令和4年厚木市教育委員会9月定例会

更新日:2022年12月19日

公開日:2022年12月19日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和4年9月29日 木曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 佐後 佳親
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 森  厚子
委員 山本 正彦
委員 宮崎 昌彦
事務局
田中教育総務部長、八木学校教育部長、長沼社会教育部長、
柴田教育総務課長、金子学務課長、長谷川教育指導課長、
小島教育研究所長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第35号  厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する
                    規則について
議案第36号  厚木市厚木こども科学賞審査会委員の委嘱について

3 協議事項

(1)  厚木市における地域学校協働活動の進め方について

4 報告事項

(1)  令和4年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について
(2)  事務の臨時代理の報告について(厚木市教育委員会事務局の職員の人事異動につい
    て)

会議の経過は、次のとおりです。


開会時刻14時00分

○佐後教育長 ただ今から、令和4年厚木市教育委員会9月定例会を開会いたします。

現在の出席者は5人で、定足数に達しております。

厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として宮崎委員を指名させていただきます。よろしくお願いします。

始めに、私から報告いたします。

令和4年8月23日火曜日に開催されました8月定例会以後の主な行事等につきまして、御報告いたします。

お手元の教育長報告を御覧ください。

まず、1番目でございます。

8月24日水曜日、第二庁舎16階会議室におきまして、令和4年度関東中学校体育大会出場報告会が行われました。大会に出場した19人の生徒、また校長先生、顧問の先生にお越しいただき、大会出場に向けた努力や活躍の様子、大会を通して成長したことなどを聞かせてもらいました。今回、関東大会に出場することができた学校は7校で、部活動は水泳、ソフトテニス、バドミントン、陸上、卓球、出場選手数は32人でした。県大会を勝ち上がり関東大会出場を果たした生徒の頑張りをうれしく思うとともに、今後のますますの活躍に期待したいと思います。

次に、3番目でございます。

8月25日木曜日に、本庁舎特別会議室において、令和4年度全国中学校体育大会に出場した生徒8人が報告に来てくれました。出場は陸上競技で、厚木中学校から男子4×100メートルリレー、男子200メートル、男子4種競技に出場した7人の生徒、また、依知中学校からは、女子200メートルに出場した生徒1人が報告に来てくれました。その中で、男子4種競技に出場した厚木中学校の3年生生徒は、8位に入賞するというすばらしい結果でした。市立中学校の生徒が全国の舞台ですばらしい活躍をしてくれたことを誇らしく、また、大変うれしく思います。それぞれの生徒のこれからの活躍にも期待したいと思います。

次に、5番目でございます。

8月26日金曜日に、厚木市立あつぎ郷土博物館で開催された特別展「有孔鍔付土器と人体装飾文の世界」の視察に行ってまいりました。この特別展では、市内で発掘された土器を中心に、国の重要文化財を始め、多くの貴重な展示を見ることができました。何のために土器に穴を空けたのか、また、なぜ人の顔や姿を装飾として描いたのか、古代の謎に思いをはせるとても楽しい時間を過ごすことができました。会期中は5,806人の方に御来場いただき、すばらしい特別展が実施できました。次回は、10月8日土曜日から特別展「バッタ-はねる、飛ぶだけじゃないバッタの魅力-」を開催いたします。是非、多くの皆様に御来場いただきたいと思います。

次に、6番目でございます。

8月27日土曜日に、厚木市文化会館において開催された令和4年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭を視察いたしました。芸術祭は、厚木愛甲地区中学校の吹奏楽部が、日頃の活動の成果を発表するものです。久しぶりに大きなステージで演奏会を行う生徒たちの生き生きとした姿を見ることができ、大変うれしく思いました。

次に、7番目でございます。

8月30日火曜日に、本庁舎第二応接室において、第7回よこてシティハーフマラソンに出場する厚木市選手団の表敬訪問に出席いたしました。今回の厚木市選手団の派遣は、友好都市である横手市と厚木市とのスポーツ交流事業として実施するものでございます。よこてシティハーフマラソンは9月25日日曜日に開催されましたが、派遣された選手2人は優勝と第6位というすばらしい成績を収めることができました。これからも友好都市とのスポーツ交流を進めてまいりたいと思います。

次に、8番目でございます。

8月30日火曜日に、本庁舎特別会議室において総合教育会議が開催され、教育委員の皆様とともに出席いたしました。会議では、ヤングケアラーに係る実態調査や通学路の安全対策、また、中学校夜間学級、学校施設の適正規模・適正配置について、市長とともに議論を深め、課題を共有することができ、大変有意義な会議であったと思います。

次に、14番目でございます。

9月4日日曜日に、厚木市文化会館において開催された令和4年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭を視察いたしました。芸術祭には厚木愛甲地区の17校が参加し、美術部、写真部、自然科学・PC部、陶芸部、芸術部、家庭手芸部の日頃の活動の成果が展示されました。どの作品も力作ぞろいで、文化部の生徒が熱心に作品制作や研究に取り組んでいる様子が伝わってきました。これからも各中学校文化部生徒の活躍を期待したいと思います。

次に、15番目でございます。

9月10日土曜日に、本厚木駅周辺で行われました第34回心と街のクリーン作戦に参加し、街頭活動を行ってまいりました。この活動は、市内の大学、高校等の学生が実行委員となり、厚木市青少年相談員の皆様、保護司の皆様や厚木警察署等に御協力をいただきながら、青少年の非行防止を呼び掛けるものでございます。今年は、「ちょっと止まって考えて~未来の自分に誇れる今を~」をテーマに、啓発ポスターの作成や中学校3年生への啓発物品の配布、薬物乱用防止動画の作成や本厚木駅周辺での啓発活動を行いました。コロナの影響で3年ぶりの街頭活動となりましたが、啓発活動は大成功であったと思います。青少年自らが非行防止、薬物乱用防止を呼び掛けるクリーン作戦を今後も継続してまいりたいと思います。

次に、16番目でございます。

9月11日日曜日に、荻野運動公園ほかの会場で第45回厚木市民体育祭が開催され、各会場を訪問してまいりました。競技はソフトボール、ソフトバレーボール、バドミントン、ゲートボール、卓球、ターゲットバードゴルフ、グラウンド・ゴルフの7種目で、1,104人の市民の皆様に御参加いただきました。市内各地区公民館単位の対抗戦でもあり、どの会場でも熱戦が繰り広げられていました。市民の皆様の健康の保持増進と、誰もが楽しく参加できる生涯スポーツ活動の振興、さわやかな人間関係を形成し、元気で明るい社会づくりに寄与するという今大会の目標が達成できた1日であったと思います。

次に、22番目でございます。

9月21日水曜日に、教育委員会会議室において、令和4年度東関東吹奏楽コンクール出場報告会が開かれ、厚木中学校吹奏楽部3年生生徒20人と校長先生、顧問の先生が出場報告に来てくださいました。厚木中学校吹奏楽部は神奈川県吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、9月4日日曜日に、宇都宮市文化会館で行われた第28回東関東吹奏楽コンクールにおいて、銀賞というすばらしい成績を収めました。3年生にとっては、コロナの影響で休校やコンクールの中止など大変苦しい3年間でしたが、部長からは、最後に全員で演奏でき、やり切った思いだという言葉を聞かせてもらいました。東関東吹奏楽コンクールの舞台に立てた経験は、これからの人生の中で大切な宝物になることと思います。生徒一人一人の今後の活躍を期待したいと思います。

次に、25番目でございます。

9月26日月曜日に、教育長室において、厚木第二小学校PTAの表敬訪問がございました。PTA会長様と校長先生がお見えになり、令和4年度の優良PTA神奈川県教育委員会表彰受賞の報告をいただきました。この表彰は優秀な実績を上げているPTAに送られるもので、コロナの制約がある中で実施された行事、「第二フェスタ」の活動や、SNSを活用した会員同士の情報共有や事業実施に向けた工夫が評価されたものです。PTA会長様に日頃の活動での御苦労を伺ったところ、とにかく楽しく活動していますということで、厚木第二小学校のPTA活動の充実と本部役員を中心としたチームワークのすばらしさを感じることができました。

続きまして、27番目でございます。

令和4年厚木市議会第4回会議(9月定例会議)について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案及び陳情と併せまして各所管の部長から御報告申し上げます。

教育総務部長。

○田中教育総務部長 それでは、教育長報告4ページの27番、令和4年厚木市議会第4回会議(9月定例会議)につきまして、御報告申し上げます。

1の会議期間につきましては、9月1日木曜日から10月6日木曜日までの36日間で開催しております。

次に、恐れ入りますが、5ページの3を御覧ください。

環境教育常任委員会が9月16日に開催され、学校教育部に関連するものといたしまして、陳情第6号 国による義務教育財源の保障、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の実現を求める意見書を国に提出することを求める陳情の審査及び採決が行われまして、採択すべきものとされました。

次に、同日に開催されました4の予算決算常任委員会、環境教育分科会(予算議案)におきまして、教育委員会3部の所管する予算でございます議案第78号 令和4年度厚木市一般会計補正予算(第6号)の質疑があり、10月5日開催の予算決算常任委員会で審査される予定でございます。

次に、9月27日に開催されました5の予算決算常任委員会、環境教育分科会(決算議案)において、教育委員会3部の所管する決算でございます議案第58号 令和3年度厚木市一般会計歳入歳出決算の質疑があり、こちらにつきましても、10月5日開催の予算決算常任委員会で審査される予定でございます。

また、社会教育部が所管する議案第59号 令和3年度厚木市公共用地取得事業歳入歳出決算につきましては、質疑がございませんでしたが、同じく10月5日開催の予算決算常任委員会で審査される予定でございます。

そのほか、資料に記載はございませんが、教育委員会関連の議案といたしまして、人事案件として、議案第44号 教育委員会委員の任命についてが、9月1日開催の本会議において上程され、採決につきましては、10月6日開催の本会議において行われる予定でございます。

次に、恐れ入りますが、4ページにお戻りいただきまして、2の一般質問でございますが、20人の議員から質問があり、教育委員会関係は11人から質問がございました。

それでは、教育総務部の所管に係る一般質問につきまして、御報告申し上げます。

教育総務部には、新井啓司議員、望月真実議員、髙橋知己議員の3人から7項目について質問がございました。

始めに、四つ目の丸になりますが、新井啓司議員から、教員の多忙化解消施策について、小中学校プール施設最適化推進事業について及び安心・安全な教育環境についての3点の質問がございました。

(1)イ(ア)は、夏期休業中における学校閉庁日の成果と課題はとの質問でございましたが、教育長から、現在、学校閉庁日については、8月13日から15日までの3日間を設定しており、教員の休暇取得の促進が図られているものと認識している。今後についても、市立小・中学校における働き方改革に関する方針に基づき、学校閉庁日の拡大について検討を進め、教職員の更なる負担軽減に努めていく旨の答弁をいたしました。

また、(1)ウ(ア)は、モデル校の取組から見えてきたことはとの質問でございましたが、教育長から、現在、児童に安全で質の高い水泳指導を実施するため、小学校2校においてモデル事業を行っている。屋内プールを活用し、監視体制の確保などを行うことにより、天候に左右されず安心・安全に水泳授業を実施することができている。今後についても、モデル事業の成果と課題を検証し、水泳指導とプール施設の在り方について検討していく旨の答弁をいたしました。

また、(1)エ(ア)は、校地内の樹木の安全確保対策はとの質問でございましたが、教育長から、現在、市立小・中学校の校地内の樹木については台帳管理をしており、教職員などによる日常点検とともに、台風の到来などが見込まれる場合は、教育委員会職員による再点検を行っている。また、巨木化、古木化している樹木などについては、日常点検により優先順位を検討しながら、計画的にせん定や伐採を実施している。今後についても、安心・安全な教育環境を維持できるよう引き続き樹木の適切な管理に努めていく旨の答弁をいたしました。

次に、5ページになります。

一つ目の丸でございますが、望月真実議員からは、クロームブックの活用について及び小・中学校の統廃合について、2点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、児童・生徒のアカウントと厚木市電子図書館の連携状況は、また、今後、どのように展開するかとの質問でございましたが、教育長から、電子図書館サービスについては、モデル校を指定し、生徒にアカウントを発行することで、GIGAスクール端末を用いた利用を開始している。今後についても、多くの児童・生徒が電子図書館サービスを積極的に利用できるような仕組みについて研究していく旨の答弁をいたしました。

また、(1)イ(ア)は、将来へ向けての検討状況はとの質問でございましたが、教育長から、現在、学校規模の適正化について、市立小・中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針に基づき取組を行っている。今後についても、将来にわたる児童・生徒の教育環境について市民の皆様から御意見をお伺いし、適正規模等に係る取組を推進していく旨の答弁をいたしました。

次に、二つ目の丸、髙橋知己議員からは、学校の建て替えや施設整備について、2点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、考え方は、(イ)は将来を見据えているかとの質問でございましたが、教育長から、市立小・中学校については、今後の適正配置に向けた判断基準や優先順位、実施時期等を定めた公共施設個別施設計画に基づき、関連計画等との整合を図りながら計画的な施設整備に取り組んでいく。今後についても、子供たちの学校生活における安全を確保するとともに、これらの教育活動に対応できる将来を見据えた施設整備に努めていく旨の答弁をいたしました。

教育総務部の所管につきましては以上でございます。

○佐後教育長 学校教育部長。

○八木学校教育部長 続きまして、学校教育部の所管に係る一般質問につきまして、御報告申し上げます。

学校教育部には、田口孝男議員、川口仁議員、新井啓司議員、渡辺貞雄議員、寺岡まゆみ議員、髙田浩議員の6人から8項目について質問がございました。

恐れ入りますが、4ページにお戻りいただき、2一般質問の2番目の白丸を御覧ください。

最初に、田口孝男議員からは、インターナショナルセーフスクールについて、1点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、3校同時の再認証に向けた取組状況はとの質問でございましたが、教育長から、清水小学校、妻田小学校、睦合東中学校の3校が、安全な学校づくりのための仕組みが確立され、機能することを目的としたインターナショナルセーフスクールの再認証を目指し、これまでの取組を発表するために資料づくりやプレゼンテーションの準備をしているところであり、教育委員会としても、初めてとなる3校同時の認証式に向けて式典会場の準備を行うとともに、オンラインで児童・生徒や保護者、地域の皆様にも参加していただけるよう学校の取組を支援していることを答弁いたしました。

次に、川口仁議員からは、特別支援学校について、1点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、誘致又は分教室の設置の現状はとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会では、特別な支援を必要とする児童・生徒が近隣において最適な学びの場を選択できるよう、県に対して市内での特別支援学校設置の要望をしてきたこと、また、平成28年度に県央地区に県立特別支援学校が新設されたことから、現在では特別支援学校分教室の設置を要望していることを答弁いたしました。

次に、新井啓司議員からは、通学路の安全点検について、1点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、ウェアラブルカメラ導入による取組の方向性はとの質問でございましたが、教育長から、ウェアラブルカメラについては、大人の目線では気付きにくい通学路の危険や課題を把握するため、子供の目線で通学の様子を撮影し、問題点の改善に向けた取組に活用しているところであり、今後も未来を担う子供たちのかけがえのない命を守ることができるよう、関係機関等と連携しながら、ソフト面、ハード面の両面から様々な通学路の安全対策を図っていくことを答弁いたしました。

次に、渡辺貞雄議員からは、児童・生徒への指導及び支援について、2点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、不登校児童・生徒への支援と課題はとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会においては、児童・生徒及び保護者のニーズに応じた相談活動や教職員研修の実施などにより、支援体制を充実させるとともに、教育支援教室を設置し、多様な学びの場を提供することで児童・生徒の社会的自立に向けた支援を行っていること、また、市立小・中学校においては、別室での支援や放課後登校、定期的な家庭訪問などを通して本人の状況に合わせた支援に取り組んでおり、今後も不登校の要因が多様化、複雑化していることを踏まえ、引き続き関係機関と連携を図りながら、個に応じたきめ細かな支援に努めていくことを答弁いたしました。

次に、(1)ア(イ)は、薬物や詐欺等の被害に遭わないために、どのような指導をしているか、また、課題はあるかとの質問でございましたが、教育長から、市立小・中学校においては、警察等の関係機関と連携を図りながら、薬物乱用防止教室やスマホ・ケータイ安全教室を実施し、犯罪被害の防止に取り組んでいること、また、教育委員会においては、高校生が実行委員となる薬物乱用等防止キャンペーンを実施するとともに、関係機関が作成した資料等を市立小・中学校に配布し、子供たちが詐欺等の被害に巻き込まれることのないよう取り組んでおり、今後についても、被害の未然防止に向けた取組の充実に努めていくことを答弁いたしました。

次に、寺岡まゆみ議員からは、養護教諭について、1点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、役割と課題は何かとの質問でございましたが、教育長から、養護教諭は児童・生徒の健康管理、健康相談への対応、保健室の運営等に加え、悩みの相談に応じるなど、学校の保健活動における重要な役割を担っており、今後も児童・生徒の心身の健やかな成長にきめ細かく対応することができるよう養護教諭を支援する取組を進めていく旨の答弁をいたしました。

続いて、5ページでございますが、上から3番目の丸を御覧ください。

髙田浩議員からは、教科書採択について及びESDカレンダーについて、各1点ずつ計2点の質問がございました。

(1)ア(ア)は、見解を問うとの質問でございましたが、教育長から、教科用図書の採択については、法令及び国や県の通知に基づき本市の採択方針を定め、採択権者である教育委員会の責任において採択をしており、今後も法令等に基づき適正かつ公正な採択に努めていくことを答弁いたしました。

また、(1)イ(ア)は、進捗を問うとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会においては、教育振興基本計画に基本方針とSDGsの関連を明示するとともに、市立小・中学校に対してSDGsの理念を取り入れた教育課程を編成するよう指導していること、また、市立小・中学校においては、SDGsの理念の実現に向けて教科等横断的な視点をいかしたESDカレンダーの作成が進んでおり、持続可能な社会の実現に向けた教育活動の推進に活用されていることを答弁いたしました。

学校教育部の所管につきましては以上でございます。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 続きまして、社会教育部関連の一般質問につきまして、御報告申し上げます。

社会教育部には、髙橋豊議員、山崎由枝議員、望月真実議員、奈良直史議員の4人から5項目について質問がございました。

4ページを御覧ください。

始めに、一つ目の丸でございますが、髙橋豊議員から、(1)ア、中町第2-2地区整備事業について、(ア)市庁舎を始めとする複合施設整備の進捗状況はとの質問がございました。こちらにつきましては、市長部局にも及ぶ内容でございますので、市長から、市庁舎を始めとする複合施設については、令和2年1月に整備の基本的な考え方をまとめた複合施設等整備基本計画に基づき事業を推進しており、現在、複合施設の基本設計業務において、建物の配置や規模、概算工事費、工事工程など、実施設計、施工業務に向けて最終的な検討を行っているところであり、引き続きあらゆる世代の皆様にとっての居場所となり、誇りと愛着を感じられる複合施設の整備を目指していく旨の答弁をいたしました。

次に、同じく4ページの一番下の丸、山崎由枝議員から、(1)ア、スポーツ普及事業について、(ア)スケートボード施設などを整備していく考えはとの質問がございました。教育長から、本市のスポーツ施設につきましては、第2次厚木市スポーツ推進計画に基づき整備を図っているところであり、現在、スケートボード施設を新たに整備する計画はないが、スケートボードはオリンピックの正式種目に採用されるなど、近年、若年層などに人気が高まっていることは認識しており、今後についても、市民の皆様が身近なところでいつでも気軽にスポーツ活動に取り組むことができるよう研究していく旨の答弁をいたしました。

次に、5ページを御覧ください。

一番上の丸、望月真実議員から、クロームブックの活用について質問があり、社会教育部の関連もございますが、先ほど教育総務部長が報告したとおりでございます。

次に、最後の四つ目の丸、奈良直史議員から、(1)ア、見た目問題について、(ア)認識、課題、取組は、(イ)部署間における課題の共有方法はとの2項目の質問がございました。こちらにつきましては、市長部局にも及ぶ内容でございますので、市長から一括して、外見に目立った特徴のある方が差別や偏見を受けるなど様々な社会的困難を抱えていることについては、重要な人権問題の一つと認識しており、本市では、人権施策の基本的な考え方を示した人権施策推進指針を策定し、様々な人権施策を推進していること、課題についても庁内関係部署で組織する人権施策推進会議で共有を図っており、今後についても引き続き誰もが自分らしく生きていくことができる社会の実現に努めていく旨の答弁をいたしました。

社会教育部の所管につきましては以上でございます。

○佐後教育長 本日の日程のうち、議案第36号及び報告事項2については、人事に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 御異議ありませんので非公開とし、日程の最後において審議等を行うことといたします。

審議事項に入ります。

日程1 議案第35号 厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 議案第35号 厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます

本件につきましては、飯山地区住居表示の実施に伴う通学区域の変更を行うため、本規則の一部を改正するものでございます。

内容を御説明いたしますので、2枚おめくりいただき、2ページの参考資料1、新旧対照表を御覧ください。

改正箇所はアンダーラインで示してございますが、右側が旧の改正前、左側が新の改正後の規則となります。

まず、小鮎小学校になりますが、小鮎小学校の通学区域、旧の方の「飯山の一部 上古沢」を、左にいきまして、「飯山の一部 飯山南一丁目 飯山南二丁目

飯山南三丁目 飯山南四丁目 飯山南五丁目の一部 上古沢」に改めるものでございます。

次に、飯山小学校でございますが、旧の飯山小学校の通学区域、「飯山の一部

宮の里一丁目」を新の「飯山の一部 飯山南五丁目の一部 宮の里一丁目」に改めるものでございます。

恐れ入りますが、1枚お戻りいただき、1ページの厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則を御覧ください。

一番下になりますが、附則といたしまして、この規則の施行日を住居表示の実施日であります令和4年10月11日とするものでございます。

なお、後ろの方には参考資料2といたしまして、新旧対照案内図を添付してございます。

説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

○佐後教育長 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

それでは、特に質疑はないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、議案第35号を可決いたします。

協議事項に入ります。

協議事項1 厚木市における地域学校協働活動の進め方について、協議内容の説明をお願いします。

社会教育部長。

○長沼社会教育部長 協議事項1 厚木市における地域学校協働活動の進め方につきまして、御説明いたします。

始めに、本日、御協議をお願いするに至りました経緯につきまして、少しお話をさせていただきます。

教育委員会では、御承知のとおり、未来を担う人づくりのために、学校教育と社会教育の両面から市内の教育施策を展開してまいりました。

そのような中で、市立全小・中学校では、保護者や地域住民と協働して一層教育活動を充実させていくために、学校運営協議会、コミュニティ・スクールの導入が完了しております。もともとこの学校運営協議会は、社会教育法で位置付けられた地域学校協働活動と一体となりまして、両輪となって進めることによって、地域とともにある学校づくり、また、地域づくりにも寄与するために推進していくという仕組みでございますので、教育委員会において、社会教育部を中心にその研究をしてきたものでございます。

このような考え方は、本市の社会教育について研究していただいております社会教育委員会議でも議論されてきたものでございまして、社会教育委員会議でも地域学校協働活動について研究を進めていくべきということで、その結果、前回の定例会の報告事項とさせていただきました社会教育委員会議からの提言書の提出に至ったわけでございます。

提言書の内容につきましては、前回御報告のとおりでございます。教育委員会といたしましても、地域学校協働活動の本格的な事業化を見据えておりましたので、提言書の内容を踏まえながら、来年度以降の進め方についてまとめさせていただきましたので、本日、協議事項とさせていただき、委員の皆様から御意見をいただいて進めてまいりたいと考えているものでございます。

経緯は以上でございますので、資料に沿って御説明をさせていただきたいと思います。

恐れ入りますが、協議事項1の資料を御覧ください。

まず、1の「地域学校協働活動の導入の経緯」につきましては、平成19年に教育基本法が改正され、家庭、地域、社会など様々な分野の教育力が必要とされ、平成29年には社会教育法などが改正され、学校を支援することから地域との協働に向け、学校運営協議会と地域学校協働活動の一体的な推進が法的にも位置付けられたものでございます。

これは地域と学校を取り巻く課題が複雑化、多様化しており、地域と学校がパートナーとして連携、協働し、社会総がかりで対応することがますます重要になってきているという背景から、国において時間をかけて議論され、法整備がされてきたものでございます。

これを受けての厚木市の動きでございますが、平成26年から学校運営協議会の研究が始まり、平成30年には市立全小・中学校で学校運営協議会、コミュニティ・スクールが設置されました。その後、第2次厚木市教育振興基本計画では、家庭・地域・学校の協働の推進が基本方針として定められ、同時に地域学校協働活動の推進を図るため、現在は4地区をモデル地区と指定し、研究を進めているところでございます。

2の「導入に向けた取組状況」につきましては、本市では地域学校協働活動の推進を図るため、モデル地区を指定しており、公民館を地域学校協働活動の中心に据え、地区内の学校に地域学校協働活動推進員を委嘱し、全市的な導入に向けて課題等の研究を続けているところでございます。

以上がこれまでの整理ということになりますが、恐れ入ります、裏面を御覧ください。

ここからが協議していただく今後の取組、進め方でございまして、3の「進め方のポイント」でございますが、まず、「1 地域学校協働活動推進員等の配置」といたしまして、学校と地域、公民館をつなげるパイプ役として、推進員を各校に配置いたします。また、「2 研修会等の充実」といたしまして、推進員等を対象に、地域学校協働活動について理解を深める研修の充実を図る。「3 情報発信の強化」といたしまして、地域学校協働活動について、様々な方法で市民の皆様に周知を図る。「4 公民館事業の明確化」といたしまして、公民館を地域の拠点に位置付け、既存事業に協働の視点を取り入れた事業を展開するということで、四つのポイントを掲げました。

次の「4 令和5年度以降の進め方」につきましては、3の「進め方のポイント」とリンクする形となっております。

まず、(1)の「地域学校協働活動推進員の配置」につきましては、令和7年度までに段階的に配置していくことを考えております。アの「推進員を小・中学校に配置します。」につきましては、令和4年度は現在のモデルが地区4地区でございますが、令和5年度に4地区を、令和6年度に3地区を、令和7年度に4地区を追加することで、15地区に配置されることになります。

また、イとしまして、「推進員のリーダー的な存在となる「統括コーディネーター」を教育委員会内に配置します。」としております。

次に、(2)の「研修会等の充実」でございます。こちらは随時行っていくべきものと考えておりまして、まず、アとして、「推進員の情報交換や資質向上を図るため、推進員連絡会を開催します。」としております。また、イとして、「推進員の担い手を増やすことを目的とした養成講座を開催します。」とし、最後にウとして、「活動に関わる方々への研修会を開催し、参加者の意識付けを行います。」としております。

次に、(3)でございますが、「情報発信の強化」につきまして、こちらも随時行うべきものと考えております。まず、アとして、「広報あつぎ、公民館だより、フォーラムなどの様々な方法で活動について周知するだけでなく、市全体の底上げを図ります。」としております。また、イとして、「情報発信の手段としてSNSを積極的に活用します。」としております。

最後に、(4)の「公民館事業の明確化」、こちらにつきましては、令和7年度までに少し時間をかけて進めさせていただきたいと思っております。

まず、アでございますが、「地域全体で子ども達の成長を支えるという意識の醸成を図るため、公民館の既存の事業や講座の位置付けを見直します。」としております。次に、イでございますが、「厚木市の強みである公民館を地域学校協働活動本部として位置付け、推進員の活動を支え育てます。」としております。

以上が、令和5年度以降の進め方として現在検討している事項でございます。本市は市民協働をキーワードといたしまして、様々な取組を推進しております。地域と学校及び社会教育といった観点からも、地域の拠点である公民館が協働して地域の宝である子供を育むとともに、様々なネットワークづくりを進め、協働した活動を通して地域住民のつながりを深め、活力ある地域づくりに、未来を担う人づくりにつなげていきたいと考えております。

説明は以上でございます。よろしく御協議くださいますようお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 御説明ありがとうございました。ですが、やはりよく分からない、見えない部分があります。

例えば、以前の定例会のときに、点検評価の中で質問させていただいた部分で、重複してしまうかもしれないですけれども、多分、この地域学校協働活動のポイントになるのが推進員さんかと思うのですが、確かコロナの関係で、具体的な活動実績というものが、実はあまりないのだとお話を聞いたような気がします。

それから、具体的に地域学校協働活動の中でどんなことがありましたかといったときに、例として挙がったのが、中学校の生き方教室みたいなものの中で、講師を紹介したという例が一つ挙がったと思うのですが、その程度だったら今までと同じなのではないかという感じがするのです。

今までは学社連携とか、学社融合とか、そして今度は協働という流れみたいなものがあって、今までとは違ったもっと新しい進め方が必要かと思うのですが、今の御説明ですと、学校はこれをやっていますよ、地域は地域で公民館を中心にやっていますよ、それがそれぞれにやって子供を育てるのですというように、今までと同じように聞こえてしまうのです。

何かもっとお互いに深く入り込んで、それこそ協働して共に汗を流してやるということが求められているのかと思うと、例えば、社会教育行政の立場として、今までよりももっと進化した活発で積極的な活動といったときに、どういう具体的なイメージを持っておられるのか、それから今、社会教育が主体でやっているわけですけれども、一緒にパートナーとなる学校教育の充実という方ではどんなことをこれに求めているのか、期待しているのか、その辺がまだよく見えないという感じがするのです。

ですので、今進めているのは社会教育かもしれないですけれども、学校教育が当然関わるわけですから、そこでお互いにこういうことを求めたいという擦り合わせをしないと、進んでいかないのではないかと思います。この社会教育行政、学校教育行政の方々が具体的にこういうことをやりたい、こういうイメージで期待をしているのだということをお聞かせ願いたいと思うわけです。そのために、多分、少しずついろいろな連絡調整みたいなものを進めておられるのではないかと思うのですが、その辺の進捗状況を教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 将来的な取組が見えづらいのではないかという、そういうお話だったかと思うのですが、厚木市の社会教育、学校教育も含めてでございますが、公民館を中心として、これまで内外に誇るべき、誇っていいような活動をしてきております。そのような中で、爆発的にこれが良くなったということは、今のところ、なかなか見えづらいということにつきましては、杉山委員がおっしゃったとおりだと思います。こういった仕組みを確立させることによりまして、先ほど委員も御紹介いただいた職業関係の講師の紹介ですとか、あとは落書き防止の活動を地域一帯で行ったとか、また最近では、消えかかっていたラジオ体操を地域で復活させようということで、これは推進員さんが本当に一生懸命動いていただいて、地域の体育振興会ですとか、そういうところを巻き込んだ形で、子供たちの夏休みの少し乱れた1日のサイクルを取り戻そうという目的も持った中で、朝のラジオ体操、そのようなことを続けてきたということでございます。少しずつではありますが、推進員さんが関わって、成果と言えるかどうかというものもございますけれども、こういったものは見え始めてきている中でございます。

私が思う最終的な成果というのは、少し見えづらいかも分からないですが、今、公民館ではいろいろな事業があって、いろいろな交付金や補助金がございまして、目的が薄らいでいるのではないかというような交付金など、目的と少し違った形で実施してしまっているのではないかというところもございますので、先ほど御説明したように、最終的に既存の事業とか、講座の位置付けを見直すとか、そういった事業の統廃合なども含めて、もう少しすっきりした形で地域と学校と公民館が連携し、分かりやすい活動ができていけばより良いのではないかという、少し簡単に言っているのかも分かりませんが、最終的には私個人としての理想はそういうところを持っております。

学校教育から見てどうなのかというところは、私も言いづらいところですが、やはり地域の皆様が学校教育にも協力して、児童・生徒の皆様の教育に関わっていただいて、世代間交流と申しますか、そういうところがますます進んでいって、最終的な教育委員会の目標である未来を担う人づくりというところが、子供たちだけではなくて、成人の方なども地域でいつでも誰でも教育が受けられるという、そういう形、理想論に近いかもしれませんけれども、そういう形になればいいのかなと思っております。

○佐後教育長 教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 今、杉山委員から、学校教育でどのようなものを期待するのかというお話をいただきました。例えば、学校活動の中で、小学校低学年の子供たちが町探検に行くようなときに、今までであれば、少し付添いの先生方が足りないから、一緒に付き添っていただこうかというところになるか思うのですが、そこにただ付き添うだけではなくて、付添いながらもポイント、ポイントで、その地域の歴史について触れたり、例えば、止まったところがお寺さんかもしれないですし、あるいは、木に梅がなっていて、これを梅ジュースにして、その作り方はこうなのだよというように、子供たちが興味を持ったことについて、それを深めていくという、ただ付き添うのではなくて、そういったところに持っていけると、子供たちの学びが更に深まっていく。そのような形の中で、一緒に付いて来ていただいたので、今度は発表しようかというときに、要するにお友達同士の発表ではなくて、今度はお客様というのでしょうか、地域の方に発表するとなると、また少し違う緊張感であったり、そこで返されるものというのも、更に大きなものになっていくのではないか、より一歩踏み込んだ形のものが期待されるというか、できるといいのかなと感じております。

○佐後教育長 杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 今、教育指導課長がおっしゃったことというのは、実際にいろいろな学校で既に取り組まれていることだと思うのですが、特にこの地域学校協働活動の中でそれをもっと前に進めていくというのか、より深めるという意味では、ここに推進員さんが加わる力というのは、実はすごく大きいのだろうと思うのです。

そうなると、今はまだコロナなのでなかなか活動ができないということですけれども、学校のニーズとしてはそういうものがある。いろいろな付添い、引率みたいなものと、その場での説明や、もっと深い学びにつながるようないろいろなものを地域の方に期待するということが学校のニーズであるなら、それを推進員さんがくみ取って、例えば、この神社について知っているのはあそこのおじいちゃんだから、あのおじいちゃんに説明してもらうといいということを橋渡しするのが、自分の推進員さんのイメージですけれども、そういう私のイメージで間違っていないのかどうか、確認をしたいと思います。それから、先ほどもう一つ私が言った社会教育側と学校教育側の行政の擦り合わせというか、その辺の意思疎通ができていると、推進員さんにいろいろと研修を受けてもらうにしても、公民館のこういう行事と学校のこういう行事をうまく組み合わせるといいのではないかということが進んでいくのかなと思うのですが、その辺について御意見があったらお願いしたいと思います。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 今、委員が例に出された神社のお話ですとか、こういう活動がいいのか、合っているのか、どうなのかということは、なかなか正解を見付けづらいところだと思いますので、本当に地域と学校と公民館も含めまして、そういうものを結びつけて活動していくということについては、もうほとんどが地域学校協働活動と言っていいのではないかと思っています。

ですので、これは違うよ、あれは違うよというのは、なかなか判別しづらいと思いますけれども、まずは、今はまだ初動の段階ですので、できるところからやっていく。また、今までのところをより深めてやっていく、そういう姿勢でいいのかなとは思っております。

また、部の間の連携ということですけれども、もちろん社会教育部だけではなくて、教育委員会全体で取り組んでいくべきものと当初から考えておりますので、コミュニティ・スクールの方は教育総務課で所管しておりますが、やはり一体となってやって初めて成果というか、効果が出る仕組みになっておりますので、そういった部分の連携も深めていかなければなりませんし、子供たちの教育というところからすれば、学校教育とも連携していかなければなりませんので、教育委員会の中で連携会議を作っておりますので、必要に応じてそういった会議をいかしてやっていければと思っております。

また、今、モデル地区でやっておりますが、推進員さん同士でも何度か会議を、会議と言うと堅苦しいですが、お茶飲み会みたいな名称にして意見交換をしたり、いろいろな悩みや相談を交換し合ったり、そういったところも進めております。

また、公民館の職員や、学校関係者の方にも、これから研修という形の中でやっていきたいと考えておりますので、そういったところを含めて、今も研修会は進めているのですが、より充実した形でやっていければと考えております。

○佐後教育長 よろしいですか。

ほかにいかがでしょうか。

山本委員。

○山本委員 社会全体で子供を育てていくという発想からすると、非常に意義があることなのかなと思って伺っておりました。その中で幾つかお聞かせいただきたいのですが、既に4地区でモデル地域として設定されて実際に動いているかと思うのですが、その中で成果と申しますか、そういったものが見えてきているのではないかと思うのです。具体的に際立ったもので結構ですので、その成果、それから今後に向けた課題があれば、お教えいただけますでしょうか。

それからもう1点、先ほど杉山委員がお話になった中で、推進員がキーポイントになるというか、私もそんな気がしております。そういった意味では、推進員さんをどのように見付けて育てていかしていくのかということが、すごくこの事案の重要なところではないかと思うのです。

そういった意味では、先ほどの御説明ですと、令和7年までに見直しをするというお話でしたけれども、推進員さんに対するアプローチの仕方で何か考えていることがあれば、お教えいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 まず、成果や事例といったことかと思いますが、事業的な事例といたしましては、先ほどお話したようなラジオ体操ですとか、職業研修の講座、そういったところに推進員さんが絡んで実施できたということがございます。

先ほどお話しなかった部分ですが、森の里の夏祭りなども、推進員さんが中に入って、学校、公民館といろいろ調整をしていただいたという事例も聞いております。

今後の課題ということですけれども、今、4地区ということで、ある程度公民館のエリアと学区が分かりやすいところから始めているところですけれども、今後進めていくに当たって、公民館のエリアが一つの学校で分割されてしまっているとか、また逆に、公民館エリアに二つ、三つの学校が混在しているとか、そういったハード的と言っていいのか分かりませんが、そういう細かいところの課題をどうクリアして推進員さんをお願いしていくのか、単純に考えれば1校で1人置くと36人ということになりますが、では、エリアを分けましょうとなると、40人、50人という、そういう数にもなりかねませんので、その辺をどう整理していくのか、そういった課題が今後出てくるのかなと思っています。

また、推進員さんについて、地域の推薦に当たってどうしていくのか、アプローチしていくのかということかと思いますが、現在は公民館の地区館長から推薦をいただいて、教育委員会が委嘱するという形を取っておりまして、公民館はある程度人のネットワークも持ってございますので、今の推進員さんは非常に活力的、活動的にいろいろなところに目を配りながら活動していただいていると思っております。学校間の横の連携というのも会議の中で培っていただいていると聞いておりますので、また、今後も公民館から推薦していただく形を取らせていただくことになろうかと思います。ただ、やらされているという感じになってはいけないと思いますので、本当に楽しんで学校のため、地域のためにそういった活動をするのを惜しまない、そのように本当に楽しんでやっていただける方が望ましいと思っておりますので、そういった方をどのように探していくかというところは、また課題になってくると思います。

○佐後教育長 教育総務部長。

○田中教育総務部長 ただ今、成果と課題につきましては、社会教育部長から説明がございました。

教育総務部の中で、今、取り組んでいる部分といたしまして、学校施設の規模適正化の取組を進めているところでございます。市内4地区につきまして、統廃合を含めた検討をしていかなければならないという部分がございます。そういった中で、公民館を核として学校とのつながりという部分を深めていく、地域とのつながりを深めていくという中で、統廃合という部分を含めて考えておりますので、そういった部分というのは、また一つの課題になってくるのかなという認識でございます。今後、社会教育部ともそこの部分を詰めながら進めてまいりたいと思っております。

○佐後教育長 ほかにございますか。

森委員。

○森委員 以前、社会教育委員をやっていたときに、10年ぐらい前ですけれども、既に公民館事業の見直しみたいな形で、コミュニティ・スクールのためのものだったのか、何かいろいろな活動、公民館活動を検証しましょうということがずっと行われていました。あの会議に参加したときに、そういうことが始まったのだと思いました。

近頃の様子を見て、また今回のこういった内容を見ていて、今回は地域学校協働活動ですので、今のこの案の考え方というのは、学校の教育活動を支えるためにというイメージを私はしてしまうのです。具体的な例として幾つか挙がっていて、確かにそうですけれども、もしかしたら違っているかもしれないので御指摘いただきたいのですが、今まで教頭先生等がそういったことをされていた部分を担うという、学校側から見たらそういうことというか、働き方改革の一つみたいなイメージを受けてしまったのです。

私は、いろいろとテレビ等で報道されている中で、昔からの祭りだとか伝統行事を今も引き継いでいる地域が本当に全国にたくさんあるのだなと感じています。でも、今、私が住んでいる地域では、私たちが子供の頃は当たり前のようにあったお祭りがなくなっていて、すごく寂しい、本当に地域で子供を育てるということについて、私たちが子供の頃はできていたのに、結局そういったものがなくなっているという気がしたのです。

ですので、私は地域で子供を育てる核となるのは、やはり公民館ではないかと思うのです。地域と学校と公民館という三つの立場ではなくて、地域に公民館があって、その中に学校もあるし、高齢者施設もある。でも何かあったときに声を掛けたい、相談したい、協力を求めたいという場所が、私は公民館だと理解をしていたのです。

今回、学校に配置をしましょうということは、学校活動の様々なところをサポートする要員的に少し見えてしまって、先ほど言った教頭先生が今まで一生懸命、四苦八苦されていた部分を担う役目みたいになってしまったら、それはそれで残念だなと思います。学校の方からも本当に人手が足りない、何かのときに少しサポートをしてほしい、そういう意見が本当にここ数年たくさんあるのはよく分かっています。ですが、それが教員という免許、立場を持った人がやるという人員の確保ではなくて、地域の中でお手伝いいただける、高齢とは言わないけれども、今、お仕事をされていなくて、子育ても終わってという方のサポートがあったら、学習支援員とかそういうレベルのものなのかもしれませんが、学校が核になるよりは、地域で子育てをするという、公民館をベースとしてそれぞれの地域でどんなお悩みがあるのか、また学校もそうですけれども、私はそういう考え方の方が、地域がより活性化するのかなと感じたので、この推進員のイメージがどうなのだろうなという気がしています。

今、厚木市は15の公民館、確かに先ほど部長がおっしゃったように、一つの公民館に幾つかの小学校が関わっていたり、まさしく私の地域も、飯山小と小鮎小、両方に行っている地区があるのです。昔は全部小鮎小学校1校でしたので、何の問題もなかったのですが、やはり、学校でというよりも、核は公民館であって、簡単に言えば公民館にもう少し職員の人数を増やしていくというような、そこで協力していただける方の窓口となって、では、飯山小学校に行ってください、どこどこ中学校に行ってください、こんな要件があるのですという方が、私は地域も学校も、言い方は失礼ですけれども、使いやすいというか、相談しやすいというイメージを持ったので、少し考え方が違うなという印象はあります。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 確かに、地域学校協働活動という名称から、学校を中心にやるのかという、そんな印象も持たれがちですが、私はやはり社会教育部ですので、公民館を中心に考えていきたいということは、常に忘れてはいけないと思っております。ただ、やはり教育委員会の一員でありますので、学校教育とよく連携をしてやっていきたいと常々思っております。

社会教育委員会議の提言の副題も、まず、「公民館を核にした地域づくり」ということを最初に持ってきています。その次に、「地域とともにある学校づくり」ということを掲げておりますので、やはりまず地域の拠点は公民館であるという考えは持ち続けていきたいと考えています。

推進員の配置につきましても、最初は15地区という考えもあった中で、やはり学区の違いとか、そういうところもあって、1校に1人というところがないと進んでいかないのかなという状況になってきましたので、今、4地区となっていますが、それぞれの小・中学校に推進員を配置させていただいている形を取っておりますが、地域の拠点は公民館で、もう一つ子供を育てている教育機関である学校とよく連携をして、社会教育、学校教育の両方から、厚木の教育を進めていきたいという考えでおりますので、よろしくお願いしたいと思います。

○佐後教育長 よろしいですか。

宮崎委員。

○宮崎委員 この資料には、いろいろな背景や経過が書かれていて、先ほど部長から御説明がありましたが、我々が教員に成り立ての頃は、若いときから地域との連携とか、子供たちの地域の活動というのは、積極的にやっていました。そういう立場があってやったこともありますし、自分自身、地域のボランティアをやりながら子供の活動を進めた時期もあったのですが、こういった形で法整備がされてやらざるを得ないような状況、家庭の教育力ですとか、子供たちのそれぞれの関係の希薄化とか、地域のいろいろな活動の低迷などもありますので、こういう法整備がされて、文科省を中心にこういう活動が進んできているのだと思いますけれども、私も皆さんと同じようなところもあるのですが、これは考えれば考えるほど重い事業だなと思っていまして、今、統廃合の話も出ましたけれども、教育委員会の中で大きな事業がこれからたくさんある中で、やはり社会教育で言うと、これは本当に重い事業だなと、考えれば考えるほど、理解を深めれば深めるほど思っています。

そんな中で、社会総がかりで本格的な事業を進めていくということですけれども、私もそうなのですが、このコーディネーターと地域学校協働活動推進員の人選が一番核だと思うのです。これを今後4年間で36校、36人、本当に決めていけるのかなという、そういう不安もありますし、この方というのは、人格的にも、人間性的にも、それから資質的にも、経験的にも、やはり地域の中で言わば一流の人でないと、この事業は成り立たないのではないかなと思うぐらい、このコーディネーターというのは重要だと思うのです。

そこで質問ですが、今、4地区で推進員が配置されているということですけれども、公民館の推薦で決められたのだと思いますが、この方々は学校運営協議会、コミュニティ・スクールのメンバーになっているのかどうかを教えてもらいたいのですが。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 この推進員は、学校運営協議会の一員でなければならないという規定が国から示されておりますので、厚木市の場合もそういう形で委嘱をさせていただいております。

○宮崎委員 では、これからも全て学校運営協議会のメンバーということで位置付けていくということですか。

○長沼社会教育部長 そのとおりでございます。

○宮崎委員 分かりました。

私、三つほど意見があるのですが、斬新な意見もあるので申し訳ないですけれども、このモデル地区、これから増えていくわけですが、モデル地区なので要件を一緒にするよりも、要件を変えた方がいいと思うのです。

例えば、コーディネーターの年齢構成をある程度変えるとか、それから日数をモデル地区で少し違えてみるとか、あるいは今、拠点は公民館だけれども、推進員は各校に配置するということですね、この辺が少し微妙なところで、では、拠点は公民館だけれども、この方たちは毎日、毎日、活動があるときにどこに行って、どこのデスクで仕事をするのかということがあると思うのですが、その辺も学校なのか、公民館なのか、少し変えてみるとか、つまり、モデル地区で少し要件の差を設けて研究をしていくというのはどうなのかと思うのです。その中で、メリット・デメリットを検証しながら進めていくのはどうなのかなと思いました。

それから二つ目は、資料の表面の一番下に図があります。この図はいろいろなところで出てくる図ですけれども、ここに小さく吹き出しで「目標やビジョンを共有する」とそれぞれ書かれているのですが、そうではなくて、この二つが一体化して、今回の場合は子供たちの目指すところとか、何を目的にこの活動をやるのかというところを、それぞれが一体化して目標というか、例えば、子供の健全育成だとか、それからこれからの社会で生き抜く力を育成するとかあると思いますけれども、その辺をもう少し明確にして仕組みづくりをしていくのがいいのかなと思いました。

最後に、周知や情報発信について、「広報あつぎ」があると思いますが、かなりインパクトの強い広報紙ですので、是非これを特集も含めてシリーズ化して、地域学校協働活動について発信していくべきなのかなと思いました。

まだ私も整理できていないところがありますけれども、いずれにしても、最初に言いましたように、すごく大掛かりな事業ですので、今後モデル地区の効果が検証されて、いい事業になるといいなと思います。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 モデル事業でございますが、一応本年度で終わりと考えておりまして、来年度からはきちんと予算化いたしまして、一遍にではありませんが、正式事業として徐々に増やしていきながら進めていきたいと考えております。そういったこともありまして、今回この御協議をさせていただいているという経過がございます。

ですので、今、公民館の地区館長から推薦をいただいて推進員さんを委嘱しておりますが、その地域ごとにいろいろと性質などもございますので、委員の御提案のように、例えば、何か目的とか、その辺を見ながら、推進員さんを統一した形ではなく違った形で選んでいくということは、今後もできるのではないかと思っております。

それから、この図の吹き出しの中で、いろいろな団体とか要素がありますけれども、地域一体となって、地域づくり、学校づくりを進めていくということになりますが、それぞれの団体や個人の力もあると思いますけれども、そういったところもいかして進めていければと思います。

そういったところは、今の公民館でも育ってきていたものだと思いますので、より一層そういった地域の連携を取っていければと思っております。

また、情報発信や周知につきましては、広報やホームページというのはよくある言い方でございますが、やはり今はICTの活用も外せない時代でありますので、こちらに書かせていただきましたSNSや、そういったものも活用しながら情報発信の強化を進めていければと考えてございます。

○佐後教育長 宮崎委員。

○宮崎委員 先日、市町村教育委員会の協議会がありまして、全国の教育委員さんや教育長とオンラインで協議をしまして、この話が出たのです。そのときにある地区の方がコーディネーターをやられていて、そこは、コーディネーターは時給だそうです。千幾らと言っていましたけれども、そんな地域もある。

それから、この選出に関して、地域から選ばれた人は、学校の校長先生の裁量とか、そういったことに随分振り回される。逆に学校から選ばれた人は、地域の公民館の方々に振り回される。それぞれあると思うのです。ですので、推進員の選出というのは非常に難しいなということを感じました。

○佐後教育長 ほかにいかがでしょう。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 先ほど森委員がおっしゃった中で、地域が学校のためのお手伝いみたいなということは望ましくない、子育ては地域がメインでというお話があったと思いますが、自分のイメージは、地域と学校がそれぞれの持っている力を合わせるというイメージなのです。

先ほど教育指導課長の説明がありましたが、例えば、学校の授業ですけれども、町探検で神社の勉強をしますと言ったら、それに対して、地域のその神社のことをよく知っている方が一緒にお手伝いをして説明をする。その説明を通して、地域の方が持っているノウハウを子供に伝えるということで、学校教育でもあり、地域の方にとっては、自分が今まで積んできた知識や経験、それから学んできたことなどについて子供たちを相手に伝える。

つまり説明した方にとっては、生きがいになったり、自分の生涯学習の一環としての行為だということで、お互いがそれぞれやり合うことが、子供の学び、成長につながっていくということが自分のイメージなので、それと多分同じではないかと思いますけれども、そこは地域、学校のお手伝いということではなくて、それぞれが自分たちの持っている力を出し合ってというところで、子供の育成、社会を作っていくというところにつながっていけばと思っています。

○佐後教育長 森委員。

○森委員 今、杉山委員がおっしゃったことについて、ここにいらっしゃる方がそのように先ほどの私の発言を受け止めていらしたのであれば、訂正をしたいと思いますけれども、私はそういうつもりで言ったのではなくて、今の町探検のお話ですとか、こういう何か昔遊びなどをしたいとき、誰かいないかというときに、そういう窓口が今まで教頭先生であって、それを探すのが大変だったという、そういう意味で言っただけであって、お助け隊を学校が求めてというような、そういう意味ではなくて、やはりそういうことを、どなたかいないかと声を掛ける窓口が公民館であったらいいのではないかという意味で申し上げたので、お助け隊を求めることが、それは好ましくないと言ったつもりはないので、そこは訂正をさせていただきたいと思います。

それと併せて質問したかったのは、いわゆる学校に推進員さんが配置されるというよりは、私が言いたかったのは、先ほど宮崎委員も言われましたけれども、今、既にモデル地区でなさっている。それよりも、例えば学校の中で月1回の職員会議であるとか、週1回の何かのときに必ず来ていただいて、一緒に話し合っていただこうというような、先ほど宮崎委員が「どこにデスクがあるのか」というお話をされましたけれども、学校に週に何日とかというよりは、決められた又はお互いに求める時間や日に、その方が一緒に会議であるとか、話合いに参加をする方が私はいいのではないかと思うのです。ですので、学校がベースというよりは、やはりベースは公民館で、例えば何々小学校では週1回の職員会議に推進員さんが参加をしていただくとか、PTAの会議に参加をするとか、やはりベース、言ってみればデスクというのは公民館というやり方の方が私は好ましいなということを言いたかったのです。

○佐後教育長 ありがとうございます。

社会教育部長。

○長沼社会教育部長 おっしゃるとおり、今、デスクの話もありましたが、公民館から推薦をしているということですので、あくまで主体は公民館になるのではないかとは思うのですが、一方、学校運営協議会にも入っていただいているということで、そこで学校との関連も深めて、学校の情報と公民館、地域の情報をよく情報交換していろいろなところにつなげていただきたい。そういうことが理想なのかなと思っておりますけれども、恐らく委員の皆さんもそういうところでの御意見ではないかと思うのですが、そのような形で考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 山本委員。

○山本委員 前回の定例会の中で、この話題が出たときに、推進員の話も出ましたが、統括コーディネーターの話もあったと思うのです。その統括コーディネーターが、推進員、それから学校、公民館、地域、それらを上手につなげていくハブ的な役目をするのではなかったのかと思うのです。確か先月の定例会では、庁内にも社会教育士の方がいたり、そういう有資格者の方がいらっしゃるという話題が出たかと思うのですが、そういった方を活用してということも話にあったかと思うのです。この統括コーディネーターの役割について、頭から抜けてしまっているので、もう1回お話いただければと思います。

○佐後教育長 社会教育部長。

○長沼社会教育部長 統括コーディネーターにつきましては、教育委員会の中に1人配置したいと考えておりまして、今後の事業にもそういう位置付けをして、具体的に予算化までも持っていきたいと考えております。

役割ということですけれども、推進員さんがこれから増えていく中で、今でも9人いらっしゃるのですが、そういった方の意見を吸い上げたり、それを行政、教育委員会の方につないだり、また、学校や公民館にも出かけて行って、そういう情報共有をつなげる役割をしていただいたり、簡単に申し上げれば、推進員の皆様をまとめていただくという、そういう役割を担っていただければと考えております。

○佐後教育長 ほかいかがでしょうか。

それでは、協議事項ということで、社会教育部長から、今後の進め方について御意見をいただきたいということで進めてきたわけですけれども、やはりこの地域学校協働活動というのは、法的な位置付けもあって、意義はそういうものになるわけですが、どのようにしていきたいのかという議論の中で、最初に杉山委員がお話されたように、この活動を通して子供たちにどんなことを教育効果として期待していくのか、また、地域の人たちにとって、これが社会教育としてどういう意義があるのかというところが原点だと思います。その中で、推進員の在り方や活動の進め方、それから公民館が中心となってということが厚木市の特色として提案されていると思うので、いろいろな御意見をいただきましたけれども、そこをきちんと整理をして、来年から進めていくとなると、今後きちんと示していくことが大事だと思うので、是非、今日の御意見をしっかりまとめていただいて、今後の事務を進めていただきたいと思っています。一応ここで示してはいただいたのですが、改めてもう一度社会教育部の中で、教育委員の皆さんからいただいた意見を、しっかりと受け止めていただけたらと思います。

それでは、ほかに意見がないようですので、本日の協議内容に基づいて、今後の事務を進めていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、協議事項1を終わります。

報告事項に入ります。

報告事項1 令和4年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について、報告をお願いします。

教育研究所長。

○小島教育研究所長 報告事項1 令和4年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果につきまして、御報告申し上げます。

お手元の資料1を御覧ください。

最初に、「1 調査の概要について」でございます。

対象学年はこれまでと同様に、小学校第6学年及び中学校第3学年の児童、生徒でございます。

調査の内容は、今回は理科が実施されておりますので、小学校では国語、算数、理科、中学校では、国語、数学、理科のともに3教科と、生活習慣と学習環境等に関する質問紙調査となっております。

実施日は、令和4年4月19日でございます。

本市からは、小学6年生が1,818人、中学3年生が1,761人参加いたしました。

1枚おめくりいただきまして、2ページを御覧ください。

「2 教科に関する調査結果について」でございますが、本市の状況を記載してございます。

教科に関する調査の平均正答率を全国の公立学校の平均正答率と比較いたしますと、小学校につきましては、国語、算数、理科の3教科とも、2ポイント程度全国を下回る結果でございました。また、中学校につきましては、国語は全国と同率の平均正答率でありましたが、数学、理科については、1から2ポイント程度全国を下回る結果でございました。

次に、各教科の状況について、御説明いたします。

(1)を御覧ください。小学校の国語でございます。

まず、教科の正答率を学習指導要領の内容、評価の観点、問題形式という三つの観点から示しております表と、次に、主な結果を問題別として、評価の観点であります「知識・技能」における問題と、「思考・判断・表現」における問題に分け、それぞれの中で相当数の児童・生徒ができている点と課題となる点を挙げております。また、該当する問題の概要とその隣に問題番号を、そして学習指導要領に示されている内容をそれぞれ記載いたしました。

なお、相当数の児童・生徒ができている点につきましては、正答率が70%以上で全国との差が同等又は上回っているものを挙げました。また、一方で、正答率が50%以下で全国との差が顕著であったものを課題となる点として挙げております。また、これらの内容に該当する実際の調査問題は、後ろに参考資料として付けてございます。

では、小学校、国語の平均正答率の表を御覧ください。

課題となる点といたしましては、学習指導要領の内容の「B 書くこと」において、また、問題形式で見ますと、記述式の問題の正答率が低くなっております。これに該当する問題といたしましては、3ページを御覧ください。

上から三つ目の黒い四角の問題、問題番号でいいますと3二の問題となります。この3二の問題は、自分の書いた文章について、感想や意見を伝え合う場面を振り返り、自分の文章の良いところについて記述する問題でございました。解答は書けていても、友達が示してくれた自分の文章の良い点が含まれていないといった状況が見られました。

続いて、小学校算数については、資料3ページ中段の平均正答率の表を御覧ください。

課題といたしましては、学習指導要領の領域では、「C 変化と関係」の問題の正答率が低くなっております。これに当たる問題といたしましては、1枚おめくりいただき、4ページを御覧ください。

上から二つ目の黒い四角の問題、問題番号で言いますと、2(3)でございます。この問題は、5年生で学ぶ割合の問題となります。飲物の量が2分の1になると、果汁の割合も2分の1となると間違った回答をしている児童が多く見られました。

また、一番下の黒い四角の問題、2(4)について、これは比例の問題になります。果汁の量と飲物の量、この伴って変わる二つの数量が比例の関係であることを見付けながら、問われている数量の求め方を記述することに課題が見られました。

次に、5ページの(3)、小学校理科の結果についてでございます。

平均正答率の表を御覧ください。

学習指導要領のエネルギーの領域の問題、また、問題形式において、記述式の問題の平均正答率が低くなっております。これに当たる問題といたしましては、1枚おめくりいただき、6ページの上から二つ目の黒い四角の問題、3(4)の問題になります。これは日光をはね返して色の付いた缶に当てて、缶の中の水の温度の上昇状況を見る実験問題です。実験結果を分析し、結論の根拠を見付け、記述することに課題が見られました。

続きまして、6ページの中段を御覧ください。

中学校国語の主な結果についてです。

学習指導要領の内容のところで、知識及び技能の「言葉の特徴や使い方に関する事項」に該当する漢字を書くことや、語句の意味の理解に関する問題は、相当数の児童ができておりました。課題といたしましては、学習指導要領の内容で見ますと、「B 書くこと」の問題の正答率が低くなっております。該当する問題といたしましては、7ページを御覧いただきまして、一番下の黒い四角の問題、番号は2三の問題になります。この問題では、必要な情報を資料から引用して書くこと、引用の仕方の理解に課題が見られました。

続きまして、1枚おめくりいただきまして、8ページを御覧ください。

中学校の数学についてです。

平均正答率の表を御覧ください。学習指導要領の領域で見ますと、「B 図形」、「C 関数」に関する問題や、問題形式で見ますと、記述式の問題の正答率が低くなっております。これに該当する問題といたしましては、9ページの上から二つ目の黒い四角、問題番号は9(2)、図形の証明問題になります。筋道を立てて事柄が成り立つ理由を証明、説明することに課題が見られました。

また、その下の黒い四角の問題、8(2)の問題では、比例のグラフについて理解をしながら説明を記述することに課題が見られています。

次に、9ページの中段になります。中学校理科の主な結果についてでございます。

平均正答率の表を御覧ください。

中学校の理科につきましては、学習指導要領のエネルギーの領域の「力の働き」について、また、地球の領域についての問題で平均正答率が低くなっております。これに該当する問題といたしましては、9ページの一番下の黒い四角の問題、5(1)になります。この問題では、制止している物体に働く重力と釣り合う力を矢印で表わすことに課題が見られておりました。

また、1枚おめくりいただき、10ページを御覧ください。

上から五つ目、四つ目の黒い四角の問題、2(2)と2(3)の問題です。これは気象とその変化の内容であり、適切な天気図を選択すること、また、考察の妥当性について判断することに課題が見られました。

続きまして、資料10ページの下段を御覧ください。

3の「児童・生徒質問紙調査の結果」につきまして、御説明いたします。

「当てはまる」、「どちらかと言えば当てはまる」と答えた児童・生徒が90%以上のものを白い丸で示し、30%未満のものを黒い丸で示しております。

小・中学校児童・生徒の回答からまとめて読み取れることといたしましては、いじめはどんな理由があってもいけないと捉えている。また、友達との協力を楽しく感じている。そして人の役に立つことを意識しているなどの姿が見られております。

一方、読書や新聞を読む時間が少ないことについては、例年と同様の傾向が読み取れます。

また、ICT機器の活用については、小・中学校ともに学習への活用の有用性を感じていることが見られます。しかし、現状では学習よりもゲームやSNSの利用、動画視聴などに使用している姿が目立ちました。引き続き適切な使用、有効な活用について指導、支援をしてまいりたいと考えております。

1枚おめくりいただきまして、12ページを御覧ください。

(3)では、児童・生徒の質問紙調査の結果を教科の正答率との関連性に着目し、教科の正答率が高い児童・生徒に見られる傾向を記載いたしました。例年と同様の傾向となりますが、テレビゲームや携帯電話の使用時間は周りに比べると短く、学習習慣や学習環境が整っている姿や主体的な学習態度が見られます。

13ページを御覧ください。

質問紙調査の結果を踏まえまして、今後に向けて生活に関すること、学習に関することとしてまとめました。

(1)の「生活に関すること」といたしまして、質問紙調査の結果から相当数の児童・生徒が他者との関わりを通して多くのことを学んでいる様子がうかがえます。

次に、テレビゲームやスマートフォンの使用については、健康への配慮を含め、適切な使い方を指導していく必要があると考えます。

また、地域との関わりについては、昨年度と同様に、コロナ禍による地域行事の中止や延期が影響していると考えますが、今後はアフターコロナの新しい生活様式の中、様々な工夫をしながら、児童・生徒にとって地域における豊かな学びや体験に触れる機会の充実が望まれます。

各学校においては、児童・生徒の良さを発揮する場としてコミュニティ・スクールの活動を充実するなど、地域と学校・家庭が連携し、地域における様々な学びや体験に児童・生徒が参加しやすい環境をより一層整えることが重要であると考えます。

次に、(2)の「学習に関すること」については、国語においては、学習指導要領の内容の「書くこと」を課題に挙げておりますが、書いた文章に対し、友達と感想や意見を伝え合う場面を通し、自分の文章の良い点を見付けたり、自分の考えの根拠を明確に記したりする経験の積み重ねが大切と考えております。

また、算数・数学においては、数学的な表現を用いて説明する力を小学校から意識して学習に取り入れていくことが大切と考えます。

理科においては、観察・実験などの過程や結果から、どのような問題が考えられるのか、その問題を解決するためにはどうしていけばよいのかなどを考える場面が大切であると思います。

教科の平均正答率が高い児童・生徒には、授業中の前向きな発表態度や工夫といった傾向が見られることから、今後も引き続き児童・生徒の「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善をより一層充実させることが重要であると捉えております。

また、学習の中でのコンピュータなどのICT機器の有効な活用について、現在、多くの学校で意見交換や話合いの際にもICT機器を活用している姿が見られます。今後も引き続き様々な学習場面で積極的な活用を進めてまいりたいと考えます。

最後になりますが、今回の調査では、「主体的・対話的で深い学び」に関する質問で、小・中学校ともに肯定的に答える児童・生徒が昨年度より増えており、中学校においては、全国と比べても多い傾向が見られております。学習指導要領に示される「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、各学校が取り組んでいる結果だと捉えております。教員による授業改善や児童・生徒の学習改善が更に図られていくように、教育委員会といたしましても、引き続き指導・支援をしてまいりたいと考えております。

また、今回の全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、学校・家庭・地域が児童・生徒の豊かな学び、より良い成長のために、目標やビジョンを共有し、連携及び協働の取組を更に充実することができるよう、教育委員会といたしましても、施策の工夫や改善に努めてまいります。

なお、この結果は、今後本市のホームページで公開し、市民の皆様にもお伝えをしてまいりたいと考えます。

説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 4月にやったテストの集計がまとまったということだと思いますが、資料2ページの2番、「教科に関する調査結果について」ということで、平均正答率が全国、県、厚木市で比較されています。それを見ると、全国と比べるとおおむね低めですけれども、確か文部科学省の話では、2、3ポイントぐらいまでは誤差の範囲というか、ほとんど同等だという話だったと思うので、本市の小・中学生が大きく劣っているということではないと思いますけれども、その下の(1)の小学校国語の主な結果について個別で見ていくと、項目で4ポイント以上劣っているところも幾つか見られますので、その辺は少しこれから気を付けていかなければいけない課題なのかなと思います。宮崎委員がよくおっしゃる「一喜一憂せず、でも、着実にやっていく」ということが大事なのかなと思いました。

それから、同じく教科の形で言うと、これは7月29日付けの新聞なのですが、学力テストで「中学の理科の正答率が5割切る」というのが大々的に出ていました。確かに見てみますと、全国が49.3%、厚木市が48%ということで、とうとう50%を切ってしまったという、神奈川県内でも横浜市とか川崎市とか、あるいは相模原市といった政令市は50%を超えていたようですけれども、本市は48%で、50%を切ってしまった。

これを見ると、新聞にも出ていたのですが、やはりコロナ禍の影響というのが確かにあるのかな、実験とか観察をしたいけれども、学校に来ないでリモートでとか、あるいは教科書を読むだけでとか、そういう形でやってしまうと、やはり理科の場合は一番影響が大きいのかなと私自身も感じました。もし、この辺でコメントがあれば、後でお願いしたいと思います。

最後は、感想ですけれども、「児童・生徒質問紙調査の結果について」の中で、11ページの上の方のイのところに、黒丸が五つぐらいあります。下の方には六つあります。見ていきますと、例えば、新聞を読むのがどうこうというのが黒丸になっているのですが、これは、ある面で子供のせいではない部分があったりして、これは想像ですけれども、新聞を取っていない御家庭が多分半数以上なのではないかなと、そのようなこともあって、こういう質問はもう適切なのかなと思ったりもしますし、それから小学生の方の4番目ですね、「地域の大人に、授業や放課後などで勉強やスポーツを教えてもらったり、一緒に遊んでもらったりすることがある。」が25.4%になっていますけれども、これは塾とか、何かお金を払って、月謝を払って何かやるスポーツ活動みたいなものがカウントされるのかどうかが分からないので教えてもらえればと思います。

それから、その下の「普段(月曜日から金曜日)、スマートフォンやコンピュータなどのICT機器を勉強のために使うのが、1日当たり1時間以上である。」が21.7%、これも黒丸が付いていますけれども、これは黒丸の方は1時間以上使った方がいいのか、使わない方がいいのか、結果的に見ると、使わない方が成績が良いということらしいですけれども、この辺の考え方はどうなのかなということで、もしコメントがあれば教えていただきたいと思います。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 まず一つ目のコロナの影響ということでございますけれども、今回の学力・学習状況調査、実はコロナに関する質問等については、昨年度と比べますと、児童・生徒質問紙にも入っておらず、学校質問の中で「昨年どのぐらい休校しましたか」という質問がある程度でございました。ですので、昨年度も申し上げましたが、国としてはコロナが子供たちの学力に影響しているかということについては、影響していないという捉えの中での調査であったかと思っております。

ただ、委員がおっしゃったように、理科の正答率が低いということにつきましては、私たちが課題として受け止める中で、どのような授業をしていったらよいのかという中で、きちんと先生方と共有していければと感じております。

その次の新聞うんぬんという質問紙調査につきましては、我々もここに載せる分析の段階で、やはり大変悩んだところでございます。ただ、例年ここで挙げている内容でございましたので、なくなってしまうと、良くなったという捉えになってしまうといけないと思いましたので、引き続き今回は入れさせていただいたところでございます。ただ、委員がおっしゃったように、家庭の環境などが大きく影響する内容で、子供たちうんぬんということではないかなと我々も捉えているところでございます。

それから、先ほど地域のところでございましたが、これは、塾等は含まれないということでございます。

最後のスマートフォンやコンピュータを勉強のために使うというところにつきましては、やはり1時間以上使えていないというところ、使っていないという状況という捉えでおります。ですので、黒丸で示させていただきましたが、我々としましては、やはりICT機器を勉強のために、子供たちの学びのために有効活用したいという目標がございますので、そういう意味で、ここはあえて実態をということで今回示させていただいている内容でございます。

○佐後教育長 ほかにございますか。

山本委員。

○山本委員 感想になります。

私も、こういう調査のときに数字に左右されてはいけないということは、いつも思っているのですが、その中で、全国平均と厚木市のポイントが何%なのかというのを見てみますと、例えば2ページ、小学校の国語、これについては5%未満であればそれほど問題はない、誤差の範囲かと思っているのですが、右から二つ目の短答式、問題形式ですね、これが全国の63.6に対して57.2と、マイナス6.4%なのです。次に多かったのが、学習指導要領の内容の「B 書くこと」で、やはりこれが全国に比べて4.2%低いというような状況です。48.5に対して44.3%と。

こうやって見ると、確かに書くことというのは苦手なのだろうなということを感じます。では、この小学校の国語に対して、中学校の国語を見てみますと、ページは6ページになるのですが、問題形式の短答式、それから書くこと、大分追い付いているような印象を受けるのです。きっと中学校の先生方が、意識して書かせるということをしているのではないかなという気がしています。

それで、先ほどからICT機器の活用というお話がたくさん出てきたかと思います。とても上手に活用していることがうかがえるのですが、今、私自身が大学生を見ておりますと、ほとんどがワープロでレポートなどを作成します。非常に上手なのです。コピペしているのかなということも想像したりするのですが、では、授業の中で、手書きでレポートを書かせると、文脈を含めてとんでもないしっちゃかめっちゃかになっています。

そういうことを考えますと、是非、小学校、中学校の中で、ICT機器の活用としっかり書くことを両立させるような、そういう教育を進めていただけるといいのではないかと思います。感想とお願いです。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 ありがとうございます。

おっしゃるとおりだと思っております。やはり、子供たちが考えたことを表現する「書くこと」ということと、いろいろなところから引用してきたり、コピペするところでの資料作成ですとか、そういうこととはまた少し違ってくる。やはり、子供たちが今、学習している内容、また、その目当てに沿って書くこと、内容を学習できるように、我々も適切な助言をしていきたいと思います。

○佐後教育長 ほかにございますか。

森委員。

○森委員 私も感想ですけれども、私たち周りの大人が、児童、生徒がどれくらい学習したものを習得したのかという目安にするものがこういうテストで、点数の結果が一番目安になると思いますので、そういう意味で平均点というのはすごく分かりやすいと思います。

ただ、やはり平均点に一喜一憂にするなということは、単純に100点が5人と0点が5人でも50点で、50点が10人いても50点で、80点が5人、20点が5人でも全部平均点は一緒ですので、やはり一人残さず全員がある程度のレベルになるという基礎的な学習を身に付けるためのことをするのが小・中学校なのだと思うのです。

こういうことも含めて、是非、機会があったら成績の分布図みたいなもの、0点から10点までがどのくらいいるのか、私はやはり学習全体の底上げが必要なのだと思うので、もしかして0点から10点、また20点ぐらいが以前に比べて増えていたら、すごく問題だと思うのです。

ですので、何かの機会に是非、成績の分布図を見ていただいて、50点以上だからいいというわけではないですけれども、自主的に勉強ができるお子さんというのは、どんどん自分から学習されるので、やはり点数が低いお子さんに、1点でも2点でも点数が上げられるような、そういうところを見付けるのも義務教育の一つなのかなと感じましたので、大変だと思いますけれども、そういうお子さんたちにどうしたらいいのだろうということを、もうやっていらっしゃるとは思いますけれども、更にやっていただけるといいなと思いました。

それから、10ページと11ページの結果を見て、パーセンテージで30%以下が黒丸ということでしたので、やはりこれは家庭生活の変化を見る本当にいい機会なので、先ほどの社会教育活動の件も併せて地域とのコンタクトができなくなった、多分、昔はそれが50%ぐらいあったのかもしれないですけれども、こういうところで先ほどの社会教育活動うんぬんというもの、今の家庭の在り方、考え方というものの目安にもなるなと思いましたので、是非、それも教育全体の中での目安になるといいなと見て感じました。

○佐後教育長 ありがとうございました。

宮崎委員。

○宮崎委員 この調査は歴史がありまして、もう15、6年になると思うのですが、厚木市の場合は、この結果をこのように分析する中で、1ページにもあるのですが、各学校へのいろいろな施策を講じたり、予算化してやってきたりして、あるいは先生方の指導方法の工夫・改善などを継続して粘り強くやってこられたと思うのです。

その年によって平均正答率などは違っていますけれども、これまで積み上げてきたものは、私は評価していいのかなと思っています。

その中で幾つかあるのですが、一つ目は、学習のことは置いておいて、質問紙についてです。質問紙の、例えば中学校のいじめのことですとか、それから朝食を食べているとか、いわゆる白丸ですね、この辺のところを特出しして、子供たちに伝えていくべきだと思うのです。親でもそうですけれども、これをどうやって伝えるか、いろいろな方法、例えば、担任の先生が、あるいは教科の先生が、授業中や学活のときに、「今回の結果で、やはり厚木市の子供というのは、いじめをいけないと思っている人がほとんどなのだよ」というような、そんなことを粘り強く伝えていくことで、更にいじめのない学校、そういう文化が生まれてくると思うのです。

私、ある市のいじめの記事を読んで本当に愕然としたのですが、厚木市はああいうことはないですけれども、そういう意識とか文化を伝えていく、啓発していく上でも、黒丸は別として白丸のところを話題提供しながら伝えていくこと、継続してやっていくことというのは、大事なのかなと今回思いました。いわゆる基本的な生活習慣とか、規範意識のところですね、そういったいいところをやはり伸ばしてあげたいなと思いました。

それから12ページで、今度は平均正答率が関わるのですが、平均正答率のいい子はこういうことがしっかりできているというところです。これも白丸なので、いろいろな機会に是非、伝えていってもらいたいと思います。

先ほどこれをホームページに掲載するとおっしゃいましたが、教えてもらいのは、この書式のままホームページに載せるのか、それとも少しアレンジをするのか、その辺のところと、それから学校として子供に伝える、保護者に伝える、いろいろな伝え方があるのですが、是非、先生方にも具体的に、例えば、研究部会とかそういったところで、指導主事の方が口伝えでしっかりと今回の結果を伝えてもらいたいですし、もちろん、校長先生には校長会等を通して、厚木の子供たちの実態とか分析結果を客観的に伝えてもらいたいと思っています。

それから、保護者が一目瞭然で分かるような、何か1枚ものみたいなものがあるといいかなと、仕事を増やすようで申し訳ないですけれども、そんなことも思いました。

○佐後教育長 教育研究所長。

○小島教育研究所長 ありがとうございます。

まず、今、お話いただきましたホームページの件につきましては、この形で市のホームページで御紹介しようと考えているところでございますが、ただ、各学校においては、やはりこの結果、自校の結果を皆さん持っていますので、それを分析していただいた内容、自分の学校の子供たちの強み、あるいは課題というものは何なのか、それを受けてどういう学習、どういう授業、どういう教育をやっていくのかということを分析した内容を各学校お知らせしていただく形をお願いしておりますので、今後もう少し各学校に合った内容のものを、各学校で保護者にも出していくという予定でございます。

また、今、分析した内容については、もう少しこんな授業をしていったらいいのではないかという資料を付けまして、校長会、そして各学校の学力向上の担当の先生が集まります学力向上推進部会の中でも、御紹介、伝達をしながら、各学校の活動にいかしていただけるような伝達、共有をしてまいりたいと思っております。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

よろしいですか。

ほかになければ、報告事項1を終わります。

それでは、ここで暫時休憩といたします。

再開後は会議を非公開としますので、関係者以外の方は御退席ください。

お疲れ様でした。

暫時休憩16時11分

再開時刻16時12分

  議案第36号  厚木市厚木こども科学賞審査会委員の委嘱について
  (資料に基づき説明し、可決された。)
  報告事項2  事務の臨時代理の報告について(厚木市教育委員会事務局の職員の人事異動について)
  (資料に基づき報告し、了承された。)
 

以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。

これをもちまして、令和4年厚木市教育委員会9月定例会を閉会いたします。

お疲れ様でした。

閉会時刻16時18分

議案書等

会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。

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〒243-8511
厚木市中町3-17-17
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ファックス番号:046-224-5280

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