を実施するため、事業費の施設修繕料を増額するものでございます。
教育総務部の補正予算の説明につきましては、以上でございます。
引き続き、学校教育部から御説明申し上げます。
○佐後教育長 学務課長。
○窪田学務課長 続きまして、学校教育部の補正につきまして御説明いたします。
恐れ入りますが、3ページをお開きください。
学務課の歳出になります。左側の表の教育費、小学校費、教育振興費、右側の表の小学校就学支援事業費につきまして、108万8,000円を増額し、1億4,388万9,000円とするものでございます。補正増の理由でございますが、小学校就学援助事業費で対象事業者数の増加、主に新入学の入学準備金の受給者数の増が見込まれるということでございます。
次に、4ページをお開きください。
教育指導課の歳出でございます。左側の教育費、教育総務費、教育指導費、右側の表の七沢自然ふれあいセンター活動事業費につきまして、147万7,000円を減額するものでございます。補正減の理由でございますが、新型コロナウイルス感染症により特別支援教育連絡協議会で実施する七沢自然ふれあいセンターでの活動が中止となったため、報償費及び委託料を減額するとともに、本年度市立小・中学校28校で実施予定であった七沢自然ふれあいセンターでの活動が19校での実施となったため、バス借上料を減額するものでございます。
学校教育部の補正予算の説明につきましては、以上でございます。
○佐後教育長 社会教育課長。
○中丸社会教育課長 続きまして、社会教育部所管分の補正につきまして御説明申し上げます。
恐れ入りますが、5ページを御覧ください。
社会教育課の教育費、社会教育費、公民館費の需用費につきまして、法令に基づく消防設備点検により、公民館7館において誘導灯のバッテリー交換等の修繕の必要が生じたため、574万2,000円の増額補正を行うとともに、同委託料につきまして、公民館の貸館停止に伴う公民館管理業務委託料の減額を行うため、644万8,000円の減額補正を行うことにより、差引き70万6,000円の減額補正を行うものです。
次に、6ページを御覧ください。
スポーツ推進課の総務費、企画文化費、コミュニティ推進費の負担金、補助及び交付金につきまして、市民協働提案事業の総合型地域スポーツクラブ事業の中止に伴い、183万6,000円の減額補正を行うとともに、教育費、保健体育費、保健体育総務費の委託料につきまして、市民体育祭の中止及びあつぎマラソンのオンライン開催への変更に伴い、180万5,000円を減額補正するものでございます。
次に、7ページを御覧ください。
文化財保護課の教育費、社会教育費、文化財保護費の報償費から使用料及び賃借料までを、特別展「友好都市あばしりとあつぎの自然」の縮小開催や郷土芸能の普及公演等の中止に伴い、合計1,114万8,000円減額補正するものでございます。
次に、8ページを御覧ください。
債務負担行為補正でございますが、後ほど議案第41号で御説明いたします社会教育集会所指定管理者の指定に伴う本年度中の協定締結のための予算根拠として、指定管理料について、令和4年度から令和8年度までの5年間で限度額38万円の債務負担行為の追加をするものです。
社会教育部補正予算につきましては、以上でございます。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただ今の説明に対して何か質疑はございますでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 まず、学務課の小学校就学支援事業費の件ですけれども、新1年生で就学援助が必要な御家庭が増えたということだと思いますけれども、多分にコロナの影響があるのかなとか思いつつ、その辺のことがもし分かれば、どういう原因なのかということと、それから、来年度以降の見通しとして、やはり増えるのかということがもし分かりましたら教えてください。それが1点です。
それから、2点目ですが、社会教育部の方で市民協働推進事業費ということで、これは総合型地域スポーツクラブが今年開設できなかったという話ですけれども、これもコロナの影響だと思いますが、来年度以降の見通しについて、分かる範囲でお答え願いたいと思います。
○佐後教育長 学務課長。
○窪田学務課長 まず、この入学準備金の人数でございますが、当初見込んでいたのが140人ほどでございました。これは昨年、予算を組むときに、コロナの影響を加味したものでございます。それと合わせて、この入学準備金の周知が少しずつ行き渡ってきて人数がこれから若干増えるということで、恐らく50人ほど人数が増えるだろうということが予測できましたので、増額補正とさせていただきました。来年度につきましても、当然コロナの影響は見積もる形で考えてございます。
○佐後教育長 スポーツ推進課長。
○佐藤スポーツ推進課長 総合型スポーツクラブと市民協働提案事業の関係ですけれども、今年度5月にスポーツ教室、それから7月にスポーツ合宿、11月にスポーツフェスタの三つの事業を開催する予定でございましたが、いずれにつきましても、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして中止とさせていただきました。この事業につきましては、三箇年度の継続事業として計画されておりますので、今年度は中止となりましたが、来年度以降も実施する予定でございます。
○佐後教育長 よろしいでしょうか。
○杉山教育長職務代理者 はい。
○佐後教育長 ほかに質疑等はございますでしょうか。
宮崎委員。
○宮崎委員 社会教育の関係で先ほど御説明がありましたが、それぞれ公民館の運営事業費やスポーツ大会、それから博物館の関係で減額ということですけれども、コロナの影響で行事も削減ということですが、3月までの主だった事業についてはこれから検討されると思うのです。この辺は、もう予算を確保してあっての減額ということでよろしいのでしょうか。
すみません、全部に関わってしまいますけれども。
○佐後教育長 社会教育課長。
○中丸社会教育課長 まず、社会教育課でございますが、公民館の貸館に係る管理業務委託料の減額のみ行ったものでございます。それぞれ行っている事業費につきましては、減額補正は行っておりません。
今回これを行いましたのは、8月7日から9月30日まで貸館が停止しておりましたので、その間のシルバー人材センターへの委託料の減額という内容となってございます。
○佐後教育長 スポーツ推進課長。
○佐藤スポーツ推進課長 今回、体育大会開催事業費ということで減額させていただいておりますのは、9月に開催予定であった市民体育祭の中止、また、10月末に開催を予定していたあつぎマラソンがオンライン形式となりましたので、その分の減額を行ったものでございます。
今後もいろいろと事業の計画がございますが、それについては、まだ実施するかどうか未定ということもありまして、この中では減額はしておりません。ちびっこマラソンなどの事業も実施に向けて準備を進めているところでございますので、今後コロナウイルスの影響により中止となりましたら、最終的に減額補正をしていくという、そのような計画でございます。
○佐後教育長 宮崎委員。
○宮崎委員 ありがとうございます。
いずれにしても、市民が楽しみにしているいろいろな行事がコロナの影響で中止になったりしているわけですけれども、来年度に向けて、今、予算編成の最中だと思いますけれども、魅力ある行事を是非計画していただいて、市民の楽しみの一つとして、いろいろな行事を充実させて計画していただきたいと思っております。
○佐後教育長 ほかによろしいでしょうか。
それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 異議なしと認め、議案第39号を可決いたします。
ここで説明員交代のため、暫時休憩いたします。
暫時休憩14時23分
再開時刻14時23分
○佐後教育長 再開いたします。
次に、日程2の議案第40号につきましては、私自身が関係する議案であることから、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第6項の規定により、私は除斥となりますので、職務代理者であります杉山委員に議事の進行をお願いしたいと思います。
杉山委員、よろしくお願いします。
(佐後教育長退席)
○杉山教育長職務代理者 それでは、しばらくの間、私が教育長の職務を代理させていただきます。
日程2 議案第40号 厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)についてを議題といたします。
議案の説明をお願いします。
教育総務課長。
○柴田教育総務課長 議案第40号 厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
提案理由でございますが、厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。
それでは、内容につきまして、参考資料の新旧対照表により御説明いたしますので、2枚おめくりいただき、2ページの新旧対照表を御覧ください。
赤枠で囲っている箇所が、この度の条例第1条及び第2条の規定により、一部改正を行う厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例の新旧対照表になりまして、教育委員会に関係する箇所となります。
まず、第1条関係を御覧ください。
第6条第2項に規定しております常勤特別職職員の期末手当の支給割合につきまして、令和3年12月期の期末手当の支給割合を100分の15引き下げるため、「100分の210」を、左側になりますが、「100分の195」に改めるものでございます。
次に、下段の第2条関係を御覧ください。
先ほど御説明いたしました期末手当の引下げ分につきまして、令和4年度から6月期及び12月期に均等に振り分けるため、「100分の195」を「100分の202.5」に改めるものでございます。
最後に、附則について御説明申し上げますので、恐れ入りますが、1枚お戻りいただき、条例案の一番下、附則を御覧ください。
この附則は、施行日を定めるものでございまして、この条例の施行日を公布の日とし、ただし、第2条及び第4条の規定は、令和4年4月1日から施行するものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○杉山教育長職務代理者 ただ今の説明に対して、何か質疑はございますでしょうか。
よろしいですか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○杉山教育長職務代理者 異議なしと認め、議案第40号を可決いたします。
それでは、教育長の除斥を解き、議事進行を教育長と交代いたします。
事務局は教育長に審議が終了したことを伝えてください。
(佐後教育長復席)
○佐後教育長 杉山委員、ありがとうございました。
続きまして、日程3 議案第41号 厚木市立社会教育集会所指定管理者の指定(案)についてを議題といたします。
議案の説明をお願いします。
社会教育課長。
○中丸社会教育課長 議案第41号 厚木市立社会教育集会所指定管理者の指定(案)につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
本件につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から教育委員会に対し意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。
内容につきましては、現在指定しております2施設の指定管理者の指定期間が令和4年3月31日をもって満了することに伴い、引き続き令和4年4月1日から指定管理者の指定をするためのものでございます。
2施設の名称は、厚木市立白山集会所及び厚木市立岡田集会所でございます。
指定管理者応募者につきましては、それぞれの集会所が設置されている地域に居住する自治会関係者で構成される集会所管理委員会で、所在地、名称及び代表者は記載のとおりでございます。
また、指定の期間につきましては、それぞれ令和4年4月1日から令和9年3月31日までの5年間でございます。
1枚おめくりいただき、参考資料といたしまして、集会所管理委員会の概要を記載しております。
4の選定理由を御覧いただきたいと思います。
集会所管理委員会は、当該集会所の存する地域に居住する者で構成された団体で、地域の人材を積極的に活用し、地域の実情に合わせた管理を行うことで、当該集会所が地域に密着した社会教育施設として活用されることが期待できるものでございます。
また、地域に密着した団体であるため、利用者間調整や不測の事態が生じた際にも、迅速な対応が可能となることから選定したものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただ今の説明に対して何か質疑はありますでしょうか。
よろしいですか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 異議なしと認め、議案第41号を可決いたします。
報告事項に入ります。
報告事項2 令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について報告をお願いします。
教育総務課長。
○柴田教育総務課長 令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。
資料2を御覧ください。
本件につきましては、厚木市教育委員会表彰要綱に基づき、令和4年1月29日土曜日に開催する厚木市教育委員会表彰式で表彰を行いますので、報告するものでございます。
1の令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者数につきましては、個人の方20人でございます。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、令和3年度厚木市教育委員会表彰被表彰者を御覧ください。
1番になりますが、多年にわたり公民館地区館長として、公民館の円滑な運営に貢献されました井上慎一様を始めといたしまして、御覧の20人の方々を表彰するものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項2を終わります。
次に、報告事項3 給食用食材の放射性物質の測定結果について、報告をお願いします。
学校給食課長。
○山口学校給食課長 報告事項3 給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして、御報告いたします。
恐れ入りますが、資料3を御覧ください。
始めに、10月13日から11月9日までの放射性物質の測定結果でございますが、御覧いただいている1ページと裏面の2ページ、全て不検出となっております。
恐れ入りますが、3ページを御覧ください。
学校給食で使用する食材の測定につきましては、保護者の方からの要望を取り入れております。毎週火曜日と木曜日に翌日の給食で使用する食材について、1日当たり3品目を限度として測定しております。10月、11月ともに保護者の方からの要望はございませんでしたので、教育委員会が選定した食材について、10月は24品目を測定し、11月は18品目を測定いたします。
今後につきましても、保護者の方からの要望があった食材を基本として測定してまいります。
報告につきましては、以上でございます。よろしくお願いいたします。
○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項3を終わります。
次に、報告事項4 第12回厚木こども科学賞受賞者について、報告をお願いします。
教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 報告事項4 第12回厚木こども科学賞受賞者につきまして、御報告申し上げます。
御報告の前に大変申し訳ございません。1点訂正をお願いしたいと存じます。
資料4の裏面を御覧いただけますでしょうか。小学生の部のこども科学大賞、一番上でございますけれども、南毛利小学校2年、井出こはるさんとあります。井出様の「出」の漢字について、出るではなくて「手」の方に訂正をお願いいたします。大変申し訳ございませんでした。
それでは、続けさせていただきます。資料4を御覧ください。
第12回厚木こども科学賞につきましては、厚木市内の小・中学校の児童・生徒及び厚木市に在住で厚木市外の小・中学校に通学している児童・生徒を対象として募集をしております。
2の募集期間及び応募数を御覧ください。
募集期間につきましては、9月1日から10月22日まででございまして、その結果、489点の作品の応募がございました。
3の審査会及び受賞者の決定でございますが、教育指導課指導主事等による予備審査を通過した300点の作品を対象に、11月9日に審査会を開催し、審査委員4人による審査をいたしまして、こども科学大賞2点、こども科学優秀賞4点、入選15点の受賞者が決定いたしました。
恐れ入りますが、資料4の裏面を御覧ください。
小学生の部では、2年生、井手こはるさんの「めざせ!スーパーボールすくい名人~いっぱいとれるとり方のけんきゅう~」、中学生の部では、1年生、堀口颯希さんの「ありの力」が受賞いたしました。
また、こども科学優秀賞、入選の受賞者及び学校名、学年等につきましては、表に記載のとおりでございます。
大変恐縮ですが、もう一度表面にお戻りいただけますでしょうか。
4の授賞式につきましては、12月5日日曜日、午後3時から、あつぎ市民交流プラザ、ミュージックルーム2において、5の応募作品展示会につきましては、12月4日土曜日、5日日曜日、同じくあつぎ市民交流プラザ、あつぎアートギャラリーにおいて開催する予定でございます。
報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 私は以前、こども科学賞の予備審査のお手伝いをしたことがあったのですが、その時には、その年のトレンドというか、割と同じようなものを題材にして、たくさんの子供たちが名前を変えたり、工夫をしながら多く作品を提出したというケースがあったのですが、今年もそういう傾向みたいなものはあったのでしょうか。
○佐後教育長 教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 かつては、何かスライムのようなものがブームであったことがあったのですが、今年度につきましては、そういったものというのは、それほど多くは見られませんでした。ただ、顔の認証をどのようにやったらいいかという、今どきのものが入ってきているなと感じるところはございました。
○佐後教育長 ほかにございますか。
森委員。
○森委員 間違いであったらすみません。先ほどの御説明の中で、今回の応募数の合計が489点で、予備審査が300点とおっしゃった気がするのです。予備審査で300点というのは結構多いなと思ったのですが、この割合というのはどのようにお決めになるのでしょうか。その300点の中から選ばれるのは20点くらいですので、私は予備審査のハードルがもう少し高くてもいいのかなと感じて少し疑問に思いました。
○佐後教育長 教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 ただ今、御意見と御指摘をいただきましたけれども、もちろん予備審査で絞ることも可能ではあるのですが、実際に審査委員の皆様の目で見るときに、実は落としてしまっていたということが極力ないようにという思いで選ばせていただきました。
ただ、次年度以降のところで参考にはさせていただきたいと思っております。
○佐後教育長 森委員。
○森委員 予備審査というのは学校内での審査ということなのでしょうか。
○佐後教育長 教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 この予備審査につきましては、学校から送られてきたものについて、更にこちらの方で第1次審査を行うということで、教育委員会内で予備審査を実施しているものでございます。
○佐後教育長 よろしいですか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 今の予備審査の件に関係したことでお話したいと思うのですが、以前、学校の方でこういう応募があると、学校内での審査をやってもらって、そして市の方に提出するといった流れがあったのですが、学校の先生方の負担軽減ということもあって、学校から直接出してもらって、市の方でいろいろな審査をするという、学校の負担軽減も含めた形でそのような方式になってきていると聞いておりますので、付け加えさせていただきます。
○佐後教育長 ありがとうございます。
よろしいでしょうか。
ほかになければ、報告事項4を終わります。
次に、報告事項5 第35回和田傳文学賞受賞者について、報告をお願いします。
教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 報告事項5 第35回和田傳文学賞受賞者につきまして、御報告申し上げます。
恐れ入りますが、資料5を御覧ください。
第35回和田傳文学賞は、厚木市内小・中学校の児童・生徒及び厚木市に在住し、厚木市外の小・中学校に通学している児童・生徒を対象に実施しております。
2の募集期間及び応募数を御覧ください。
本年度は、9月1日から9月16日までの期間で作品を募集いたしまして、その結果、校内審査を経た137点の作品の応募がございました。
続きまして、3の審査会及び受賞者の決定を御覧ください。
この137点の作品につきましては、10月14日に開催されました審査会において、8人の審査委員による審査が行われ、和田傳大賞3点、特選8点、入選24点、佳作102点の受賞者が決定いたしました。
恐れ入りますが、裏面を御覧ください。
和田傳大賞につきましては、小学校1~3年生の部では、齋藤祈さんの作文「ねことわたしのバイトだい」、小学校4~6年の部では、髙橋諒太朗さんの作文「ふつうって幸せ」、中学校の部では、影山恵美子さんの作文「香川からの贈り物」が受賞いたしました。
また、各部の特選、入選の受賞者につきましては、資料のとおりでございます。
最後に、表面にお戻りいただきまして、4の授賞式を御覧ください。
授賞式の日時は、12月18日土曜日、午前10時から厚木市文化会館小ホールにて開催を予定しております。
報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
よろしいでしょうか。
特になければ、報告事項5を終わります。
次に、報告事項6 令和2年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果について、報告をお願いします。
教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 報告事項6 令和2年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果につきまして、御報告いたします。
恐れ入りますが、資料6を御覧ください。
本調査は、文部科学省が児童・生徒の暴力行為やいじめ及び不登校などの問題行動等について、生徒指導上の施策の推進の参考とするために実施しているもので、本年度は10月12日火曜日に調査結果が公表されたものでございます。
本資料は、過去8年間の厚木市、神奈川県、全国のそれぞれの件数の推移等について記載したものでございます
まず、1の暴力行為でございますが、文部科学省の定義といたしましては、「児童生徒が、故意に有形力(目に見える物理的な力)を加える行為」をいい、その対象によって、「対教師暴力」や「生徒間暴力」、教師・児童・生徒を除く「対人暴力」及び学校の施設・設備等への「器物損壊」の4形態が含まれております。
また、発生率は児童・生徒1,000人当たりの発生件数となっております。
令和2年度の本市の暴力行為の件数ですが、小学校では前年度比51件の減の143件でございます。中学校では、124件減の67件と、どちらも減少しており、特に中学校では大きく減少しております。
しかし、発生率を見ますと、小学校が12.8、中学校が11.7と、小学校の件数を除いては国や県の数値を上回っております。
この件数の中身ですが、小学校においては、器物損壊はほぼなく、また、対教師暴力及び生徒間暴力については減少しております。加害児童を学年別で見ますと、3、4、5年生の割合が高くなっております。また、中学校においては、どの暴力行為、種別においても、件数が大幅に減少しております。
全体的な件数の減少につきましては、新型コロナウイルス感染症に係る新しい生活様式の中で、子供たち同士の接触機会の減少も関係していると思われますが、学校全体で意識を高め、暴力行為に及ぶ前に解決に努めており、未然防止の取組の効果があると考えております。
中には、考えるよりも先に手が出てしまうという、コミュニケーションがうまく取れない児童・生徒や発達に課題を持つとの疑いのある児童・生徒の増加も見られます。
小学校では、暴力件数の約4分の1程度が繰り返し暴力行為を行ってしまう児童となっており、暴力行為の指導だけではなくて、どのように他者とのコミュニケーションを取っていくのかという、自分の感情をコントロールするための支援が重要になってくると考えております。
個々の状況に応じて指導と支援等を同時に行いながら、保護者の理解や特性の受容を得る必要性があり、学校の中でも研修やケース会議などを実施して適切な対応に努めております。
次に、いじめの認知状況につきまして御説明申し上げます。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。
いじめの定義は、いじめ防止対策推進法で定められた「児童等に対して、一定の人的関係のある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」でございます。
学校では、本人や保護者、あるいは友人等からの申出や教職員による観察、様々なアンケート調査等から把握をしております。
また、認知率は暴力行為と同様に、児童・生徒1,000人当たりの認知件数となっており、改善率は認知件数のうち「解消」及び「一定の解消が図られたが継続支援中」という2項目の件数の割合となっております。
令和2年度の認知件数につきましては、小学校では前年度比296件の減の939件、中学校では76件の減の105件となっております。
認知件数をみますと、小学校が83.8、中学校が18.3で、中学校は県や国の数値に近いところとなっておりますが、小学校では大きく上回っております。
これは多くの学校でいじめの適切な認知が広がり、まだいじめが小さい段階において、小さな芽のうちに早期発見をして、そこで適切な対応が取れているものと考えております。
それぞれの事案への対応につきましては、令和3年7月現在でございますが、小学校の改善率が99.8%、中学校は100%となっております。
いじめは広く認知し、早期かつ適切に対応する流れができつつあると考えております。今後もいじめの疑いや兆候の段階でいじめと考え、見落とすことなく認知し、早期に適切な対応ができるよう努めてまいります。
今後、新型コロナウイルス感染の拡大防止に係る生活が長く続くことによる子供たちの心理的な影響も心配されますので、引き続き心のケアに気を配るとともに、暴力行為やいじめの未然防止に努めてまいりたいと思います。
続きまして、3の不登校の関係につきましては、学校教育部長から御説明申し上げます。
○佐後教育長 学校教育部長。
○佐藤学校教育部長 それでは、引き続き3ページを御覧ください。
不登校児童・生徒の人数及び児童・生徒総数に占める不登校児童・生徒数の割合につきまして、御説明いたします。
まず、調査基準でございますが、小さな文字で大変恐縮ですけれども、上段の表の下に示してございますように、「年度間に連続又は断続して30日以上欠席をした児童生徒のうち不登校を理由とする者」となっております。
また、不登校の定義につきましては、その下でございまして、三つ目の米印になりますけれども、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあること(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く)。」となっております。
さらに、少し上にお戻りいただきまして、二つ目の米印ですけれども、ここは今年大きく変更されているところです。改善率ですけれども、ここにつきましては、「指導の結果登校する又は登校できるようになった児童生徒」の人数が、この不登校児童・生徒数に占める割合をパーセントで示しているものでございます。
ここにつきましては、昨年度までは、この「登校する又は登校できるようになった児童生徒」と、指導中の児童生徒のうち、「継続した登校には至らないものの好ましい変化が見られるようになった児童生徒」を合わせた人数を改善率としておりましたけれども、この後半の項目がなくなったということになってございます。その関係で、令和元年度から令和2年度にかけての改善率の数値が大きく減っておりますことに御留意いただきたいと思います。
では、具体的に数値の御説明を申し上げます。
改めて上段の表、右側を御覧いただきたいと思います。
令和2年度の本市の小学校の不登校の状況ですが、不登校者数につきましては、令和元年度とほぼ同数の103人でございました。ただし、児童数全体は減っておりますので、児童総数に占める不登校児童数の割合は0.92ポイント、前年度より0.02ポイントの上昇となっております。
中学校の不登校生徒数につきましては、前年度より36人減少いたしまして、282人となりました。不登校生徒数の割合は4.93%となりまして、ここは前年度に比べて0.68ポイント減少いたしました。この割合につきまして、国・県との比較では、小学校につきましては、本市は国・県を下回っておりますけれども、中学校では上回っているという状況でございます。
次に、先ほどお話いたしました改善率でございますが、令和2年度につきましては、小学校が32.0%、中学校が53.2%と、国・県に比べてかなり高い数値となっております。
これは、各学校での不登校の初期段階での適切な対応、あるいは別登校や放課後登校などによる支援、欠席が長期になったケースへの家庭訪問等の継続、状況に応じた他機関との連携など、根気強い関わりや温かい対応による結果と捉えております。
平成28年に教育機会確保法等が成立して以来、不登校児童・生徒への支援の在り方につきましては、児童・生徒の社会的な自立に向けて、これまで以上に学校以外の居場所を認めていくといったことなどが示されております。とても意味のあることだとは認識しておりますけれども、担当部といたしましては、まずは全ての子供たちに学校が安全・安心で魅力のある場所になるように、学級や学校づくりを更に大切にしまして、引き続き不登校の未然防止に努めていくことが必要であると考えております。
また、既に不登校の子に対しても、まずは登校支援を軸に取り組むことを議会や校長会、教育相談コーディネーター等の会議でもお伝えしているところでございます。
青少年教育相談センターとしましては、今後も学校、児童・生徒、保護者の状況に応じてしっかりとサポートしてまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 コロナの影響があちこちに出ているのではないかと思うのですが、全体的に厳しい部分はあるのでしょうけれども、改善されていることをうれしく思います。
例えば、いじめの方ですけれども、この改善率、小学校は99.8%、中学校に至っては100%ということですので、本当に先生方の御努力に頭が下がる思いですけれども、一方、ついこの前、町田市で学校のGIGAスクールによって配布された端末を使って、6年生の子がいじめられていたということがありました。SNS関係のいじめが今、大きな問題になっている中で、学校で配られたものを使ってというのは、厚木市ではないかとは思いますが、各家庭で持たせているスマートフォン等を使ってのいじめのようなもの、事例というのは、やはり厚木市でもあるのか、また、指導の結果、改善が見られたとか、その辺の情報があったら教えていただきたいと思います。
それから、不登校の改善率の定義が変わったということで、一見すると全然改善しなくなってしまったなと思ったのですが、これは、その定義の変更によるものだとは思いますけれども、それでも特に中学校では半数以上が改善されていて、やはりこの辺にも、コロナの影響で学校に来なくていい時間が長かったためという、少し根深いと言っていいのか分からないですけれども、家庭、社会の状況によってこのようになってしまったケースがあるのではないかと思うのです。もしその辺についての情報があれば教えていただければと思います。
以上、2点お願いします。
○佐後教育長 教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 SNS等のいじめに関してですけれども、市内でも、小・中ともにございます。ただ、昨年度から見ると若干ですが下がっている傾向にございます。改善しているかどうかにつきましては、こちらは全ての件数について改善ができているという状況ですので、目に見えて分かっているものに関しては指導ができ、改善できているというところでございます。
昨年度、コロナの関係もあってということがありましたけれども、家にいる時間が長かったという中で、果たして本当に件数が減っているのかどうかというところにつきましては、教師等のアンテナが下がっていないかというところも踏まえて、このアンケートの取り方等については、また発信していかなければならない点かと思っております。
例えば、SNSに関する、あるいは、ネットいじめに関して特化したいじめアンケートであったりですとか、若しくはそういった項目を通常のアンケートの中に入れたりということを考えております。ただ、先ほど杉山委員もおっしゃったとおり、家庭でというところがございますので、当然のことながらいじめに関するアンケートを取って、子供たちにも指導をいたしますけれども、こういった指導をしたということについて、また御家庭においてもという形で、やはり家庭と協力をしないと成り立っていかないところかと思います。また、事例などを挙げながら発信する場面、例えば懇談会等において、SNSのいじめはこのように取り上げて解決に導くことができたという、改善例などを挙げていくことによって、保護者も言わないよりは言った方がいいのだと思ってもらえるような、そのような導き方もできたらと考えております。
それらを児童指導・生徒指導の推進部会や、あるいは小・中の校長会議などでも発信していければと考えております。
○佐後教育長 学校教育部長。
○佐藤学校教育部長 不登校のお尋ねでございますけれども、まず1点、改善率のことにつきましては、確かに少ない数字が出ておりますが、今年の基準で令和元年度を見てみますと、70.2という数字が30.8という数字となりますので、プラス1.2%ということで、少しだけですけれども上がっているということになります。
中学校につきましては、令和元年度のところに88.1という数字がありますが、51.3という数になりますので、こちらもプラス1.9%ということになっております。
それから、コロナの影響ですけれども、実は中学生の方は、実数としては減っているところがあります。多少感覚的なものではありますが、昨年の状況を見ますと、ほぼ2か月間の休校の後、分散登校で始まった6月のことでした。そのとき、震災のときも同じような状況だったのですが、不登校であった子、今まで学校に足が向かなった子が実際にかなり来たということで、これは、大きなトピックスでした。
ですので、6月の分散登校の期間にかなりの子たちが学校に来る。1日おきですので来やすいということもあったのですが、状況を見たいというメッセージも学校から出しておりましたし、2学期の始めまでの部分は、不登校者数という意味ではかなり順調であったという印象があります。実数として少し減ったということについては、この辺が理由であると思っております。
また、純粋にコロナの状況を回避する、新型コロナウイルスの感染回避という意味での欠席というのは、この不登校には含まれておりません。実際に実数で申し上げますと、小学生では市全体で30名ぐらい、中学生では10名ぐらいですけれども、これだけの人数が、これは純粋にコロナの感染回避ということで休んでおりますが、その数字は含まれていないところになります。
ただ、カウントの仕方について、調査の関係上、分散登校で来る人、次の日は来ないわけですけれども、この来ない日というのが、調査の中では基本的に休みにカウントされてしまうということですので、例えば病気等で23日ぐらい休んで、通常では長欠にならないお子さんも、2週間分の分散登校分が加わると30日になるということがあって、数字につきましては例年と単純に比較ができないところはありますけれども、そのような状況ですので、純粋に不登校という子はそういったもろもろのこともあって、むしろコロナの関係で少し減ったという印象をセンターとして持っているところでございます。
○佐後教育長 ほかにいかがでしょうか。
宮崎委員。
○宮崎委員 今、令和2年度の結果について、課長と部長から、現状と対策、それから検証したことの説明があったのですが、私も全くおっしゃるとおりだと思って御説明を聞いていました。
それで、幾つか感想を含めて考えを伺いたいのですが、暴力行為の発生件数と発生率、それといじめの認知率というのは若干意味合いが違うと思うのです。課長からもお話があったように、これは認知が増えているから学校がどうのこうのということではなくて、適切な認知が広がっているという説明がありましたけれども、全くそのとおりで、その辺の意味合いを各学校でもよく解釈するというか、理解して指導を進めてもらいたいということがあります。
それから、これは私の考えですけれども、いじめも暴力行為も、やはり学校の中で一番大切なのは未然に防ぐための対策だと思っています。ですので、未然に防ぐためにはどうしたらいいかということを、これは校長先生を中心にいろいろなアイデアを出してもらって、学校の中にそういういじめを生まない文化を作り出すこと、問題行動やいじめが起こってから初期対応をするのではなく、起こる前にそういう子供たちの文化を作るというのが大事かと思っています。
それから、二つ目は、これは先生方も研修をやられて、研究もされて力を付けていくと思いますけれども、やはり感覚的なアンテナを高くして、それを認知するというか、行動を観察する力、こういうものを身に付けてもらいたいなと思います。そして小さな変化も見逃さないということですけれども、経験をして、研修を受けながら、力を付けていくと思いますが、そういったことが大事かと思います。
それから、杉山委員から改善率のお話が出ましたけれども、数字に一喜一憂してはいけないですけれども、いじめの改善率がすばらしいなと思います。そして中学校の不登校についても、純粋な改善率ですか、これは本当に良好な数字であるという感想を持ちました。
私はよく、各学校のホームページを見るのですが、ホームページのトップのところに大項目のタグがありまして、そこに各学校のいじめ防止基本方針があります。これがなかなか改定されていない学校が幾つかあって、古いバージョンのまま載せている学校があるのです。これは見てもらえれば分かりますけれども、そういうところから各学校の意識が伝わってくるような気がします。中身について、きちんと令和3年度いじめ防止基本方針と銘打って、メンバーから年間計画から、従来事案のことも書いてある学校もあるのですが、改定されていない、中には基本方針すら載せていない学校もあるのです。
そういうこともあるので、この辺はチェックしていただいて、やはり市民みんなに触れるホームページですので、ブログとか日記は毎日すばらしいものを上げていますけれども、そういうところを親御さんが見られたときに、学校への思いというのが出てくると思うので、これは見直しをしていただいた方がいいかなと思いました。
○佐後教育長 教育指導課長。
○長谷川教育指導課長 ただ今の御意見の二つ目のところで、感覚を磨くというのは非常に難しいところであると思っておりますが、例えばアンケートについては、中学校などは一斉に、小学校などは週のどこかでということでやっているところもございます。このアンケートについて、「書いてあった」、「書いてなかった」とうことで終わりということではなくて、例えば、学年や学校全体で確認をしていく中で、「なし」となっているけれども、少しこの辺が気になるということを先生方が意見交換をしながら、そこで何がどう気になるのか、引っかからなかった先生と引っかかった先生がいたのであれば、自分はこういう行動やこの言動が引っかかったということを、各学校で年間最低でも3回ぐらいはやっておりますので、そうすれば最低3回はそういう検証を持たなくてもできるというところがございますので、こういったことも方法の一つであるというあたりは発信したいと思っております。
○佐後教育長 ほかにいかがでしょうか。
森委員。
○森委員 感想になりますけれども、今回の資料を拝見して、2番のいじめと3番の不登校を比較したというわけではないのですが、改善率の関係で不登校については条件が変わった、これは文科省でこのような定義に変えましたということだと思いますけれども、いじめの方については、「一定の解消が図られたが継続支援中」というのも改善ということになっていて、今回の不登校の改善率の計算の仕方を見ると、本来はいじめの方も、いじめが本当に解決したという表現が非常に難しいですけれども、やはり学校側は解消されただろうとか、今、改善に向かって前進しているというところも改善に入れてしまう、こういうところが誤解を生むのではないかという気がしているのです。
ですので、この部分を是非、今ここで議論しても仕方がないので、文科省も改めて現場の声をしっかりと拾っていただいた方が私はいいのかなと感じています。
不登校は30日間休まなければ、たとえ1日でも来ればということで、明確で分かりやすいですけれども、改善率というのはこういうことなのかなと少し疑問に思いました。
それと合わせて拝見したときに、3番ですけれども、その改善率の計算の仕方を変えるとこんなに変わるのだなと、単純に数字の比較はできないですけれども、ただ、そこで感じたのは、厚木市は条件を変えると随分低くなってしまう、神奈川県と全国は多少ですけれども、もう少しカウントが良くて、果たして厚木市の中の指導の仕方というか、これは何なのだろうと私は少し疑問に思ったのです。この辺も今後の指導の在り方、又は見方というものも、どこかでお時間のあるときにお話合いいただけるといいのかなと感じました。
○佐後教育長 ありがとうございます。
学校教育部長。
○佐藤学校教育部長 ありがとうございます。そのような姿勢を持って統計を見ていくということをしていきたいと思います。ただ、他市とはまた違っていて、不登校の改善率の中で、今回の基準ですとなかなか数字に上がってこないものとして、例えば、訪問型の適応、教育支援教室ということも始めていまして、要するにこちらのセンターの職員が、例えば公民館を使って子供にアクセスをしていくとか、そういったものについては学校の出席にはならないですけれども、やはり子供にとってはかなり改善というか学校に近づくという意味では改善をしていると考えております。
あるいは課題ケースの研究会等、それから厚木市版のSSWも活躍をしてくれていて、そういう方々と子供が一緒に何とか話ができるという比較的アウトリーチをかけてやっていくということについては、他市に比べると数は多いかなと思っています。
ですので、状況が少しでも良くなったというカウントをすると、他市よりは厚木市は頑張っているかなと自分も思うところですので、いわゆる子供と直接会うためのいろいろな手段というのが、数としてはかなりあるということも実際あると思っています。
○佐後教育長 宮崎委員。
○宮崎委員 不登校の関係ですが、今部長が言われたように、厚木市の青少年教育相談センターというのは、専門的に対応する機関としては、県内と言わず全国的にも、私は本当にすばらしいと思っているのです。
今言われたように、スタッフが非常に充実していますよね。臨床心理士、それからSSWもそうです。家庭訪問相談員という方もおられます。そういった方々が学校と連携して子供たちの支援をしているということですけれども、先週、ニュースで見られたと思うのですが、コロナの影響で学校へ行きたくないという子が約4割、38%いるという、これは7,000人ぐらいの保護者と子供を対象にやったアンケートみたいですけれども、国立成育医療研究センターの調査だったでしょうか、コロナでやはり違った意味の不安とか悩みがあって、登校を渋る、学校へ行きたくないということが出てきているのだと思います。そのニュースの中では理由として、教室が密だからとか、部活動がないからとか、あるいは静かな給食が嫌だとか、まさしくコロナの影響を受けた登校システムだと思うのです。
今後のことについてですが、学校の中で我慢をして生活して苦しい思いをした子もいると思いますけれども、今後コロナが改善して国がどういうガイドラインを出すか分かりませんが、緩和というか、学校の中の生活や行事について、それぞれの活動の緩和に向け、教育委員会としてどのように校長先生方と協議をしていくのか、私はすごく興味があるのです。子供たちの活動の今後の在り方についての思いがあるのですが、学校というのは、通知を1本打つと、その通知に純粋に反応して規制をしたりルールを作ったりしていくのですが、本当に難しいですけれども、緩和の方向性をどのように出すかによって学校も状況が変わってくるでしょうし、先生方の言い方によって、また子供たちの明るい笑顔が戻ってくるような気もするのです。
ですので、文科省の通知を待つ、待たないとか、そして厚木市として緩和の方向性というのはどのような考えがあるのかということについて、少しお聞きしたいと思います。
○佐後教育長 学校教育部長。
○佐藤学校教育部長 今、宮崎委員御指摘のとおり、様々な統計を見ていると、中等程度のうつがあると思われる子供が、中学生ですと大体4分の1というような数字が出ていたり、小学生でも17%ぐらいという記事を見たことがあります。厚木市の場合は、8月の後半ぐらいにすごく感染者が増えて、そういう登校渋り、コロナが怖いということでの登校渋りがあった時期がありますけれども、比較的短かったという印象があります。9月の中頃で大体1%ぐらいという状況でしたので、学校に対しては、やはり子供たちが行きたいというか、そういう子供たちが多かったのだなということは感じているところです。
ただ、隠れている数字というのはきっとあるでしょうし、我慢をして頑張っているという子供たちのこともあると思いますが、今、特別に学校の方で心理的な援助をするということ、今まで以上の何か新しいことをしているということはないですけれども、教育相談センターの連絡会とか、そういった市に関わる先生方が集まってきたときには、とにかく当たり前というか、当たり前の生活を当たり前にやるということを心掛けて、特別にイベントをやったり、行事がないから何か運動のイベントみたいなものを特別にやるということになると、意外とうつを持っている子たちというのは、やはり特別なのだという気持ちになってしまうことがよくあります。
ですので、淡々と言ったら変ですけれども、逆に文化祭や体育祭はできる限り可能な範囲で、これが体育祭ですとか、これが文化祭ですという形でやっていくということを心掛けてやっていただいているというところがあります。派手さはないですけれども、今の状況としては1%以下になってきていますので、少しこのまま状況を見ていきたいと思っております。
それから、学校に対するコンサルテーションですけれども、令和元年度で大体87件ぐらいだったのですが、このコロナ禍で120件近くということで、学校への訪問は増やしています。ですので、少し心配な子供がいるということを学校から聞いたときは、できるだけこちらから出向いていって、そういう個別の支援の会議というのはできるだけ数を増やそうと考えています。
それから、学校計画訪問で行っている時間も延ばして、学校が相談できるという状況を時間的に増やして、この後もやっていきたいと思っているところでございます。
○佐後教育長 宮崎委員。
○宮崎委員 ありがとうございました。
基本的な感染対策は十分に必要だというのは分かります。今、部長が言われたようなことで、連携していろいろな対応をされているということですけれども、やはり先生方にいろいろな緩和のことを伝える。それが子供に伝わるような、そういうスムーズな伝達方法を取っていただきたいのと、子供たちというのは、うれしいニュースを聞くと笑顔も出ると思うのです。そんなきっかけというか、仕掛けも教育委員会でしていただいて、是非、学校にいろいろなうれしいニュース、明るいニュースを伝えていただけるようなこともやっていただければと思いました。
○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 宮崎委員が数字に一喜一憂するなという話を度々されて、そうだなと改めて思ったのですが、先ほどの学校教育部長のお話で、不登校の対応、市としての対応の中に、訪問型の不登校対応ということで、例えば、市から出向いていった職員が子供を相手に公民館などで話をするとか、勉強をするとか、そういうことをやっているという話がありましたが、その子は出席扱いにはならない、欠席のままだということでした。でも、そういうことをやることが、その子供の成長にとってすごく大事だと思いますので、それは数字には表れないですけれども、是非その子がそういうことで救われるというか、つながれているということもあると思うので、数字には表れないけれども、こつこつと続けていただきたいと思っております。
○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。
ほかになければ、報告事項6を終わります。
それでは、ここで暫時休憩といたします。
再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。
お疲れ様でした。
暫時休憩15時21分
再開時刻15時22分
報告事項1 事務の臨時代理の報告について(厚木市久保奨学金(令和3年度高校等修学奨学金(第5期生))の支給決定の変更について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
○佐後教育長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、令和3年厚木市教育委員会11月定例会を閉会いたします。
お疲れ様でした。
閉会時刻15時25分
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更新日:2022年01月14日
公開日:2022年01月14日