令和7年厚木市教育委員会3月定例会
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会議主管課 |
教育総務課 |
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会議開催日時 |
令和7年3月18日 火曜日 |
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会議開催場所 |
厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室 |
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出席者 |
教育長 佐後 佳親 |
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説明者 |
事務局職員 |
1 教育長報告
2 審議事項
議案第12号 厚木市立学校施設使用条例施行規則の一部を改正する規則について
議案第13号 厚木市久保奨学金(令和7年度高校等修学奨学金(第9期生・第10期生))の支給決定について
3 報告事項
(1)事務の臨時代理の報告について(厚木久保奨学金(令和6年度高校等修学奨学金(第9期生))の支給決定の変更について)
(2)事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(3)事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(4)令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について
(5)厚木市立小・中学校の校長及び教頭の人事異動の内申について
(6)令和7年度教育指導の重点と教職員の研修方針について
会議の経過は、次のとおりです。
開会時刻14時00分
○佐後教育長 それでは、ただいまから令和7年厚木市教育委員会3月定例会を開会いたします。
現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、宮崎委員を指名させていただきます。
始めに、私から報告いたします。
それでは、令和7年2月15日土曜日に開催されました2月定例会以後の主な行事等につきまして御報告いたします。
お手元の教育長報告を御覧ください。
まず、5番目でございます。
3月6日木曜日に教育支援教室なかま教室において、令和6年度教育支援教室卒業の会が開かれ、参列してまいりました。当日は卒業する中学校3年生の生徒と在校生、保護者の皆様が参列し、共に学んだ仲間たちと教室の先生方、またリモートで結ばれたそれぞれの学校の先生方に見守られた温かい雰囲気の中で卒業の会が開かれました。
卒業する生徒たちは、記念のアルバム、花束を受け取るとともに、決意表明やお別れの合唱を披露するなど、未来に向けた力強い一歩を踏み出しました。教室で学んだ日々は、一人一人の人生の中で自信につながっていくのではないかと思いました。御卒業を心からお祝いしたいと思います。
次に、6番目でございます。
3月6日木曜日に教育委員会会議室において、令和6年度厚木市教育委員会表彰式が行われ、学校教育の振興発展、子どもたちの安心・安全に御貢献いただいた個人・団体の皆様に、教育委員会感謝状、教育長感謝状を贈呈いたしました。日頃から子どもたちを見守り、また教育環境を整えることに御尽力いただいている皆様に、心から感謝申し上げたいと思います。
次に、7番目でございます。
3月7日金曜日に森の里公民館体育室において、森の里小学校4年生によるはまぎん環境教育プログラム成果発表会が行われ、参加してまいりました。はまぎん環境教育プログラムは、横浜銀行様をはじめ企業・団体の皆様の御協力により、子どもたちが持続可能社会について学ぶプログラムで、森の里小学校4年生児童が1年間航空燃料SAFや持続可能社会について学びました。
発表会では、公民館まつりでの廃食料油回収の様子や、環境問題について学んだことを児童自らが工夫して発表してくれました。この学習をとおして、児童が環境問題を自分事として捉え、持続可能社会の実現に向けて行動できたことは、大きな成果であったと思います。今後についても児童が環境問題に関心を持ち、主体的に取り組んでくれることを期待したいと思います。
次に、9番目でございます。
3月12日火曜日に市立中学校の卒業式が行われ、私は相川中学校の卒業証書授与式に参列いたしました。式では保護者の皆様、地域の皆様が見守る中、胸を張って卒業証書を受け取る卒業生の姿は、頼もしく大変立派でした。卒業生の言葉では、仲間や先生方とのたくさんの思い出を振り返るとともに、卒業合唱をとおして未来に一歩を踏み出す思いを伝えてくれました。未来に羽ばたく市内全ての卒業生の活躍を期待したいと思います。
次に、12番目でございます。
3月14日金曜日に教育委員会会議室において、令和6年度教育実践奨励賞贈呈式を行い、実践記録集を執筆された12人の編集員の教職員の方々に奨励賞を授与いたしました。教育実践記録集は、日頃の研究や実践記録を寄稿していただくもので、今年度も優れた研究成果や実践が報告されました。自主的な研究に取り組まれている先生方の御努力は、本市の学校教育の向上につながるものと考えます。研究の成果は全ての学校で共有してまいりたいと思います。また、奨励賞を受賞された先生方には本市の教育実践のリーダーとして活躍していただきたいと思います。
続きまして、13番目でございます。
令和7年厚木市議会第2回会議2月定例会議について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案と併せまして各所管の部長から御報告申し上げます。
教育部長。
○岸間教育部長 それでは、令和7年厚木市議会第2回会議2月定例会議について御報告申し上げますので、教育長報告2ページ中段の13番を御覧ください。
2月定例会議は、先月20日から本日までの会議期間27日間で開催されました。
始めに、教育行政及び教育委員会に関連する提出議案等について御報告申し上げますので、恐れ入りますが3ページを御覧ください。
教育行政及び教育委員会に関連する提出議案は7件でございました。
3ページ下段の3を御覧ください。
今月6日に開催されました総務企画常任委員会におきまして、依知南小学校施設建替え整備業務に係る議案第2号 工事請負契約の締結について、公文書等の管理に関する基本的事項を定めるための議案第19号 厚木市公文書等の管理に関する条例について及び公の施設に係る使用料等の適正化を図るための厚木市学校施設使用条例の一部改正を含む、議案第21号 厚木市都市公園条例等の一部を改正する条例についての3件が審査され、採決の結果可決すべきものとされました。
次に、4を御覧ください。
今月10日に開催されました環境教育常任委員会におきまして、小・中学校の教師用指導書の購入に係る議案第3号 動産の取得についてが審査され、採決の結果可決すべきものとされました。
また、環境教育常任委員会に引き続き開催されました5の予算決算常任委員会環境教育分科会におきまして、議案第12号 令和6年度厚木市一般会計補正予算第8号、議案第33号 令和7年度厚木市一般会計予算及び議案第38号 令和7年度厚木市学校給食事業特別会計予算の3件について質疑が行われ、昨日開催されました、
4ページにお移りいただきまして、6の予算決算常任委員会におきまして、いずれの議案も可決すべきものとされ、これら7議案につきましては、本日午前中に開催されました7の本会議におきまして、それぞれ原案のとおり可決されました。
続きまして、恐れ入りますが2ページにお戻りいただき、2の一般質問を御覧ください。
一般質問は、先月28日、今月3日、4日の3日間で行われ、21人の議員から質問があり、そのうち9人の議員から教育委員会関係の質問がございました。
始めに教育部長の所管でございますが、渡辺貞雄議員、松田則康議員、寺岡まゆみ議員、津森英里花議員、高橋伸也議員から質問がございました。
まず2ページ、2の二つ目の丸、渡辺貞雄議員でございますが、(1)ア、市立小・中学校の適正規模・適正配置について、(ア)今後の取組とスケジュールは。(イ)学校統廃合に向けた検討組織の設置状況は。(ウ)統廃合後、どのような学校像を目指すのか。との質問に対しまして、教育長から、現在スケジュールを含めた具体的な内容について検討を進めており、学校を統合する方向性を示した小鮎地区及び荻野地区では、来年度以降順次統合に向けた検討組織を設置し、保護者や地域の皆様の御意見を伺いながら、統合に向けて取り組んでいきたいと考えている。適正規模・適正配置の方策の実施により、学校規模の適正化を図るとともに、小中一環教育の推進、学校運営協議会や地域学校協働活動のさらなる強化などを一体的に進め、本市における新しい教育、学校の在り方を確立し、夢のある学校づくりを進めていく旨の答弁をいたしました。
次に、その下の丸、松田則康議員の(1)ア、学校給食について、(ア)給食費無償化ができたが、効果と課題は。(イ)地産地消の実態はどうか。との質問に対しまして、教育長から、子どもたちの食環境を社会全体で支えるという考えに多くの市民の皆様の御賛同をいただき、今年度から学校給食費の無償化をスタートし、保護者の皆様からは家計が助かるといった声が多数寄せられており、子育て世帯の負担軽減にも寄与できたと認識している。
学校給食における地産地消の取組については、地元生産者や関係機関の協力により、地場農畜産物を月5回、厚木産のお米を月2回提供するなど、順次拡大してきた。今後も引き続き無償化を継続し、地場農畜産物を活用した安心・安全でおいしい給食の提供に努めていく旨の答弁をいたしました。
次に、3ページの一つ目の丸寺岡まゆみ議員の(1)ア、子ども食堂について、(ア)児童に食事作りの提供を行う団体に、夏休み等の小学校を提供してはいかがか。との質問に対しまして、市長から、本市では子ども食堂を運営する民間の活動団体を支援することで、地域における子どもたちへの食事の提供や孤食の解消、食育、居場所づくりなどの促進を図っている。子ども食堂の場としての小学校の活用については、セキュリティ上の問題、夏休み等の長期休業期間中点検や大規模修繕などにより、立入りが制限されるなどの課題があるため、他の自治体の例を研究していく旨の答弁をいたしました。
次に、二つ目の丸、津森英里花議員の(1)ア、学用品の再利用について、(ア)現状と課題は。との質問に対しまして、教育長から、学用品の再利用は多くの中学校でPTAが主体となり、制服やジャージ等のリユースを行っていると聞いており、SDGsの観点からも必要な取組であることから、学校やPTAと情報を共有するとともに、物価高騰が続く中、引き続き保護者の皆様の経済的な負担軽減にも努めていく旨の答弁をいたしました。
また、イ、教員の働きやすい環境づくりついて、(ア)現状と課題は。(イ)今後の取組は。との質問に対しまして、教育長から、これまで教職員が教育活動に専念できる環境を整えるため、業務負担の軽減や支援体制の充実に取り組んできており、今後も学校と教育委員会が現状や改善点を共有し、教職員がやりがいを持って教育に取り組むことができる環境づくりに努めていく旨の答弁をいたしました。
次に、三つ目の丸、高橋伸也議員の(1)ア、本市における児童・生徒の健康について、(ア)現状と課題は。との質問に対しまして、教育長から、市立小・中学校では学校保健安全法に基づき、学校医、学校歯科医及び学校薬剤師と協力して、健康相談及び健康診断を実施するとともに、感染症の予防に取り組んでおり、今後も児童・生徒の心身の状況を把握し、健康上の問題があると認められるときは、受診勧奨等適切な措置を行い、児童・生徒の健康の保持増進に努めていく旨の答弁をいたしました。
教育部長所管の質問については以上でございます。
○佐後教育長 教育指導担当部長。
○長谷川教育指導担当部長 続きまして、教育指導担当の所管に関わる一般質問につきまして御報告申し上げます。
教育指導担当所管には、田口孝男議員、髙田浩議員、望月真実議員、名切文梨議員の4人から、6項目について御質問がございました。
恐れ入りますが、2ページにお戻りいただき、2一つ目の丸を御覧ください。
始めに田口孝男議員から、(1)ア、インターナショナルセーフスクールについて、(ア)認証に向けた取組状況は。(イ)今後の方向性は。との御質問がございました。教育長から、清水小学校、妻田小学校、睦合東中学校では、本年11月に向けての再認証に向けた準備を進めていること、教育委員会では、安心・安全は学校における教育活動の根幹を成す重要な要素であることから、3校の取組の成果をいかし、引き続き市立小・中学校における安心・安全な学校づくりに努める旨の答弁をいたしました。
次に、1枚おめくりいただき、3ページ中ほど、四つ目の丸になります。
髙田浩議員から、(1)ア、課題について、(ア)見解を問う。との質問がございましたが、教育長から、市立小・中学校では、校長のリーダーシップの下、学校教育目標の達成に向けて特色ある学校づくりに取り組んでいること、教育委員会では、法令等に基づき学校を支援している旨を御答弁いたしました。
次に、一つ下の五つ目の丸になります。望月真実議員から、(1)ア、受験について、(ア)ヤングケアラーや不登校など、支援が必要な児童・生徒への支援体制は。との御質問がございましたが、教育長から、市立小・中学校においては、支援が必要な児童・生徒の社会的自立に向けて、保護者の方と連携を密にし、一人一人の状況に合わせた進路指導とともに学習支援を行っていること。教育委員会の教育支援教室においても、生徒のニーズに応じた学習支援や面接の練習等、安心して受験に臨めるよう、学校と連携した多面的な支援に努めている旨の答弁をいたしました。
最後に六つ目の丸になります。名切文梨議員からは、(1)ア、フリースクールについて、(ア)現状と課題は。(イ)対応策は。との御質問がございましたが、教育長からは、フリースクールは不登校児童・生徒が選択できる学びの場の一つであり、現在教育委員会及び学校とフリースクールが連携を図りながら、児童・生徒の学びを支援していること。課題として、フリースクールの通所に係る費用や距離についての負担があると認識していること。
教育委員会では、自分に合った環境を選んで学ぶことができるなかま教室、なかまルーム、ふれあいなかまルームを学校下に設置するとともに、自分に合ったペースで学習や生活できる校内教育支援センター、フリールーム等を校内に設置するなど、多様な居場所と学びの場を提供する取組を推進している旨を答弁いたしました。
教育指導担当の所管につきましては以上でございます。
○佐後教育長 本日の日程のうち、議案第13号、報告事項1から3及び報告事項5については、個人に関する情報及び人事に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 異議ありませんので非公開とし、日程の最後において審議を行うことといたします。
審議事項に入ります。
日程1 議案第12号 厚木市立学校施設使用条例施行規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。
議案の説明をお願いします。
学校施設課長。
○林学校施設課長 議案第12号 厚木市立学校施設使用条例施行規則の一部を改正する規則につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
提案理由につきましては、厚木市立学校施設使用条例を含む厚木市都市公園条例等の一部を改正する条例の施行に伴い、体育館冷暖房設備使用料が追加されたことにより、市内の団体が社会教育活動を行う場合の減免規定から冷暖房設備を除外するため、本規則の一部を改正するものでございます。
それでは内容を御説明いたしますので、2枚おめくりいただき、参考資料の新旧対照表を御覧ください。
第6条第3号の使用料の減免から除外する加算使用料として、又は冷暖房設備を加えるものでございます。
続きまして、1枚お戻りください。
附則を御覧ください。この規則の施行日を令和7年7月1日からとするものでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただいまの説明に対して、何か質疑はありますでしょうか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 説明ありがとうございました。単純な質問なのですけども、最近やはりウクライナの戦争が始まってから、いろいろなエネルギー供給がスムーズにいかなくて、ガス代や電気代が上がっているという状況が世界的にあるわけですけども、厚木市で、例えば厚木中学校の体育館を全面を2時間使った場合にかかる冷暖房費は固定になるのか、それともやはり変動をして何らかの改善をするのか、その辺はどうなるのでしょうか。
○佐後教育長 学校施設課長。
○林学校施設課長 まず体育館自体が厚木中学校と他の学校では、大きさが大分違います。あと、ガスのところと電気のところがありますので、その差はいろいろとあるのですけども、光熱水費を実費相当額にしますと煩雑になりますので、皆さん一律に1時間1,000円という料金を使用料として決定させていただいています。
○佐後教育長 杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 そうすると、例えば令和7年度は1時間1,000円だけど、8年度になったら変わることも考えられるわけですか。
○佐後教育長 学校施設課長。
○林学校施設課長 今回、3年ごとに行っています受益者負担の見直しの際に、一緒に新たに料金を決定しておりますので、受益者負担の見直しの際にまた再検討をすると思います。
○佐後教育長 他にございますか。
森委員。
○森委員 施行の年月日が7月1日になっていますけども、今天候がすごく安定していなくて、もう6月、5月から冷房を使いたいと。逆に暖房も、昔みたいに緩やかに季節が変わっていくような状況ではないのですけど、この7月1日という日付の設定はどういう意味でしょうか。
○佐後教育長 学校施設課長。
○林学校施設課長 本条例以外に関しましては、全て10月1日の施行になっています。体育館の冷暖房につきましては、やはり準備期間もございますけれども、熱中症対策として使いたいということで、7月1日とさせていただきました。その間については申し訳ないですが、準備期間ということですので、7月から冷暖房を使っていただくようになります。
○佐後教育長 森委員。
○森委員 普通は10月1日からなのですか。
○林学校施設課長 今回受益者負担の見直しで、見直しをする他の、例えばテニスコートですとか荻野運動公園とか、そういうものについては10月1日からに料金改定をするのですね。今回、体育館の冷暖房は新設させていただいたので、周知期間等もございますが、その中でもなるべく早く使えるように7月1日とさせていただきました。
○佐後教育長 他にございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、他に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 異議なしと認め、議案第12号を可決いたします。
報告事項に入ります。
報告事項4 令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について報告をお願いします。
教育指導課長。
○倉持教育指導課長 それでは、令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果につきまして御報告申し上げます。
恐れ入ります、資料4を御覧ください。
本資料は、スポーツ庁から送付された本市の結果を全国・県の結果と併せて示したものでございます。
調査は、握力ほか7から8種目の体力・運動能力の測定と、運動習慣等に関する質問から成っております。
対象は全国の小学校5年生の男女及び中学校2年生の男女で、本市は4月から7月に、小学生1,600人と中学生1,800人を対象に調査を実施しております。
始めに1ページを御覧ください。
1,調査結果、体力合計点の経年変化につきまして、全国を示す青の線を見ますと、令和5年との比較では小学校が低下、中学校で向上しており、小学校と中学校で結果に違いが見られます。本市を示す緑色の線を見ていただきますと、全国や県と同じような傾向で推移しておりまして、令和5年度の当市比較では小学校で低下、中学校で向上しております。
続きまして2ページ、各種目の結果でございます。
全国を上回っていた種目をピンク色でラインマークいたしました。種目といたしましては、小学校女子の上体起こし、中学校では男子の長座体前屈及び女子の50メートル走が挙げられました。水色で示しましたのは、各種目の全国平均を偏差値において4ポイント以上下回ってしまったものでございます。偏差値は、各厚木市の結果の横に括弧でくくっております。
小学校につきましては、この数年の課題と見られる種目といたしまして、反復横跳び、20メートルシャトルラン、立ち幅跳び、中学校につきましては、反復横跳びに数年間ずっと継続して同じような課題が見られております。
続きまして、3ページを御覧ください。
総合評価になります。こちらは体力テスト合計点を5段階で、ABCDEで評価した体力の合計評価となります。8種目の記録を総合した評価におきまして、一番低いE評価になる児童の割合が、男子が全国の約1.5倍に当たる18%、女子が全国の約2倍に当たる16%なる特徴的な状況がございましたので、資料でお示ししました。中学校に関しましては、8種目の記録を総合した評価におきまして、一番Eの評価になる生徒の割合は全国とほぼ同等という状況でございました。
さらに1枚おめくりいただきまして、4ページ、運動習慣等でございます。
運動習慣等の調査につきましては、運動が好きという質問のほか、課題が見られた7項目を抜粋して載せてございます。朝食摂取率の低さ、スクリーンタイムの長さ、こちらはどの学年とも改善すべき課題がある状況と言えると思います。
また、運動が好き、卒業後も運動をする時間を持ちたいなど、運動に関わる意識につきましても、同様に課題があると言えます。特に中学校の女子につきましては、全国よりも大きく下回っている状況がございました。
ここで、ページの下の集計を御覧ください。
どんなときに体育の授業が楽しいと感じるか、また感じていると思うか、それに対して子どもが楽しいと教員が思うものを回答するのですけれども、こちらの五つの質問は、どれも体育の授業を楽しく行うために大切な要素であると思いますけれども、できなかったことができるようになったときについて、児童・生徒と学校の捉え方に差があることが読み取れました。
できなかったことができるようになったときに、あまり楽しくない、楽しくないと答えた児童が4%となっておりました。体育において、できることは重要な要素ではありますけれども、それだけにこだわることなく、児童・生徒が授業を楽しいと感じる場面を意識して、仲間と協力しながら行う取組ですとか、達成経験が得られるような授業を行うことなど、子どもの認識を正しく見取るための工夫が必要だということを分析いたしました。
さらに1枚おめくりいただきまして、5ページ、学校の取組でございます。
学校では、どのような工夫をしながらアプローチしているかということの質問項目でございます。
このグラフは小学校23校、中学校は13校が母数ですので、1校の回答の変化で変動する率が大きいという状況ではありますけれども、1の授業での児童・生徒同士が助け合い、役割を果たす活動、体育の授業で児童・生徒同士が話し合う活動につきましては、これまではコロナの制限があった中ですけども、今年度については多くの活動が取り入れられた状況が見られました。全国を上回る結果となった項目もございました。
1の授業での児童・生徒同士が助け合い、役割を果たす活動につきましては、中学校で全国を下回る状況ではございますけれども、いつもではなくても、大体取り入れているという回答をした学校を含めますと、全校がその回答をしておりました。
6ページでございます。
3学校全体の体力・運動能力向上の目標設定をしているかという項目につきましては、令和5年度に小・中学校共に低下しておりました。
次に、体育の授業以外での体力・運動能力の向上に係る取組につきましては、小学校では全国を上回っているのですが、中学校においては全国を下回るというような特徴的な結果が見られました。
小学校では、多くの学校で中休みや昼休みを使った縄跳びやマラソンの活動を多く行っております。ですので、質問に対し、全ての児童に対して行ったという回答が91%、一部の児童に対して行ったという項目を加えますと、ほぼ全ての学校で授業以外の運動機会を設定していることが分かりました。
対しまして中学校では、全生徒に対して行ったという全校的な取組は15%、一部の生徒に対して行ったという答えが15%で、両方足しても30%ということで、行っていないという回答が70%ございました。ただ、中学校でも昼休み外に出て運動をしましょうですとか、ボールの貸出しを行ったりとか、外へ出る重点週間を作って呼びかけたりと、委員会活動を使った取組をしている学校は多くございます。より具体的な活動につなぐ工夫が必要だという課題を感じました。
また、この二つの結果から、特に中学校におきましては、保健体育の授業だけで体力・運動能力の向上を目指すのではなく、生活習慣の改善を含めて学校全体で取り組む意識の醸成を働きかけていく必要性も、教育委員会としては感じました。
さらに1枚おめくりいただきまして、7ページ、授業の目標を児童・生徒に示す活動につきましては、小・中学校とも増加しておりました。各学校では、種目の特性や授業の展開によって、示す場面やタイミングなどに差はございましたけれども、授業の目標はきちんと提示しているということが分かりました。
以上の状況を受けまして、今年度の成果と課題についてまとめをお伝えさせていただきます。
6年度の課題・運動に関しまして、先生方への支援として、これまで実施してきた種目のポイントを掲示する取組や、GIGAスクール端末を活用して教員向けのクラスルームで経年変化の記録を振り返るようなソフトを作成したり、各種目に活用できる補助運動などを例示したりという活動をしております。
中段にお示しいたしましたけれども、今年度の課題といたしましては、子どもの声、実態を踏まえた授業改善、先ほどの教員の解釈と子どもの声の実態が違っていたというところからです。あと、引き続き生活習慣に関すること、スクリーンタイムの長さ等です。また、最後、中学校中心ですが、学校全体で取り組む意識の醸成という三つの課題を挙げまして、学校にも投げかけていきたいと思っています。
実態を踏まえた授業改善ということに関しましては、先ほどお話しさせていただいた、小学校で総合評価のEに当たる、運動が特に苦手だと感じている子どもの割合が全国に比べて非常に高いことや、どのようなときに子どもたちは授業が楽しいと感じているのかという、教員の捉えとの差を踏まえまして、授業改善の視点を作っていきたいと思っております。
生活習慣の改善につきましては、引き続きになりますが、朝食の喫食また睡眠ということにつきましては課題となっておりますので、スクリーンタイムの設定もそうですけれども、家庭の協力を得ながら各学校の取組を支援していきたいと思っています。
最後に、学校全体で取り組む意識の醸成ということに関しましては、特に中学校におきまして、体育の教員だけではなく、学校全体で委員会活動もとおしまして、体力・運動能力の向上の意識を持つことが必要であると考えています。小・中学校共に、できるようにする、記録を伸ばすという教員目線の視点ではなく、生活習慣の改善も含めて、生涯にわたる健康の保持増進、豊かなスポーツライフの実現という視点でも、全職員で工夫していただけるよう呼びかけてまいります。
最後おめくりいただきまして、8ページからは、学校に送付する予定の資料またはクラウドにアップする資料の一部となります。御参考に御覧いただければと思います。
以上でございます。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して何かございますか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 感想みたいなものはたくさんあるのですけども、一つだけ。全国学力・学習状況調査ですと、全国平均と市の平均を比べて、何ポイントぐらい違うと誤差の範囲だというのもあると思うのですけど、この場合の運動能力とか体力についての誤差という見方というのは、何かあるのでしょうか。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 我々が分析する上での視点ということになってしまいますが、2ページの表にありますこれが偏差で出しておりますので、50を平均にしまして、今回は4ポイント以上下回ったものを特にピンクで塗るという考え方でやっております。
○佐後教育長 他にございますか。
宮崎委員。
○宮崎委員 説明ありがとうございます。傾向というのは昨年度のも見たのですけど、そんなに大きな傾向に変化があったということではないとは思うのですけど、種目ごとに見ると出っ込み引っ込みがある中で、少し気になったのは、4ページの運動習慣等の質問だと思うのですけど、昨年度は少し上回るポイント、ここには赤が、6年度はないのですけど、上回る項目が幾つかあったのです。
厚木の子どもたちは運動が好きとか朝食を毎日食べているとか、そういう生活習慣が非常に定着しているというところが評価できる部分であったのですけど、今年はその赤の部分が消えていて、課題にもなってはいるのですけど、この辺のところをもう少し学校側に、睡眠も含めてなのですけど、先ほどの最後のまとめのところを重点的に学校側に周知をしていただいて、取組を進めていただきたいと思っております。
それから、基本的な質問ですいません、厚木市の全体の平均を県と全国で比較しているのですけど、このテストの学校ごとの結果は学校に配られるのでしたか、その辺が分からなくて、申し上げました。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 学校ごとに返しております。
○佐後教育長 宮崎委員。
○宮崎委員 各学校の子どもたちの実態とは違うと思うので、この結果によってはまたさらに赤が増えている学校もあるでしょうし、その変化が違うところもあると思うので、全体のまとめはこれで、まとめと課題の取組はいいのですけど、各学校の数値や結果を見ながら、各学校の体育の先生だけではないのですけど、先生方が自分の学校はこういうように取り組もうというような、主体的に考えるような機会を設けていただいて、7年度以降、私の学校はこういうことを取り込んでいこうと提案していただくようなことも、取組としてはいいかと思います。
最後の12ページ、13ページ、これは新しい取組で、学校に周知・啓発しながら厚木市ではこういうことを大事に進めていこうということで、これも是非先生方に周知していただいて全体で取り組めるように、良い資料だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上です。
○佐後教育長 他にございますか。
山本委員。
○山本委員 説明ありがとうございました。感想的なものになってしまうのですけれども、小学校の男女共に全国・県を下回っていると。全国それから神奈川県は、どうも体力が底を打っている感じがするのですけれども、果たして厚木市はいつ底を打つのかと。この子たちが4年後、もう一度中学校2年生で体力測定をやることになるかと思います。そのときに、県あるいは全国と比べどのようになっているのかというところに興味を持って推移を見守らなくてはいけないと感じました。
その上で、3ページなのですけれども、総合評価のところ、小学校の男子と女子を見ますと、A評価が非常に少なくなっていると。それから関連して、E評価が非常に増えていると。いわゆる一般的な体力というのは全国と県で大して変わらないと思うのですけれども、A評価の減少それからE評価の増加というのが、相当足を引っ張っていると思いました。だとすると、今現在の厚木市の小学生の体力というのは、非常に体力がある子とない子の差が激しくなっていて、かつ上の子が少なくなっているこの現状に対して、何か考える必要があるのではないかと感じます。
今度4ページになります。運動習慣のところを拝見しますと、宮崎委員からも朝食のお話が出たと思うのですけれども、厚木市は割と朝食を食べている子が多かった印象だったのですけれども、今回はそれが覆るような結果だったと感じました。関連して、将来的に運動しようと思っている子も少なくなっている。この辺、何か生活習慣と関係があるのではないかと思います。そうすると、今後幼保小の架け橋プロジェクト、こういったところも含めて、いろいろな施策を総合的に考えていく必要があると感じました。感想的になりましたが、意見を言わせてもらいました。
以上です。
○佐後教育長 他にございますか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 全国学力・学習状況調査でも質問紙等で、睡眠時間の問題とか朝食を食べるとか、そういうものが厚木市の子どもの課題になっていたかと思うのですけども、やはりこの運動・体力でもその辺がはっきり出てきていると感じます。
先ほどお話の中で、こういう状況を学校を通じて御家庭にという流れでここ何年もやってきていると思うのだけども、なかなか効果には結びつかないということを考えると、何かもう少し違った啓発、広報の仕方を考えなくてはいけないと思ったりもするのですね。
しっかり学校に関わったりする中で、先生方が思うのは、学校がこうやってほしいと伝えても、なかなか動いてくれない御家庭もあるというのも事実だという話を聞いたりすると、さあ困った、どうしようと思ったときに、新しい連絡ツールをうまく使えないかとか、教育委員会のホームページのところに目立つようにやれないかとか、直接学力やら運動能力やら、朝食が大事ですとか睡眠時間が大事ですということを、直接伝えるような方法が何かあるといいと、最終はそこへいってしまうと思ったりもしているのですけど、これは一朝一夕にこうやればいいと言えないので、考えていただければと思うのですけども、何かもう一歩工夫しないと、なかなか御家庭には届かないと感じましたので、申し上げさせていただきました。
以上です。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 委員の皆様から、たくさんの御提案といいますか御意見いただいて、本当にありがたいと思っています。各学校の取組、データを渡す中で、学校ごとで課題を感じ、取り組むところがありまして、例えば教育指導課でやっている特色ある学校づくりの交付金などを、体力づくりという重点で充てている学校もあります。そこではキャラバン隊を呼びながら、昼休みの遊びをとおした運動という研究をしているところもありますので、そこら辺をより強化したいというところと、たくさん意見をいただいた生活習慣につきましては、今年度テスト的に行った睡眠教育を、次年度もまた小学校1校、中学校1校で取り組んでいこうと思います。
あの取組は今までは本当に家庭への意識啓発というところが中心だったのですが、今度は子ども自身に直接自分の体のことを大事にするという意識を投げかける観点になっていくと思いますので、実際今年やった依知中学校の子どもたちの声を聞くと、一過性かもしれませんが、寝ることがどれだけ体を大切にするということなのかは分かったという声がありみんな分かってはいるのです。
それを自分の生活の中でどれだけ継続していけるかというところについても、やるのは本人というところは、やはり睡眠についてはあると思います。朝御飯はなかなか自分で用意することは苦しいところもあるので、御家庭の協力というのはあるのですが、その辺から少し風穴を開けていけたらと思いますし、先ほど御提案のあった連絡ツールをうまく活用するというのも一つの方法だと思いますので、いろいろと取り組んでまいりたいと思います。
○佐後教育長 他にございますか。
山本委員。
○山本委員 先ほど言い忘れてしまったところが1点だけ。2ページなのですけれども、小学校の男子、女子共20メートルのシャトルラン、これが青だから低いのですよね。小学校の5年生、6年生というのは、有酸素能力の発育が非常に良いタイミングなのですね。そこで20メートルシャトルラン、すなわち持久力の成績があまり良くなかったというのは活動量が全国や県に比べて多くないのだと想像してしまいます。
そうやって考えると、どうやって日常の生活で活動量を増やすことができるのかというのも、生活習慣の中で何か考えるヒントになるのではないかと思ったところがあります。単に運動を指導するということだけではなく、どうやって日常生活の中でアクティビティを高めるかという発想を持っていくと、杉山委員のツールの話も出ましたし、いろいろな見せ方で子ども自身に動くことが大事だという、少し短絡的ですけれども、そういうことを意識させる必要があると感じました。
○佐後教育長 他にございますか。
森委員。
○森委員 私も感想ですけれども、例えば4ページを見ていて、まず一つは、1番と2番の質問が、これは全国のものなので変えようがないですけど、すごく難しい質問だと。運動が好きで体育の授業が楽しい、子どもが運動をどのよう捉えているのかということが、すごく疑問だと。自ら体を動かして何かしなくてはいけないことと単純には捉えると思うのですけども、大人になるとウォーキングも運動だしとか、ラジオ体操も運動だし、でも小・中学生は自主的に部活動とか自分で好きな習い事の中での運動とは別に、そういったものを運動と捉えているのかということが少し疑問だと思ったので、この質問は、これを答えている皆さんもすごいと思いましたけども、何かこの辺が、この質問でいいのかというのは一つ感じたところです。
でも、これを拝見していて、小学校5年生の男女共運動は70%とか52%とかですけど、体育の授業が好きな子が多いのですね。だから単純に体を動かすということではなくて、学校の授業はもしかしたら附帯の部分といっているのかもしれませんけど、これはすごいと思いましたので、やはり学校から投げ掛けることで、いろいろなやり方とかこんなものがあったんだということが子どもには届くと感じました。
特別なことではなくて、これは昭和の人間の考え方なのでしょうけど、至るところでラジオ体操第一のことをいろいろなテレビやラジオで聞いたりするので、そんなものを月に1回やってみるとか、そうするとすっきりするとか、そういう簡単な提案もできたらいいと思います。
この間テレビで京都の有名なお寺で皆さん朝早く集まっていらして、ラジオ体操をやっていらっしゃるのを見ました。今厚木市ではラジオ体操をやっているところはあるのかと感じたので、私たちが経験したことの中での、体を動かすことは気持ちいいということも発信できることが、学校のいいところなのかと感じました。
以上です。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 今、森委員がおっしゃってくれた小学校5年生の、運動は好き、でも体育の授業の方がもっと好きといいますか、中学校は全く逆転してしまうところがあったりするのです。それと下の表を相関したときに、子どもの思いと先生がさせたい授業づくりのイメージが大きく離れてしまっているのは、中学校かなと感じたところで、なので、先ほど今年の課題というように申し上げたところなのです。
小学校のほうがいろいろなことに触れさせて、いろいろな体の動かし方を授業の中でもやっていくから、楽しさも感じてくれているのかなというところがありますので、まさにそこは今年の課題として挙げた理由の一つです。
○佐後教育長 他にございますか。よろしいですか。
それでは、他になければ報告事項4を終わります。
次に、報告事項6 令和7年度教育指導の重点と教職員の研修方針について報告をお願いします。
教育指導課長。
○倉持教育指導課長 報告事項6 令和7年度教育指導の重点と教職員の研修方針につきまして御説明申し上げます。
資料を御覧ください。
最初に、この教育指導の重点というものについて御説明申し上げます。
こちらの資料は、小・中学校における教育の充実、向上を図るため毎年示しているもので、内容といたしましては教育委員会の基本方針や重点とする項目に加えまして、学習指導要領の各教科の指導のポイントなど、日頃忙しい先生たちがなかなかじっくりと各資料を読む時間がない中でも、1冊で確認しやすいようにという思いで作っているものでございます。
資料をおめくりいただいた1ページから3ページは、本市の教育大綱または第2次教育振興基本計画を掲載しております。
4ページの教育指導の重点の項目では、学習指導要領の前文に示されているこれからの学校教育の在り方ですとか、令和の日本型学校教育の答申で示されている、誰一人取り残すことなく、全ての子どもの資質・能力を育成するためのキーワード、また、令和5年6月に閣議決定された国の教育振興基本計画第4期に掲げられたコンセプト、持続可能な社会の創り手の育成、日本社会に根差したウェルビーイングの向上などのキーワードも交えながら、日々の教育に向かう先生方に対しまして意識してほしいことをまとめたページになってございます。
続きまして、1枚おめくりいただきまして、6ページからは教育指導を重点11項目で記載してございます。
6ページを御覧ください。
1番の学校経営・運営の充実といたしまして、六つの項目に分けて示しました。
(1)で特色ある学校づくり、(2)カリキュラム・マネジメント、(3)組織的な指導体制づくり、(4)インクルーシブ教育など、そういった軸となる考え方に加えまして、(5)ではGIGAスクール端末の効果的な活用、(6)では働き方改革の視点について触れております。
また、一番下には囲みといたしまして、今年度の取組の重点として、インクルーシブ教育の充実を記載いたしました。本市のインクルーシブ教育の捉えは、障害のある子どもだけではなく、外国につながる子ども、学校に来ることに困難を抱えている子どもなど広く捉えている前提で、学校づくり、学級づくり、授業づくりの三つの視点から、誰一人取り残すことなく、共に学び共に育てる場を充実させることというイメージを示してございます。
続きまして、2番の児童・生徒支援の充実でございます。
7ページ、8ページを御覧ください。
(7)には、不登校児童・生徒の支援といたしまして、校内教育支援センターについて示し、不登校等の未然防止、初期対応、自立に向けた支援など、不登校の対応の充実に関することを載せてございます。
8ページから、3番、学習指導の充実でございます。
9ページ御覧いただきますと、学習指導における今年度の重点項目として来年度新たに導入するAI型デジタルドリル教材について触れております。GIGAスクール端末を活用した個別最適な学びと共同的な学びを推進し、各学校での円滑な運用を進めるよう求めております。
10ページから13ページにかけて、この項目は昨年までと変わっておりませんが、4番、人権教育・インクルーシブ教育の充実から、11番の理数教育の充実について、項目ごとに内容を示しております。
10番の健康・安全教育の充実には、体力・運動能力の御報告で申し上げたとおり、基本的な生活習慣の構築も大事なところですので、早寝早起きの習慣化、朝御飯の摂取ですとか睡眠につきましても、ここで関連して記載しております。
1枚おめくりいただきまして、14ページ、こちらは参考資料といたしまして新たに掲載いたしました。インクルーシブ教育を重点とするというところで、厚木市のインクルーシブ教育指標を掲載いたしました。こちらは前からあるのですけれども、令和3年度に作成したものを、今年インクルーシブ教育推進部会の先生方と一緒に勉強する研修会で、参加した先生方の声を含めながら改定いたしました。
学校づくり、学級づくり、授業づくりの三つの視点から各学校で自分の学校の実態を確認していただきつつ、必要な取組等を検討して、より充実を図っていただきたいという考えで載せたものでございます。この指標につきましては、重点の説明と一緒に、新年度4月の校長会議でより詳しく説明していく予定でございます。
以上、11項目の重点に示した内容を推進することにより、各学校の教育活動の充実を支援していきたいと考えております。
17ページからの教職員の研修方針につきましては、教育研究所長から御報告申し上げます。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 それでは、ここから教職員の研修方針について御報告いたします。
資料の17ページを御覧ください。
本方針は、教職員の専門性と資質・能力の向上を目指して定めるものでございます。
まず、前文におきまして、教育基本法に示されております教職員の使命と職責について触れるとともに、社会に開かれた教育課程の重視や主体的・対話的で深い学びの実践、カリキュラム・マネジメントの確立が求められていること、そして、その実現のためには、教職員が絶えず研究と修養に励み、資質・指導力の向上に努めなければならないことを明示しております。
次に、教育委員会といたしまして定めております五つの研修方針についてです。
1点目といたしまして、全ての教育活動の基盤となる一人一人の人権を尊重した教育を実現し、信頼に応えられるよう、豊かな人間性や社会性など総合的な人間力の向上に努めることを示しております。
2点目といたしまして、学習指導要領についてより一層理解を深め、児童・生徒の資質・能力を育むために、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた視点からの授業改善ができるよう、指導力の向上に努めることを挙げております。
3点目といたしまして、社会の変化に柔軟に対応する力を育むため、教育の様々な今日的課題に関する研修を通じ、より深い児童・生徒理解に基づいた指導ができるよう、対応力の向上に努めることを示しております。
4点目といたしまして、職層や職務に応じて、教職員としての専門性を高め、個人の資質・能力の向上はもとより、組織力の向上に努めることを挙げております。
5点目といたしまして、様々な研修や研究をとおして得られた成果を各学校に還元し、共有することにより、教育活動の改善・充実を図ることを挙げております。
また、最後に、研修の実施につきまして、目的やねらいに応じて、集合型研修とオンライン研修のそれぞれの特性をいかした形態で研修を実施する予定であることを明記しております。
続きまして、18、19ページには、令和7年度に教育指導課、教育研究所、青少年教育相談センターで実施いたします研修等につきまして、研修方針との関連をまとめ、一覧表で載せております。それぞれの研修会、推進部会等の重点となる研修方針に黒丸印を付けております。
続きまして、20ページからは、令和7年度に3課等が所管いたします研修等につきまして、それぞれの趣旨や対象、日程を一覧にいたしました。
まず、20ページ、21ページは、教育指導課が所管する事業でございます。主に各学校の担当者を対象とした11の推進部会等を開催いたします。
次に、22ページから23ページは、教育研究所が所管する事業でございます。新任校長、新任教頭、初任者などを対象とした研修のほか、臨時的任用教員に対する研修や希望制による寺子屋講座、教育研究発表会、教育講演会等を開催してまいります。
最後に、24ページは、青少年教育相談センターが所管する事業でございます。不登校の未然防止、校内支援体制の充実といった観点から、課題改善ケース研究会や教育相談コーディネーター、こころスマイル支援員を対象とした連絡会議等を開催いたします。
令和7年度も、教育指導課、教育研究所、青少年教育相談センターが連携を図りながら、教職員の資質と指導力の向上を目指し、研修と事業の充実に努めてまいります。
以上でございます。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して何かございますか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 説明ありがとうございました。
始めに、6ページの教育指導課関連で2点ほど、質問やお願いをしたいと思います。
まず、1番の学校経営・運営の充実(4)インクルーシブ教育のことです。これ厚木のみんなの教育システムでしたっけ、それの中で、いろいろなニーズのある子が通常の教室で一緒に学ぶということが目標というか、それが理想というような形で示されているわけなのですけども、例えばこのインクルーシブ教育の説明の1行目の真ん中辺、個別の教育的ニーズのある児童・生徒に対して、ニーズに応じた指導・支援ができる多様で柔軟な教育環境を整備という言葉が書いてあります。
そのように体制を整えて実際に運用していくことは望まれるところなのですけども、先日の予算の関係だったと思うのですけども、例えば先般の支援員さんが、いろいろな理由で人数がなかなか揃わなかったという話も聞いたのですけども。学校現場のニーズとしては、いろいろなことがありますから人手が必要なのになかなかそれが満たされないという現実が実はあるのではないかと思うのですけども、その辺の見通しはどうなのですか。
いろいろなニーズがある中、どのように例えば小学校1年生であれば、担任がいます、支援員さんもいます。それがもしかしたら他に何かスタートカリキュラムのような関係がありますから、人が入るということがあるかもしれないけど、そういう見通しはどうなのか、現状分かる範囲でお答え願えればというのが1点目です。
2点目は、1番のコミュニティ・スクール機能です。これはお願いなのですけども、教育指導の観点でコミュニティ・スクールの機能といった場合に、まず頭にぴんと来るのは、当初これが導入されたときに、学校の応援団というのがキーワードだったと思うのです。つまり先生方では手が回らないという言い方が当たっているのか、少し専門性がある方が地域にいて助けてくれるといいな、本当は人手が必要なのだけど、学校だけでは手が回らないから、地域にお願いして助けてもらえるといいなという意味での、地域の応援団という、学校の現状で人手が足りない分を補充するようなイメージがあったと思うのですけども。
それは学校の側からすればそうなのだけども、それに参加する地域の人は何を考えているのかということも、頭の中に入れておいていただけるとうれしく思います。自分も今、学校運営協議会の委員としていろいろと活動をしているのですけども、その中で思うのは、学校でこんなニーズがありますといったときに、それを私たちが受けて、こういうことについては、あの人だったらきっと知識も技術もあるからあの人にお願いしようというのは、学校を助けるため、子どもたちのためでもあるのだけども、地域のつながりがいい方向へ向かうのではないか、地域づくりという言い方もあると思うのですけども、そういうほうに向くのではないかと思うのがあるから、子どもたちのためにという大きな目標はあるわけですけども、地域の横のつながりも意識しながら私たちも動こうといつもどこか頭の片隅に入れながら活動しているのですけども、その辺を学校側としても頭に入れておいていただきたいと思います。単純に学校の人手不足を地域の人に補ってもらうのではなくて、地域側でもそんなことを考えている人がいるということを頭に入れておいてもらえるとうれしいと、これはお願いです。
以上、2点ほど申し上げました。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 今、コミュニティ・スクールという言葉に関連して、貴重な御意見頂戴しました。せっかくですので、他の委員の方々からもコミュニティ・スクールですとか地域・学校協働活動ということも、所管はもしかしたら違うかもしれませんけど、学校が関係していくということについては同じだと思いますので、いろいろと勉強になる御意見をいただけたらと、今思いながら聞いていたところです、ありがとうございます。
子どもを取り巻くインクルーシブな環境づくりというところで、恐れ入ります、16ページを見ていただきたいと思うのですけれども、この図のイメージがまさに我々が考えていきたいと思っているところで、学校全体でみんなの居場所だという、みんなの教室という言い方をしていますけれども、その地域の学校という学校の場所には、そこにありますように、不登校の支援機能としてリソースルームですとかフリールームですとかこころの教室というものがあったり、特別支援学級という、担任がいる学級もあったり、新年度にやるプレクラスというのもあったり、外国につながる子も学校に行きづらくなっている子も特別な支援が必要ないわゆる障害がある子たちも、みんな同じ学校で同じように過ごすという理念でやっていくというところです。
それぞれの支援員さんをどう確保するのかというところも本当に大事だと思うので、引き続きやっていきたいですし、そういったところに、今御意見がちょうどあったコミュニティ・スクールという機能でのエネルギーも管理できたらとは、各学校工夫しているところだと思うのです。
指導課でも、反面、先生方のインクルーシブな意識をもっと高めなくてはいけないという課題は、いろいろな部分で感じます。例えば、通常の学級と特別支援学級とのつながりの持ち方というところでもそうです。今日も臨時代理でありますけども、支援学級への措置という希望が、保護者の希望も高くなってはいるのですが、学校の校内支援委員会で、この子の学びの場は特別支援学級がいいのかという判断の仕方ですとか、通常の学級でもっと手厚く見てあげられるやり方や考え方はないのかということについては、課題だと思っているところですので、今研究所からもありましたけれども、様々な研修会で先生方の考え方またはスキルを高めなくてはいけないと同時に考えているところです。
以上です。
○佐後教育長 他にございますか。
宮崎委員。
○宮崎委員 ありがとうございます。全体的な作り方というか、これは地域振興計画も学習指導要領もみんな含めて、改訂の時期ではないので、昨年度の内容を大きく踏まえながら作られているのではないかというように見ました。
その中でも、今話題になった14ページからのインクルーシブ教育の指標、私こういうのがあると知らなくて、研究部会を作られて研究をされて、これを各学校で広めていきたいという、こういう良い資料があるのであれば、もう少し早く学校に出すとか我々にも見せていただくとか、そういうこともやってほしかったと思いました。
このせっかく良い資料の活用方法なのですけど、今部会で作られて、各学校にはもちろんこれが周知されていて、これを基にインクルーシブ的な、さっき課長が意識を高めていくとかつながりをもっと大切にしていくとか、そういう先生方の意識の向上もあるのだけど、厚木市としてインクルーシブな教育をこうやって進めていっていますということを、さきほど杉山委員もあったのですけど、保護者にどういうように伝えていくかが大事なことだと思うのです。伝え方の方法はいろいろとあると思うので、その辺を是非検討していただいて、せっかく良い取組を学校でしようとしているものを持っているのであればもっと出して、保護者にも共に学ぶ、共に育つとはこういうことですということを知らしめていくことも大事だと思いました。
それと、これは去年も感じたのですけど、4月の校長会で、この重点を含めて厚木市の来年度の教育研修方針を出しますという話なのですけど、学校は、校長先生は7年度の学校経営や学校運営は最初の職員会議、4月5日とか6日とかに職員会議で話しをすると思います。そうすると、これを4月の校長会でもらっても、時期というかタイミングがずれるのですよね。去年も感じて、言わなかったのですけど。
どうしたらいいかということなのですけども、その辺も検討していただいて、新しい校長先生もいられると思うので、こういったインクルーシブも含めた学校づくりとか授業づくり、環境づくりも明示してあるしっかりしたものがあるので、これを学校運営の文言に反映させるにはどうしたらいいかということも、少し工夫していただければいいのかと思いました。
それで、具体的な話なのですけど、19ページの、これは総合教育会議でも出たのですけど、寺子屋講座は、厚木市独自の本当にすばらしい研修講座があります。来年度も内容的に魅力のある講座がたくさん入っているのですけど、総合教育会議で出た要望書の架け橋の業務についてやっていただけるということで、大変ありがたいのですけど、小学校の先生はもちろんなのですけど、幼稚園と保育園の先生が対象になっているのかを確認させていただいて、架け橋だから小学校の先生はもちろん勉強しなくてはいけないのですけども、今回寳來先生なのか分からないのですが、門戸として幼稚園と保育園にも案内が出せるかを確認させてください。
それから23ページの、これは私毎年言っていて、毎年事故が起こるのですけど、最後の新規臨時的任用教員の研修があるのですけど、6年度に受講していない人、それから7年度新たな臨任、ここにいつも言っているのは、非常勤の先生を入れていただきたいのと、あなたは厚木市の教育に基づいて厚木市の子どもたちの前に立つのですと、そういう心得をしっかり教えてほしいのと、それと、内容としては事故・不祥事のことを必ず入れてもらって、あるいは情報管理ですね、個人情報の管理等も含めてしっかり入れていただいて、1年間事故のないように不祥事のないようにやってくださいと、是非強く言っていただく研修にしていただきたいと思います。
以上です。
○佐後教育長 教育指導課長。
○倉持教育指導課長 前段でいただきましたインクルーシブの考え方を支援員、保護者の方にも広げる、まさに必要なことだと思いますので、この教育指導担当部と言いますけど、全体で今年の重点としてやっていることですので、相談しながら、例えばホームページですとかいろいろな場面で、保護者の方にも知らせる方法を考えていこうと思っています。
あと、この資料を出すタイミングなのですが、数年前は3月末に出せていたと思うのですね。なかなか締切がきつくなってしまって、仕方ないということで4月になってしまっているところがありましたので、今御意見いただいた効果といいますか、タイミングにより失ってしまう効果もありますので、できるかどうかというところを含めて検討して、良いタイミングで学校に周知できるように工夫していきたいと思っています。
あと、幼保小については一緒にやっているので、研究所のほうから。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 寺子屋講座につきましてお話をさせていただきたいと思います。
先ほど宮崎委員からのお話いただきました幼保小の連携の講座につきましては、6月21日に特別版寺子屋講座ということで開催を予定しております。こちらの資料には載っておりませんが、市と教育委員会合同開催ということで開催を予定しております。幼保小の連携、架け橋期の教育を考えるというテーマで、市内の幼稚園、保育所、小・中学校の教職員対象として御案内をする予定でおります。講師は東海大学の准教授でいらっしゃる寳來先生をお呼びしています。
新規臨任の研修につきましてですが、新規の臨時的任用教員の研修は、初任者研修と抱き合わせで2回、支援教育についてというところで確保しております。あとは4月3日に、令和7年度の1回目の厚木市の初任者研修会を実施する予定でおりますが、そこで教育長から厚木市の教員としてというところでお話をしっかりといただきますし、その後に教職員課長から服務についてのしっかりとした話をしていただきますので、そこにはもちろん新規の臨任の方もですが、非常勤の新規の方も対象ということで、学校には案内を出しておりまして、本庁に本日発出をしているところであります。
あとは、寺子屋講座などにつきましては、非常勤の方はいつでも受けてくださいということで、今年度は四十数名が非常勤の方、年間で延べの人数で受けていただいています。
以上です。
○佐後教育長 宮崎委員。
○宮崎委員 講座の二つはいろいろと工夫していただいて、具体的にやっていただいて大変ありがたいと思います。教育長に是非心得を一生懸命伝えていただくようお願いしたいと思います。
倉持課長の学校に伝えるタイミングなのですけど、参考にしていただきたいのは、私が校長であれば、市で確定したら、とりあえずこの中身をメールでもらっておいて、学校経営の参考にしてくださいと。詳細は4月の校長会でというのもありかと思うのですね。参考にしてください。
○佐後教育長 他にございますか。
山本委員。
○山本委員 説明ありがとうございました。今の討論を聞いていて、いろいろと分かったことも多くておなかいっぱいになってきたので、言うのはどうかと思ったのですけれども。
資料を拝見しまして、私もすごい資料だと思いました。例えば4ページのところに教育指導の重点ということで、第4期の教育振興基本計画、これにも触れております。その中で、持続可能な社会の創り手を育成しなくてはいけないとか、日本社会に根差したウェルビーイング、最近の流行り、キーワードだと思うのですけれども、その向上を目指すとか、こういったことを小・中学生に当て込んでいくというのは、考え直すと、小・中学生とはいえ社会を構成する1人だということをどのように小・中学生に成長の中で意識してもらうかということが、すごく重要かと思いました。
そうやって考えると、家庭科ですとか道徳とかそういう教科の重要性というのは非常に大きいと思っておりまして、是非そういう授業に関連した寺子屋のようなものがあるといいと感じました。それが1点です。意見です。
それから次に、感想にもなるのですけれども、先ほどインクルーシブのやりとりを聞かせていただいて理解できたところなのですけれども、社会を構成するということがインクルーシブ、物すごく重要なことだと思うのですね。是非インクルーシブの質をどんどん深めていくような教員、それから、それをクラスの中にいる子どもたちも含めて質を高めるような活動をしていただけるといいと思いました。
もう1点、18ページ、19ページ、このあたりを見ていまして、非常に面白いと感じましたのは、教育指導課が担当しているものというのは、専門性を高めるところに寄っているのだと。教育研究所が所管しているものというのは、人格的資質を高める研修が多いのだと。非常に色分けがはっきりしていて、うまくやっていると感じました。是非こういう住み分けも含めて、良い講座の提供をやっていただけるといいと思います。感想です。
以上です。
○佐後教育長 他にございますか。
森委員。
○森委員 いろいろとありがとうございました。私も山本委員と同じように、今のお話を聞いていてなるほどと思ったところがたくさんありました。先ほどから話題になっていますインクルーシブについては、冒頭で教育研究所長の方が肌の色とか言葉の違いであるとか、あと何かの障害を持っている以外にも、集団に加われないお子さんなども含めて、全てのお子さんをとおしてインクルーシブということを聞いて、一瞬見落としがちなところなのですけども、そこの重要性はすごく感じました。
例えがいいかどうか分かりませんけれども、先日の中学校の卒業式に参加させていただいたときに、117名卒業生がいらっしゃる中で、10人強のお子さんが年間をとおしてなかなか授業に来られなかったですと校長先生がお話ししていて、でも今日は子どもたちの席には座れないけれども、2階に席を設けていて何人かが来ていますと。そのように様々な工夫をされているということを感じて、そういったところもこの教育の大きなポイントだとあのときにも感じましたし、今日の説明でもよく納得ができたし、やはり指導する側がそういう視点を若い先生方にもしっかりと伝えてあげることが大切なのだろうと感じましたし、それも生徒や児童にも、そういうことも含めてみんな一緒なんだよ、一つの教室が学校なんだよみたいなことを伝えられたら、少し一人一人の心が楽になるのかなと思いました。
この資料を最初頂いたときに、指標は誰のためのものなのだろうと感じたのですけれども、まず一つは校長先生がしっかりとこれを把握して、先生方に周知、こういうことを目指して授業を作ってくださいであるとか、そういったことに使うのだと。これ誰がチェックを入れて活用するのかとすごく悩んだのですけど、やっぱりそこが校長先生に与えられた責務なのだろうと感じましたので、是非各学校の先生方が本当に指標として、こういうことをポイントとして学校を作ってください、授業を作ってくださいということを、個別の事例を照らし合わせながら、年間を通じて校長先生等々がこういったところを見てあげればいいという助言にも使えるようなものと感じましたので、是非そのような活用をしていただけたらいいと思いました。
以上です。
○佐後教育長 杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 11ページの情報教育の充実についてのことなのですけども、ICTの積極的な活用がうたわれているわけですけども、例のチャットGPT等で、AIの利便性とそれから危険性ということもよく言われているわけなのですけども、情報教育の充実という中で、この辺の利便性と危険性について市教委として何か留意していること、あるいは学校にこういうところは気を付けてくださいということは何か出ているのかどうか。その辺をお聞かせ願いたいのと、それから22ページ、23ページのところです。
寺子屋講座の内容のことなのですけども、さっきの体力のところでも言ったのですけども、寺子屋講座の中身を見ると、ゲーム、スマホ依存から子どもを守るとか、それから11番ではなぜ朝御飯を食べないといけないのかとか、子ども真ん中学校づくり、保護者との連携をとおしてという、この辺のところが、さっきのところと私の思っていることが重なっているわけなのですね。ですから、どうぞ寺子屋講座の中で家庭をうまく巻き込むというか、あるいは情報発信して理解してもらうというか、その辺のところも講座の内容の柱として入れていただければと思う、これが2点目です。
それから最後なのですけども、これは単純な質問です。幼保小の連携のことが19ページの一覧表の中に、寺子屋講座の最後に書いてあるのですが、23ページにはそれが書いていないのですね。16番のこどものSOSの聴き方・受け止め方で、その下に書いていなくて、聞き逃してしまったのは、幼保小の連携を幼稚園や保育園の先生方にも声かけて、6月何日かにと少し聞いたのですけど、もう一度教えていただけますか。
以上3点です。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 まず、生成AIのことについてですが、情報教育の充実というところで、やはり生成AI以外にも、ここで新しくするAI型デジタルドリルを導入するということですとか、あとGIGAステップアップ支援員を増員しますので、またその支援員の支援を厚くするですとか、あとは研修会を充実させるとか、いろいろとポイントはあるかと思います。その中で、生成AIの活用につきましてはやはり非常に難しいところがございまして、国でガイドラインは示されておりますが、12月にまた更新されているのですけれども、このようにしていきましょうという明確なものはないのです。
その中で、私たちも厚木市としてというところは示したいと思っておりまして、教育委員会の中で教育研究所の職員と、あと情報担当の職員と各課の指導主事で構成している研究部会のようなものを作っておりまして、その中でも検討をしているところなのですが、まずはやはり先生たちが使えていない、使ったことがないとか、どのように使ったらいいのか分からないという声がとても多かったものですから、昨年、試用期間というものを設けまして、先生たちどうぞ使ってくださいという。良い事例があればここに提出してくださいみたいなことで、皆さんが見れるような形で試みてみたのですが、なかなかそこに五つぐらいしか事例が挙げられなかったという、不発に終わってしまったところがありました。
では、どうしていこうかということで、今は先生たちがどんなところに困っていて、これが働き方改革に使えたらいいのだけど、私はどうやったらいいのか分からないという、お悩みをまず入れて、それを見た人が、私はこれができますというような提案をする形を作っていこうかといって、今動き出しているところなのです。なので、まだ先生たちが、まずは生成AIとはどういうものかを体験していこうというところになります。
教育研究所では教育研究部会というものを立ち上げておりますが、7年度は生成AIの研究というところも入れていこうと思っているのです。そして、アドバイザーの方もお呼びして、いろいろと助言をいただきながら進めていこうと思っているのですけれども、その助言をいただいている中で、生成AIというものは本当に進化が早くて、少し前だとプロンプトの入れ方が、指示の出し方ですね、それがこうでなければいいものが返ってこないとか、あとは誤った情報が多いというような言われ方をしていたのですけれども、もう今はほぼそういうことがなく正確な情報を出していく、本当に数か月のうちにすごく進歩を遂げているのだそうです。
なので、やはり使い方というところもますます変わってくると思うので、やはりタイムリーに、今これができますというものを情報発信できたらと思っているのですが、まだまだ研究の途中だと思っておりますので、研究していきたいと思います。
それから寺子屋のことなのですが、7年度の寺子屋講座、本当に多岐にわたるテーマでというところが寺子屋の売りなのですけれども、杉山委員が言ってくださったように、今回の目玉はなぜ朝御飯を食べなければいけないのかというところで、山本委員を講師にお迎えしているのでイチオシです。朝御飯が学力向上につながっていきますというお話をしていただくのですが、山本委員ともお話をさせていただく中で、家庭を巻き込むというところが難しい。寺子屋講座は主に教員が対象なので、教員に山本委員のお話を聞いてもらって、もちろん若い先生たちは、朝御飯の大切さとかそういったところが、なるほどと思ってくれると思うのですが、子どもたちにと返すときに先生たちは何ができるかというところが考えられるような講座をできたらいいと思っていて、山本委員、よろしくお願いします。
あとは、ゲーム依存の講座は実は本年度も実施しているのですが、その中で、受講した方たちがもう一度聞きたいとか、聞けなかったのでもう一度チャンスが欲しいみたいなリクエストが多かったので、7年度についても行う予定です。その受講した先生で、自分の学校にも呼びたいといって、本年度その先生を呼んでいる学校もありました。ゲーム依存についての話を聞いているということもありました。
あとは器械体操、マット運動の講座も一つ入れているのですけれども、そこは準備運動を楽しくするということもポイントとして入れていこうと思うのですね。運動が好きではないということも先ほども話題になっておりましたが、準備運動で少しでも楽しく、体を動かすことが楽しいと思ってくれる子どもたちが増えるといいという気持ちも込めて、テーマを設定しております。
幼保小、6月21日になります。片方には載っていて片方には載っていないということになってしまったのですが、一応これは子ども育成課で取り仕切ってくれているという研修になりますので、後の資料には入っていないということが起こってしまったのですけれども、同じ寺子屋講座の特別版ということで、開催を6月21日にいたします。
以上でございます。
○佐後教育長 他にございますか。よろしいですか。
それでは、他になければ報告事項6を終わります。
それでは、ここで休憩をとりたいと思うのですが、後ろの時計で45分まで休憩にしたいと思います。
再開後は会議を非公開としますので、関係者以外の方は御退席ください。お疲れさまでした。
暫時休憩15時36分
再開時刻15時45分
議案第13号 厚木市久保奨学金令和7年度高校等修学奨学金第9期生・第10期生の支給決定について
(資料に基づき説明し、可決された。)
報告事項1 事務の臨時代理の報告について(厚木市久保奨学金令和6年度高校等修学奨学金第9期生の支給決定の変更について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項2 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項3 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
(資料に基づき報告し、了承された。)
報告事項5 厚木市立小・中学校の校長及び教頭の人事異動の内申について
(資料に基づき報告し、了承された。)
以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
なお、非公開案件の資料については、事務局により処分いたしますので、後ほど回収させていただきます。
これをもちまして、令和7年厚木市教育委員会3月定例会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
閉会時刻16時06分
議案書等
会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 教育部 教育総務課 教育総務係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2600
ファックス番号:046-224-5280
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更新日:2025年09月26日
公開日:2025年09月26日