令和5年厚木市教育委員会9月定例会
会議主管課 |
教育総務課 |
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会議開催日時 |
令和5年9月28日 木曜日 |
会議開催場所 |
厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室 |
出席者 |
教育長 佐後 佳親 |
説明者 |
事務局職員 |
1 教育長報告
2 審議事項
議案第42号 厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員の委嘱について
議案第43号 厚木市厚木こども科学賞審査会委員の委嘱について
3 報告事項
(1) 事務の臨時代理の報告について(審査請求に係る弁明書の交付について)
(2) 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(3) 令和5年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市小・中学校の調査結果について
会議の経過は、次のとおりです。
開会時刻14時00分
○佐後教育長 それでは、ただいまから令和5年厚木市教育委員会9月定例会を開会いたします。
現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として宮崎委員を指名させていただきます。よろしくお願いいたします。
始めに、私から報告いたします。
それでは、令和5年8月22日火曜日に開催されました8月定例会以後の主な行事等につきまして、御報告いたします。
お手元の教育長報告を御覧ください。
まず、4番目でございます。
8月25日金曜日、第二庁舎16階会議室におきまして、令和5年度関東中学校体育大会出場報告会が行われました。大会に出場した23人の生徒、また校長先生、教頭先生、顧問の先生にお越しいただき、大会出場に向けた努力や活躍の様子、大会を通して成長したことなどを聞かせてもらいました。今回、関東大会に出場した学校は8校で、出場種目はソフトテニス、卓球、柔道、水泳でした。県大会を勝ち上がり関東大会出場を果たした生徒の頑張りをうれしく思うとともに、今後のますますの活躍に期待したいと思います。
次に、8番目でございます。
8月29日火曜日に、厚木市立あつぎ郷土博物館で開催された特別展「デビュー100年 和田傳再発見-今甦る あつぎの明治・大正・昭和を生きた作家の真実-」を視察いたしました。この特別展は、厚木市を代表する作家であり、厚木市名誉市民第1号でもある和田傳氏の生誕100年に合わせ、和田傳の事績と著作を広く紹介するものですが、改めて農民作家としての魅力を知るとともに、当時の厚木の暮らしを伝える作品の価値を再発見することができる内容でした。
会期中には6,256人の方に御来場いただき、大盛況のうちにすばらしい特別展が実施できました。次回の特別展は10月7日土曜日から「知らなかった蛾の魅力―多様な種の多様な生きざま―」を開催いたします。ぜひ多くの市民の方に御来場いただきたいと思います。
次に、9番目でございます。
8月29日火曜日に、本庁舎大会議室において、令和5年度全国中学校体育大会出場報告会が行われ、10人の生徒、また校長先生、顧問の先生にお越しいただきました。出場種目と結果は、第50回全日本中学校陸上競技選手権大会、男子200メートルにおいて、厚木中学校3年生生徒が予選7組第5位、また男子100メートルにおいては、東名中学校3年生生徒が決勝に出場し、全国第6位のすばらしい結果を残すことができました。また、第53回全国中学校バドミントン大会男子団体において、小鮎中学校から3年生生徒4人、2年生生徒4人が出場し、初戦を突破、2回戦まで勝ち進むことができました。さらに、男子シングルスでは、小鮎中学校3年生生徒1人が出場することができました。市立中学校の生徒が全国の舞台ですばらしい活躍をしてくれたことを誇らしく、また大変うれしく思います。それぞれの生徒のこれからの活躍を期待したいと思います。
次に、13番目でございます。
9月2日土曜日に、あつぎ市民交流プラザにおいて厚木市学校運営協議会新任委員研修会が開催され、冒頭、御挨拶を申し上げてまいりました。研修会では、厚木市統括コーディネーターの中川洋太氏に講師をお願いし、御講演いただきました。本市では、平成30年に全ての市立小・中学校に学校運営協議会を設置し、コミュニティスクールの取組をスタートしておりますが、これからも地域と学校が協働して子どもたちを育む学校運営協議会の充実に取り組んでまいりたいと思います。
次に、14番目でございます。
9月2日土曜日に、あつぎ市民交流プラザアートギャラリーにおいて、令和5年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭 部活動展示部門発表会が行われ、視察してまいりました。芸術祭には、厚木愛甲地区の17校が参加し、美術部、写真部、自然科学・PC部、陶芸部、芸術部、家庭手芸部の日頃の活動成果が展示発表されていました。どの作品も力作ぞろいで、文化部の生徒が熱心に作品制作や研究に取り組んでいる様子が伝わってきました。これからも、各中学校文化部生徒の活躍を期待したいと思います。
次に、15番目でございます。
9月2日土曜日に、レンブラントホテル厚木において、厚木児童思春期精神保健講座「第27回本講座」が開催され、参加してまりました。本講座は、厚木地区の児童思春期精神保健領域の専門家の専門知識の習得と対応技術の向上、また連携のためのネットワーク構築、さらに児童思春期精神保健問題の啓発を目的としており、今回は「いのちを守る性教育~自分らしく生きるために~」を演題として、埼玉医科大学産婦人科医の高橋幸子先生をお招きして、御講演いただきました。当日は、市立小・中学校の先生方にも多く参加していただき、大変有意義な時間となりました。学校現場において先生方が子どもたちの心と体の発達に係る様々な課題に対応できるよう、これからも厚木児童思春期精神保健ネットワークのつながりを大切にしてまいりたいと思います。
次に、16番目でございます。
9月9日土曜日に、本厚木駅周辺で行われました第35回心と街のクリーン作戦に参加し、街頭活動を行ってまいりました。この活動は、市内の大学、高校等の学生が実行委員となり、青少年育成に係る団体の皆様、保護司の皆様や厚木警察等に御協力をいただきながら、青少年の非行防止を呼びかけるものでございます。今年は「1回だけだしちょっとだけ、それって本当に大丈夫?」をスローガンに、啓発ポスターの作成や啓発物品の配布、薬物防止動画の放映や本厚木駅周辺での啓発活動を行いました。青少年自らが非行防止・薬物乱用防止を呼びかけることで、若い世代への啓発が効果的に行われたのではないかと思います。これからも青少年が主体となって行う心と街のクリーン作戦に取り組んでまいりたいと思います。
次に、17番目でございます。
9月10日日曜日に、荻野運動公園ほかの会場で第46回厚木市民体育祭が開催され、開会式及び各会場を訪問してまいりました。競技はソフトボール、ソフトバレーボール、バドミントン、ゲートボール、卓球、ターゲット・バードゴルフ、グラウンド・ゴルフの7種目で、1,087人の市民の皆様に御参加いただきました。市内各地区公民館単位の対抗戦でもあり、どの会場でも熱戦が繰り広げられていました。市民の皆様の健康の保持・増進と誰もが楽しく参加できる生涯スポーツ活動の振興、さわやかな人間関係を形成し、元気で明るい社会づくりに寄与するという目標が達成できた一日であったと思います。
次に、18番目でございます。
9月20日水曜日に、教育長室において、令和5年度優良PTA神奈川県教育委員会表彰を受けられた鳶尾小学校PTA、林中学校PTAの皆様が表敬訪問に来られました。それぞれの学校からPTA役員の皆様と校長先生がお見えになり、受賞の報告をいただきました。この表彰は、優秀な実績を上げているPTAに贈られるもので、鳶尾小学校では、とび小秋フェスの企画やPTA親子草むしりの実施など、また林中学校では、職場体験学習の支援やHayashi Dream Projectと銘打った生徒のアイデアをPTA活動に生かす取組などが評価されたものです。それぞれの学校のPTA会長から、コロナの影響もあり中断していた活動を再開する苦労があるとのお話を伺いましたが、日頃から子どもたちを支えてくださるPTAの皆様に心から感謝申し上げるとともに、優良PTA表彰を受けられたことにお祝いを申し上げたいと思います。
次に、20番目でございます。
9月25日月曜日に、第二庁舎16階会議室において、令和5年度東関東吹奏楽コンクール出場報告会が開かれ、厚木中学校吹奏楽部3年生生徒19人と校長先生、顧問の先生、それから、藤塚中学校吹奏楽部3年生14人と教頭先生、顧問の先生が出場報告に来てくださいました。8月に行われた神奈川県吹奏楽コンクールでは、厚木中学校吹奏楽部はA部門、藤塚中学校はB部門に出場し、見事金賞を受賞するとともに、神奈川県代表に選ばれました。東関東吹奏楽コンクールでは、厚木中学校は9月3日日曜日に茨城県水戸市の水戸市民文化会館で、藤塚中学校は9月16日土曜日に横須賀芸術劇場で演奏を行い、両校とも銀賞というすばらしい成績を収めました。それぞれの部長から、最善の演奏ができた、これからの学校生活に生かしていきたい、支えてくれた顧問の先生や保護者、講師の先生に感謝したい、これからの受験やスプリングコンサートも頑張りたいという力強い言葉を聞かせていただきました。東関東吹奏楽コンクールの舞台に立てた経験は、これからの人生の中で大切な宝物になると思います。生徒一人一人の今後の活躍を期待したいと思います。
続きまして、22番目でございます。
令和5年第2回厚木市議会第6回会議(9月定例会議)について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案及び陳情と併せまして各所管の部長から御報告申し上げます。
○岸間教育総務部長 それでは、22番の令和5年第2回厚木市議会第6回会議(9月定例会議)につきまして御報告申し上げます。
9月定例会議は、今月1日金曜日から来月5日木曜日までの会議期間35日間で開催されており、昨日までに各常任委員会及び分科会での議案等の審査が終了してございます。
始めに、教育行政及び教育委員会に関連する提出議案等について御報告申し上げますので、恐れ入りますが、5ページの3を御覧ください。
今月14日に、総務企画常任委員会が開催されまして、社会教育部に関連するものとして、中町第2-2地区に整備を進めております図書館を含む複合施設の工事請負契約の締結に係る議案第70号が審査され、採決の結果、賛成全員で可決すべきものとされました。
続きまして、4でございますが、今月19日に開催されました環境教育常任委員会におきまして、学校教育部に関連する陳情として、陳情第3号 国による義務教育財源の保障、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の実現を求める意見書を国に提出することを求める陳情が審査され、採決の結果、賛成全員で採択すべきものとされました。
次に、5でございますが、4と同日に補正予算議案審査のため、予算決算常任委員会環境教育分科会が開催され、教育総務部及び社会教育部の所管する予算に係る議案第68号 令和5年度厚木市一般会計補正予算(第4号)について質疑が行われました。
また、6でございますが、一作日26日に、令和4年度決算審査のため、予算決算常任委員会環境教育分科会が開催され、教育総務部、学校教育部及び社会教育部の所管する決算に係る議案第54号 令和4年度厚木市一般会計歳入歳出決算について及び議案第55号 令和4年度厚木市公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算についての2件の質疑が行われました。これらの補正予算及び決算に関する議案につきましては、10月4日に開催されます予算決算常任委員会での採決を経て、10月5日に本会議において採決が行われる予定でございます。
そのほか、お手元の資料には記載はございませんが、教育委員会関係の議案といたしまして、人事案件でございますが、議案第53号 教育委員会委員の任命については、今議会初日の本会議において上程されておりまして、10月5日の本会議において質疑の後、採決が行われる予定でございます。
続きまして、一般質問について御報告申し上げますので、恐れ入りますが3ページにお戻りいただき、2一般質問を御覧ください。
一般質問は、9月7日、8日及び11日の3日間で行われ、22人の議員から質問があり、そのうち9人の議員から教育委員会関係の質問の通告がございました。
始めに、教育総務部所管の質問でございますが、望月真実議員、栗山香代子議員、山口保子議員、岩崎一弥議員、井上武議員の5人の議員から質問がございました。
まず、望月真実議員の(1)ア(ア)でございますが、市立小・中学校の統廃合の進捗はとの質問に対して、教育長から、統廃合を含めた市立小・中学校の適正規模、適正配置の取組については、保護者や地域の皆様の御意見を踏まえて取りまとめをしているところであり、今後、適正規模等の方策について、対象となる地域において意見交換会を開催する予定である旨の答弁をいたしました。
また、(1)ア(ウ)でございますが、習い事等のバウチャー制について見解はとの質問に対して、教育長から、習い事等の学校外の活動については、御家庭の判断に委ねており、教育委員会では教育の機会均等を図るために、経済的な理由で就学が困難な世帯に対して就学援助制度や奨学金事業などを実施している旨の答弁をいたしました。
さらに、(2)ア(ア)と(イ)でございますが、学校給食費無償化について、進め方やスケジュールは、その先の目的は何かとの質問につきましては、市長の公約に関する質問であるため、市長から、来年4月からの実施に向けて、来月2日までの期間でパブリックコメントを実施しており、学校給食費に関する条例の改正案を市議会12月定例会議に提案する予定である。次代を担う子どもたちを地域の中で健やかに育んでいくため、子育ては厚木に限る、教育は厚木に限ると言われるよう、子育て、教育で選ばれるまちの実現を目指していく旨の答弁をいたしました。
次に、栗山香代子議員の(1)でございますが、学校給食費の無償化について、実施に向けた検討状況はとの質問に対して、市長から、来年4月からの実施に向けてアンケート調査など市民参加手続を進めており、現在、来月2日までの期間でパブリックコメントを実施している旨の答弁をいたしました。
続きまして、4ページを御覧ください。
次に、山口保子議員の(2)でございますが、児童・生徒の通学について、現状と課題は、適正規模・適正配置の取組の中で今後の方策はとの質問に対して、教育長から、児童・生徒の登下校については、地域や関係機関等と連携し、安全を第一に取組を進めている。また、適正規模等の方策において、将来的に通学の時間や距離が教育委員会で定めている範囲を超える場合は、スクールバスの運行や路線バスの利用を認めるなどの通学負担軽減策を講じることとしており、各地域の状況を踏まえ、最適な方策を検討していく旨の答弁をいたしました。
次に、岩崎一弥議員の(1)アでございますが、学校給食について、地産地消の取組について、市の方針と現状の取組、課題はとの質問に対して、教育長から、本市の学校給食では、食育の一環として地場農産物のすばらしさを子どもたちに知ってもらうため、地場産食材を取り入れる「パクパクあつぎ産デー」を設けており、今月から実施回数を月5回に増やすとともに、厚木産米を月に一度取り入れている旨の答弁をいたしました。
次に、井上武議員の(1)でございますが、学校給食費無償化について、現状認識と今後の方向性はとの質問に対して、市長から、来年4月からの実施に向けて、来月2日までの期間でパブリックコメントを実施しており、学校給食費に関する条例の改正案を市議会12月定例会議に提案し、まずはやりたい8つの政策の一つである小・中学校給食費無償化の実現に取り組んでいく旨の答弁をいたしました。
教育総務部所管の質問につきましては以上でございます。
○佐後教育長 学校教育部長。
○八木学校教育部長 続きまして、学校教育部の所管に関わる一般質問につきまして御報告申し上げます。
学校教育部には、望月真実議員、寺岡まゆみ議員、松田則康議員の3人から5項目について質問がございました。
恐れ入りますが3ページにお戻りいただき、2一般質問の最初の白丸を御覧ください。
最初に、望月真実議員からは、(1)ア、学びの環境について、1点の質問がございました。
(1)ア(イ)は、校内フリースクールの進捗は、また、課題はあるかとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会においては登校が難しいと感じている児童・生徒の学びの場の一つとして、市立小・中学校において校内教育支援教室の導入を進めており、各学校においては、運営の手引等を活用し、安心できる居場所づくりに取り組んでいること、また、今後も支援体制の充実及び教室環境の整備に努めていくことを答弁いたしました。
次に、1枚おめくりいただき、4ページを御覧ください。
最初の白丸となりますが、寺岡まゆみ議員からは、(1)アの市立中学校の学習評価について1点の質問と、(1)イの不登校児童・生徒への対応について2点の質問がございました。
(1)ア(ア)は、学習評価における定期テストの取扱いと課題はとの質問でございましたが、教育長から、学習評価は教員が学習状況を的確に捉え、指導の改善を図るとともに、児童・生徒が自らの学習を振り返り、次の学習に向かうことができるよう、学習過程や成果を評価するものであること。また、定期テストは主に知識及び技能の定着に関する成果を測るための方法の一つであり、各教科の評価はそのほかに思考力や判断力、表現力などが身についているか、主体的に学習に取り組む態度が見られるかなどを総合的に捉えて行うものであること。そして、教育委員会は、今後も各学校において指導と評価が適切に行われるよう支援していくことを答弁いたしました。
次に、同じく(1)イ(ア)は、校内教育支援教室の概要と今後の取組はとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会が導入を進めている校内教育支援教室は、登校が難しいと感じている児童・生徒が落ち着いた空間の中で自分に合ったペースで学習や生活ができるよう、各学校の空き教室等を活用した居場所づくりの取組であること。また、教育委員会においては、運営の手引の作成や研修会の実施などを通して各学校の取組を支援しており、今後も効果的な運営方法について研究し、支援体制の充実に取り組んでいくことを答弁いたしました。
次に、イの(イ)は、メタバース(仮想空間)等を活用した、オンラインによる学習やコミュニケーション支援を導入する考えはとの質問でございましたが、教育長から、教育委員会においては、欠席が長期化している児童・生徒が仮想空間でコミュニケーションを図る機会を提供するオンラインプログラムを活用した支援の導入を進めており、2学期からは、中学生を対象にモデル事業を開始すること。また、今後も児童・生徒の多様な学びの場の一つとして、GIGA端末を活用した支援の充実に取り組んでいくことを答弁をいたしました。
次に、四つ目の白丸となりますが、松田則康議員からは、(1)アのセーフコミュニティ、セーフスクールについて1点の質問がございました
(1)ア(ア)現状と今後はとの質問でございましたが、市長から、セーフコミュニティについては、現在までに3度の認証を取得していること、インターナショナルセーフスクールについては、これまでに清水小学校、睦合東中学校、妻田小学校の3校が認証を取得しており、セーフコミュニティ、インターナショナルセーフスクールそれぞれの活動を展開する中で、学校や地域、関係団体が連携・協力しながら課題に取り組んでいること。今後も、市民の皆様や関係団体等と協働し、誰もが健康で安心して安全に暮らすことのできる良好な地域社会の実現を目指していくことを答弁いたしました。
学校教育部の所管につきましては以上でございます。
○佐後教育長 社会教育部長。
○長沼社会教育部長 続きまして、社会教育部関連の一般質問につきまして御報告申し上げます。
社会教育部には、山口保子議員、名切文梨議員、岩崎一弥議員、髙橋知己議員の4人から6項目について質問がございました。
始めに、4ページからになります。
上から二つ目の丸、山口議員から、選挙公約にあげた「スポーツの聖地」について、(ア)野球場、サッカー場、テニスコートなどの施設整備の考え方は、(イ)「スポーツの聖地」にふさわしいソフト事業の進め方はとの質問がございました。こちらにつきましては、市長公約についての内容でございますので、市長から、施設整備につきましては全国規模の大会やトップリーグの試合が開催できる施設を整備するなど、各種競技の中心地となるようなスポーツ環境の充実を図ることが重要であると考えている。また、整備された施設を活用し、各種競技の全国大会の誘致など、トップアスリートのプレーを見て楽しみ、身近に感じ、感動していただけるよう環境づくりに取り組み、本市をスポーツの聖地と呼んでいただけるような施策を進めていく旨の答弁をいたしました。
次に、同じく三つ目の丸、名切議員から、ア、スポーツ・文化芸術・歴史の聖地づくりについて、(ア)考えと課題はとの質問がございました。こちらにつきましても、市長公約についての内容でございますので、市長から日常的にスポーツに親しむ機会の創出をはじめ、各種競技の全国大会やトップリーグの試合を誘致するなど、トップアスリートのプレーを見て楽しみ、身近に感じ、感動していただけるよう良好なスポーツ環境づくりを進めるとともに、本市のすばらしい自然環境や郷土の歴史を生かした文化芸術の創造に努め、市民の皆様の多様な活動の充実を図り、あこがれの場所として認識されるよう、ステージづくりを進めていく。今後は、気軽にスポーツ・文化芸術・歴史に親しめる空間の確保や、歴史的な意義や重要性を持つイベントが開催できる施設の整備など、本市に住んで良かった、訪れて良かったと思われるような取組を進める旨の答弁をいたしました。
次に、五つ目の丸、岩崎議員から、イ、文化財について、(ア)市内の古墳群の維持管理等について、現状の取組と課題はとの質問がございました。教育長から、市内には大小様々な古墳が約350基確認されており、その多くは民有地として土地の所有者により管理されており、古墳につきましては後世に残していくことが望ましいと考えられますが、開発事業等に伴い現状保存が困難な場合は発掘調査を行い、記録保存に努めている旨の答弁をいたしました。
次に、同じく一番下、七つ目の丸、髙橋知己議員から、ア、スポーツの聖地に向けた施設整備について、(ア)特に留意、配慮すべきことは何か、(イ)パークゴルフ場の整備に関して、市の考えを問うとの質問がございました。こちらにつきましても市長公約についての内容でございますので、市長から、スポーツの聖地となる施設整備につきましては、全国規模の大会やトップリーグの試合が開催できる施設を整備するなど、各種競技の中心となるようなスポーツ環境の充実を図ることが重要であると考えている。今後、施設の規模や初期費用等の基礎データを調査し、整備に向けた方向性を定めていく。また、新たな施設の整備を検討する中で、パークゴルフ場を含めたスポーツ、レクリエーションの活動が継続的に行える施設についても研究を進めていく旨の答弁をいたしました。
社会教育部の所管につきまして、以上でございます。
○佐後教育長 本日の日程のうち、議案第42号、43号及び報告事項1、2については、人事に関する情報及び個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において審議等を行うことといたします。
なお、傍聴される方につきましても、事務局の関係者以外の職員と同様に、会議が非公開となりましたら御退出いただくこととなりますので、あらかじめ御承知おきください。
報告事項に入ります。
報告事項3 令和5年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について、報告をお願いします。
教育研究所長。
○井上教育研究所長 報告事項3 令和5年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について御報告申し上げます。
お手元の資料3を御覧ください。
最初に、1、調査の概要についてでございますが、対象学年はこれまでと同様に、小学校第6学年及び中学校第3学年の児童・生徒でございます。
調査の内容は、小学校では国語、算数の2教科、中学校では国語、数学、英語の3教科と生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査となっております。
実施日は、令和5年4月18日です。中学校の英語を話すことの調査につきましては、4月19日から5月26日の間で分散して実施しております。
本市からは、小学6年生1,746人、中学3年生1,640人が参加いたしました。
1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。
まず、教科に関する調査結果に表れた本市の状況でございます。
教科に関する調査の平均正答率を全国の公立学校の平均正答率と比較いたしますと、小学校につきましては、国語、算数、2教科とも4ポイント程度全国を下回る結果でございました。中学校につきましては、国語、数学はどちらも全国を上回る平均正答率でありました。英語につきましては、聞くこと、読むこと、書くことの合計を集計したものになりますが、1.6ポイント全国を下回る結果でした。
次に、各教科の状況について御説明いたします。
では、(1)を御覧ください。
小学校の国語です。まず、教科の平均正答率を学習指導要領の内容、評価の観点、問題形式の3つに分類して示しております表と、次に主な結果を問題別として評価の観点であります知識・技能における問題と思考・判断・表現における問題に分け、それぞれの中で相当数の児童・生徒ができている点と課題となる点を挙げております。また、該当する問題の概要とその隣に問題番号を、そして学習指導要領で示されている内容もそれぞれ記載いたしました。
なお、相当数の児童・生徒ができている点につきましては、正答率が70%以上で全国との差が同等または上回っているものを挙げました。また一方で、正答率が50%以下で全国平均より下回っているものを課題となる点として挙げております。また、これらの内容に該当する実際の調査問題は、後ろに参考資料として添付しております。
では、小学校、国語の平均正答率の表を御覧ください。
問題形式で見ますと、選択式の問題は比較的よくできておりますが、記述式の問題は正答率が低くなっております。また、学習指導要領の内容の書くことにおいて課題が見られます。これに該当する問題といたしましては、3ページを御覧ください。上から二つ目の黒い四角の問題、問題番号でいいますと1の二の問題となります。この1の二の問題は、資料として示されている図表やグラフなどを用いて自分の考えが伝わるように書き方を工夫して記述する問題でした。
複数の資料から分かることを関連づけて捉えることができていない、また、自分の考えが伝わるような書き方の工夫ができていないという状況が見られました。
続いて、小学校算数につきましては、同じく資料3ページの中段(2)の平均正答率の表を御覧ください。
学習指導要領の領域では、C変化と関係に関して8割以上の児童ができている問題がありました。一方、課題といたしまして、B図形の問題の正答率が低くなっております。これに当たる問題といたしましては、1枚おめくりいただき、4ページを御覧ください。上から二つ目の黒い四角の問題、問題番号でいいますと2の(3)でございます。正三角形の意味や性質についての理解に課題が見られました。また、目的の図形を作るための操作の見通しを立てることができない児童が多く見られました。上から四つ目の黒い四角の問題、問題番号でいいますと2の(4)につきましては、高さが等しい三角形について、底辺と面積の関係を基に面積の大小を判断することや、判断の理由を言葉や数を用いて記述するということに課題が見られました。
続きまして、同じく4ページ中段を御覧ください。
中学校の国語の主な結果についてです。
全体的に全国平均と比べて高い結果となっております。学習指導要領の内容で見ますと、特に話すこと、聞くことに関する問題は8割を超える正答率となっております。
続きまして、5ページ下を御覧ください。中学校の数学についてです。
平均正答率の表を御覧ください。学習指導要領の領域A数と式に関して、8割以上の生徒ができている問題もありましたが、B図形、C関数に関する問題の正答率が低くなっております。これに該当する問題といたしましては、1枚おめくりいただき、6ページの上から四つ目の黒い四角、問題番号は9の(2)図形の証明問題になります。条件を変えた場合に事柄が成り立たなくなった理由を、証明を振り返って読み取ることに課題が見られました。また、その下の黒い四角の問題、8の(3)は関数の問題になります。グラフや式を用いて問題解決の方法を数学的に説明することに課題が見られました。
教科の調査、最後になりますが、資料6ページ中ほどから中学校英語の平均正答率の表と、7ページに主な結果を5点記載しております。英語の調査結果につきましては、聞くこと、読むこと、書くことの合計を集計したものとし、話すことにつきましては、全国と厚木市の平均正答率を参考値として記載しております。
学習指導要領の領域、読むこと、書くことに関する問題において、また問題形式で見ますと、記述式の問題の平均正答率が低くなっております。7ページの一番上の黒い四角9の(2)の問題では、文法事項や言語の働きなどを理解して正確に書くこと。また、上から四つ目の黒い四角10の問題では、日常的な話題について事実や自分の考えなどを整理し、まとまりのある文章を書くことについて課題が見られました。
また、話すことについては、参考値として御報告いたします。正答率は全国平均よりも上回っておりますが、全国的に、また厚木市においても5問全ての問題の正答率がかなり低い結果となりました。特に上から五つ目の黒い四角、話すこと、大問2の問題では、社会的な話題に関して聞いたことについて、考えとその理由を話すことに課題が見られました。
続きまして、同じく資料7ページ中段の3、児童・生徒質問紙調査の結果について御説明いたします。
回答した児童・生徒が90%以上であり、良い傾向として捉えられるものを白い丸で示し、30%未満であり課題として捉えられるものを黒い丸で示してあります。小学校児童の回答については(1)に、中学校生徒の回答については1枚おめくりいただいた8ページの(2)に記載しております。
小・中学校児童・生徒の回答から共通して読み取れることといたしましては、いじめはどんな理由があってもいけないと捉えている。また、人の役に立つことを意識しているなどの姿が見られました。
一方、読書や新聞を読む時間が少ないことについては、例年と同様の傾向が読み取れます。また、ICT機器の活用については、小・中学校ともに学習への活用の有用性を感じていることが見られます。
8ページの中段を御覧ください。(3)では、児童・生徒の質問紙調査の結果と教科の正答率との関連性ということに着目し、教科の正答率が高い児童・生徒に見られる傾向を記載いたしました。例年と同様の傾向となりますが、学習習慣や学習環境が整っている姿や、主体的な学習態度、学習に対する興味関心や授業の理解度などが見られます。
1枚おめくりいただき、10ページを御覧ください。
質問紙調査の結果も踏まえまして、今後に向けて生活に関すること、学習に関することとしてまとめました。
(1)生活に関することといたしまして、質問紙調査の結果から、相当数の児童・生徒が他者の存在を大切にし、関わりを通して多くのことを学んでいる様子がうかがえます。また、地域との関わりについては、昨年度に比べると地域の行事等に参加している様子がうかがえます。コロナ禍により中止や延期をしていた地域行事も、様々な工夫をしながら通常の形で実施されるようになってまいりましたので、今後は児童・生徒にとって地域における豊かな学びや体験に触れる機会の更なる充実が期待されます。
各学校においては、コミュニティスクールの仕組みを生かした取組等を充実するなど、地域と学校、家庭が連携し、地域における様々な学びや体験を通して、児童・生徒が成長していくことのできる環境をより一層整えることが重要であると考えます。
次に、(2)学習に関することについては、国語におきましては、目的や意図に応じて情報を活用し、読み手に伝えたいことが伝わるように、技術や自分の考え、理由などを整理して書くことができるように指導することや、根拠を持って筋道立てて考えたり、表現したりする良さを実感できるよう、指導することが大切であると考えます。
また、算数・数学においては、観察や操作などの活動を通して、図形の意味や性質を見いだすことや、統合的・発展的に考察する活動を小学校から意識して学習に取り入れていくことが大切であると考えます。
英語におきましては、言語の使用場面やコミュニケーションを行う相手との関係性を意識し、場面や状況に応じた適切な表現を選択することや、どのように書けばより良く読み手に伝わるのかを考えながら書く活動を学習に取り入れていくことが大切であると考えます。
また、話すことについては、聞いたことや読んだことについて話す活動や書く活動など、様々な形で複数の領域を統合した言語活動を通して、聞いたり読んだりしたことに対する自分の考えを持つことができるように指導することが大切であると考えます。
教科の平均正答率が高い児童・生徒には、授業中の前向きな発表態度や相手に伝えるための工夫をしているといった傾向や、話合い活動を通じて学んだことを生かしながら、自分の考えを深めたりまとめたりできる傾向が見られることから、今後も引き続き児童・生徒の主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業改善をより一層充実させることが重要であると捉えております。
また、学習の中でのICT機器の有効な活用について、現在多くの学校で意見交換や話合いの際に一人一台のGIGAスクール端末を活用している様子が見られます。引き続き様々な学習画面で積極的な活用を推進してまいりたいと考えます。
今後も教員による授業改善や児童・生徒の学習改善が更に図られていくよう、教育委員会といたしましても、継続的に指導・支援をしてまいります。
最後になりますが、今回の全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、学校・家庭・地域が児童・生徒の豊かな学び、より良い成長のために、目標やビジョンを共有し、連携及び協働した取組の更なる充実を目指して、施策の工夫・改善に努めてまいります。
なお、この結果は今後本市のホームページで公開し、市民の皆様にもお伝えいたします。
以上でございます。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して何かございますか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 お疲れさまでした。集計はいろいろと大変だったと思いますけれども、私は、平均正答率の件1点、それから中学校の英語のことについて、大きく分けると2点について質問したいと思います。
まず1点目、平均正答率の件なのですけれども、文部科学省が出すデータ、それから各自治体で平均正答率のデータ、比べてプラスマイナス5ポイントぐらいは誤差の範囲だということがずっと言われてきたと思うのですけれども、その辺はあまり変わっていないのではないかと思うのですけれども、そういった中で今回、例えばこの2ページのところの、小学校国語の平均正答率のところあたりを見ると、全国平均から比べるとマイナスが5ポイントを超えている部分があったり、中学校を見ていくと、多少のマイナスもあるかもしれないけれども、ほぼ平均あるいはそれ以上のものがある。何か同じ厚木市でありながら、小学校がマイナス5ポイントを超えてしまう。中学校はいい方向になってきている。この違いは一体何なのだろうということが数字を見たときに気になります。
厚木の子どもといっても、いろいろ特徴があり、同じような子がいるばかりではなくて、得意な子もいれば不得意な子もいるということなので、各学校によっても特性や違いのようなものがあると思うのですけれども、大きく見てこの小学校と中学校の差がついてしまったあたりの分析はどうなのかということが気になるところです。
もう1点は、中学生の英語の件です。恐らく8月1日に新聞で大々的に報道された部分で読み返してみたりしたのですけれども、新聞では中3の英語が特に話すというところが正答率が12.4%と非常に低かった。それから、一問も解けない、話すというところで一問も解けない生徒が6割を超えていたということが大々的に取り上げられていました。
このページでいうと7ページの3の上のところで社会的な話題に関して聞いたことについて、考えとその理由を話すことに課題がありますと出ているのですけれども、これは新聞の問題を見たら、確かに文字で見れば私でも読み取れるのだけれども、これを音声で聞いて、それで1分で自分の考えをまとめて30秒で答えるという、これはすごくハードルが高いと思いました。自分でやってみて思ったのですけれども、これはできないのは当たり前だと思ったくらいなのですけれども、これも何か英語の問題ではあるけれども、その前に自分で問題の意図をつかんで、それに対し自分の意見を述べるという、英語以前の問題、むしろ国語の問題かもしれないし、思考力・判断力というくくりでいえば、そういう問題なのかもしれないのだけれども、これはすごく難しい問題だと思いました。
これを解けないのは当たり前ではないかと思うくらいの問題だったと思うのですが、一方、新聞の批判的な記事ですけれども、現行、英語の教科というのは会話中心の簡単な言葉のやり取りによるコミュニケーションをやっているけれども、これが問題ではないかと。もっと入り口としては英語に慣れるというところでは、そういうこともいいのかもしれないけれども、文部科学省が考える使える英語というところでいうと、もっと深いところを求めているはずなので、今回、この問題のレベルが高いといっても、内容というか、本当にいろいろと工夫されて答えやすい質問に変わるかもしれないけれども、文部科学省が思う使える英語というのは、まさに子どもがみんなうーんと頭をひねってしまうような、このレベルを求めているのかもしれないです。
なので、かなりハードルが高い課題だと思うのですけれども、使える英語という視点で見たときに、井上所長がこれから市としていろいろな施策を通して指導していきます、支援していきますという話があるのだけれども、この辺の使える英語、どういった具体策が想定できるのか。もし何か糸口があるのであれば、教えていただきたいと思います。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 一つ目の質問についてでございますが、正答率が小学校と中学校とで差があるという御質問なのですけれども、小学校も中学校も授業改善という視点では、各校とても意識をしているところでございます。今回の調査では、全国平均と比較しますと小学校につきましては国語、算数どちらも4ポイント程度下回り、中学校につきましては国語、数学どちらも上回るという結果になりました。
中学校は、初めてここで全国平均を上回るといううれしい結果だったのですけれども、学力の状況につきましては様々な要素が影響していることから、理由が多岐にわたると思われます。小学校では、先ほども説明をさせていただきましたが、複数の情報を整理する、それから自分の考えを持つ、そしてその考えをまとめるということが課題になっているということが見えています。
正答率の低かった問題が幾つかあるのですけれども、その問題の児童の回答類型というものを見ますと、二つの情報や資料から分かることを関連付けて書かなければいけないという問題が、どちらか一方から分かることだけしか書かずに、不正解となっている児童が大変多く目立っておりました。それが1問だけではなくて、いろいろな問題にそのような様子が見られました。日頃から、読む目的を意識することを促したり、様々な教科等の学習の中で、国語だけに限らず、算数だけに限らず、複数の資料に書かれていることを比較したり関連付けたり、総合的な学習の中でもたくさんそういう場面があると思うのですが、そういったことをして関連付けたりして考えたほうが、よく理解できたり、自分の考えがより広がったりするという経験をたくさん実感できるように体験をさせていくことがまずは大切ではないかと考えております。
中学校では、今回は喜ばしい結果ではあったのですけれども、小学校から8年間の学びの中で、基礎的、基本的な知識及び技能を身につけてきているということもあるかとは思います。生徒の質問紙の回答の状況を見ますと、1・2年生のときに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では自分の考えがうまく伝わるよう資料や文書、話の組立てなどを工夫して発表していましたと回答している生徒が、厚木市は74.4%おりました。全国平均よりも12ポイント上回っておりました。
また、平均正答率が全国と比べ5ポイント以上高かった学校が中学校の中に数校ありました。その中学校ですとか、あとは昨年度よりも結果が大きく伸びている学校、中学校では、生徒の質問紙を見てみますと、自分と違う意見について考えるのが楽しいですとか、話し合う活動を通じて自分の考えを深めたり、広げたりすることができていますと回答している生徒が8割から9割を超えておりました。そのような結果を見ますと、中学校では主体的、対話的で深い学びの視点からの授業改善に努めているということが、学力の向上につながってきているのではないかと捉えております。
一つ目の質問については以上でございます。
そして二つ目、英語についてですが、英語の調査、特に話すことの調査なのですけれども、今回、初めてその英語の調査については、所要時間が5分、準備や移動に要する時間を合わせて15分程度ということで、学校ごとに一人一台のタブレット端末を使って行っています。
その中で、まず事前に学習eポータルというものを利用しまして、生徒一人一人の調査問題を配信し、そのGIGAスクール端末を利用し、ログインしてヘッドフォンをセットして、調査を行っております。実施した教室はパソコン教室等だったのですけれども、グループを分割して大体12人くらいまでが1グループのような形で学校の大きさにもよりますが、分けて調査を行っております。
教育研究所の指導主事が補助という形で学校を訪問させていただいているのですけれども、その中で、やはりヘッドセットですとかマイクが不調だった生徒がいたということもありましたし、あとは画面表示が速すぎて子どもたちが、生徒がついていけなくて回答できていなくて困っていたという生徒がいたという報告も聞いております。それから、教員の始めの合図を無視してしまって、調査を始めてしまったという生徒も少しいたそうです。あとは、調査問題が分からず回答できない生徒もいた。あとは、通信エラーにより回答できない生徒も少しいたという報告を受けております。
今回、いろいろな機器的な問題も関係していたということもあると思うのですが、それにしましても、今回の話すの平均正答率が12.4%で最も低く、全5問のうち正答数がゼロでしたという生徒が6割を超えていたということなのです。英語による発表や意見交換など話す力の育成を目指して出題をしたということを聞いておりますが、発信力がやはり課題として浮かび上がりましたということでした。全5問のうち、留学生の環境問題の発表を聞き、先ほど杉山委員がおっしゃっていただきましたけれども、1分間で自分の意見とその理由を考え、30秒のうちに英語で答えるという問題、これは正答率が全国は4.2%、でも厚木市は7.8%で少し高かったのです。
文部科学省でも、この話すことの調査について、聞いたことを基に考えと理由を述べる力を測る狙いだったのですが、実際のコミュニケーションに即して出題したために、場面設定が複雑になってしまったとして、前回より難易度が上がったということを説明されていたと聞いております。英語、外国語科における言語活動というのは、実際に英語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合うなどの活動を意味しますが、今回の英語の調査結果は低いものとなっていますけれども、厚木市の特徴として、読む、聞く、書く、話す、それぞれの言語活動は、学校質問紙を見ますと、どの学校も積極的に取り入れているということがうかがえています。ただ、総合的な言語活動、読むということから書く、また聞くから話す、読むから話すのような統合的な言語活動というのは、やや取り組めていない様子が数字からうかがえます。生徒の質問紙を見ましても、生徒もやはりそのような活動はよくは行われていない。ほかのものはよく行われていると答えているのですが、そのような統合的な言語活動というのは、よく行われていたとはあまり実感していないような様子が質問紙からは読み取れました。
しかし、全体的に言語活動を行っていると実感している生徒は、平成31年度、前回の調査に比べて、子どもたちは変わってしまっているのですけれども、大分数字としては増えております。そのため、今後はやはり複数の領域を統合した言語活動を通して、自分の考えを話したり、書いたりすることを授業の中で積極的に取り入れていくということをしたら良いのではないかと思います。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 今、研究所の井上所長がお話ししたとおりだと思って、私も聞いていたのですけれども、この大問2につきましては、杉山委員がおっしゃるとおり、教科横断的に考えを持つ練習というところをやらなくてはないということが大きく前提にあると思います。英語だけに使いますと、この大問の1でも、例えばどこかアミューズメントパークに、どっちに行きたい、それは何でということを、答えと同時に理由を言うような問題がある。それは普段やっていないと思うのですね。1対1で、どっちがいい、こっちがいい、何でと言われて答えるという、そういうやり取りのリズムはあると思うのですけれども、一気に理由を添えて答えるという活動は、やはり意図的に場面をつくらない限り、なかなかそういったことに対して慣れるということは、子どもたちには難しいと思います。
あと、大問2について、英語科的に見ますと、中学校の学習指導要領に書かれている英検3級レベルというところを考えますと、若干超えている気がします。私、英検の3級の面接官をしたことがあるのですが、これは準2級かもう少し上。ですけれども、今、井上所長が言ったとおりだと思って私も聞いていたのですが、例えばこれをできるように指導するとしたら、まず聞いて、そのことについて日本語で考えを書いてみるというトレーニングから入るしかないと思います。それをだんだん英語で書けるようになってみて、それを頭の中で文字に起こすことなく言葉として出していくという段階的なトレーニングをしないと、この力はなかなかつけるのが難しいと思いますので、本当に今研究所長が申し上げたとおり、統合的にやるということを段階的にやるというところが必要なのではないかと思っております。
以上です。
○佐後教育長 よろしいでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 先ほどの井上所長が、今私が触れた環境問題のあそこのところ、全国が4.2%というのは新聞発表されていたのですけれども、厚木の子どもが約その倍、7%の子が答えられた。逆に言うとすごいと思います。多分この中にいる人で、ぱっとこの問題で答えられる人は、専門の倉持課長ぐらいしかいないくらいのすごく高いレベルだと思いますので、逆に言うと少し光が見えたなという感じもするくらいよかったです。是非これからも力を入れて、求められるものは多分高いものがあると思うので、また継続して頑張っていただければなと思います。
○佐後教育長 ありがとうございました。
ほかにございますでしょうか。
山本委員。
○山本委員 非常に膨大な資料ありがとうございました。
私もずっと拝見していて面白いと思った部分が幾つかありまして、例えば8ページですけれども、ここにまず小学生が新聞を読むのが週に1回以上である、10.8%とあまり高率ではないかと思うのですけれども、今度、これが中学校に行くと5.1%に下がると。そもそも、読むことを、アナログ的に文字を読むということの習慣がないのかと。その一方で、最近だと新聞を取っていない家庭も増えているということを聞きます。だとすると、この調査するものの設問に何か疑問を私は感じてしまいました。そうやって考えると、新聞でなくどういう読書の質を維持しているのかということが大事ではないかということを1つ感じました。決してこれは質問ではありません。
それで、今の杉山委員のことと関係するかもしれませんが、10ページと11ページを拝見しますと、例えば国語のところ、これは10ページでしょうか。(2)の学習に関するところなのですけれども、上から3行目に記述することには課題が見られたということが書かれています。11ページになって今度は英語のことについても、話すこと、このことについて、2行目の終わりからですけれども、話し手の意見に対する自分の考えとその理由を伝えることに課題が見られたと。何だか表現することが少し苦手になっているのだろうと思いました。非常にコロナ禍で人間関係が分断されて、それがちょうど小学生、中学生のこういった年代にまさにぶつかっていて、今後こういうところからの復帰というか、回復をさせる、そういう視点も持ちながら、どういった表現教育をしていったらいいのだろうと非常に疑問に感じました。
現場の先生方は工夫なさっていると思うのですけれども、是非教科そのものの中での課題をやらせていくだけでなく、現状のこういった調査から、どうやって厚木の子どもたちに豊かな表現力を身につけさせるか、こういったところはもしかしたら厚木らしい教育につながるのではないかと思いました。是非そのあたりの工夫があれば、今後とも取り組んでいただければと思います。
最後です。少し質問させていただきます。
7ページ、8ページのところで、朝食のことが出ていました。小学生91.6%が朝食を毎日食べているということなのですけれども、これ中学生になってくると出ておりません。ということは、90%未満ということなのですけれども、厚木市の課題の特色の一つに、しっかり朝御飯を食べさせているということがあるかと思います。中学生が朝食をしっかり取っている摂食率はどれぐらいなのか分かれば、教えていただきたいです。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 中学校の朝食を食べていますかという質問に対する回答は、残念ながら少し足りなくて87.7%で、ここに記載しておりますものが90%以上のものがよいと思われるものということで記載しておりますので、決して全く朝食を食べていないということではなくて、本当に小学校とほとんど変わらないというのが実情でございます。
以上でございます。
○佐後教育長 山本委員。
○山本委員 是非朝食が大事だということ、それからこういう毎日のいい習慣が今後につながるという指導というか、教育というか、生活感というものを是非伝えていってください。ありがとうございました。
○佐後教育長 ほかにございますでしょうか。
森委員。
○森委員 二つございます。今回のこの結果を公表するというお話があったと思うのですけれども、私の聞き損じかもしれませんが、1ページの(3)調査日で、英語が4月18日からになっているのですけれども、英語に関する調査は19日からの誤りではないかというのが1点ですね。もし公表するのであれば、ここは確認したいと思いました。これは単純な質問です。
あと、今回のこの結果を拝見しての、全体の感想を簡単にお話しさせていただきますと、日本に限らず全世界で、格差がここのところでだんだん広がってきたというようなことを聞いていて、私は、今回のこの結果を見て、何かそういう傾向が少しずつ見えたような気がしているのですね。やはりそれを顕著に感じたのは英語のところで、十何%という回答率がすごくできる子か、たまたまできた子。でもたまたまできた子がこの割合に入ることはすごく少ないので、帰国子女であったり、普段すごく英語の曲を聞いていたりとか、何か英語に日常の中で触れていることが、聞くこともまたその聞いたことで自分の中で考えたりということができるので、私はこの十何%というのは、全国も含めてですけれども、できる子、常に生まれながらにしてそういう才能だったり環境にあった子の数字なのだろうと私は見ました。
ですから、このような内容を文科省が入れたのは、現状を知りたかったのかと思いました。今の10年ぐらいの中の日本の教育の中で、ここまでの英語の聞き取ったり考えたりという能力ができる子は、私は本当に5割も行かないと思っていたので、現状を知りたかったのかという気がしたのですね。全体的に見ると、そういう意味ですごくできる人とそうでない人の差が広がってきたのかと思います。
以前のこういった調査の中でも私はお話をさせていただいたのですけれども、平均点ってすごく難しくて、0点と100点の子の人数で、または40点と60点の人数で、本当に理解をしているのはどこなのだろう。でも平均点は一緒ですよね、人数が同じだったら。ですから、もしこういう現場では、やはり各点数のグラフ、山なのか、M字なのか、どこか下がってしまうのか、ここを理解することが私はすごく必要だと。もちろんこういうこと、聞くことが苦手とか、書くことが苦手とか、こういうことももちろん必要なのですけれども、子どもたちがどれだけ習得しているのか、理解しているのか、自分で考えられるようになるのかというのは、やはりその分布を知ることも私はすごく大切だと思っております。
このまとめの10ページ、11ページの文章を拝見して、ここでも少し感じたのが、1、2、3段落目ですね。3段落目の最終、最後のまとめとして、私の解釈なので違うかもしれませんけれども、正答率の高い子はというまとめになっている気がしました。
もちろん正答率が高い子の背景を認識して、同じようにみんなにも指導することが大切というのはすごく分かるのですけれども、例えばこれだけで見てしまって、この資料を見たときに、じゃ正答率が低い人は、もちろん先生方は正答率が高い子がどんどん増えていって、その背景には、その質問表の中で、いろいろなことがあったからそういうことを積み重ねていけばいいということだと思うのですけれども、私は社会の格差の幅が広がったことを考えたら、やはりその本当に苦手な子、それこそ今回の英語でさっきの説明でもハード的にもう入れない子だとか、もう入口でつまずいている子がいるわけですよね。
だから、トータルの学業の中でも、入口でつまずいていく子が以前よりも増えたような気がしているので、このまとめ方が私はすごく気になったし、駄目ではないのですけれども、主体的で対話的な学びを積み重ねる、確かにそうなのだけれども、漠然としているという気がして、もう少し踏み込んだまとめをしていただけたら、なるほどと思えるような印象を少し持ちました。
以上です。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 ありがとうございます。
一つ目の調査の実施日になりますが、大変申し訳ありません。こちらのほうに、1ページのほうに記載してあります英語の話すことに関する調査は、4月18日火曜日から5月26日金曜日で実施というのは、全国の調査についてはこの4月18日に抽出されて、この18日に試験を受けている、調査を受けている生徒がいるということなので、ここには18日からと記載をさせていただいておりますが、厚木市の生徒につきましては、そこの当日の抽出をされていなかったものですから、19日から26日までの間で調査をしているということになります。大変紛らわしい記載をしてしまい、申し訳ありませんでした。
それから、二つ目、英語の調査についてなのですけれども、森委員がおっしゃるように、やはり今回の英語の問題について、文部科学省も1人1台タブレットを使って効率的に調査をするという試みも今回が初めてであったと思いますし、内容についてもここを目指したいという思いで作られているものであったと思うのですが、そこも今後に向けてどのようにしていくかということもあっての参考値ということになっているかと私は思っております。きっと、委員がおっしゃるように今後の見直しというか、子どもに合った、ここまで持ってくるにはどんな取組が必要なのかということに今後なっていくのではないかと思っております。
それから、三つ目のクロス集計のことなのですけれども、ここにクロス集計を載せさせていただいているのは、一応このような状況にあるお子さんたちは、正答率が高いという一つの例として載せさせていただいておりますので、もちろん私たちも調査をしておりまして、きっとこの質問紙調査の中の質問に対して、回答率が高いときっと正答率も高いのではないか、大分差がついているのではないかと思って集計をしているのですけれども、そうでもないというものも結構見つかりました。なので、一概には言えないのかと。この質問紙に載っている、こうだと望ましいみたいな状況があれば学力もイコールで高いというものでは必ずしもないと思いますので、今後またいろいろと検討させていただきたいと思っております。
以上でございます。
○佐後教育長 ほかによろしいですか。
森委員。
○森委員 すみません、確認です。
そうしますと、1ページの表記はこのままでいいのか、私のように単純に厚木市は18日にほとんどの試験はして、英語のところの話すことは19日だったという表記がいいのか、これは是非御検討いただきたいなと思っております。
以上です。
○佐後教育長 宮崎委員。
○宮崎委員 それぞれ所長とか課長の説明を聞いたり、委員さんの話を聞いて、大体今回の試験について特徴がつかめたと思うのですけれども、最後の10、11ページのところにはまとめというか、今後に向けて結果を丁寧に分析・検証されていると思いますし、改めて厚木市の子どもの特徴というか、いいところと課題になるところが確認できたと思いました。
話を聞いている中で、統合的な言語活動とか、総合的な活動とか、段階的なとか、教科横断的な取組などが出たのだけれども、最後の今後に向けてのところにそういうキーワードが載っていないのですよね。なので、森委員からもあったのですけれども、具体的に国語なら書くこととか、あるいは表現すること、そういうところで、やはり小学校のポイントが中学校に比べて誤差ぎりぎりなのだけれども、その辺で小学校の取組として、もっとそういうところを今後の取組として取り入れていこうということがあるのであれば、最後のページにそういう言葉も載せていく必要があったのではないかと思いました。
それで、質問なのですけれども、先ほど厚木市全体ではこういう特徴が出たのだけれども、地域差というか、中学校区差というのも当然あると思うのですけれども、以前、2、3年前かな、中学校区で学力向上プロジェクトという取組があったと思います。それは今どのようになっているのか。もしそれが小学校の実態から中学校にその学区で上がっていくのだから、その小学校の課題を中学校に取り入れる、その一貫性のある小中の連携も含めた、そういう取組は今どうなっているのでしょうか。形骸化されているのであれば、そこをもう少し見直すとか、対策を強化していくとか、そういうことが必要ではないかと思います。
その質問が1点と、それから質問紙調査です。7ページから始まるのですけれども、これがまた厚木市の小学生の特徴だと思うのですけれども、いい傾向の丸がたくさんあるのでこういうところは子どもたちのことを褒めてほしいと思います。学力の、学習のことを言うかどうかは別として、みんなは規範意識を守って健全な生活を送っているね、他者のことや命のことを大事に思っているねと、そういうことを認めてあげて、ほめてあげて、白丸をもっと伸ばす。そういうことを先生方に是非伝えてほしいし、逆に言うと指導している先生方にも、子どもたちは学力よりもこういう生活面はしっかりやっていますよということを、是非先生方にも自信を持たせるような、さっき所長が指導・支援と言ったけれども、そういうところも含めて指導・支援していただきたいと思います。特に厚木市だけではないと思います。最近若い先生が多いので、若い先生に自信を持たせられるような指導・支援も必要ではないかと思います。
中学校区のプロジェクトについてだけ何かありましたら教えてください。
以上です。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 教育委員会では、学力向上応援プロジェクトとして、応援推進校に該当する小学校4校に指導主事が訪問し、関わっております。
学校の主体的な取組に向けて、管理職や担当教員との連携を図りながら、全国学力・学習状況調査を有効に活用し、児童の学力・学習状況の把握、そして分析、それに基づく計画立案と実行というCAPDoサイクルを通して取組の工夫改善を進めております。学力向上に向けた学校の思いやプランに寄り添いながら、工夫するべき取組について、必要に応じて助言を行っております。
以上でございます。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 今所長が言ったのは、中学校区は全中学校区で意図的にやっていただいているところで、更に小学校で、少し苦戦しているかというところに重点で応援プロジェクトと言っておりまして、学力向上推進プロジェクトは続けております。各学校に、今出ましたCAPDoサイクルというチェックをしてプランを出してという、そのサイクルでやるのをやるのですが、部会をやるときには、必ず中学校区ごとにグループを組んで、お宅は何やっている、今回の取組は良かったということを、小・中の先生で話し合いながら、やってもらったりということをやっています。
○宮崎委員 ありがとうございました。
そういう場面が形骸化していないで活用されているのではあれば、学力に関してはそれぞれの課題があるので、そこをより一層積極的に取り組んでいただければと思います。
以上です。
○佐後教育長 ほかにございますか。
自分から一つお話をしますが、今回、中学校の国語と数学が全国を超えたという、その結果があるのですけれども、実際に学校に行ってみて、その授業を見てみると、随分改善されたということを感じます。先ほど、子どもたちのいいところを丸がついているのが多いから自信を持たせてほしいという話と併せて、先生方が指導している、その指導改善されてきたことの内容についても、是非学校にも返していっていただきたいということで、やはり結果が出たということは、たまたまそうなったわけではなくて、今まで続けてきた先ほどの向上プロジェクト等、先生方がいろいろと工夫改善されたものがこの結果に表れているということを感じているので、是非厚木の先生方はしっかりした授業が行われているということの結果だということを共有できたらいいと今回思っています。
それから、あと平均で見えなくなるという話がさっき出てきましたけれども、本当に実はそういうところがあって、今日の分析は厚木市全体の平均をしているのですが、自分は全ての学校の全ての教科の分布を見ました。そうしたら、特色があって、学校によってはこの部分、例えば山の中でちょっと取り残してしまっている子どもたちがいる学校ですとか、あるいは非常に高いところにまでできる子が多いと山を右に寄せている学校があったりとか、それから、山の形は取りこぼしという形ではないのだけれども全体に左に寄っていたりだとか、すごく学校ごとに課題が違うのですね。
それから、さっきの英語の話すことが全国の2倍、非常に平均が低いにしても、あるということも、それは本当に全ての学校でそうなっているかは分からない。もしかしたら、ある学校ではもっと全国平均をはるかに超えるような正答者がいる、一方、本当にできなかった学校もあるかもしれないということを思うと、大事なことは、さっきの話にも出てきているのですけれども、この学状が終わって、終わりましたで済んでは絶対いけないと思って、その経過をしっかり分析して、この全体は示しましたけれども、今度は学校ごとに自分の学校の状況、児童・生徒の状況をしっかり把握した上で、その学校に必要な手当ては何かということを先生方がしっかり学校でやっていく。その上で、それをすぐにでも授業改善につなげていく。その結果が、今さっき申し上げましたけれども、随分学校の授業が良くなっていることを実感していますので、是非それを進めていただきたいと思っていますので、その辺の教育委員会としての、指導課になるのかな、研究所になるのかな、学校に対するサポートをしっかりして、学校に寄り添いながら、更に子どもたちの学習状況が良くなるように、この学状の結果をいかしてほしいということをお願いします。
それでは、ほかになければ、報告事項3を終わります。
それでは、ここで暫時休憩といたします。
再開後は会議を非公開としますので、関係者以外の方は御退席ください。
お疲れさまでした。
暫時休憩15時31分
再開時刻15時33分
議案第42号 厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員の委嘱について
(資料に基づき説明し、可決された。)
議案第43号 厚木市厚木こども科学賞審査会委員の委嘱について
(資料に基づき説明し、可決された。)
報告事項1 事務の臨時代理の報告について(審査請求に係る弁明書の交付について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項2 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、令和5年厚木市教育委員会9月定例会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
閉会時刻15時49分
議案書等
会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 教育部 教育総務課 教育総務係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2600
ファックス番号:046-224-5280
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2024年10月16日
公開日:2024年06月19日