令和4年厚木市教育委員会8月定例会

更新日:2022年11月01日

公開日:2022年11月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和4年8月23日 火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 本庁舎5階 第二委員会室

出席者

教育長 佐後 佳親
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 森  厚子
委員 山本 正彦
委員 宮崎 昌彦
事務局
田中教育総務部長、八木学校教育部長、長沼社会教育部長、
柴田教育総務課長、坂部教育施設課長、
齋藤教育施設整備担当課長、井出学校給食課長、
金子学務課長、長谷川教育指導課長、田口教職員課長、
佐藤スポーツ推進課長、小野間文化財保護課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第32号  令和4年度教育予算補正について
議案第33号  厚木市和田傳文学賞審査会委員の委嘱について
議案第34号  厚木市指定有形文化財の指定に係る諮問について

3 報告事項

(1)  事務の臨時代理の報告について(厚木市教育委員会教育機関の職員の懲戒について)
(2)  事務の臨時代理の報告について(厚木市いじめ防止対策委員会専門委員の委嘱について)
(3)  事務の臨時代理の報告について(厚木市教育支援委員会臨時委員の委嘱について)
(4)  「厚木市における地域学校協働活動」に関する提言書について


会議の経過は、次のとおりです。


開会時刻14時00分

○佐後教育長 ただ今から、令和4年厚木市教育委員会8月定例会を開会いたします。

現在の出席者は5人で、定足数に達しております。

厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として山本委員を指名させていただきます。よろしくお願いします。

始めに、私から報告いたします。

令和4年7月26日火曜日に開催されました7月定例会以後の主な行事等につきまして、御報告いたします。

お手元の教育長報告を御覧ください。

まず、1番目でございます。7月27日水曜日、荻野運動公園体育館メインアリーナにおいて、第44回相模ささら踊り大会が開催されました。参加されたのは、県無形文化財に指定されている厚木市、藤沢市、綾瀬市、秦野市、海老名市及び南足柄市のささら踊り保存会9団体の皆様です。厚木市からは、愛甲ささら踊り盆唄保存会、長谷ささら踊り盆唄保存会の皆様が出演されました。3年ぶりの開催ということで、皆様、発表の機会を得て大変喜んでおられました。地域の伝統芸能を伝えていく活動を教育委員会としても支えてまいりたいと思います。

次に、4番目でございます。

7月30日土曜日、厚木中央公園を会場に、令和4年度3市合同スポーツ推進委員交流会が開催され、参加してまいりました。交流会には、伊勢原市、秦野市及び厚木市の3市が参加し、研修としてサーチウォークを体験していただきました。サーチウォークは、電柱の表示を利用したウォークラリーで、社会教育課が2020年に実施した「あつぎサーチウォークチャレンジ」は、コロナ禍でも多くの方が参加できるイベントとして、スポーツ庁の第1回「Sport in Lifeアワード自治体部門」で優秀賞に選ばれております。様々なスポーツイベントが中止になる中、本市の取組が他市にも広がり、より多くの方々がスポーツに親しんでいただければと思います。

次に、5番目でございます。8月2日火曜日、厚木市医療サポートセンター会議室において、学校保健に係る意見交換会が行われました。意見交換会には、厚木医師会の皆様7人に参加していただき、教育委員会事務局からは、学校教育部長、学務課長を始め、職員6人が出席いたしました。会議では、これからの学校保健について意見交換を行いましたが、コロナウイルス感染症が広がる中、これからも医師会の皆様の御協力を得ながら、学校保健の充実に努めてまいりたいと思います。

次に、6番目でございます。8月3日水曜日、本庁舎秘書課第二応接室において、令和4年度あばしり青少年自然文化体験研修報告が行われ、ジュニアリーダーの高校生2人と小学生1人が来庁して報告を行ってくれました。小学生児童は、網走の自然や農業体験の様子、スタンツの交流などを楽しそうに報告してくれました。また、お兄さん役としてグループの班長を務めてくれたジュニアリーダーの高校生も、研修の様子を生き生きと報告してくれました。参加した高校生、小学生ともに貴重な体験を通して、一回り成長できた4日間だったと思います。網走での経験をいかし、これからも様々なことに挑戦していってほしいと思います。

次に、7番目でございます。8月3日水曜日、教育長室において、社会教育委員会議議長の林元春様、副議長の佐々木徹様から「厚木市における地域学校協働活動」に関する提言書を頂き、受理させていただきました。家庭、地域、学校のつながりを一層深め、協働して地域の宝である子供たちを育むために、地域学校協働活動の在り方について、社会教育委員会議において議論された結果をまとめた貴重な提言書でございます。内容につきましては、後ほど社会教育部長から御報告申し上げます。

次に、8番目でございます。8月4日木曜日に、令和4年度厚木市教育委員会研究発表会・教育講演会がオンラインで開催されました。当日は、教育委員の皆様を始め、教職員、教育関係者、PTA合わせて290人の皆様に御参加をいただきました。研究発表会では、全国学力・学習状況調査を活用した指導方法改善のための調査研究、ユニバーサルデザインによる授業づくりに関する調査研究が研究部員の先生方によって発表されました。また、講演会では、東京大学未来ビジョンセンター教授で国立環境研究所上級主席研究員の江守正多様を講師にお招きし、「気候危機のリスクと社会の大転換」を演題とした御講演をいただきました。先生方には、教育研究発表、講演会を通して学んだことを、小・中学校での教育活動にいかしていただきたいと思います。

次に、10番目でございます。8月5日金曜日、議場において、令和4年厚木市議会第3回会議が1日の会議期間で開催されました。専決処分の報告や条例改正、一般会計補正予算に関する議案が提出されましたが、教育委員会に関わるものはございませんでした。

次に、15番目でございます。8月19日金曜日、議場におきまして、第4回あつぎ子ども議会(中学生議会)が開催されました。当日は議長役の中学生3人、一般質問を行う中学生が19人、合わせて22人の生徒が議員として模擬議会を体験しました。理事者席から見ていて緊張している様子がうかがえましたが、議長役中学生の適切な議事進行と堂々とした一般質問には感心いたしました。成人年齢が引き下げられ、中学卒業後3年で公民として選挙権を持つことになるわけですが、中学生の頃から市政や国際情勢、生活を良くするためにどうすればよいのかなどに関心を持つことは大切なことだと思います。参加してくれた22人の生徒には、今回の経験をいかし、これからも社会の在り方について考えていってほしいと思います。

次に、16番目でございます。8月22日月曜日、厚木市北部学校給食センターにおいて、竣工式典が行われ、参加してまいりました。当日は、小林市長にもお越しいただくとともに、来賓の皆様をお迎えして盛大に式典を行うことができました。最新の設備を備えた新しい給食センターは、これまで以上に安心・安全でおいしい給食を提供できるようになるほか、災害時に炊き出しができるなど、市民の皆様の安心にも寄与できる施設になっております。いよいよ9月1日に運用が開始いたしますが、子供たちの健やかな成長に欠かすことのできない学校給食をしっかりと届けてまいりたいと思います。

以上でございます。

本日の日程のうち、議案第33号、報告事項1、2及び3については、個人に関する情報及び人事に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 御異議ありませんので非公開とし、日程の最後において審議等を行うことといたします。

それでは、審議事項に入ります。

日程1 議案第32号 令和4年度教育予算補正についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 議案第32号 令和4年度教育予算補正につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。

本件につきましては、令和4年度教育予算補正について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により市長から意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。

内容につきまして御説明いたしますので、1枚おめくりいただき、令和4年度教育予算補正を御覧ください。

まず、1の総括でございます。

歳入の補正額につきましては、教育総務部に関する事業費を4億8,723万6,000円増額し、補正後の教育予算歳入金額を40億354万円とするものでございます。

なお、学校教育部及び社会教育部に関する補正額はございません。

次に、歳出の補正額につきましては、教育総務部に関する事業費を6億8,555万6,000円増額、学校教育部に関する事業費を949万7,000円増額、社会教育部に関する事業費を4,715万9,000円増額し、補正後の教育予算歳出金額を112億9,586万9,000円とするものでございます。

詳細につきましては、各所管部から御説明いたします。

まず、教育総務部でございます。2ページをお開きください。

始めに、教育総務部教育施設課の歳入でございます。左側の表の上段の国庫支出金、国庫補助金、学校施設環境改善交付金でございますが、右側の表に移りまして、小学校費交付金の小学校整備事業費交付金につきまして、5,385万4,000円を、中学校費交付金の中学校整備事業費交付金につきまして、7,968万2,000円をそれぞれ受け入れるものでございます。

本件につきましては、文部科学省が所管する学校施設環境改善交付金に係る令和5年度の建築計画において、本市が前倒し可能な事業としてエントリーしておりました小学校1校及び中学校1校の外壁、屋上改修工事、また、小学校1校のグラウンド改修工事並びに小学校1校及び中学校1校の照明器具LED化改修工事につきまして、7月に国の令和4年度当初予算による交付金の内定通知があったことから、この交付金を活用して改修工事を実施するため、関連する予算を一般会計補正予算として前倒しして措置等するものでございます。

恐れ入ります、左側の表にお戻りいただき、下段の市債、市債、教育債でございますが、こちらにつきましても、学校施設環境改善交付金の内定に伴い、右側の表に移りまして、小学校債の小学校整備事業債につきまして、1億9,710万円を、中学校債の中学校整備事業債につきまして、1億5,660万円をそれぞれ増額するものでございます。

次に、3ページを御覧ください。

3の歳出でございます。こちらも教育施設課になります。

左側の表の下段、教育費、少し飛びまして、小学校費、学校管理費でござますが、先ほど歳入で御説明いたしました学校施設環境改善交付金の内定に伴い、右側の表になりますが、小学校校舎・体育館改修事業費(長寿命化)(その2)につきましては、5,536万3,000円を、小学校校庭整備事業費(その2)につきましては、1億5,000万円を、恐れ入りますが、1枚おめくりいただき4ページを御覧ください。4ページの右上段になりますが、小学校LED化推進事業費(その2)につきましては、5,390万円をそれぞれ工事請負費として措置するものでございます。

恐れ入りますが、3ページにお戻りいただけますでしょうか。

右下段の小学校維持管理事業費につきましては、9,950万円を増額するものでございます。こちらにつきましては、現在高騰している電気料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するものでございます。

恐れ入りますが、再度4ページにお戻りいただけますでしょうか。

引き続き学校管理費になりますが、右側一番上の小学校維持補修事業費につきましては、2,749万6,000円を増額するものでございます。こちらにつきましては、経年劣化等により老朽化した施設及び設備機器の修繕を実施するため、需用費の施設修繕料を増額するものでございます。

次に、左側の表の中央の中学校費、学校管理費でございますが、小学校費と同じく、学校施設環境改善交付金の内定に伴い、右側の表に移りまして、中学校校舎・体育館改修事業費(長寿命化)(その2)につきまして、1億9,224万7,000円を、1つ飛びまして、中学校LED化推進事業費(その2)につきましては、5,460万円をそれぞれ工事請負費として措置するものでございます。

また、中学校維持管理事業費につきましては、3,890万円を増額するものでございます。こちらも小学校費と同様に、現在高騰しているガス料金及び電気料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するものでございます。

次に、学校給食課でございます。

同じ4ページになりますが、左側の表の上から2番目、学校保健給食費、右側に移りまして、単独調理場維持管理事業費につきましては、340万5,000円を増額するものでございます。こちらにつきましても、現在高騰しているガス料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するものでございます。

次に、左側の学校給食センター費、右側に移りまして、施設維持管理事業費と施設維持補修事業費になります。施設維持管理事業費につきましては、やはり現在高騰しているガス料金及び電気料金、ボイラー用灯油料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、光熱水費として706万5,000円を増額するものでございまして、施設維持補修事業費につきましては、経年劣化等により老朽化した設備機器の修繕を実施するため、308万円を増額するものでございます。

恐れ入ります。次に、6ページをお開きください。

こちらの第3表 繰越明許費でございますが、先ほど歳出で御説明申し上げました小学校校舎・体育館改修事業(長寿命化)(その2)から中学校LED化推進事業(その2)までの5事業につきまして、工事による学校運営の影響を考慮し、令和5年度の夏季休業期間を中心に改修工事を実施するため、翌年度に繰り越して予算を使用できるよう措置するものでございます。

その下の第5表 地方債補正を御覧ください。

先ほど歳入で御説明申し上げました教育施設課の小学校整備事業債について1億9,710万円を、中学校整備事業債について1億5,660万円をそれぞれ増額いたしますので、こちらの限度額を変更するものでございます。

教育総務部の補正予算の説明につきましては、以上でございます。

引き続き、学校教育部から御説明申し上げます。

○佐後教育長 学務課長。

○金子学務課長 続きまして、学校教育部所管分の補正予算につきまして、御説明いたします。

恐れ入りますが、3ページを御覧ください。

3の歳出でございます。まず、教育指導課になります。左の表の教育費、教育総務費、教育指導費、右の表の特別支援教育推進事業費につきまして、622万7,000円を増額するものでございます。こちらにつきましては、特別支援教育介助員の増員による報酬及び旅費を増額するものでございます。現在、136人の特別支援教育介助員を配置しており、今後12人の配置を見込み、合計148人の特別支援教育介助員を配置することにより、支援を必要としている対象児童・生徒全員に配置することができることとなります。

恐れ入りますが、4ページを御覧ください。

次に、教職員課でございます。

左の表の教育振興費、右の表の小学校児童支援推進事業費につきまして、327万円を増額するものでございます。こちらにつきましては、非常勤講師増員分の報酬及び職員手当等を増額するものでございます。本事業につきましては、当初見込みよりも多い非常勤講師が配置できたもので、これにより、児童指導担当教員や教育相談コーディネーターなどが更にきめ細かな対応ができるようになり、児童支援体制の充実が図られることとなります。

学校教育部の補正予算の説明につきましては以上でございます。

引き続き、社会教育部から御説明申し上げます。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 続きまして、社会教育部所管の補正予算につきまして、御説明申し上げます。

恐れ入りますが、4ページを御覧ください。

歳出になりますが、まず、下の方の社会教育課になります。

左の表の教育費、社会教育費、公民館費、右の表に移りまして、公民館整備事業費、厚木北公民館整備事業費につきまして、103万4,000円を増額するものでございます。こちらにつきましては、厚木北公民館の建物解体に伴いまして、周辺家屋に影響を及ぼしたことから、補償費について増額するものでございます。

次に、その下、公民館維持管理事業費につきましては、726万円を増額するものでございます。こちらにつきましては、公民館分館を含む16館の高騰している電気料金等の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するものでございます。

恐れ入りますが、5ページを御覧ください。

次に、文化財保護課でございます。

左の表の教育費、社会教育費、文化財保護費、右に移りまして、郷土博物館事業費、施設維持管理事業費につきまして、380万円を増額するものでございます。こちらにつきましては、郷土博物館の高騰している電気料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するものでございます。

次に、同じく5ページのスポーツ推進課でございます。

左の表の教育費、保健体育費、体育施設費、右に移りまして体育施設維持補修事業費につきましては、426万5,000円を増額するものでございます。こちらにつきましては、厚木テニスコート人工芝、関口青少年広場進入路、各広場に設置しているトイレなど、緊急に修繕を行い、適切な利用環境を整備するとともに、地権者から土地の返還請求がありました上依知中町青少年広場の原状復旧をする必要が生じたため、施設修繕料及び手数料を増額するものでございます。

次に、及川球技場維持補修事業費につきましては、418万円を措置するものでございます。こちらにつきましては、防球ネットの昇降用ウインチの老朽化に伴い、交換修繕の必要が生じたものであり、また、施設内の散策路の舗装修繕の必要も生じたため、施設修繕料を措置するものでございます。

次に、南毛利スポーツセンター維持補修事業費につきましては、462万円を増額するものでございます。こちらにつきましては、テニスコート管理棟前の点字ブロック及び周辺の舗装が経年劣化により破損しているため、施設修繕料を増額するものでございます。

次に、猿ケ島スポーツセンター維持補修事業費につきましては、2,200万円を措置するものでございます。こちらにつきましては、空調設備の経年劣化が進行し、また、冷媒ガスの供給終了により、空調設備の更新が必要となったため、施設修繕料を措置するものでございます。

社会教育部の補正予算の説明につきましては以上でございます。

よろしく御審議くださいますようお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

杉山委員。

○杉山委員長職務代理者 4ページの厚木北公民館整備事業費です。今、社会教育部長から御説明がありましたが、もし聞き間違いでなければ、取り壊した際に何か周辺に影響が出てしまって、それを補償すると聞こえたのですが、具体的にどういう感じだったのでしょうか。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 委員がおっしゃるとおり、厚木北公民館の解体工事の際に、揺れや振動などが生じますもので、周辺の家屋5棟ほどに壁の亀裂ですとか、床のクラック、そういったものが生じてしまいました。このため、補償を算定していただきまして、ここで補正予算をお願いし、補償費をお支払するという手順になってございます。

○佐後教育長 よろしいですか。

○杉山委員長職務代理者 はい。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

宮崎委員。

○宮崎委員 幾つか教えていただきたいのですが、まず、教育施設課の関係で、小・中学校のLED化のところです。4ページになるでしょうか。これは、恐らく体育館ではないかと思うのですが、この施設の場所はどこなのかを教えてください。

それから、体育館であれば、小・中学校、それぞれ何パーセントぐらいのLED化が進んでいるのかをお聞きしたいと思います。

それから、これはちょっと内訳が見えないのですが、LED化は100パーセント国庫支出金でやっていくのかどうかということをお聞きしたいと思います。

それから二つ目は、スポーツ推進課の方ですけれども、5ページです。及川球場と南毛利スポーツセンターと猿ケ島スポーツセンターということですけれども、それぞれ防球ネット、点字ブロック、空調ということですが、これは当初予算で要望をしなかったのか、途中で生じたものなのかを教えていただきたいと思います。

それから、最後に3ページの介助員の関係です。12人増員をしていただいて、きめ細かな子供たちの介助支援ということで、大変有り難いと思います。この12人について、小・中学校の内訳が分かれば教えてください。

以上です。

○佐後教育長 教育施設整備担当課長。

○齋藤教育施設整備担当課長 一つ目のLED化推進事業の関係でございます。

場所でございますが、体育館のアリーナにつきましては既にLED化済みでございまして、今年度から各学校の施設全ての照明器具のLED化を進めております。睦合中学校及び戸田小学校の2校を今年度実施しておりまして、今回、この交付金が採択されましたものにつきましては、相川小学校及び依知中学校の2校のLED化改修工事費でございます。

2点目の御質問ですが、体育館の場合は何パーセントかということでございましたので、これについてはよろしいでしょうか。

○宮崎委員 普通教室について進めているということですか。

○齋藤教育施設整備担当課長 そうです。各学校で進めるものでございます。

○宮崎委員 分かりました。それでは結構です。

○齋藤教育施設整備担当課長 申し訳ございません。それから国の交付金の率でございますが、これは事業費の7分の2が交付金に当たります。金額にしますと、今、相川小学校の照明器具のLED化改修工事費につきましては5,390万円の事業費を計上させていただいておりまして、このうちの1,540万円が交付金でございます。依知中学校につきましては、事業費が5,460万円、このうち交付金が1,560万円でございます。

○佐後教育長 スポーツ推進課長。

○佐藤スポーツ推進課長 まず、及川球技場維持補修事業費の増額でございます。こちらにつきましては、本年4月に及川球技場の施設点検を行ったところ、全8か所の防球ネットの昇降用ウインチについて、巻き取る芯の部分が老朽化して破損する危険があることが判明いたしまして、この補正予算で対応させていただくこととなりました。また、貯水池の外周の散策路におきまして、樹木の根が隆起して舗装が損傷している箇所があり、散策路の利用者に支障を来していることが判明しましたので、この補正で対応するものでございます。こちらにつきましては、これまでにもところどころ修繕で対応していたのですが、非常に損傷が激しいということで、また新年度になりましたので、ここで補修をしようということになりまして、補正予算として計上させていただきました。

次に、南毛利スポーツセンター維持補修事業費の補正でございますが、こちらにつきましては、南毛利スポーツセンターにテニスコート管理棟がございますが、管理棟前の点字ブロック及び舗装が剥がれておりまして、これにつきましては4月に経年劣化により破損したということになりますので、この補正で対応するものでございます。

次に、猿ケ島スポーツセンター維持補修事業費の補正でございますが、こちらにつきましては、空調設備の故障が3月にございまして、これは配管に亀裂が生じたため、溶接により3月には復旧したのですが、経年劣化が進行し、亀裂が再び生じやすい状況であるということで、ここで補正予算で対応することになったものでございます。

○佐後教育長 教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 3点目の特別支援教育の介助員につきまして、小・中の内訳ということでございますけれども、全て小学校になっております。8名のお子さんに新たに付けたいと考えているのですが、主に1年生になります。就学相談等では、なかなか分かりづらいところがございまして、実際に学校生活に入ってみますと、多くのお子さんの中で生活していく中で、やはり不安定さを抱えているようなお子さんがいらっしゃいましたので、1学期の指導主事と指導員の巡回の中で必要が生じたということで、このような形での補正をさせていただいたところでございます。

○佐後教育長 宮崎委員。

○宮崎委員 ありがとうございました。それぞれ事情があるということがよく分かりました。先ほど教育施設課の関係でありましたが、国の補助金、交付金等については、引き続きアンテナを高くして情報をつかんでいただいて、できるだけ国の補助金を活用しながら、子供たちの、あるいはスポーツ施設等の環境整備に努めていただければと思います。よろしくお願いします。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 先ほどの介助員さんの件で、追加の質問をさせてください。

今の説明で、主に1年生のお子さんにここで介助員さんを付けるということで、まだ1学期しかたっていないので、その1学期の間に大分苦しい思いをされた子供がいたということだと思うのです。支援学級にも入っていなかった通常級のお子さんということになるのでしょうか。それを確認したいのが1点。それから、地域の学校の先生の話を聞くと、介助員さんが欲しいけれど、なかなか人がいないのだという声も聞くのですが、この介助員さんは必ず付くということが決定しているのか、まだ人が決まっていないけれど、一応必要な人数だけ要求したのか、その辺をお聞かせください。

○佐後教育長 教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 主に通常級のお子さんで、やはり集団の中でなかなか生活できないということで、全体指示が通らないようなお子さんが多くいらっしゃる状況でございます。介助員の皆さんにつきましては、随時募集をしておりますが、御自身のお体の関係であったり、あとは、親御さんの介護等でお辞めになられる方、新たな方も入ってきてくださっているのですが、そのような形で入れ替わりがある状況でございます。現在、この8人に付ける12人の方につきましては、未定という状況になっておりますが、今、公民館だより等で募集をかけております。

非常に有り難いことといたしまして、御自身のお子様が、やはり介助を受けておられたり、要支援学級におられた方が、お子様が卒業されて、少し手が空いたのでということで、今度は自分が恩返しをしたいとおっしゃっていただいたり、そういった非常に有り難い声もいただいているところです。本市はインクルーシブ教育に力を入れて取り組んでおりますので、通常の学級のお子さんで、そこでいかにみんなと一緒に生活するかというところで、介助員を配置させていただいて、そのお子さんたちがみんなと一緒に生活できるということを保障していきたいと考えております。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。よろしいでしょうか。

それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、議案第32号を可決いたします。

次に、日程3 議案第34号 厚木市指定有形文化財の指定に係る諮問についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 それでは、議案第34号 厚木市指定有形文化財の指定に係る諮問につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。

本件につきましては、厚木市指定有形文化財の指定の申出がございましたので、指定有形文化財の適正な指定を行うため、厚木市文化財保護審議会に諮問をしようとするものでございます。

恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、1ページの諮問書を御覧ください。

申出があった文化財につきましては、絹本著色弁財天十五童子像1幅でございまして、所有者であります宗教法人妙傳寺から指定の申出があったものでございます。

次に、諮問書裏面の諮問理由書を御覧ください。

上依知の妙傳寺に伝わる絹本著色弁財天十五童子像につきましては、室町時代末から江戸時代前期の制作時期と推定されております。中世の複雑な神仏習合の有様をとてもよく反映しており、さらに、その絵の中に束帯男神像と唐装女神像の二神が描かれておりまして、極めてまれな図様となっております。そのような特徴のある弁財天十五童子像、そして美術史的にとても貴重な作例でございます。

また、本資料につきましては、伝来した背景として、妙傳寺の復興、また、七面天女信仰との関連が考えられるなど、近世期の厚木市の宗教史を考える上でも重要な文化財であると考えております。

以上のことから、厚木市指定有形文化財の指定について、文化財保護審議会に諮問しようとするものでございます。

続きまして、次の3ページから8ページまでにつきましては、調査結果をまとめた指定候補文化財調書でございます。

恐れ入りますが、実物の写真が7ページにございますので、7ページを御覧ください。

本資料は、地は絹になっております。絹地に八臂、つまり腕が8本ある弁財天の立ち姿、それから眷属と申しまして、弁財天の従者である15人の童子が描かれております。弁財天の頭上には、鳥居と、白い蛇でございますけれども、老人の頭と申しますか、顔が描かれている蛇の姿をした神、これを宇賀神と申しますけれども、それが描かれておりまして、さらに、弁財天の左側、写真で見ますと向かって右側になりますが、そちらには大黒天、それから弁財天の右側、向かって左側ですけれども、こちらに毘沙門天が描かれております。中世の複雑な神仏習合の有様が見て取れます。加えて、弁財天の足元にやや小さく男女の神、先ほど申しました束帯男神像と唐装女神像が描かれておりまして、こちらにつきましては、とてもほかにないという、まれな図様でありまして、非常に貴重な資料でございます。

また、本資料ですけれども、日蓮宗の寺院、妙傳寺に伝わるものでございますが、伝来の背景を考えますと、この妙傳寺が一時廃寺となった経緯がございます。それが日蓮宗という宗教の宗派の大きな流れ、それから寺社制度が確立していく中でのどのように復興していったか、乗り越えてきたのかというものを考えることができる近世における厚木の歴史、宗教史を考える上で欠かすことのできない資料でございます。

9ページには、参考資料といたしまして、厚木市文化財指定基準及び厚木市文化財保護条例の抜粋を記載してございます。

説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

山本委員。

○山本委員 写真を拝見しましても、非常に貴重なものだということがよく分かりました。それで、私の少ない知識で恐縮なのですが、弁財天というと、仏教の守護神の天女の一つかなと思いますが、非常に有名なものとして、鎌倉の銭洗弁財天があります。そういうものを考えますと、この厚木の土地に弁財天に関係するものが1幅残っていたということはすごいことだなと感じました。

お教えいただきたいのですが、今お話したこの弁財天というものは、それほど多くないような印象を持っているのですが、今回のこの巻物、絵ですけれども、像がどこかに存在していて、それを描いたものなのかというのが分かればお教えいただきたいのと、それから、先ほど申しました鎌倉の銭洗弁財天などが有名ですけれども、そういったものと何か関係しているのであれば、教えていただけますでしょうか。

○佐後教育長 文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 実は、かつて神奈川県立金沢文庫で弁財天の特別展をやっていたことがございます。こちらを見ましても、確かに弁財天の像などが幾つか全国にありますので、日蓮がいた鎌倉時代、そこから発祥していったというものもございますので、それが伝承していく中で、厚木市でも残っていたのではないかと考えております。

それから、像を見て描いたのかというところでございますけれども、そちらにつきましては、現時点では分かってございません。

○佐後教育長 よろしいでしょうか。

○山本委員 はい。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

森委員。

○森委員 まず、お寺から厚木市の文化財に指定してほしいという申出があったのはいつなのかというのが一つと、こういう文化財というのは、確かに貴重だと思うのですが、いろいろテレビなどを見ていると、修繕や補修ですごく費用も掛かるのだと思うのです。この文化財については、そういったところはどうなのか、必要なのかというのが二つ目です。

諮問理由として、2ページの下から3行目のところで、厚木市の宗教史を考える上で重要な文化財であるといったことが書いてありますけれども、3ページ以降の所見を拝見しますと、例えば、3ページの最後の方には、絵師は不詳であるとか、5ページの(4)のところですけれど、この妙傳寺に由来した資料はないとか、確かに作品としては重要なのでしょうけれども、厚木市にとっての具体的なところが不詳であったり、分からないということで、すごく不安な表現もたくさんあるのです。ですので、これを厚木市の文化財にするということは、例えば、厚木市の宗教史上、これからそういった専門の方がいろいろと研究をしていきたいという思いなのか、この文化財を保管するということはすごく大変なことだと思いますので、その辺をお尋ねしたいと思います。

○佐後教育長 文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 最初に、いつ申出があったかというところですけれども、この7ページのものですけれども、これもかつて、神奈川県立歴史博物館で展示がされております。そのときには、「鎌倉の日蓮聖人―中世期の信仰世界―」という特別展でございまして、その中で、この日蓮宗のお寺に残されている貴重なもの、仏像もそうですし、それからこの巻物もそうですけれども、そういうものを一堂に集めて展示したときがございました。これが2009年になります。そのときに初めてこの絵が表に出てきたものになっております。

委員がおっしゃったように、作者名が分からないとか、いつこうなってきたのかとか、そういったことにつきましては、これからもっとよく調べた上で諮問をさせていただきまして、その中で、委員の先生方にお諮りして、ふさわしいものなのかどうかといったことを検討していただきたいと思っております。

先ほど、束帯男神像、唐装女神像の二神が描かれているというお話をいたしました。弁財天の十五童子像というものは全国にいろいろあるのですが、この二神像が描かれているものというのが、私が知る限り一つしかないようなのです。それで、少しお見せいたしますと、神奈川県立金沢文庫で展示されたものには描かれております。ですけれども、そのほかのもの、この弁財天の特別展のところでいろいろなものがあるのですが、その中には、この二神像が描かれていないのです。そういった面では、妙傳寺にあるこの絵図というものは、図柄的にも、ほかにない貴重なものと思っておりますので、是非、ふさわしいものなのかどうかを諮問させていただきたいと思っております。

○佐後教育長 森委員。

○森委員 すみません。御説明がよく分からないのですが、厚木市の文化財に指定してほしいという申出があったのはいつなのかと思ったのです。展覧会で2009年に公になったということは御説明にありましたけれども、直接厚木市に、これを厚木市の文化財に指定してくださいという申出があったのはいつぐらいだったのかなと。なぜかというと、厚木市の文化財として本当にこれは貴重なのだということで諮問されたときに、いろいろと調査をされると思うのですが、その調査期間というのがどのくらいなのかというのを私は知りたいと思って、厚木市にはいつぐらいに申出があったのでしょうか。申出があってから調査をして、諮問をして、では、こうしましょうとなるのだと思うのですが、その辺が今の御説明ですと私には分からなかったのですが。

○佐後教育長 文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 申し訳ございません。妙傳寺の方からいつ指定してほしいというお話があったのかにつきましては、誠に申し訳ございませんが、資料の持ち合わせがございませんので、後ほど御回答させていただきたいと思います。

それから、先ほど御答弁できなかったのですが、指定された場合には、修理や保全のための補助が使えるようになりますので、それには、先ほど7ページのところで御覧いただいたように、大分色が抜けてきたりとか、そういったものがあるのですが、これ以上、そのようなものが進まないようにですとか、修繕ですとか、指定された場合には、そういった補助の対象になりますので、そういったところは、指定することで後世に残していくことはできると思います。

○佐後教育長 これを諮問して、その答申が出るまでに、一般的にはどのぐらいの時間がかかるものなのですか。

文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 随時といいますか、年に数回、文化財保護審議会を開催するような形ですけれども、昨年ですと、年2回ほど開催しております。ですので、早ければ今年度中にはと思いますけれども、先ほど、森委員からお話がありましたように、作者の面ですとか、いつからというところについて、詳しい確認作業が今後必要になってくるかと思いますので、要する期間というのは、現時点では申し上げられません。申し訳ございません。

○佐後教育長 山本委員。

○山本委員 確認ですけれども、今のやり取りの中で、作者が分からないというお話がございましたが、これは琢磨法眼ではないのでしょうか。不詳であるというのは、琢磨法眼がどういう人なのかが分からない、伝承でしか分からないので不詳だという表現をしているのではないかと思ったのですが。

○佐後教育長 文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 法眼なる絵師については不詳であるとありますが、伝承の域を出ないという形ですので、言い伝えかどうかといったところについては、はっきり分からないところであると思っております。

○佐後教育長 この資料の説明では、今、山本委員が指摘されたように、絵師は琢磨法眼筆と書かれていて、その琢磨法眼がいかなる人物だったかが分からないという説明になっていますよね。それでいいのですね。

(「はい」との声あり)

○佐後教育長 分かりました。

ほかによろしいですか。

それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、議案第34号を可決いたします。

報告事項に入ります。

報告事項4 「厚木市における地域学校協働活動」に関する提言書について、報告をお願いします。

社会教育部長。

○長沼社会教育部長 報告事項4 「厚木市における地域学校協働活動」に関する提言書について、御説明いたします。

恐れ入りますが、資料の4-1を御覧ください。

まず、1枚おめくりいただいて、1ページを御覧ください。

「1 はじめに」では、これまでの日本の社会の状況や国における教育制度改革の歴史などを確認しながら記載しておりまして、少し飛びますが、2ページをお開きください。

2ページの下から二つ目の段落から提言の趣旨を述べております。厚木市社会教育委員会議では、令和2年度から、地域と学校の一体的推進を図り、地域全体で未来を担う子どもの健全な育成と持続可能な地域づくりに必要なことは何かを審議し、地域学校協働活動の必要な方向性や今後検討を行うべき内容を提言書として取りまとめられたものでございます。

3ページからは、「2 第1部「総論」」としまして、厚木市の社会教育、学校教育の現状や教育現場や市民の皆様の意識を整理しております。

「1 厚木市の社会教育の推移」では、地域子ども教室のスタート、放課後子ども教室の設置、地域ぐるみ家庭教育支援事業の展開、全校への学校運営協議会、コミュニティ・スクールの設置などについて述べながら、連携・協働体制の更なる充実が必要として、令和2年3月には、厚木市教育振興基本計画策定委員会から基本方針として、「家庭・地域・学校の協働の推進」が掲げられたこと、それらの経緯について述べております。

おめくりいただきまして、4ページから5ページにつきましては、「公民館職員へのアンケート、学校からの要望及び厚木市民意識調査の結果」が、それぞれまとめられております。特に、校長会からは地域学校協働活動推進員の配置、育成などが要望されており、また、市民の意識調査では、約20%が「家庭・学校・地域との連携に向けた取組が重要」と回答しております。

6ページを御覧ください。

「3 第2次厚木市教育振興基本計画」として、先ほど述べました家庭・地域・学校の協働の推進を中心に内容の説明をし、地域学校協働活動の推進が挙げられていることを述べております。

次に、「4 モデル地区公民館の役割と地域学校協働活動推進員の研究概要」では、令和3年度から進めている地域学校協働活動のモデル地区の設置について内容を説明しており、地域学校協働活動推進員の委嘱や、情報共有会、合同会議などを行いながら、少しずつ取組が始まっていることが述べられております。

7ページからは、「3 第2部「各論」」としまして、具体的な提言内容となっております。

始めに、「提言1 地域学校協働活動と学校運営協議会の一体的推進」といたしまして、教育課程を介して地域でどのような子どもを育てるのか、何を実現していくのかという目標やビジョンを共有し、つながることが求められるといたしまして、学校と地域をつなげるパイプ役として地域学校協働活動推進員を各校に配置すること、推進員のリーダー的な存在となる統括コーディネーターを行政内に配置すること、市域をブロック割にし、各推進員からブロックリーダーを選出し、連絡・調整等が速やかに行えるシステムを構築することなどが挙げられております。

次に、「提言2 地域学校協働活動の「総合化・ネットワーク化」の推進」では、公民館を拠点として、様々な活動展開がされているが、各団体が個別に行っているものもあるので、これからは、活動を総合化・ネットワーク化することが求められるといたしまして、公民館を地域学校協働本部として位置付け、推進員の活動を支え育てること、地域住民の多様な活動と持続可能な活動を提供して、地域の活性化を図るとともに、地域全体で子どもたちの成長を支えるという意識の醸成を図るため、公民館の既存事業や講座の位置付けを見直す必要があることなどが挙げられております。

8ページを御覧ください。

次に、「提言3 「支援」から「連携・協働」意識への変換」として、地域による学校の支援という意識から、双方向の協働という意識を持つことが求められるとして、子どもたちの学びとともに、地域が活性化し、地域住民の学びが広がるといたしまして、活動に関わる方々への研修会を継続的に開催し、参加者の意識付けを行うこと、推進員同士の情報交換や資質向上を図るため、定期的に推進員連絡会を実施すること、推進員の育成のための養成講座を開催することなどが挙げられております。

次に、「提言4 新たな施策を市民に広げ魅力あるまちづくりを行う」といたしまして、これまでなじみのない地域学校協働活動について、様々な方法で広く周知していくことが求められるといたしまして、広報あつぎ、公民館だよりでの広報、フォーラムや講演会などでの普及啓発、活動を継続するための市全体の底上げなどが挙げられております。

最後の9ページ、「4 おわりに」では、社会教育委員会議の思いとして、教育委員会としては、本提言書を基に、速やかに予算措置等事業化を図り、社会がいかに変化しようとも、自分の夢や可能性に挑戦し、多様性を尊重しながら、様々な人々と協働してより良い社会を創る、その担い手を育成していっていただきたいと願っていると結んでおります。

また、資料4-2につきましては、関係資料といたしまして、関係法令等、公民館職員へのアンケート、先進市町の事例をまとめたものでございます。参考に御覧いただければと思います。

説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 まず、基本的な仕組みのところからお聞かせ願いたいと思います。

この資料4-1の一番最後に、林議長の言葉があるのですが、これを見ますと、この提言書は社会教育委員会議が作ったということは分かるのですが、そのスタート、よく県などの場合は、教育委員会が諮問をして、答申という形で会議の方が答えるという形になっているわけですけれども、この場合は、厚木市の社会教育委員さんたちが自発的にこういう提言をしていこうとなったのか、それとも、市から何かしらの投げ掛けで、こういうテーマで話し合ってほしいとなっていたのか、その辺のいきさつをお聞かせ願えますか。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 委員おっしゃるとおり、今回につきましては、諮問、答申という形ではなくて、提言という形を取らせていただいておりますけれども、教育委員会といたしましても、コミュニティ・スクールも全校で展開されてきている中で、この地域学校協働活動の重要性につきましては、社会教育委員の皆様と思いは同じようなところがございましたので、会議を進める中において、思いが一致したといいますか、そんな様子になりまして、社会教育委員会議から、では、少し時間をかけて研究をして提言をさせていただこうという、そういった流れになってきまして、2年半ぐらい研究を重ねていただきまして、今回まとまったという経過になっております。

○佐後教育長 ほかにございますか。

宮崎委員。

○宮崎委員 今、スタートの話が出ましたが、これを諮問、答申という形ではなくて、委員会の方でまとめられた。中身は大変よくまとめられていますし、国の様々な上位の法律等を踏まえてやるということだと思います。では、この提言を受けて、今後のことですけれども、今、部長から、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の重要性というお話がありましたが、それでは、厚木市教育委員会は、この提言を受けて、今後どのようにしていきたいのか、その辺のところが見えないのですが、それについては、これからまた時間をかけて、振興計画もありますので、その中に位置付けていくとか、そういうビジョンを少しお聞かせいただきたいのですが。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 提言の研究をしていただきながら、既に昨年度からモデル地区ということで、これまでも御説明をさせていただいてきたところですけれども、今年を含めてこれまで4地区で実際に活動をしていただいております。そういった中では、地域学校協働活動推進員の委嘱についても、既にさせていただいておりまして、合同会議やそれぞれ何らかの事業にもいかしていくということで、今まで具体的に活動していただいているわけですけれども、ここでこういう形で御提言をいただきましたので、できれば来年度からは、一遍に全校、全地区というわけにはいきませんが、徐々に正式な事業として位置付けをさせていただきまして、既に厚木市の総合計画でも来年度から実施計画で進めていくという予定でもおりましたので、そのような形で進めていきたいと考えております。

また、提言の内容につきましては、すぐに取り組めるもの、しばらく時間がかかりそうなもの、様々ございますけれども、推進員の委嘱という部分では、これまで既にやってきておりますし、また、啓発の研修会や講演会、フォーラムについても、地域グループ、家庭教育支援フォーラムという形ですが、これまでやってきている経過もございますので、そういったところもいかしながら、まず、可能な部分から正式に事業化をして進めていきたいと考えております。そのように進めていきまして、こちらの提言書の題名にもございますように、公民館を核にした地域づくり、また、地域と共にある学校づくり、そういったところを目指してまいりたいと考えてございます。

○佐後教育長 よろしいですか。

○宮崎委員 はい。

○佐後教育長 ほかにございますか。

山本委員。

○山本委員 5ページのところで、校長会からの提言という御説明があったかと思うのですが、やはり、前向きに捉えていただけているのではないかと思うのです。その中で、同じく5ページに、(3)として市民意識調査結果の抜粋がございます。そのパーセンテージで多いのが、いじめ、暴力行為への対応ということですけれども、その次に家庭・学校・地域との連携に向けた取組というのも上げられていますので、進めていただけると非常にいいのではないかと思います。1点お教えいただきたいのが、7ページ以降の各論で、やはり地域学校協働活動推進員というのが一つのキーになってくるのではないかと思うのですが、この推進員については、4ページの2の(1)のイ、「公民館が求める推進員」ということで説明がなされています。

もう一度7ページに戻りますけれども、この提言1の具体的な方策のところで、この推進員に対してリーダー的な存在となる統括コーディネーターを行政内に配置するとあります。このあたりのコーディネーターの役割とか、人物像と申しますか、そういった点については、どのようなイメージを持っていらっしゃるのか、分かればお教えいただきたいと思います。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 統括コーディネーターにつきましては、社会教育部だけではできない地域づくり、学校づくりということになると思いますので、冒頭申しましたとおり、コミュニティ・スクールとの両輪といいますか、一体性といいますか、そういったところが非常に大切になってまいりますことから、教育委員会全体で取り組んでいかなければならないと考えております。ですので、教育総務部、学校教育部とも一体となって進めていくに当たりまして、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の双方を統括的にコーディネートしていただいて、地域学校協働活動推進員はもちろんですが、公民館に対しても学校に対してもいろいろアドバイスをいただいたり、御意見などをいただいて、この制度をうまく回していくといいますか、そういった役割を担っていただきたいという思いで、設置をできればと考えているものございます。

○佐後教育長 杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 今の山本委員と同じで、統括コーディネーターの件について、どのようにお考えなのかをお聞きしようと思います。推進員さんたちを取りまとめるというか、コーディネーターということで言うと、教育委員会の中には社会教育主事がおりますので、そういう方たちはどうなのかということと、それから、発令はされていないけれども、有資格者も多分庁内に随分たくさんいらっしゃる。そうなると、確か令和2年度から始まった資格だったと思いますけれども、社会教育士という制度もあったと思うのですが、そういう方たちが統括コーディネーターに当たるという流れで、ですので、外部から適任者を選ぶという方法もあると思うのですが、この市役所の職員の中にも知識とか技術を持った方がいらっしゃるということを考えると、まずその中でやりくりすると、そんなに苦労しないでも統括コーディネーターという方は配置できるのではないかと思っています。もし、そういうことに対して、お考えがあるのであれば、お聞かせ願いたいと思います。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 どういう方とか、どなたをというところにつきましては、またこれからの課題による選定かなと考えておりますけれども、内部の社会教育主事の方も今、社会教育部内公民館に3人いるわけですが、全館に配置できればいいのですが、今はそれもできていないという状況でございますので、やはり全市、全地域の学校をまとめていただける外部の方、有識者というか、そういう方がふさわしいのではないかとは考えてございます。

○佐後教育長 ほかによろしいでしょうか。

森委員。

○森委員 意見というか、感想ですけれども、この提言書については、2年近くかけてまとめられたということで、多分、地域であるとか、学校であるとかのいろいろな生の声を聞いて、では、何とかしなければいけないということで、おまとめになったのだろうと実感しています。今、一番感じるのは、厚木市はコミュニティ・スクールが全校にできましたとお話がありますけれども、やはり実態を見ると、この最初の方のページにあるように、実際の学校のお悩みはどれだけ改善されているのかとか、お悩みはこんなにあるのだなと、公民館主体のものは、学校だけではなく社会教育全体ですから、老若男女を問わず、様々な地域の活性化とか、協力とかということになるのだと思うので、是非、この最後の7ページ以降の提言のまとめのところをこれから社会教育課でかみ砕いていただいていただきたいと思います。

先ほど何人かの方から御質問がありましたが、コミュニティ・スクールはこうあるべきだというのもおかしいですけれども、推進員のうち、どれだけの人数がコミュニティ・スクールのメンバーになるのかとか、何かそういう具体的な方向性とか、そういったものをなるべく早く具体化していただいて、まず最初にできるのは、学校が今、実際に困っていること、少し前は保護者が全部サポートできていたと思うのです。それが、ここ10年ぐらいでしょうか、保護者の協力がすごく減ってしまったので、学校が今まで以上に大変だったり、あとは様々なお子さんがいらっしゃるということもあるので、全てが全て公民館を中心にということは難しいと思いますけれども、コミュニティ・スクールを拝見していると、やはり保護者だけには頼れない部分がある。やはり地域の人材を活用しなければいけないのだなということは実感いたしますので、まず、手が付けやすいという言い方も変ですけれども、コミュニティ・スクールからまず学校を変えていって、学校のいろいろな悩みであるとか、そういったところのサポート体制を、公民館を中心とした方々と協力してやっていけるとか、そういう具体例があると私はすごくいいのではないかと感じました。

○佐後教育長 今、委員の皆様からいろいろ意見が出たとおり、社会教育委員の会議からこういう意見をいただいたわけだけれど、これをもって今度教育委員会として、実際に予算化、事業化をしていく、その前の段階として、社会教育部として一度整理をして、このようにしていきますというものを示していく、この提言に対して応えていくことが大切だと思うので、御意見をいただいたことを基に、社会教育部ではどのようにしていくのかということをまた示していただいて、それを基に、また議論をしながら実際の施策にいかしていけたらということを感じましたので、社会教育部は社会教育の立場だし、学校のそのコミュニティ・スクールという観点で言えば教育総務部、それから、学校が実際にどういうことを求めているのかということになれば、学校教育部、それぞれの部の中で、この提言書をしっかり受け止めながら、かつ、主体的に私たちとしてはどう考えるのかということを是非、具体化していってもらいたいということをお願いしたいと思います。

ほかによろしいでしょうか。

それでは、ほかにございませんので、報告事項4を終わります。

それではここで、暫時休憩といたします。

再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。

お疲れ様でした。

なお、本日は傍聴いただきましてありがとうございました。

ここからは会議が非公開となりますので、傍聴者の方も御退室いただきますようお願い申し上げます。

暫時休憩15時21分

再開時刻15時22分

  議案第33号  厚木市和田傳文学賞審査会委員の委嘱について
  (資料に基づき説明し、可決された。)
  報告事項1  事務の臨時代理の報告について(厚木市教育委員会教育機関の職員の懲戒について)
  (資料に基づき報告し、了承された。)
  報告事項2  事務の臨時代理の報告について(厚木市いじめ防止対策委員会専門委員の委嘱について)
  (資料に基づき報告し、了承された。)
  報告事項3  事務の臨時代理の報告について(厚木市教育支援委員会臨時委員の委嘱について)
  (資料に基づき報告し、了承された。)

以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。

これをもちまして、令和4年厚木市教育委員会8月定例会を閉会いたします。

お疲れ様でした。

閉会時刻15時36分

議案書等

会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。

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〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2600
ファックス番号:046-224-5280

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