令和4年厚木市教育委員会11月定例会

更新日:2023年02月28日

公開日:2023年02月28日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和4年11月22日 火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 佐後 佳親
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 森  厚子
委員 宮崎 昌彦
事務局
田中教育総務部長、八木学校教育部長、長沼社会教育部長、
柴田教育総務課長、坂部教育施設課長、
齋藤教育施設整備担当課長、井出学校給食課長、
金子学務課長、長谷川教育指導課長、
鈴木青少年教育相談センター所長、
長塩社会教育課長、小野間文化財保護課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第37号  令和4年度教育予算補正について
議案第38号  厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業
                    管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)について
議案第39号  厚木市立あつぎ郷土博物館条例の一部を改正する条例(案)について

3 報告事項

(1)  事務の臨時代理の報告について(公務災害の認定に係る諮問について)
(2)  事務の臨時代理の報告について(令和4年度教育予算補正について)
(3)  事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(4)  令和4年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
(5)  第36回和田傳文学賞受賞者について
(6)  第13回厚木こども科学賞受賞者について
(7)  令和3年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する
   調査」の結果について


会議の経過は、次のとおりです。


開会時刻14時00分

○佐後教育長 ただ今から、令和4年厚木市教育委員会11月定例会を開会いたします。

現在の出席者は4人で、定足数に達しております。

山本委員から欠席の届出がありました。

厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、森委員を指名させていただきます。よろしくお願いします。

始めに、私から報告いたします。

令和4年10月25日火曜日に開催されました10月定例会以後の主な行事等につきまして、御報告いたします。

お手元の教育長報告を御覧ください。

今回は、運動会を含め小学校4校、中学校3校、併せて7校を訪問いたしました。学校訪問につきまして、まとめて御報告申し上げます。

番号は2番、10月28日金曜日の厚木小学校を始めとして、3番、7番、9番、11番、そして25番目でございます。

訪問した学校は、厚木小学校、戸田小学校、戸室小学校、東名中学校、毛利台小学校、睦合中学校、厚木中学校でございます。

どの学校でも、それぞれの特色をいかした教育活動が展開されており、児童・生徒も落ち着いた姿勢で行事や授業に取り組んでいる姿がとても印象的でした。また、学力向上につながる授業の工夫や、家庭学習を促す取組などを見ることができました。さらに、タブレットや今年度導入した電子黒板が有効に活用され、ICTを活用した授業も進んでおりました。今後につきましても、各学校の取組の様子を見させていただき、教育施策に反映させてまいりたいと思います。

次に、1ページにお戻りいただき、4番目でございます。

10月30日日曜日に、2022あつぎマラソンが開催され、出席してまいりました。当日は天候にも恵まれ、市内外から977人の方に御参加いただきました。また、ゲストランナーとして、友好都市の秋田県横手市出身で、2004年、アテネパラリンピック金メダリストの高橋勇市選手をお迎えし、大会に華を添えていただきました。3年ぶりに開催された大会でしたが、ゴール後に笑顔で写真を撮る選手の姿が多く見られ、スポーツの推進とともに、皆さんに喜んでいただける大会を行えたことをうれしく思いました。

次に、5番目でございます。

10月30日日曜日に、南毛利スポーツセンターにおいて、あつぎスポーツアカデミー「中学生バレーボールアカデミー」が実施され、見学してまいりました。元日本代表でロンドンオリンピック銀メダリストの迫田さおり選手と江畑幸子選手を講師にお招きし、バレーボール部に所属する市内、町村の中学生118人が参加して、基礎練習から応用技術まで指導していただきました。憧れの選手から直接バレーボールの技術を教えていただく中学生にとって大変貴重な体験であったと思います。スポーツアカデミーを通してスポーツに親しむとともに、将来日本代表に選ばれるような選手が厚木市から育ってくれることを期待したいと思います。

次に、ページをおめくりいただき、10番目でございますが、11月5日土曜日以降に、厚木南公民館を始めとして8地区で公民館まつりが開催され、見学してまいりましたので、まとめて御報告申し上げます。

訪問いたしました公民館は、10番目の11月5日が厚木南、依知南、睦合西、愛甲公民館、次に、16番目の11月12日土曜日が緑ケ丘、森の里公民館、次に、19番目の11月13日日曜日が睦合北公民館、次に、30番目の11月20日日曜日が荻野公民館でございます。いずれの地区でも、3年ぶりの開催ということもあり、多くの方が来館されていました。

また、地域の皆様の絵画や写真、手芸、工芸などが展示され、地域の交流と合わせて文化芸術に触れる機会となりました。小・中学生の作品も展示され、子供たちの活動を地域に知っていただくこともできました。

また、依知南公民館、荻野公民館では、それぞれ依知中学校と荻野中学校吹奏楽部の生徒による演奏があり、地域の皆様に喜んでいただきました。作品展示や演奏などを通して、子供たちが地域行事に積極的に参加する場面が見られたことをとてもうれしく思いました。

次に、15番目でございます。

11月11日金曜日に、第二庁舎16階会議室において、厚木市青少年教育相談センター運営協議会が開催され、その冒頭で御挨拶を申し上げました。運営協議会では、委員の皆様に青少年教育相談センターの上半期の事業について御報告申し上げ、委員の皆様に御審議いただきました。運営協議会での協議をいかし、不登校や非行防止など青少年に係る事業の充実に努めてまいりたいと思います。

次に、第34回全国健康福祉祭、ねんりんピックかながわ2022に関連いたします内容について、御報告いたします。番号は17番、18番、21番、22番目でございます。

まず、17番目と18番目でございますが、11月12日土曜日に、海老名市文化会館大ホールでラグビーフットボール交流大会競技開始式が行われました。また、11月13日日曜日には、荻野運動公園体育館メインアリーナで健康マージャン交流大会開会式があり、参列いたしました。

また、21番目と22番目でございますが、11月14日月曜日に荻野運動公園において、それぞれの競技の見学と表彰式、終了式に参列いたしました。

ラグビーフットボール交流競技大会は海老名市と合同での開催でしたが、26チーム、553人の参加があり、最高齢の方は京都府から参加された89歳の方でした。また、健康マージャン交流大会には66チーム、264人の参加があり、最高齢の方は岐阜県から参加された97歳の方でした。全国から多くの高齢者の皆様に御参加いただき、盛況のうちに無事終了できました。観戦いただいた市民の皆様には、スポーツや文化活動を通して生きがいを持ち、誰もが生き生きと活躍できる健康長寿社会のすばらしさを感じていただけたものと思います。

次に、20番目でございます。

11月13日日曜日に、厚木市文化会館小ホールにおいて、第20回厚木市郷土芸能まつり、相模人形芝居特別公演が開催され、見学してまいりました。公演は相模人形芝居林座、長谷座、人形浄瑠璃あつぎひがし座の3座が一堂に会する貴重な機会であり、多くの市民の皆様に御来場いただきました。三味線と太夫の語りの中で、人形がまるで魂を宿したように情感豊かに場面を演じており、鑑賞していて人形芝居の世界に引き込まれる不思議な感覚を味わうことができました。厚木市が誇る民俗芸能を保存し、後世に伝えていくことができるよう努めてまいりたいと思います。

次に、26番目でございます。

11月17日木曜日に、第二庁舎16階会議室において、令和4年度厚木市教育委員会表彰式が行われ、参列いたしました。スポーツの大会や文化等のコンクールにおいて、優秀な成績を収められた個人の方18人と9団体の皆様に表彰状を、また、学校教育の振興に多大なるお力添えをいただいた1団体の方に教育委員会感謝状を、また、個人お二人と1団体の皆様に教育長感謝状をお渡しいたしました。表彰を受けられた皆様のますますの御活躍をお祈りするとともに、感謝状を受けられた皆様の学校教育への深い御理解に感謝申し上げたいと思います。

次に、27番目でございます。

11月18日金曜日に、厚木小学校において、創立150周年記念式典が行われ、参列してまいりました。式典では、体育館で参列した6年生の児童と、各教室においてリモートで参加した1年生から5年生までの児童と教職員、また、PTAや地域の皆様、歴代の校長先生方とともに、厚木小学校の150周年をお祝いしてまいりました。多くの卒業生を輩出し、地域で大切にされてきた厚木小のますますの御発展をお祈りしたいと思います。

次に、28番目でございます。

11月18日金曜日に、あつぎ市民交流プラザミュージックルームにおいて、3校合同インターナショナルセーフスクール認証式が行われ、参列いたしました。今回の認証は、清水小学校が5回目、睦合東中学校が3回目、妻田小学校が2回目になります。それぞれの学校での安心・安全の充実した取組と長年にわたる活動の成果が評価されたことから、再認証を受けることができました。3校の児童・生徒、先生方、地域の皆様に感謝とお祝いを申し上げるとともに、取組の成果を市立各小・中学校の安心・安全な学校づくりにいかしてまいりたいと思います。

続きまして、31番目でございます。

令和4年厚木市議会第5回会議の結果につきまして、教育総務部長から報告させていただきます。

教育総務部長。

○田中教育総務部長 それでは、教育長報告の4ページ、31番を御覧いただきたいと思います。

令和4年厚木市議会第5回会議につきまして、御報告申し上げます。

1の会議期間につきましては、11月21日月曜日の1日で開催したものでございます。

2の本会議でございますが、委員会付託を省略し、本会議においての即決となりましたが、教育総務部が所管する予算であります議案第82号 令和4年度厚木市一般会計補正予算(第8号)の質疑及び採決があり、賛成全員で可決されました。

市議会の報告につきましては、以上でございます。

○佐後教育長 本日の日程のうち、報告事項1及び報告事項3から6については、個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 御異議ありませんので非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。

審議事項に入ります。

日程1 議案第37号 令和4年度教育予算補正についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 議案第37号 令和4年度教育予算補正につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。

提案理由につきましては、令和4年度教育予算補正について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。

内容につきまして御説明いたしますので、1枚おめくりいただき、1ページを御覧ください。

まず、1の総括でございますが、歳入の補正額につきましてはございません。

次に、歳出の補正額につきましては、教育総務部に関する事業費を1億4,826万9,000円増額、社会教育部に関する事業費を1,532万円増額し、補正後の教育予算歳出金額を114億7,516万2,000円とするものでございます。

なお、学校教育部の歳出補正額はございません。

詳細につきましては、各所管部から御説明いたします。

まず、教育総務部でございます。

2ページを御覧ください。

左側の表の小学校費、学校管理費、右に移りまして、小学校維持管理事業費につきましては、6,120万7,000円を、小学校維持補修事業費につきましては、2,255万7,000円をそれぞれ増額するものでございます。

小学校維持管理事業費につきましては、現在高騰しているプロパンガス料金及び電気料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するとともに、巨木化、古木化した学校敷地内の樹木のせん定、伐採を実施するため、役務費の手数料を増額するものでございます。

また、小学校維持補修事業費につきましては、経年劣化等により老朽化した施設及び設備機器の修繕を実施するとともに、新年度に特別支援学級など学級増等が予定されている学校の教室整備を実施するため、需用費の施設修繕料を増額するものでございます。

次に、左側の表の学校保健給食費、右に移りまして、単独調理場維持管理事業費につきまして、252万5,000円を増額するものでございます。

こちらにつきましては、原油価格等の高騰の影響による光熱水費に対応するものでございます。

次に、左側の学校給食センター費、右に移りまして、施設維持管理事業費を119万5,000円増額、施設維持補修事業費を227万7,000円増額するものでございます。

こちらにつきましては、南部学校給食センターについて、本年夏季の点検の結果、経年劣化のため部品交換が必要と判断された厨房機器について、修繕を実施するものでございます。

次に、左側の表の中学校費、学校管理費、右側の表の中学校維持管理事業費につきましては、2,071万4,000円を、中学校維持補修事業費につきましては、1,103万9,000円をそれぞれ増額するものでございます。

中学校維持管理事業費につきましても、小学校費と同様に、現在高騰している電気料金の令和5年3月分までの執行見込額が不足するため、需用費の光熱水費を増額するとともに、巨木化、古木化した学校敷地内の樹木のせん定、伐採を実施するため、役務費の手数料を増額するものでございます。

また、中学校維持補修事業費につきましても、小学校費と同様、経年劣化等により老朽化した施設及び設備機器の修繕を実施するとともに、新年度に特別支援学級など学級増等が予定されている学校の教室整備を実施するため、需用費の施設修繕料を増額するものでございます。

次に、左側の表の学校保健給食費、右の中学校給食施設整備事業費につきまして、2,675万5,000円を増額するものでございます。こちらにつきましても、原油高等の影響による光熱水費の高騰に対応するものでございます。

次に、4ページをお開きください。

第2表の繰越明許費補正でございます。

小学校校舎・体育館改修事業(長寿命化)及び中学校校舎・体育館改修事業(長寿命化)につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大で停滞しておりました経済が立ち直り、製造業の需要が世界的に急拡大する中、半導体などの需給が世界的にひっ迫している影響で、既に契約締結済みの南毛利小学校及び厚木中学校の受変電設備改修工事において、受変電設備自体の製造遅延が発生していること、また、一般競争入札を複数回実施した荻野中学校受変電設備改修設計委託がいずれも不調となり、今年度内において履行期間を確保することが困難であることなどから、工事請負費及び委託料に係る予算を翌年度に繰り越して使用できるよう措置するものでございます。

教育総務部の補正予算の説明につきましては、以上でございます。

引き続き社会教育部から御説明申し上げます。

○佐後教育長 社会教育課長。

○長塩社会教育課長 続きまして、社会教育部に係る補正につきまして、御説明申し上げます。

恐れ入りますが、3ページを御覧ください。

左の公民館費、右の公民館維持管理事業費につきまして、908万3,000円の増額補正を行うものでございます。

内容につきましては、原油価格高騰等の影響により、光熱水費の負担が増加したことに伴い、増額するものでございます。

次に、左の公民館費、右の公民館維持補修事業費につきまして、423万円7,000円の増額補正を行うものでございます。

内容につきましては、法令に基づく消防設備点検により、公民館6館において修繕が必要であると指摘されたことに伴い、誘導灯のバッテリー、標識灯のランプなどの交換、また、公民館1館において、消防設備点検後に故障が判明したことに伴い、非常放送設備不良を修繕する必要が生じたため、増額するものでございます。

次に、左の文化財保護費、右の郷土博物館事業費につきまして、200万円の増額補正を行うものでございます。

内容につきましては、原油価格高騰等の影響により、光熱水費の負担が増加したことに伴い、増額するものでございます。

恐れ入ります。1枚おめくりいただき、4ページを御覧ください。

第2表繰越明許費補正でございます。

表の3段目、追加の公民館維持補修事業費の236万5,000円につきましては、非常放送設備不良修繕において、新型コロナウイルスの影響により半導体入荷のめどが立たず、今年度中に修理が完了しないことが予測されますので、次年度に繰り越すものでございます。

社会教育部に係る補正予算につきましては、以上でございます。

よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

○佐後教育長 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 感想交じりですけれども、やはり社会情勢に鑑みて、こういうところにしわ寄せが来るのだなということを改めて感じました。ただ、今の御説明ですと、今年度中、3月末までということですが、まだ社会情勢が不安定な中で、一応この額で足りるということでしょうけれども、今後また変動の可能性もあるのではないかと思いますので、適切に運用をお願いしたいと思います。

以上です。

○佐後教育長 ありがとうございます。

ほかにございますでしょうか。

宮崎委員。

○宮崎委員 修繕や維持管理ということで、予算を組んで早急に対応していただいて大変有り難いと思っています。

先ほど御説明を聞き漏らしたのかもしれませんが、維持補修、修繕以外で給与のことが書いてあるのですが、これは触れてはいけないところなのでしょうか。学校給食の方は減額になっていて、これは職員なのか配膳員さんなのか分かりませんが、給食の運営に支障がなかったのかと思ったのでお聞きします。それと、社会教育の方は増額になっているのです。かなり額が大きいのですが、これはあまり触れない方がいいのでしょうか。

○佐後教育長 教育総務課長。

○柴田教育総務課長 歳出の2ページと3ページのところで、それぞれ職員給与費減、あるいは職員給与費増とある部分でございます。これにつきましては、今回の事業、例えば、一番上の学校管理費の小学校維持管理事業費や小学校維持補修事業費に係る給与費という意味ではございません。職員課の方で当初予算として職員の給与費を計上しているのですが、ここで時間外の関係ですとか少し微調整をする必要が生じまして、それを各項目に減とか増という形で、調整をしている部分でございます。

したがいまして、それぞれの事業に携わる職員の給与費が増になった、あるいは減になったという性質のものではなく、事務的、技術的な内容のものとなっております。

○宮崎委員 分かりました。

○佐後教育長 ほかにございますか。

よろしいでしょうか。

それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、議案第37号を可決いたします。

次に、日程2の議案第38号につきましては、私自身が関係する議案であることから、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第6項の規定により、私は除斥となりますので、職務代理者であります杉山委員に議事の進行をお願いしたいと思います。

杉山委員、よろしくお願いいたします。

(佐後教育長退席)

○杉山教育長職務代理者 それでは、しばらくの間、教育長の職務を代理いたします。

日程2 議案第38号 厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 議案第38号 厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。

提案理由でございますが、厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例及び厚木市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例(案)について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。

それでは、内容を御説明申し上げますので、2枚おめくりいただき、2ページにございます参考資料の新旧対照表を御覧ください。

こちらにつきましては、厚木市常勤特別職職員の給与及び旅費に関する条例の一部改正に係る新旧対照表になります。右側が改正前、左側が改正後となりまして、改正箇所をアンダーラインで示してございます。

まず、上の第1条関係を御覧ください。第6条の期末手当に係る改正でございます。第6条第2項に規定しております常勤特別職職員の期末手当の支給割合につきまして、令和4年12月期の期末手当の支給割合を100分の10引き上げるため、現在の「100分の202.5」を、「100分の212.5」に改めるものでございます。

次に、下段の第2条関係を御覧ください。

ただ今御説明いたしました期末手当の引上げ分につきまして、令和5年度から6月期及び12月期に均等に振り分けるため、「100分の212.5」を「100分の207.5」に改めるものでございます。

最後に、附則について御説明申し上げますので、1枚お戻りいただき、条例案の一番下、附則を御覧ください。

この附則は、施行日等を定めるものでございまして、附則第1項につきましては、この条例の施行日を公布の日とし、ただし、第2条及び第4条の規定は、令和5年4月1日から施行するものでございます。

また、附則第2項及び第3項につきましては、一部改正後の条例について、令和4年12月1日が基準日である期末手当から適用すること並びに改正前の条例により支給された期末手当は、改正後の条例により支給する期末手当の内払とみなすことを規定してございます。

説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

○杉山教育長職務代理者 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

では、私から改めて確認ですけれども、今、除斥されている教育長の期末手当に関して、このようになるということですね。常勤特別職と言いますと、当然、市長や副市長等についても同じような形で動いているということでよろしいのでしょうか。

教育総務課長。

○柴田教育総務課長 おっしゃるとおりでございまして、市長、副市長の期末手当につきましても、教育長と同様でございます。

○杉山教育長職務代理者 分かりました。

ほかにいかがでしょうか。

よろしいですか。

それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○杉山教育長職務代理者 異議なしと認め、議案第38号を可決いたします。

それでは、教育長の除斥を解き、議事進行を教育長と交代いたします。

事務局は教育長に審議が終了したことをお伝えください。

(佐後教育長復席)

○佐後教育長 杉山委員、ありがとうございました。

続きまして、日程3 議案第39号 厚木市立あつぎ郷土博物館条例の一部を改正する条例(案)についてを議題といたします。

議案の説明をお願いします。

文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 議案第39号 厚木市立あつぎ郷土博物館条例の一部を改正する条例(案)につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。

本件につきましては、厚木市立あつぎ郷土博物館条例の一部を改正する条例(案)につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められましたので、この同意について提案するものでございます。

この度の条例改正の概要につきましては、博物館法の一部改正により、本条例で引用する条文について、所要の措置を講ずるため、本条例の一部を改正するものでございます。

それでは、条例案の内容について御説明申し上げますので、恐れ入りますが、議案書を2枚おめくりいただき、参考資料の新旧対照表を御覧ください。

左側が新の条文、右側が旧の条文となっております。また、変更部分にはアンダーラインを付けております。

始めに、第1条でございますが、あつぎ郷土博物館の設置について定めておりますけれども、博物館法の改正により、博物館登録制度の見直しなどの規定の整理が行われたことに伴い、本条例で引用する公立博物館の設置に関する博物館法第18条の規定が削除されたため、あつぎ郷土博物館の設置規定について、「法第18条の規定に基づき」を「法第2条第1項に規定する博物館として」に改めるものでございます。

次に、第7条につきましては、博物館協議会の設置について定めておりますが、博物館法の改正に伴いまして、本条例で引用する条文の移動に対応するため、「法第20条第1項」を「法第23条第1項」に改めるものでございます。

最後に、附則について御説明申し上げますので、議案書を1枚お戻りいただき、条例案の附則を御覧ください。

この条例の施行日につきまして、令和5年4月1日からとするものでございます。

以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

○佐後教育長 ただ今の説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 今の御説明で、博物館法が改正になって、こういう位置付けが変わったということだと思いますけれども、あつぎ郷土博物館の運営そのものに何か直接的な変化はあるのでしょうか。

○佐後教育長 文化財保護課長。

○小野間文化財保護課長 直接的には特にございません。手続上のこととして、令和5年4月1日にこの法が施行されることになりますので、現在、あつぎ郷土博物館は公立博物館であるという登録がされているのですが、再登録と言いますか、その手続が加わりますけれども、運営自体に特段変化はございません。

○杉山教育長職務代理者 ありがとうございます。

○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。

よろしいですか。

それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。

本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。

(「異議なし」との声あり)

○佐後教育長 異議なしと認め、議案第39号を可決いたします。

報告事項に入ります。

報告事項2 事務の臨時代理の報告について、報告をお願いします。

学校給食課長。

○井出学校給食課長 報告事項2 事務の臨時代理の報告について、令和4年度教育予算補正につきまして、資料2により御報告申し上げます。

内容につきまして御説明いたしますので、恐れ入りますが資料を1枚おめくりいただき、臨時代理書を御覧ください。

本件につきましては、令和4年度教育予算補正につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められましたので、これに同意する必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がございませんでしたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第3条の規定により、その事務を臨時に代理しましたので、御報告するものでございます。

内容につきまして御説明いたしますので、恐れ入りますが1枚おめくりいただき、1ページの令和4年度教育予算補正を御覧ください。

まず、1の総括でございますが、歳入に係る補正はございません。

次に、歳出に係る補正額につきましては、教育総務部に関する事業費を1,570万4,000円増額いたしまして、補正後の教育予算歳出総額を113億1,157万3,000円とするものでございます。

なお、学校教育部と社会教育部に関する補正額はございません。

詳細につきまして御説明いたしますので、2ページを御覧ください。

左側の表の下、教育費、小学校費、学校保健給食費、右側に移りまして、小学校給食食材高騰対策事業費につきまして、1,058万円を増額するものでございます。

次に、左側の中学校費、学校保健給食費、右側の中学校給食食材高騰対策事業費につきまして、512万4,000円を増額するものでございます。

こちらにつきましては、現在食品の値上げが続いている中、学校給食の食材費も高騰しております。安定した給食が提供できるよう、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用いたしまして、需用費の賄材料費を増額するものでございます。

説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。

よろしいですか。

特になければ、報告事項2を終わります。

次に、報告事項7 令和3年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果について、報告をお願いします。

教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 報告事項7 令和3年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果につきまして、御報告いたします。

恐れ入りますが、資料7を御覧ください。

本調査は、文部科学省が児童・生徒の暴力行為や、いじめ及び不登校などの問題行動等について、生徒指導施策推進の参考とするために実施するものでございまして、本年度は、10月27日に調査結果が公表されたものでございます。

また、本資料につきましては、過去8年間の厚木市、神奈川県及び全国のそれぞれの件数の推移等について記載したものでございます。

まず、1の「暴力行為の発生状況」でございますが、文部科学省の定義といたしましては、1ページ中ほど、点線四角囲いにございますとおり、「児童生徒が、故意に有形力(目に見える物理的な力)を加える行為」をいい、その対象によって「対教師暴力」、「生徒間暴力」、教師、生徒を除く者への「対人暴力」及び学校の施設・設備等の「器物損壊」の4形態に分かれております。

また、発生率につきましては、児童・生徒1,000人当たりの発生件数となっております。

令和3年度の本市の暴力行為の発生件数の状況でございますけれども、上の表の一番上にございます小学校ですが、142件で前年度より1件減、その下の表の一番上にございます中学校では、55件で前年度より12件減となっております。

また、発生率を見ますと、小学校が12.8、中学校が9.7となっておりまして、県の数値を下回っているものの、依然、全国の数値と比較いたしますと多少高くなっているところがございます。

暴力行為の形態につきましては、小学校においては、対教師暴力、生徒間暴力、器物破損ともに昨年度とほぼ同等となっております。また、中学校におきましては、昨年度に引き続き暴力行為4形態全てにおいて件数が減少しております。特に器物損壊につきましては、半減している状況でございます。

全体的には、令和2年度に約2か月間の臨時休業がございましたけれども、それと比較してもほぼ同等、若しくは減少しているような状況がございますので、各学校において、学校全体が比較的落ち着いた状況にあるかと考えております。

また、学校全体の意識といたしましても、暴力行為に及ぶ前の解決に努めている、未然防止の取組が効果を上げているものと考えております。

一方、気になる点といたしましては、暴力行為の態様において、目や鼻、口など、他者の首より上に向けての行為が数件出ている状況がございます。また、考えるよりも先に手が出てしまうといった、コミュニケーションがうまく取れない児童・生徒の増加も見られるところがございます。

小学校の発生件数の約3分の1につきましては、繰り返し暴力行為を起こす児童が関わっているという状況がございます。暴力行為に対する指導はもちろんのことですけれども、他者とのコミュニケーションの取り方や感情のコントロールなどの支援という部分でも、対応が必要になってくるものと考えております。

個々の状況に応じて指導と支援のバランスを取りながら、保護者が子供の特性を理解したり、受容したりすることが必要となることがありますので、そのためには学校において研修やケース会議などを実施して適切な対応に努めるよう改めて発信してまいります。

次に、2の「いじめの認知状況」につきまして、御説明申し上げます。

恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。

いじめの定義につきましては、2ページの中ほど、点線四角囲みのところにございますので、御覧いただきたいと存じます。

いじめ防止対策推進法で定められた「児童等に対して、一定の人的関係のある他の児童等が行う心理的、物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」でございます。

学校では、本人、保護者、あるいは友人等からの申出や、教職員による観察、様々なアンケート調査等などからいじめを把握しております。

認知率は、暴力行為と同様に、児童・生徒1,000人当たりの認知件数となっております。また、改善率につきましては、認知件数のうち「解消」及び「一定の解消が図られたが継続支援中」であるという件数がこの割合となっております。

令和3年度の認知件数につきましては、上の表の一番上にございます小学校では1,346件で、前年度より407件増、その下の表の一番上にございます中学校では136件で、前年度より31件増となっております。

いじめの件数の比較につきましても、令和2年度につきましては、約2か月の臨時休業があったことを踏まえまして、登校日数がほぼ同じであったと考えられる令和元年度と比較いたしますと、小学校では111件の増、中学校では45件の減少となっております。このとおり、小・中では多少異なるような傾向が出ているところがございます。

認知率を見ますと、小学校では121.6、中学校は23.9となっておりまして、中学校では県や国の数値に近いものとなっておりますが、小学校では大きく上回っている状況がございます。

いじめの認知件数が多く、認知率が高いことは、多くの学校でいじめの的確な認知が広がっていることと捉えております。また、中学校においては、落ち着いた学校生活を送ることができている状況にございますけれども、認知の見落としがないか、いじめは誰にでも起こり得るという視点を持って、生徒観察、教育相談の充実などに努めるように発信してまいります。

改善率につきましては、令和4年7月現在で小学校が99.7%、中学校が99.2%となっており、いじめ初期の段階から認知し、早期かつ適切に対応できているものと考えております。今後も疑いや兆候の段階でいじめと考え、見落とすことがないよう認知し、早期に適切な対応ができるよう働き掛けるとともに、心のケアに気を配るように発信してまいります。

続きまして、3の不登校につきましては、青少年教育相談センター所長から御説明申し上げます。

○佐後教育長 青少年教育相談センター所長。

○鈴木青少年教育相談センター所長 続きまして、3ページを御覧ください。

3の「不登校児童・生徒の人数及び児童・生徒総数に占める不登校児童・生徒数の割合」につきまして、御説明いたします。

まず、調査基準につきましては、上段の表の下に示してございます。小さな文字で大変恐縮ですが、「年度間に連続又は断続して30日以上欠席をした児童生徒のうち不登校を理由とする者」となっております。

また、不登校の定義は、4行下に点線の四角で囲ってある部分となりますが、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくてもできない状況にあること。(ただし、病気や経済的な理由によるものを除く。)」となっております。

3行上にお戻りいただき、改善率につきましては、「指導の結果登校する又は登校できるようになった児童生徒」が、不登校児童生徒数に占める割合をパーセントで示しているものです。

その改善率につきましては、令和元年度までは、「指導の結果登校する又は登校できるようになった児童生徒」と「指導中の児童生徒のうち継続した登校には至らないものの好ましい変化が見られるようになった児童生徒」を合わせた人数を改善率としておりましたが、令和2年度から、「指導の結果登校する又は登校できるようになった児童生徒」のみとなりましたので、令和2年度から改善率の数値が大きく減っておりますことに御留意ください。

では、具体的に数値について御説明申し上げます。

改めて上段の表、右側を御覧ください。

令和3年度の本市の不登校の状況ですが、小学校の不登校児童数につきましては、令和2年度より27人増加し、130人となりました。児童数に占める不登校児童数の割合は1.17%で、前年度より上昇となっております。

中学校の不登校生徒数は、前年度より20人増加し、302人となりました。生徒総数に占める不登校生徒数の割合は5.32%となり、前年度に比べて増加となりました。

国及び県と比較いたしますと、本市の不登校児童・生徒数の割合は、小学校では国・県を下回っております。中学校では国・県を上回っている状況ですが、増加率については抑えられており、前年度に比べてその差が小さくなっております。

次に、改善率につきましては、令和3年度は、小学校が42.3%、中学校が47.7%と、国・県に比べてかなり高い数値となっております。これは不登校の初期段階での各学校の適切な対応、別登校や放課後登校などによる支援、欠席が長期になったケースへの家庭訪問の継続、状況に応じた他機関との連携など、根気強い関わりや温かい対応の結果であると捉えております。

現在、不登校児童・生徒の支援の在り方については、児童・生徒の社会的な自立に向けて、不登校だけでは問題行動とは受け取られないように配慮し、児童・生徒の利益を最優先に支援を行うことが求められております。

担当部としましては、まず、全ての子供たちに、学校が安全・安心で魅力のある場所となるように、更に居心地のよい学級や学校づくりを大切にし、引き続き不登校の未然防止に努めていくことが土台であると考えております。

既に不登校の子供に対しても、GIGA端末を取り入れた支援の工夫やセンターの教育支援教室などの活動を通して、まずは不登校支援を軸に取り組むことを学校にお伝えしているところでございます。

さらに、本人や保護者の意向でフリースクール等の民間施設の学びを選んでいる場合には、児童・生徒の努力を積極的に評価し、支援するために連携を図り、社会的自立につながるよう周知しております。

青少年教育相談センターでは、今後も関係機関と積極的に連携を図りながら、学校、児童・生徒、保護者の状況に応じて支援をしていきたいと考えております。

説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

○佐後教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。

宮崎委員。

○宮崎委員 ありがとうございます。

毎年こうやってまとめが出ておりまして、今、それぞれの課長、所長がそれぞれの所管で分析をされて、評価をされていると思うのですが、聞いていて全くそのとおりだなと思います。いろいろ大変だったと思います。ありがとうございます。

現場の先生方からも、やはり暴力行為やいじめに関しては、体感的に本当に子供たちが比較的落ち着いているという話をよく聞きます。SNSとか、そういったものについては別だと思いますけれども、こういう対人的なものについては、本当に日頃の先生方の努力と、教育委員会との連携がきめ細かに取られている結果ではないかと思います。

そこで、私の意見ですが、これも今日、昨日でできたものではなくて、これまでの積み重ねでこういう結果が出ていると思うのですが、今後について、今、若い先生が非常に増えていますよね。そういう中で研修が重要だと私は認識しています。特にいじめについては、人権感覚を高めるような研修とか、磨くような研修とか、そういうものを是非取り入れていただいて、コロナでどうか分からないですけれども、グループで協議をして、それぞれの学校の事例とか、あるいは他市、他地区の事例なども基にした具体的な研修が必要ではないかと考えています。その辺のところは引き続きお願いしたいと思います。

それから、センターの方ですけれども、先ほどあったGIGA端末、タブレットの件です。これを例えば、厚木中の隣に「なかま教室」があると思うのですが、あそこは中学生が対象で、4月当初はあまりいないですけれども、学期が進むにつれてだんだん子供たちが増えてくる。自分の学校に行けなくて、どうしてもこちらがベースというところで支援が入ると思いますけれども、子供が増えてきて、タブレットでいろいろな学習をしようというときに、台数は足りているのでしょうか。それと、そういうタブレットの学習効果について教えていただきたいと思います。

○佐後教育長 青少年教育相談センター所長。

○鈴木青少年教育相談センター所長 GIGA端末につきましては、1人1台配布されておりますので、教育支援教室で使いたいという状況になった場合は、学校の方から届けを出していただいて、教室に持ってきて1人1台使う環境を整えております。

どのように使うかにつきましては、なかま教室の方で教師と子供たちをつないでということもありますけれども、在籍校の先生からGIGA端末を通して課題を出していただいて、在籍校の課題をやってまたそちらに送るとか、あるいは、GIGA端末を通して、学校でこんなことがあるよということを伝えて在籍校とつながり合うということもございます。

また、例えば行事がある場合などで、この行事のことで少し不安に思っているような場合に、担当が学校に投げ掛けることで、過去の行事の資料をGIGA端末に送り、先に見ておいてもらうことで、不安感を和らげるような支援に活用することもできております。

○宮崎委員 ありがとうございます。

○佐後教育長 ほかにございますか。

杉山委員。

○杉山教育長職務代理者 この調査の結果が10月27日に公表されたということで、次の日の28日の新聞に大きく取り上げられておりました。私もこのように切り抜いていたわけですが、全体的にコロナの影響が随分言われている、確かに現実にそうなのだろうと思うのですが、学校で子供同士がいつもマスクをしていますので、マスクをしていない顔をあまり見たことがない。給食を食べるときはマスクを外すわけですけれども、みんな黒板を見ながらですので、担任の先生は向かって食べている子供の素顔が見えるかもしれないけれども、子供の側は先生の顔は分かったとしても、友達がマスクを外してどのように食べているかはよく分からない。表情が読み取れない。これは森委員も幼稚園などで感じていらっしゃると思うのですが、小学校、中学校でも同じような状況だと思うのです。

そういうところで、表情で読み取れる相手の感情とか、そういうものが非常に分かりにくくなって、例えば、いじめとか暴力とか、あるいは不登校などにもつながる可能性が十分にあると考えています。現場の先生は非常に苦労していらっしゃると思うのです。まだ学校で子供同士、あるいは子供と先生との間でいろいろやり取りがあると、うまくいく可能性があると思うのですが、いじめの方の問題でネットいじめというものがありまして、新聞によると、全国で2万件以上がそのネットいじめだと今回の報告に出ていました。

ネットいじめの中では、当然自分の家にあるスマートフォンみたいなものを使ってやるケースもあれば、新聞報道などではタブレット端末、支給された端末を使って、何か分からないようにいじめるという記事が出ていまして、この辺の事情がもし分かれば、厚木市はどのような状況になっているのかをお聞きしたいのが1点です。

もう一つは、例えば暴力行為の発生件数、令和2年と令和3年を比べて全国や県は多少増えたりしているのですが、厚木市の中学校では頑張って減っているとか、小学校もほとんど件数は同じということで、いろいろマイナスの要因がある中で先生方が頑張っているのをすごく感じます。また、不登校については、改善率が全国や県は下がっているのに、厚木市の小学校は上がっていまして、先生方の努力がここですごく見えるような気がします。是非、その辺の評価をしているということを先生方に伝えていただいて、モチベーションにつなげていただければと思います。これはお願いです。よろしくお願いします。

○佐後教育長 教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 ただ今お尋ねの件でございますけれども、小・中学校それぞれでございますが、小学校が22件、中学校が14件となっておりまして、若干増えている傾向にはございます。ただ、純粋にこれがイコールかというと、やはりこれはあくまでも氷山の一角だと捉えております。なかなか表面化しないところが大きいのかなと思っています。

ただ、学校で支給している端末につきましては、これは個人が誰であるかがはっきり分かりますので、そういった部分のところでは発生はしていないという状況でございます。基本的には私物のスマートフォンや、そういったものを使用したものと捉えております。

したがいまして、本当にこの数字を純粋に少ないということでは受け止めておりませんし、また、そういったことも継続して発信してまいりたいと考えております。

また、先ほど委員がおっしゃった表情が見えないというところでいきますと、今回少し特徴的だったのが、小学校で嫌なことをされるというか、恥ずかしいことをされるといういじめが増えてきておりました。もしかすると自分は嫌だという表情、あるいは恥ずかしい、そんなことをしたくないということが、マスクをしている関係で読み取れなくて、まだ大丈夫なのではないかという形で行ってしまっている可能性もあるなというところがございます。ただ、これについてはまだ分析がきちんとできていないところがございますので、児童指導推進部会等を通じながら確認いたしまして、数字として上がったものをいかに活用していくのかというところが大切になってくるかと思っております。数値だけではなく、その裏にあるものを探っていきたいと考えております。

○佐後教育長 ほかにいかがでしょうか。

森委員。

○森委員 今回の資料を拝見して何点か感じたところをお聞きしたいと思います。

まず、2ページのいじめの状況で、今の御説明を聞いて思ったのですが、資料を最初に見たときに、厚木市の認知率が100%を超えていて、1,000人当たりということですので、こういうこともあるのだろうかと思いながら、認知率が100%を超えるというのはどういうことなのだろうと思いました。先ほど、的確な認知が実施されたという御説明があったと思います。確かに、1,000人当たりの認知件数が的確なもので、たくさん発見ができたという意味での100%超えなら確かに正しい数字なのだろうと思いながら、これはいじめではないのにというものがそこにカウントされているのではないかとか、私はその辺が少し気になりました。

認知の中に入るのかどうかというそのポイントですけれども、それも含めての改善率99.7ということですと、本当にこれが正しい統計の数字なのだろうかというのが気になったところです。

もう一つは、こういったデータを取ることは、やはり現状を知るということ、そして現状を知り、それを改善するためということだと思うのですが、不登校の数というのは決して多くはないけれども、でも、それぞれ130人、302人が不登校というのはやはり大きな問題なのですが、そこで気になるのは、この表では病気や経済的な理由のものを除くということですから、それではどんな理由なのでしょうか。本人の情緒的な不安定によるものなのか、何らかの心理的なものなのだろうと感じますけれども、その辺を現場の先生方はどの程度理解されているのでしょうか。これを単純に比較すると、いじめで不登校という子はほとんどいないのではないかと思ったのです。いじめによって学校に行くのが嫌だという子は、ほとんどいないのかなと勝手に解釈したのですが、いわゆる不登校の原因、理由を現場の先生がどの程度理解されているのかなというのが気になったところです。

それからもう一つ、先ほどの御説明にございましたけれども、フリースクールに参加されているお子さんもいるような御発言がありましたが、そういったお子さんはこの中にカウントされているのか、また、そういったところに参加されている方というのは、今どんな状況なのかというのも気になります。

よくテレビ等でもフリースクールのドキュメンタリーなどがありますので、本当に人が違うと思うほど伸びやかに発言したり、活動したりするのを見ていて、果たしてどういうのがいいのかなとすごく悩ましいところですけれども、今、そういったところまで厚木市の現状を把握されているのかというのが気になったところです。

○佐後教育長 教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 ありがとうございます。

まず、小学校で数字が100を超えているというところですけれども、1,000人当たりでのいじめを受けた人数という形ですので、10%以上という形かと思います。したがいまして、1,000人当たり121、122人がいじめを受けているという状況ということで御理解をいただければと思います。

いじめにつきまして、的確な認知というのは、要するに早期の段階でという意味で、やはり本人が嫌な思いをしたということになれば、それがいじめであるという社会通念上のいじめと、それから法の上でのいじめというところの違いになりまして、法のいじめの捉えでいきますと、特に小学校の低学年のお子さんなどがちょっかいを出された、「僕、嫌な思いをした。」ということがあったときに、それをいじめとカウントしているところで、そうしたことから、発達段階の中で小学校の方が、認知件数が多くなるものと捉えております。

また、その認知につきましては、小学校は比較的アンケートで書いてくるお子さんが多く、もちろん先生が観察の中で見付けることもありますけれども、アンケートなどでも数多く拾い上げているという状況にございます。そうしたときに、早い段階での対応ができているということですので、必然的に改善率が上がってくるということで、こじれてくるとなかなか改善ができないところもございますけれども、早期の段階で発見して対応ができているというところが、この認知件数の高さにつながっているものと捉えております。

○佐後教育長 青少年教育相談センター所長。

○鈴木青少年教育相談センター所長 まず一つ目の不登校の要因、理由というところですけれども、厚木市の状況としましては、小・中学校ともに無気力、不安という理由が一番多くを占めております。これは国や県もそうですけれども、市の方が国・県に比べても割合が高い状況にございます。

ただ、この無気力、不安というものの裏には、やはり背景として、家庭に安定しないものがあったりですとか、友達関係の不安があったりとか、そういうことも複雑に絡み合って要因となっております。特に小学校においては、家庭や親子の関わり方というところが次の要因として上がってきておりますので、家庭が安定することが全て子供たちの心身の安定につながっているというところは、切り離せないところであるかと見ております。学校では要因一つ一つについて細かく見ながら、それに応じた支援を行っている状況でございます。

二つ目に御質問をいただいたフリースクールについてですけれども、フリースクール等の民間施設が県内にも幾つかございまして、そちらに通うということを選んで学んでいるお子さんたちもいらっしゃいます。

学校の方では、フリースクールで学んだ場合にどんな活動をしているか、どのぐらい出席しているかというところにつきまして、連携を取らせていただいておりまして、状況に応じて、本人の努力や社会的自立につながっているという状況が認められた場合には、学校長の判断で出席扱いとすることができます。これは出席扱いということで、出席とは違いますので、不登校のお子さんの数には入ってくるものでありますけれども、その子たちが自分の良さを見付けたり、それを伸ばしたり、そういうところでフリースクールを居場所として学び、そこで元気がたまったところで学校の行事にも参加したりですとか、学校に放課後登校できるようになったりという例もございますので、様々な状況で様々な学びの場を提供しながら、そこに合った支援を連携して行っていくことが必要であると考えております。

○佐後教育長 森委員。

○森委員 子供たちの環境を見ていると、やはり原因は子供ではないということをすごく感じる部分が多いのです。根本の原因はやはり周りの大人なのだろう、子供にとっての周りの大人というのは、両親や、あるいは近しい方々なのだろうということをすごく実感しています。

プライバシーの問題ですので、なかなか入り込めない部分があるとは思いますけれども、やはり保護者の指導といいますか、それがすごく大切だなと。例えば、いろいろな研修会とか、講演会をやっても、聞いてほしい人は来てくれないというのが現状ではありますが、やはりそこを解決しないと、子供たちの明るい笑顔というのは集団の中では見られないのだろうなと感じています。

本当に言いづらいことで入り込めないところもあるけれども、やはり見える範囲では誰かが指導しないと、その子はそれが当たり前になってしまうということをすごく危惧しておりますので、是非、プログラムの中にそういう保護者の指導という、支援というよりも私は指導だと感じていますので、お願いしたいと思います。

先日、1週間ぐらい前ですが、また置き去りの事件がございまして、それは父親がということでした。確かその2日後に、厚生労働大臣の記者会見があって、「保育園の責任は多大なものがある」とおっしゃったのです。果たしてあの事件は保育園側の責任なのでしょうか。保育園が確かに欠席の確認の連絡を取っていたら、救える命が救えたのかもしれないけれども、果たして保育園の責任なのかなと感じるところがありますので、その方の日々の出欠席の連絡の仕方とか、そういった背景をしっかり確認して大臣があの記者会見をされたのかなと思うと、非常に残念なコメントであったと思います。

本当の支援というのは、やはりしっかりと指導してのものだと思うので、なかなかやりづらいところではあると思いますけれども、その辺については、やはり管理職の方でないと保護者には言えない部分だと思いますので、そういう責任があるということを最近の様子で感じております。

○佐後教育長 ありがとうございます。

教育指導課長。

○長谷川教育指導課長 保護者の指導というところについては、なかなか難しいところにはあるのかと思います。やはり御理解をいただくためには、何と言いますか、少しずつ保護者に対しても、多少児童・生徒と同じような目線で対応することが必要になってきているように感じております。

したがいまして、例えば、保護者に少し問題があったというか、お子さんに問題があるというより保護者の対応に問題があるときに、それを指摘してしまうと、やはり壁を作られてしまうというところもありますので、そうではなく平時のところで、「お母さん、こういうところで頑張っていますね」とか、「お子さんがこうやって頑張っていますよ」というところをまず認めた上で、その中でお母さんが心をほぐして耳を傾けていただけたところで初めて、「ただ、日々の生活の中でこういう部分があるのです」とか、「お父さん、お母さんがこのような対応を取ってくださる」という形で一つ認めて、その次という形を繰り返していくことが必要であるということを先生方に伝えていくことが必要かと感じております。

委員がおっしゃるように、講演会を開いたりということにつきましても、いい話だなと思いながらも、本当に聞いてほしい方になかなか届かないというのが現状ですので、そういった日々の中で教育相談であったりですとか、三者面談等も含めてそういう場面をうまく使っていければと考えております。

○佐後教育長 よろしいでしょうか。

それでは、ほかになければ、報告事項7を終わります。

それでは、ここで暫時休憩といたします。

再開後は会議を非公開としますので、関係者以外の方は御退席ください。

お疲れ様でした。

休憩時刻15時13分

再開時刻15時14分
  報告事項1  事務の臨時代理の報告について(公務災害の認定に係る諮問について)
  (資料に基づき報告し、了承された。)
 報告事項3  事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
  (資料に基づき報告し、了承された。)
 報告事項4  令和4年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
  (資料に基づき報告し、了承された。)
 報告事項5  第36回和田傳文学賞受賞者について
  (資料に基づき報告し、了承された。)
 報告事項6  第13回厚木こども科学賞受賞者について
  (資料に基づき報告し、了承された。)


以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。

これをもちまして、令和4年厚木市教育委員会11月定例会を閉会いたします。

お疲れ様でした。

閉会時刻15時33分

議案書等

会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。

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〒243-8511
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電話番号:046-225-2600
ファックス番号:046-224-5280

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