令和5年厚木市教育委員会6月定例会

更新日:2023年12月22日

公開日:2023年11月27日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和5年6月20日 火曜日
午後6時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 佐後 佳親
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 森  厚子
委員 山本 正彦
委員 宮崎 昌彦
事務局
岸間教育総務部長、八木学校教育部長、長沼社会教育部長、
柴田教育総務課長、井出学校給食課長、金子学務課長、
倉持教育指導課長、長塩社会教育課長、田坂スポーツ推進課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第34号  厚木市久保奨学金(令和5年度高校等修学奨学金(第7期生・第8期生))の支給決定について
議案第35号  厚木市久保奨学金(令和5年度学校教育活動応援奨学金)の支給決定について

3 報告事項

(1)  事務の臨時代理の報告について(厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員の委嘱について)
(2)  事務の臨時代理の報告について(厚木市学校運営協議会委員の委嘱について)
(3)  事務の臨時代理の報告について(厚木市社会教育委員の委嘱について)
(4)  事務の臨時代理の報告について(厚木市スポーツ推進審議会委員の委嘱について)
(5)  事務の臨時代理の報告について(厚木市久保奨学金(令和5年度高校等修学奨学金(第9期生))の支給決定の変更について)
(6)  児童・生徒数及び学級数将来推計について
(7)  小・中学校給食費無償化方針(案)について




会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻18時00分

○佐後教育長 それでは、ただいまから令和5年厚木市教育委員会6月定例会を開会いたします。
現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として宮崎委員を指名させていただきます。よろしくお願いいたします。
初めに、私から報告いたします。
それでは、令和5年5月23日火曜日に開催されました5月定例会以後の主な行事等につきまして御報告いたします。
お手元の教育長報告を御覧ください。
まず、1番目でございます。5月27日土曜日に開催されました中学校体育大会を見学してまいりました。当日は11の中学校で体育大会が実施され、そのうち依知中学校、南毛利中学校、森の里中学校の3校を訪問いたしました。晴天に恵まれ、生徒は練習の成果を十分に発揮し、全力で競技に取り組んでいました。また、入場制限が緩和され、多くの保護者の皆様、地域の皆様に子どもたちの活躍する姿を見ていただくことができるようになったことをうれしく思いました。
次に、2番目と3番目でございます。5月28日日曜日と6月4日日曜日に行われました依知南地区、睦合西地区、緑ケ丘地区の令和5年度春季健康まつりを参観してまいりました。競技種目はグラウンド・ゴルフ、ワンバウンドふらば~るバレーボール、スポンジバドミントンなど多くの方が参加できるよう工夫されており、各地区合わせて約230人の皆様に参加していただきました。今後につきましても、地域の皆さんに喜んでいただける社会体育事業の推進に努めてまいりたいと思います。
次に、6番目でございます。6月6日火曜日、第二庁舎15階農業委員会会議室において、地域学校協働活動推進員委嘱状交付式が行われ、15人の皆様に委嘱をいたしました。教育委員会では、森の里、依知南、南毛利、依知北地区に加え、今年度から新たに厚木南、睦合南、小鮎、玉川地区を地域学校共同活動推進モデル地区に指定いたしました。推進員の皆様には、地域と学校をつなぐかけ橋となっていただけるようお願いをいたしました。
次に、7番目でございます。6月7日水曜日に、教育委員会会議室において厚木市久保奨学金奨学生選考委員会委員委嘱式が行われ、新しく1名の方に委員を委嘱いたしました。久保奨学金につきましては平成26年度から支給を開始し、今年度で10年目を迎えます。奨学生からの報告書では、奨学金のおかげで部活動を諦めることなく続けられた、また、保護者の方から、公的な援助のおかげで心にゆとりのある生活を送ることができた等の感想をいただいております。これからも本奨学金を活用することで夢を実現させる生徒が1人でも多く生まれることを願いたいと思います。
次に、10番目でございます。6月11日日曜日に荻野運動公園メインアリーナほかにおきまして、令和5年度厚木市子ども会育成者・インリーダー研修会が開催され、開会式に参加してまいりました。研修会には子ども会育成者と5、6年生児童それぞれ60人が参加しました。研修では、育成者は危険予知についての講習と情報交換を行い、児童はゲーム研修を通して子ども会でのリーダーの心得を学びました。子ども会では会員の減少や指導者の成り手不足など課題があるということでしたが、研修会に参加した児童やジュニアリーダーの生徒がとても楽しそうに交流している姿を見て、子ども会の意義を改めて実感いたしました。活動を支えてくださる子ども会関係者の皆様には、改めて感謝を申し上げたいと思います。
次に、12番目でございます。6月12日月曜日に教育委員会会議室において、厚木市教育委員会点検評価委員会への諮問を行いました。諮問事項は、令和4年度厚木市教育委員会主要事業の点検及び評価についてでございます。対象事業は第2次厚木市教育振興基本計画第1期実施計画に位置付けられた令和4年度実施事業になります。点検評価結果につきましては、答申を基に報告書を作成し、議会に提出するとともに公表することとなっております。今後につきましても、点検評価結果を踏まえ、教育委員会事業のより一層の充実に努めてまいりたいと思います。
次に、16番目でございます。6月16日金曜日、教育委員会会議室におきまして厚木市青少年教育相談センター運営協議会委員委嘱状交付式が行われ、新たに4人の皆様に委嘱状をお渡しいたしました。厚木市青少年教育相談センター運営協議会におきましては、令和4年度事業報告、また、令和5年度事業計画について御審議いただきます。委員の皆様の御意見や御助言を基に、青少年教育相談センター事業のなお一層の充実に努めてまいりたいと思います。
続きまして、18番目でございます。令和5年厚木市議会第4回会議(6月定例会議)について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案と併せまして各所管の部長から御報告申し上げます。
教育総務部長。
○岸間教育総務部長 それでは、3ページ、18番を御覧ください。
令和5年厚木市議会第4回会議(6月定例会議)につきまして御報告を申し上げます。
6月定例会議は、5月26日金曜日から昨日6月19日月曜日までの会議期間25日間で開催されました。
まず、初めに議案等について御説明いたしますので、1ページおめくりいただきまして4ページの7本会議を御覧ください。
教育行政及び教育委員会に関連する提出議案は4件で、陳情が1件ございました。市営水泳プールを廃止するための条例改正に係る議案第45号 厚木市営体育施設条例の一部を改正する条例について並びに教育総務部、学校教育部及び社会教育部の所管する予算に係る議案第48号 令和5年度厚木市一般会計補正予算(第2号)についての2件が当初提出議案として5月26日に上程され、厚木北公民館の新築工事及び電気工事に係る議案第49号及び議案第50号の工事請負契約の締結についての2件は入札日程と会期日程との関係で追加提案となりまして6月1日に、また、ランドセルの無償支給に関する陳情第2号 就学児童支援を求める陳情が同じく6月1日にそれぞれ上程をされました。
同じページの3総務企画常任委員会の欄を御覧ください。議案の順番が前後いたしますが、議案第49号及び議案第50号の2件につきましては、6月7日に開催されました総務企画常任委員会において審査され、賛成全員で可決すべきものとされました。
次に、4環境教育常任委員会でございますが、6月9日に開催され、議案第45号及び陳情第2号が審査をされまして、議案第45号は賛成全員で可決すべきものとされ、陳情第2号は賛成なしで不採択すべきものとされました。
次に、5、6でございますが、議案第48号につきましては6月9日に開催されました予算決算常任委員会環境教育分科会において質疑が行われ、6月16日に開催されました予算決算常任委員会において賛成多数で可決すべきものとされました。
次に、7の昨日開催されました本会議におきまして、これら4議案及び陳情について採決され、公の施設の廃止に係る議案第45号は出席議員の3分の2以上の賛成が必要な特別多数決案件でございまして、議長を含めた出席議員全員25人の賛成で原案のとおり可決されました。また、議案第48号は賛成多数、議案第49号及び議案第50号は賛成全員で原案のとおり可決をされました。陳情第2号につきましては賛成なしで、不採択とされました。
次に、一般質問につきまして御報告申し上げますので、恐れ入りますが3ページにお戻りいただきまして、2の一般質問の欄を御覧ください。
一般質問は6月1日、2日及び5日の3日間で行われまして、17人の議員から質問がございました。そのうち6人の議員から教育委員会関係の質問の通告がございましたが、望月議員が質問を取り下げたため、5人ということになりました。
初めに、教育総務部所管の質問について御報告いたします。
新井啓司議員から2項目の質問がございました。まず、子どもたちが安全に水に親しむための環境づくりについて、現状と今後の取組はとの質問に対しまして、佐後教育長から、市立小・中学校においては、児童・生徒が水の中での安全確保を図ることができる力を身に付けられるよう、成長過程に合った水泳授業を実施している、今後についても児童・生徒により安全で質の高い水泳指導を提供するための環境整備に向けて引き続き検討を進めていく旨の答弁をいたしました。
次に、学年始めの児童・生徒の受入体制の在り方について、現状と課題はとの質問に対しまして、佐後教育長から、市立小・中学校は学年始業日を4月5日に設定し、児童・生徒の受入体制を整えて1年間の教育活動を開始している、今後についても学校現場の声を聴きながら、児童・生徒が安心して学校生活を始められるよう、適切な学年始業日の在り方について検討していく旨の答弁をいたしました。
教育総務部所管の質問につきましては、以上でございます。
○佐後教育長 学校教育部長。
○八木学校教育部長 続きまして、学校教育部の所管に関わる一般質問につきまして御報告申し上げます。
学校教育部には、髙田浩議員、新井啓司議員、山崎由枝議員の3人から5項目について質問がございました。
恐れ入りますが、3ページの2一般質問の最初の白丸を御覧ください。
最初に、髙田浩議員からは、サポートが必要な児童・生徒について2点の質問がございました。(1)ア(ア)は介助員について、現状と今後を問うとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会においては介助が必要な児童・生徒に対して介助員の配置を行っており、今後も支援の必要な児童・生徒一人一人のニーズに応じたきめ細かな支援が行えるよう、介助員の確保や適正な配置に努めていくことを答弁いたしました。
次に、イ(ア)はフリースクールについて、現状と今後を問うとの質問でございましたが、教育長から、フリースクールは不登校児童・生徒が選択できる多様な学びの場の一つであり、現在、学校とフリースクールが連携強化を図りながら児童・生徒の学びを支援していること、また、今後も不登校児童・生徒の社会的自立に向けて、フリースクール等の民間施設との連携を深めていくことを答弁いたしました。
次に、4番目の白丸となりますが、新井啓司議員からは、(1)イの令和4年度における通学路の安全対策について及びエの外国につながりのある児童・生徒の豊かな学びについて、それぞれ1点ずつの質問がございました。
(1)イ(ア)は、令和4年度における通学路の安全対策について、成果と今後の課題はとの質問でございましたが、教育長から、通学路の安全対策については、各学校から提出された要望書やウェアラブルカメラの映像を基に、関係機関で組織する通学路の安全対策協議会において課題の改善を図っているところであり、特にウェアラブルカメラの映像からは子ども目線での死角や通行車両との距離が確認でき、対策につなげることができたこと、また、今後も関係機関と連携して児童・生徒が安心・安全に登下校できるように努めていくことを答弁いたしました。
次に、同じく(1)エ(ア)は外国につながりのある児童・生徒の豊かな学びについて、現状と今後の取組はとの質問でございましたが、教育長から、市立小・中学校において外国につながりのある児童・生徒は年々増加しており、教育委員会においては教員の指導力の向上を図るとともに、学習や学校生活への適応をサポートする支援員の配置を行っていること、また、今後も外国につながりのある児童・生徒の支援の充実に努めていくことを答弁いたしました。
次に、一番下の白丸となりますが、山崎由枝議員からは不登校支援について1点の質問がございました。
(1)ア(ア)は児童・生徒の傾向と取組はとの質問でございましたが、教育長から、本市の不登校児童・生徒数は平成28年度以降増加傾向にあり、その要因も複雑化していること、そのため、教育委員会においては相談活動を充実するとともに、教育支援教室を設置し多様な学びの場を提供することで、児童・生徒の社会的自立に向けた支援に取り組んでいること、また、市立小・中学校においては別室での支援や放課後登校、定期的な家庭訪問などを通して本人の状況に合わせた支援を行っていることを答弁いたしました。
学校教育部の所管につきましては、以上でございます。
○佐後教育長 社会教育部長。
○長沼社会教育部長 続きまして、社会教育部関連の一般質問につきまして御報告申し上げます。
社会教育部には、髙田浩議員、川口仁議員のお二人から3項目について質問がございました。
初めに、一つ目の丸、髙田議員から、(2)の文化財について、ア 保護と管理について、(ア)実績はどうかとの質問がございました。佐後教育長から、市内には有形・無形・記念物など多種多様な文化財があり、特に学術的、歴史的に重要なものについては指定文化財として指定しており、現在、市内には73件の指定文化財があり、適切な保護、管理に努めている旨の答弁をいたしました。
次に、同じく2つ目の丸、川口議員から、(1)のア、スポーツの聖地をつくる施策について、(ア)具体的な検討の進め方はとの質問がございました。こちらにつきましては市長部局にも及ぶ内容でございますので、山口市長から、スポーツの聖地となる施設につきましては、競技別に施設の規模やコスト等の基礎データを調査し、整備に向けた研究を進め、また、トップアスリートの育成や生涯スポーツの普及・推進など、本市のスポーツ環境の充実を図り、スポーツの聖地づくりに取り組んでまいる旨の答弁をいたしました。
次に、(イ)近隣市町村や観光事業と連携する考えはとの質問がございました。こちらについても山口市長から、県央姉妹都市構想に掲げる近隣市町村との連携も視野に入れながら、トップアスリートによる一流のプレーをお届けする機会や各種競技の全国大会等の試合の誘致など、スポーツを通じた様々な交流を進め、また、これらの活動を通じてさらに交流人口の増加を図るなど、スポーツツーリズムの推進に努めてまいる旨の答弁をいたしました。
社会教育部の所管につきましては、以上でございます。
○佐後教育長 本日の日程のうち、議案第34号、35号及び報告事項1から5については個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
○佐後教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において審議等を行うことといたします。
報告事項に入ります。
報告事項6、児童・生徒数及び学級数将来推計について報告をお願いします。
教育総務課長。
○柴田教育総務課長 それでは、資料6を御覧ください。
報告事項6、児童・生徒数及び学級数将来推計につきまして御報告申し上げます。
1の目的になりますが、教育行政に係る中・長期的な事業計画の立案等の基礎資料とするため、市立小・中学校における令和6年度から令和14年度の児童・生徒数及び学級数を推計するものでございます。
2の児童・生徒数の動向についてになります。まず、(1)の児童数についてになります。児童数につきましては、昭和57年度の1万9,392人をピークとして平成13年度まで減少、平成14年度からは微増に転じていましたが、平成21年度から再び減少の傾向となり、令和5年度はピーク以降最少の1万485人となっております。推計では今後も引き続き減少し、令和14年度には8,266人となることが見込まれております。表では、令和5年度と令和14年度を比較しまして、児童数の減少の割合が大きい学校上位5校を記載してございます。
(2)の生徒数についてになります。生徒数につきましては、昭和62年度の1万334人をピークとして平成16年度まで減少、平成17年度から微増に転じていましたが、平成25年度から再び減少となり、令和5年度はピーク以降最少の5,600人となっております。推計では今後も引き続き減少し、令和14年度には4,347人となることが見込まれております。下の表では、児童数と同じく令和5年度と令和14年度を比較して、生徒数の減少の割合が大きい学校上位5校を掲載しております。
2ページをお開きください。
3の学級数の動向についてになります。(1)の通常学級数についてになりますが、学級数については、小学校は昭和58年度の507学級、中学校は昭和62年度の252学級をピークとし、以降、増加している期間もあるものの、おおむね減少の傾向が続いております。令和5年度は小学校341学級、中学校は153学級となり、小・中学校ともにピーク以降最少となっております。推計では今後も減少が続き、令和14年度には小学校287学級、中学校は123学級となることが見込まれております。
次のアにつきましては、小学校の令和5年度と比較した令和14年度の学級数の減少が大きい学校を記載しており、イにつきましては中学校における同じ比較の表となっております。
(2)の特別支援学級数についてになりますが、学級数についてはほぼ増加傾向が続いております。令和5年度は小学校105学級、中学校52学級となり、小・中学校ともに令和4年度と同数となっております。推計では令和6年度にピークを迎え、以降は緩やかに減少し、令和14年度には小学校97学級、中学校は50学級となることが見込まれております。
次の3ページ以降につきましては、別紙といたしまして児童・生徒数及び学級数の算出方法になっており、最後のA3の2枚の資料につきましては児童数、生徒数の将来推計全体と学校別の推計値になってございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただいまの報告につきまして、何かございますでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 感想ですが、一番最後のA3資料の児童・生徒数及び学級数将来推計【学校別】という表を見て、100人台、あるいは100人台以下の学校をマークしてみましたら、令和14年度には小学校では6校、中学校では2校が100人台、あるいは100人以下になってしまうと。これは将来推計ですので、このとおり必ずいくとは思わないのですが、社会の動向や、コロナの影響も出て、似たような状況に落ち着いてしまうと思うと非常に暗い気持ちになります。こうなると教育委員会だけではなくて、市全体で、厚木市には魅力があるという施策を打って、来てもらう必要があるのではないかと思います。
学校の先生方が頑張って魅力ある教育をやってもらうのと併せて、市のほうも全体としても魅力ある市になるように施策を続けていっていただきたいと思いました。
以上です。
○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。
宮崎委員。
○宮崎委員 以前に私が特別支援学級の子どもたちがこの推計どおりではなくて、推計よりも大きく上回ったという話がこの定例会でも出たと思いますけれども、3ページの(2)、真ん中あたりで特別支援学級の児童・生徒数の算出を見直していただいていると思うのですね。確認なのですけれども、今までは過去3年分の平均値としていたが、増加傾向を踏まえて令和5年度は当該年度のみの在籍割合を係数としている。令和5年度はこれを使って係数化するということなのですけれども、そうすると、令和6年度はまた令和6年度の在籍割合の係数化でやっていく、ということは、毎年その係数を見直していくということなのか、それとも、今後は令和5年度が基準になるのか。その辺のところを教えていただきたいのと、推計は推計なのですけれども、より実質と近い形の推計のほうが、資料としてはふさわしいと思いますし、これは何と言っても教職員の定数に関わると思います。なので、推計とは言え、近い形を係数を基に出していく必要があると思います。
これから施設が新しくなっていくと思うのですけれども、特別支援学級の場合は普通教室を半分で使うこともありますよね。教室の区割りも踏まえてその係数の捉え方について確認をさせてください。
○佐後教育長 教育総務課長。
○柴田教育総務課長 ありがとうございます。
以前から宮崎委員にはこの特別支援学級の関係、御指摘いただきまして、御指摘のとおり、今年度係数を変えさせていただきました。やはり3年平均値で捉えさせていただきますと、実際の数よりは非常に少ない見込みが出てきたということで、今回改めて令和5年度の実績、在籍割合で算出させていただきました。来年度につきましては、今年度算出した令和6年度の実数を見させていただいた上で、今年と同じ方法が適切かどうかというのを見極めながら算出させていただきたいと思っておりますので、流動的になりますけれども、御承知おきいただければと思います。
以上になります。
○佐後教育長 ありがとうございます。
山本委員。
○山本委員 私も特別支援級について伺わせてください。あくまでも推計ということで、仮定の話を前提とするのもどうかと思うのですが、令和5年度の特別支援学級数よりも令和14年度予想している特別支援学級数が増えているところが、6あるんですね。となると、教員の手配を含めていろいろなところが大変になるのではないかなと思っておりまして、是非、質問ということではないのですけれども、特別支援級の教員の充実も今後重要な課題になるのではないかと思います。その辺、今後注意しながら見ていっていただければいいかなと思います。
○佐後教育長 ほか、よろしいでしょうか。
森委員。
○森委員 今回の資料で、1ページの2番の(1)の、(2)もそうですけれども、まさしく小学校ではここで学校の統廃合で挙がっている学校で、学校関係者以外でも、地域の方も数字で理解していただいているところですけれども、2ページを拝見すると学級数での表現があって、学校再編では全然意識がなかったけれども、結局子どもが減るとはこういうことだということが、清水小や南毛利小、または厚木中や睦合中、大規模のところが近い将来こうなるという数字が改めて出るということは、今後10年、20年先のことを考える上で、すごく大きな資料だと思っておりますので、推計ではありますけれども、こういったものが数字として上がるということは今後を考える上では説得力もあると思います。特学のことも今お話がありましたけれども、今の子どもたちの教室は確保しなくてはいけないので、学級は減った部分を特学で使うことができるとか、いろいろな説明ができると思います。
ですから、単純に児童数だけではなくて、こういう学級数であるということも、施設を考える上で、変える上ではすごく大きな資料だと思います。
○佐後教育長 ほかによろしいでしょうか。
ほかになければ、報告事項6を終わります。
次に、報告事項7、小・中学校給食費無償化方針(案)について、報告をお願いします。
学校給食課長。
○井出学校給食課長 それでは、お手元、資料7を御覧ください。
今回の報告につきましては、先日の経営戦略会議で学校給食費の無償化が審議されまして、市長にも報告をさせていただきました。無償化に関しましては、山口市長が掲げる8つの政策の目玉となるものでございます。これにつきまして、改めて皆様に御報告をさせていただきたいと思います。
それでは、まず資料の1番、目的ですけれども、小・中学生を育てる家庭の負担を軽減し、本市の将来を担う人材となる子どもたちの健やかな成長に欠かせない安心で充実した食の環境を社会全体で支えるため、小・中学校給食費の無償化を実施するものでございます。
2番、現状につきましては、現在、学校給食費は厚木市学校給食費に関する条例、学校給食法でうたっておりまして、保護者の方には食材費を徴収させていただいております。また、給食費の支払いが経済的に困難な家庭に関しましては就学援助という制度を利用しまして、給食費の減免を実施してまいりました。しかしながら、子育てしやすいまち厚木の実現に向けて、無償化を実施することになってございます。
3番目の対象者につきましては、令和6年度実施予定をしておりますもので、令和4年度の児童推計を基に対象者の数を出しました。公立の厚木市立小学校、厚木市立中学校、私立の小学校、中学校、特別支援級等の学校に行く子たちの数値を出しますと、おおよそ対象の児童・生徒数は1万6,247人ということで算出をしております。
4番目の手法につきましては、厚木市立の小・中学校の児童・生徒、学籍がある児童・生徒に対しましては給食費の無償化、現物給付という形で給食費の徴収をしないという形で無償化を実施したいと思っております。次に、私立の小・中学校の子ども、あと、厚木市立の小・中学校に通っている子でも、学籍がある児童・生徒さんでも、事情により給食を食べていないお子さんたちに関しましては、補助事業として給食費相当を申請給付として給付するということを検討している最中でございます。
1枚おめくりください。
5番に関しましては、厚木市学校給食費に関する条例を改正するということがありますので、条例改正及び規則改正等の上程につきまして、本年度12月の市議会に条例改正の上程をしたいと思っております。可決後、速やかに規則改正、制度等の要綱整備を実施していきます。
続きまして、実施時期は先ほど申しましたとおり令和6年4月1日を予定をしておりまして、スケジュールは後で説明させていただきたいと思います。
7番目からは、必要経費ということで、先ほど対象者の数を出した数値から必要経費のほうが7億2,200万円程度ということで、現在の給食費の額で算出すると、これぐらいの額がかかります。それ以外、3ページ目の(4)で事務費ということで、郵送料等が必要になるということになりますけれども、それ以外に、1枚おめくりいただきまして、今後物価上昇等を鑑みますと、現状の給食費相当の額で実施するのはかなり困難だと思われます。
飛びますけれども、5ページ目に給食費の内訳が書いてありまして、現在の小学校の給食費が1食当たり、児童が238円、中学生が1食当たり290円で給食費を頂いております。こちらの額で計算すると先ほどの7億円という額になるのですが、昨今の物価上昇を鑑みますと、30円程度値上げをしないと、給食の実施のほうが困難になるかと思われますので、小学校で1食当たり270円、中学校で320円という額で改めて給食の必要経費を計算させていただくと、8億1,000万円ほどの経費がかかるということになります。こちらは市の予算でという形になりますので、庁内で改めて予算の調整をしながら実施をしてまいりたいと思っております。
1枚おめくりいただきまして、別紙をご覧ください。今後のスケジュールをお示しさせていただいております。上から月が書いてありまして、横に庁議、市民参加手続等が書いてあります。この7月になりまして、昨日の議会で承認されましたアンケート調査、意識調査の実施ということで、市内の方4,500人を対象に給食費無償化に関するアンケート調査を実施したいと思っております。7月に実施を予定ということで今、作成をして、検討している最中でございます。その後に、同じく市民参加手続の一環といたしまして、条例改正に関するものでパブリックコメントを実施するという形になります。パブリックコメントが9月上旬から10月上旬のおおむね1か月間ということで実施をする予定になっておりまして、その後、12月の議会に条例改正の上程という形になります。条例改正が議決されましたら、年が明けて各方面への周知という形で実施をして、令和6年4月に給食費の無償化を実施したいと思っております。
以上、報告になります。よろしくお願いいたします。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して、何かございますでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 市長選挙があり、3人の候補者の方が皆この学校給食無償化という施策を掲げられていましたので、進んでいくのは仕方ないかと思います。賛成の方もいれば、反対の意見を持つ方もいらっしゃると思いますが、市長が公約で掲げているので、現場はそれで進めざるを得ないかと思います。
教育委員会が学校給食を所管していますが、内容は学校の給食の話だけではなくて、市の全体の子育て政策なのだろうと思います。なので、そういった視点で物事が進んでいくといいと思いますが、例えば、教育委員会の所管だからこの8億円は教育委員会の予算から出すこととなってしまうと、それはもう全然話が違うと思います。教育委員会のいろいろな施策を削ってこの経費を出すというのは承服しがたいものがあります。ですので、これは市全体でいろいろなものを切り詰めたり、あるいは増収になるような手立てを取っていただいて、やっていただくことが教育委員としては譲れない線かと思います。
細かいところできっといろいろな御意見が出てくると思うのですけれども、今言った市全体で考えてほしいということは強く求めたいと思っています。
以上です。
○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。
山本委員。
○山本委員 1つ御存じでしたら、教えてください。給食費無償化は、神奈川県内の市町村でどれぐらい進んでいるのか現状を教えてください。
○佐後教育長 学校給食課長。
○井出学校給食課長 無償化につきましては、近隣では清川村がやっていまして、それ以外に2市、現在無償化を実施しておりまして、今後も引き続き無償化の動きは全体的にあります。残りの2市については申し訳ありませんが確認後お伝えします。現状では3自治体が県内ではやっているという状況になります。
○佐後教育長 教育総務部長。
○岸間教育総務部長 伊勢原市で市長選の公約で掲げられたということで、先日、教育委員会の部長の会議があったのですけれども、その中で厚木がそれを取り組むということの表明をしていますので、情報をぜひ欲しいということでお話をいただいております。
以上でございます。
○佐後教育長 よろしいですか。
ほかにございますでしょうか。
森委員。
○森委員 先日何かの報道で見ていたときに、神奈川県も各市町村に補助を出すとあったと思うのですね。この8億円は必要経費ですから、財源のところで県の補助金も見込まれるのではないかと思っておりますが、そのような情報とか決定とかは通知が来ているのでしょうか。
○佐後教育長 学校給食課長。
○井出学校給食課長 現状ですと、コロナ交付金の地方創生交付金の部分で対応している市町村があるということは聞いているのですけれども、この無償化を実施するに当たって県が独自の交付金を出しますという話までは、我々のほうに今届いていない状況でございます。
先ほどの無償化をやっている地域の話なのですが、4自治体がやっていまして、先ほどの清川村と箱根町、中井町、大磯町が無償化を実施しております。
以上でございます。
○佐後教育長 ほか、ございますか。
宮崎委員。
○宮崎委員 先ほど杉山委員のほうから子育て政策という言葉が出ましたけれども、私も似たような考えがありまして、今まで教育委員会が子どもたちのために培ってきた予算がありますよね。そこはやはり死守するというか、守っていく必要がありますし、それを応援したいと思っています。課長から予算の調整という話がありましたけれども、その辺も踏まえてぜひお願いしたいのと、これはいずれかの課が担当しなくてはいけないと思います。市外に通っている子どもたちへの手法がまた違ってきて煩雑化する可能性があるので、事務の効率化も含めて、一本化していくほうがいいと思いますし、郵送料と手数料位なのですけれども、無償化のためにシステムを立ち上げて、それを予算化する必要がないのかということをお聞きします。
というのは、市長部局の市民課でデータ管理ができるのか、あるいは学務課でできるということなのかということと、県の話が出ましたけれども、国もいろいろな動きがあるので、国庫の補助についてはアンテナを高くして、すぐにその情報を得て、活用できる補助金があれば、是非活用してほしいなと思っています。システムと補助金について教えてください。
○佐後教育長 学校給食課長。
○井出学校給食課長 御質問ありがとうございます。
システムにつきましては、ここでお示しした8億は給食費の食材費がこれだけ掛かるというもので、システムの分は入っておりません。学校給食費無償化を実施するために新たにシステムを導入することになると多額の費用負担が発生いたします。現在使用しているシステムを改修することでなるべく予算を割かないような形で対応できるように検討してまいりたいと思います。
補助金の関係ということなのですが、先ほどもコロナ交付金というお話をしましたけれども、コロナ交付金というのが保護者の物価高騰の負担軽減ということで、給食費の値上げをしないように昨年度1月から3月の間に、3か月の期間ですけれども、1食当たり20円という交付金をいただきました。これが今後、無償化になった場合には、保護者の負担がもともとない形になりますので、コロナ交付金を活用することは難しいと思っています。
森委員がおっしゃったように、国・県の新たな交付金が出た場合は、それを活用しながら、予算の範囲内で実施してまいりたいと思っております。
以上でございます。
○佐後教育長 よろしいでしょうか。
ほか、ございますでしょうか。
○佐後教育長 ほかになければ、報告事項7を終わります。
それでは、ここで暫時休憩といたします。
再開後は会議を非公開としますので、関係者以外の方は御退席ください。お疲れさまでした。

暫時休憩18時47分

再開時刻18時48分

議案第34号 厚木市久保奨学金(令和5年度高校等修学奨学金(第7期生・第8期生))の支給決定について
(資料に基づき説明し、可決された。)
議案第35号 厚木市久保奨学金(令和5年度学校教育活動応援奨学金)の支給決定について
(資料に基づき説明し、可決された。)
報告事項1、事務の臨時代理の報告について(厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員の委嘱について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項2、事務の臨時代理の報告について(厚木市学校運営協議会委員の委嘱について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項3、事務の臨時代理の報告について(厚木市社会教育委員の委嘱について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項4、事務の臨時代理の報告について(厚木市スポーツ推進審議会委員の委嘱について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項5、事務の臨時代理の報告について(厚木市久保奨学金(令和5年度高校等修学奨学金(第9期生))の支給決定の変更について)
(資料に基づき報告し、了承された。)

以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、令和5年厚木市教育委員会6月定例会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
 

閉会時刻19時20分

議案書等

会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。

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