令和6年厚木市教育委員会9月定例会

更新日:2025年06月05日

公開日:2025年06月05日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和6年9月27日 火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 佐後 佳親
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 森  厚子
委員 山本 正彦
事務局
岸間教育部長、長谷川教育指導担当部長、金子教育総務課長、
倉持教育指導課長、井上教育研究所長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第36号 厚木市厚木こども科学賞審査会委員の委嘱について

3 報告事項

(1)  事務の臨時代理の報告について(厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則について)
(2)  事務の臨時代理の報告について(厚木市学校運営協議会委員の任命について)
(3)  令和6年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について


会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻14時00分

○佐後教育長 ただいまから令和6年厚木市教育委員会9月定例会を開会いたします。
現在の出席者は4人で、定足数に達しております。
宮崎委員から欠席の届出がありました。
厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として森委員を指名させていただきます。
始めに、私から報告いたします。
それでは、令和6年8月20日火曜日に開催されました8月定例会以後の主な行事等につきまして御報告いたします。
お手元の教育長報告を御覧ください。
始めに、5番目でございます。
8月24日土曜日に厚木市保健福祉センターにおいて、令和6年度厚木児童思春期精神保健講座第28回本講座が開催され、参加してまいりました。今回は、子どもの発達障害の理解について周囲の大人の対応を演題として、こども発達クリニックほうあんなぎさ院長大屋彰利氏をお招きし、御講演いただきました。当日は、市立小・中学校の先生方にも多く参加していただき、大変有意義な時間となりました。学校現場において先生方が子どもたちの心と体の発達に係る様々な課題に対応できるよう、これからも厚木児童思春期精神保健ネットワークのつながりを大切にしてまいりたいと思います。
次に、8番目でございます。
8月28日水曜日、第二庁舎16階会議室において、令和6年度関東中学校体育大会出場報告会が行われました。大会に出場した2人の生徒、また校長先生、顧問の先生にお越しいただき、大会出場に向けた努力や活躍の様子、大会を通して成長したことなどを聞かせてもらいました。今回の関東大会では、厚木中学校2年生生徒が陸上男子共通幅跳びに、そして、睦合東中学校2年生生徒が水泳女子200メートル自由形に出場して、それぞれベストの記録を出すことができました。関東大会への出場を果たした生徒の頑張りをうれしく思うとともに、今後のますますの活躍に期待したいと思います。
次に、12番目でございます。
9月2日月曜日に、本庁舎秘書課第二応接室において、令和6年度全国中学校体育大会出場報告会が行われ、大会に出場した生徒2名と校長先生、顧問の先生が市長に出場報告を行いました。出場種目と結果は、第51回全日本中学校陸上競技選手権大会男子800メートルにおいて、相川中学校3年生生徒が予選6組で第4位、また第64回全国中学校水泳競技大会女子100メートル平泳ぎにおいて、相川中学校3年生生徒が24位の成績を収めました。市立中学校の生徒が、全国の舞台ですばらしい活躍をしてくれたことを誇らしく、また大変うれしく思います。それぞれの生徒のこれからの活躍にも期待したいと思います。
次に、14番目でございます。
9月7日土曜日に、本厚木駅周辺で行われました第36回心と街のクリーン作戦に参加し、街頭活動を行ってまいりました。この活動は、市内の大学、高校等の学生が実行委員となり、青少年に関わる団体の皆様、保護司の皆様や厚木警察署等に御協力いただきながら、青少年の非行防止を呼びかけるものでございます。今年は、「紡ぐ未来~たった一度の行いが、あなたの人生を変える~」をスローガンに、啓発ポスターの作成や啓発物品の配布、薬物防止動画の放映など、本厚木駅周辺での啓発活動を行いました。青少年自らが、非行防止、薬物乱用防止を呼びかけることで、若い世代への啓発が効果的に行えたのではないかと思います。これからも青少年が主体となって行う心と街のクリーン作戦に取り組んでまいりたいと思います。
次に、15番目でございます。
9月7日土曜日に、あつぎ市民交流プラザあつぎアートギャラリーにおいて、令和6年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭部活動展示部門発表会が行われ、視察してまいりました。部活動展示には厚木愛甲地区の17校が参加し、文化部の日頃の活動成果が展示発表されていました。どの作品も力作揃いで、文化部の生徒が熱心に作品制作や研究に取り組んでいる様子が伝わってきました。これからも各中学校文化部生徒の活躍を期待したいと思います。
次に、17番目でございます。
9月19日木曜日に、教育長室において、令和6年度優良PTA神奈川県教育委員会表彰を受けられた依知中学校前PTA会長と校長先生がお見えになり、受賞の報告をいただきました。この表彰は優秀な実績を上げているPTAを表彰するもので、依知中学校PTAが行った地域の各団体とのコラボレーション授業や学校に隣接する地域道路への花植え活動などが評価されました。コロナ以降の持続可能なPTA活動を模索するなど、苦労があるとのお話を伺いましたが、日頃から子どもたちを支えてくださるPTAの皆様に心から感謝申し上げるとともに、優良PTA表彰を受けられたことにお祝いを申し上げたいと思います。
次に、23番目でございます。
9月26日木曜日に、第二庁舎16階会議室において、令和6年度東関東吹奏楽コンクール出場報告会が開かれ、厚木中学校吹奏楽部3年生生徒21人と校長先生、顧問の先生が出場報告に来られました。厚木中学校吹奏楽部は、9月8日日曜日に宇都宮文化会館で行われた東関東吹奏楽コンクールで、銀賞というすばらしい成績を収めました。難しい楽曲に挑戦することを通じて、成長したことや当日の演奏に誇りを持ったことなどを顧問の先生、部長の生徒から聞かせてもらい、うれしく思いました。東関東吹奏楽コンクールの舞台に立てた経験は、これからの人生の中で大切な宝物になることと思います。生徒一人一人のますますの活躍を期待したいと思います。
続きまして、24番目でございます。
令和6年厚木市議会第6回会議9月定例会議について、議員の皆様から一般質問いただいておりますので、議案及び陳情と併せまして、各所管の部長から御報告申し上げます。
教育部長。
○岸間教育部長 令和6年厚木市議会第6回会議(9月定例会議)につきまして御報告申し上げますので、3ページ、24番を御覧ください。
9月定例会議は、今月2日月曜日から来月7日月曜日までの会議期間36日間で開催されておりまして、昨日までに各常任委員会での議案等の審査が終了いたしました。
まず、教育行政及び教育委員会に関連する提出議案等について御報告申し上げますので、2を御覧ください。
今月2日の本会議におきまして、議案第63号から議案第70号までの動産の取得の追認を求める議案8件が上程されました。これらの議案は、教育委員会が平成26年度から昨年度までの教科用図書採択があった年度に、市立小・中学校の教師用教科書及び指導書を議会の議決を経ずに契約していたものについて議会の追認を求めた議案でございます。これらの議案につきましては、委員会への付託が省略され、本会議における質疑の後、採決され、全ての議案を可決していただくことができました。
次に、1ページおめくりいただき、4ページの4を御覧ください。
今月10日の本会議における一般質問終了後に、教育長の任命に関する議案第46号の採決が行われ、賛成全員で可決されました。来月から佐後教育長の2期目、3年間の任期が始まりますので、御承知おきください。
次に、5を御覧ください。
今月18日に開催されました環境教育常任委員会におきまして、陳情第5号 国による義務教育財源の保障、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の実現を求める意見書を国に提出することを求める陳情が審査され、採決の結果、賛成全員で採択すべきものとされました。
次に、6でございますが、5と同日に補正予算議案審査のため、予算決算常任委員会環境教育分科会が開催され、教育部が所管する予算に係る議案第62号 令和6年度厚木市一般会計補正予算第4号について質疑が行われました。
また、7でございますが、昨日、令和5年度決算審査のため、予算決算常任委員会環境教育分科会が開催され、教育部の所管する決算に係る議案第48号 令和5年度厚木市一般会計歳入歳出決算について質疑が行われました。
これらの補正予算及び決算に関する議案につきましては、来月4日に開催される予算決算常任委員会での採決を経て、7日の本会議において採決が行われる予定でございます。
そのほか、お手元の資料に記載はございませんが、教育委員会関連の議案といたしまして、人事案件でございますが、議案第47号 教育委員会委員の任命についてが上程されております。こちらは宮崎委員の再任に同意を求める議案になりますが、来月7日の本会議において、質疑の後、採決が行われる予定でございます。
続きまして、一般質問について御報告申し上げますので、恐れ入りますが、3ページにお戻りいただき、3の一般質問を御覧ください。
一般質問は、今月6日、9日及び10日の3日間で行われ、21人の議員から質問があり、そのうち6人の議員から教育委員会関係の質問の通告がございました。
始めに、教育部長所管の質問でございますが、髙橋豊議員と栗山香代子議員の2人から質問がございました。
まず、3ページ下段、髙橋豊議員の(1)ア(ア)でございますが、通学路の安全対策について、現状と課題はとの質問に対して、教育長から、小・中学校から提出された要望書やウェアラブルカメラの映像を基に、通学路の安全対策協議会において、道路状況や周辺環境等に応じ児童・生徒の通学環境を整備しており、今後も関係機関と連携して児童・生徒の安心・安全の確保に努める旨の答弁をいたしました。
次に、1ページおめくりいただき、最初の丸印、栗山香代子議員の(1)ア(ア)でございますが、社会教育について、第2次厚木市教育振興基本計画との関連はとの質問につきましては、議員から市長答弁を求められましたので、市長から、本計画は本市の教育振興を図るため、教育基本法に基づき令和3年度に策定したもので、学校教育、社会教育、スポーツ、文化などの分野を包含した計画である。今年度から本計画に含まれる教育委員会の事務の権限の一部を市長に移管したが、連携、協力をしながら、本計画に基づく事業の進捗管理を行っている旨の答弁をいたしました。
教育部長所管の質問につきましては、以上でございます。
○佐後教育長 教育指導担当部長。
○長谷川教育指導担当部長 続きまして、教育指導担当部長所管に関わる一般質問につきまして御報告申し上げます。
教育指導担当部長所管には、望月真実議員、津森英里花議員、髙田浩議員、名切文梨議員の4人から5項目について質問がございました。
恐れ入りますが、同4ページの上から二つ目の白丸、望月真実議員から教育行政について2点の質問がございました。(1)ア(ア)学校行事等について、減少、縮小傾向の子どもの育ちに対するメリット、デメリットは。イ(ア)厚木の教育について、軸となる考えはとの御質問がございました。教育長から最初の質問に対し、市立小・中学校では各学校の教育目標の実現に向け、学校行事等を含めた教育課程を編成していること。学校行事等については、児童・生徒の実態を踏まえ、内容や実施方法を見直すことで、より効果的に狙いが達成できるものと考えていること。一方で、子どもたちの育ちにつながる様々な体験の機会が確保できるよう留意する必要があると認識していること。続く質問につきましては、教育委員会では、未来を担う人づくりの基本理念の下、挑戦、共生、創造を目標に、子どもたちの夢や可能性に挑み続ける力、多様性を認めながら共に生きていく力、人々と協働し、より良い社会をつくる力の育成に努めていること。今後についても、学校、家庭、地域と連携を図り、児童・生徒一人一人が将来、持続可能な社会の担い手として活躍できるよう、子どもたちの生きる力を育むことを答弁いたしました。
次に、三つ目の丸になります。津森英里花議員からは、市政一般について1点の質問がございました。(1)ア(ア)子どもたちの支援について、特別な支援を要する児童・生徒への支援体制の現状と課題はとの質問に対し、教育長から、市立小・中学校への定期的な学校訪問や関係機関との連携などにより、一人一人の教育的ニーズに応じた校内支援体制の充実に努めること。今後も、一人一人の状況に応じた適切な支援に取り組んでいくことを答弁いたしました。
続きまして、四つ目の丸になります。髙田浩議員からは、小・中学生への「いじめ」について1点の質問がございました。(1)ア(ア)学校や教育委員会の対応について、見解を問うとの質問に対し、教育長から、市立小・中学校では、いじめ防止対策推進法等に基づいて、学校いじめ防止基本方針を策定し、未然防止、早期発見、適切な対処に努めていること。また、教育委員会では学校のいじめ事案に対して、法に基づいた適切な対応や関係する子どもの支援策等について指導・助言するとともに、いじめ防止対策委員会から、いじめの防止等のための実効的な対策について御意見をいただきながら取組を進めていること。今後も、引き続き子どもたちが笑顔で学校生活を送ることができるよう、いじめの防止等に向けて取り組むことを答弁いたしました。
最後に、五つ目の丸となります。名切文梨議員からは、教育行政について1点の質問がございました。(1)ア(ア)着衣水泳について、現状と課題はとの質問に対し、教育長から、市立小・中学校では、学習指導要領に基づき適切な学習の形態を考えながら、着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方について指導を実施していること。本市は河川に囲まれた立地であり、子どもたちが水に親しみやすい環境にあるので、水の事故から自らの命を守るためにも、水泳指導における体験的な学習などが必要であることを答弁いたしました。
教育指導担当の所管につきましては、以上でございます。
○佐後教育長 本日の日程のうち、議案第36号については、人事に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○佐後教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において審議等を行うことといたします。
報告事項に入ります。
報告事項1 事務の臨時代理の報告について報告をお願いします。
教育総務課長。
○金子教育総務課長 それでは、資料1を御覧ください。
報告事項1 厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則につきまして御報告申し上げます。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、臨時代理書を御覧ください。
本件につきましては、森の里東土地区画整理事業施行地区における町名地番整理の実施に伴い、厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がありませんでしたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第3条の規定により、その事務を臨時に代理いたしましたので、報告するものです。
内容を御説明いたしますので、2枚おめくりいただき、2ページの新旧対照表を御覧ください。
改正点はアンダーラインで示してございますが、右側が旧の改正前、左側が新の改正後の規則となります。小鮎小学校になりますが、小鮎小学校の通学区域、下古沢の次に森の里紅葉台を追加し改めるものでございます。
1枚お戻りいただき、1ページの厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則を御覧ください。
附則といたしまして、この規則の施行日は公布の日からとするものでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して何かございますか。
よろしいですか。
特になければ、報告事項1を終わります。
次に、報告事項2 事務の臨時代理の報告について報告をお願いします。
教育総務課長。
○金子教育総務課長 それでは、資料2を御覧ください。
報告事項2 事務の臨時代理の報告について厚木市学校運営協議会委員の任命について御報告申し上げます。
内容につきまして御説明いたしますので、1枚おめくりいただき、臨時代理書を御覧ください。
本件につきましては、厚木市学校運営協議会委員に欠員が生じたことに伴い、令和6年9月1日付けで委員を任命する必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がありませんでしたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第3条の規定により、その事務を臨時に代理したものでございます。
1枚おめくりいただき、1ページの別紙を御覧ください。
番号1の藤塚中学校の髙橋倫人様を新たに任命するものでございます。任期につきましては、学校運営協議会規則第5条第4校ただし書の規定により、前任者の残任期間となりますので、令和7年5月31日までとなります。なお、2ページ以降につきましては、参考資料といたしまして、藤塚中学校の学校運営協議会委員名簿を付けさせていただいております。
報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して何かございますか。
よろしいですか。
特になければ、報告事項2を終わります。
次に、報告事項3 令和6年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について報告をお願いします。
教育研究所長。
○井上教育研究所長 報告事項3 令和6年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について御報告申し上げます。
お手元の資料3を御覧ください。
最初に、1、調査の概要についてでございますが、対象学年はこれまでと同様に小学校第6学年及び中学校第3学年の児童・生徒でございます。
調査の内容は、国語、算数、数学のそれぞれ2教科と生活習慣や学習環境等に関する質問調査となっております。
実施日は、令和6年4月18日です。
本市からは小学6年生1,681人、中学3年生1,651人が参加いたしました。
1枚おめくりいただき、2ページの中段を御覧ください。
3、教科に関する調査結果でございますが、小・中学校ともに全国の公立学校の平均正答率と全教科大きな差は見られませんでした。平均正答率を比較いたしますと、厚木市は、小学校につきましては国語が3ポイント程度、算数が4ポイント程度、全国を下回る結果でございました。中学校につきましては、国語は数値で見ますと全国とほぼ同等で、数学は上回る結果となりました。
次に、各教科の状況について御説明いたします。
小学校の国語、算数、中学校の国語、数学の順に記載しております。
3ページを御覧ください。
まず、教科の平均正答率を学習指導要領の内容について表とレーダーチャートで、その下に評価の観点と問題形式別で棒グラフにより示しております。
次に、4ページからは、主な結果を問題例として本市の平均正答率が80%程度以上の問題、本市、全国及び神奈川県において平均正答率が最も高い問題、令和3年度から引き続き課題として捉えられる問題など、特徴的な問題を各教科2問ずつ挙げております。
それでは、3ページにお戻りいただき、小学校国語の主な結果を御覧ください。
学習指導要領の内容に関しましては、レーダーチャートを御覧いただきますと、全ての内容で全国平均よりもやや低くなっておりますが、ほぼ同様の傾向が見られることが分かります。問題形式を比較しますと、全国、県と同様に選択式の問題に比べ、短答式、記述式の問題は正答率が低くなっております。
続いて、特徴的な問題について御説明いたします。
1枚おめくりいただき、5ページを御覧ください。
本市、全国及び神奈川県において、平均正答率が最も高い問題です。高山さんのメモの書き表し方を説明したものとして、最も適切なものを選択するということは、本市の86.5%の児童ができておりました。
一方、1枚おめくりいただき、6ページを御覧ください。
同じく高山さんの文章の空欄に入る内容を高山さんの取材メモというものを基にしながら事実と感想、意見等を区別して、条件に合わせて書くという問題です。こちらは令和3年度から引き続き課題として捉えられます。また、7ページの問題例にあります漢字を文の中で正しく使うことには引き続き課題が見られ、平均正答率が最も低い問題となっております。
続いて、1枚おめくりいただき、8ページを御覧ください。小学校算数についてです。
学習指導要領の全ての領域で全国平均よりも低くなっております。問題形式を比較しますと、全国、県と同様に選択式の問題に比べ短答式、記述式の問題は正答率が低くなっております。
特徴的な問題につきましては、9ページを御覧ください。
数量の関係を問題場面どおりに四角を用いた式に表す問題は、本市、全国及び神奈川県において平均正答率が最も高い問題となっております。
一枚、おめくりいただき、11ページを御覧ください。
同じく計算の問題ですが、割る数が小数である場合の割り算を計算するということには課題が見られ、全国との正答率の差が10.9ポイントとなっておりました。
また、1枚おめくりいただき、12ページの変化と関係の問題を御覧ください。
この問題は、どちらが速いかを判断することはできているのですが、その理由に歩いた道のりについてということとかかった時間ということの2つの事実を記述しなければならないところ、どちらかが欠けてしまい、誤答となっている児童が多く見られました。
続きまして、中学校の国語の主な結果について13ページを御覧ください。
全体的に全国平均と同等の結果となっております。学習指導要領の内容で見ますと、特に読むことに関する問題は、全国的に正答率が低くなっております。また、問題形式を比較しますと、選択式、短答式に比べ、記述式の問題の正答率が低くなっております。
1枚おめくりいただき、14ページを御覧ください。
問題例のように文章と図表などを結びつけ、その関係を踏まえて内容を解釈することに引き続き課題が見られます。
15ページの問題は、本文中の情報との関係を説明したものとして、最も適切なものを選択する問題ですが、こちらは令和5年度にも同じ趣旨の問題が出題されております。問題形式が違うので、その点は考慮する必要がありますが、具体と抽象の関係を理解するということについては改善の状況にあると考えられます。
続きまして、中学校の数学について、2枚おめくりいただき、18ページを御覧ください。
学習指導要領の領域で見ますと、全国平均との比較では、平均正答率は上回っておりますが、図形に関する問題の正答率は厚木市も含め、全国的に低くなっております。また、問題形式を比較しますと、全国、県と同様に短答式の問題の正答率が最も高く、記述式は低くなっております。
19ページを御覧ください。
問題場面における考察の対象を明確に捉え、正の数と負の数の加法の計算ができている生徒が9割近くおりました。
一方、2枚おめくりいただき、22ページに正答率が全国的に低かった図形の問題がございます。こちらは条件を保ったまま動かした図形を観察し、辺や角について変わらない性質を見いだすことができない生徒が多く、課題があると考えられます。
以上が教科に関する調査結果についての御報告です。
続きまして、資料23ページからの4、児童・生徒質問調査の結果について御説明いたします。
(1)として、85%以上の児童・生徒が回答した質問と回答状況を、28ページからは(2)として、その他の主な回答状況について、令和3年度からの経年的な変化が見られるよう記載しております。小学校令和3年度のデータは、今年の中学校3年生が小学校6年生の頃の調査で回答したものとなっております。
続いて、32ページを御覧ください。考察についてです。
(1)教科に関する調査結果について、32ページに小学校、33ページに中学校でまとめております。小・中学校の平均正答数、平均正答率は、全教科において全国の平均値と大きな差はないと考えられます。多くの児童・生徒が達成できている点、課題となる点を身に付けるべき資質、能力ごとに挙げ、課題に対しての学習指導の充実、改善のヒントとして、授業の中で取り入れたい活動等を記載しております。
1枚おめくりいただき、34ページを御覧ください。
(2)児童・生徒質問調査の結果についてです。質問調査の回答から、多くの児童・生徒が毎日ほぼ同じ時刻に起き、朝食を食べるという規則正しい生活を送っていると考えられます。一方で、テレビゲーム、SNS、動画視聴等に費やす時間が長く、就寝時刻が定まらない状況も見られます。子どもたちが健康で活力ある生活を送るためには家庭の支えが重要になると考えられます。
続いて、35ページを御覧ください。
多くの児童・生徒の自尊感情が育まれるような学級、学校環境の中でお互いのよさを認め合い、支え合う人間関係づくりを進めていると考えられます。
1枚おめくりいただき、36ページを御覧ください。
ICT機器については、日々の授業の中での活用が定着している様子が伺えます。特に中学校では使用回数が年々増加しております。また、活用の仕方に違いはあるようですが、小・中学校ともに学習への活用の有用性を感じていることが見られます。
1枚おめくりいただき、38ページを御覧ください。
厚木の学びの充実、改善のヒントとして、児童・生徒の質問調査の結果と教科の正答率との関連性ということに着目し、相関関係が見られるものを参考に記載いたしました。例年と同様の傾向となりますが、学習習慣が身に付いている姿や主体的な学習態度などが見られます。教科の平均正答率が高い児童・生徒には、課題の解決に向けて自分で考え、自分から取り組む傾向や自分の考えを相手に伝えるための工夫をしているといった傾向が見られることから、今後も引き続き児童・生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善をより一層充実させることが重要であると捉えております。
また、学習の中でのICT機器の活用についても、引き続き様々な学習場面での積極的な活用を推進してまいりたいと考えます。
今後も全ての教育活動において、児童・生徒が単に知識や技能を獲得するのではなく、学んだことを活用したり、考えを伝えあったりと、試行錯誤しながら自分の考えをまとめ、表現する力を身に付けさせることができる学びの機会を引き続き充実させることが求められていると考えます。
また、評価という視点を一層重視し、教師が自らの指導の狙いに応じて、授業での児童・生徒の学びを振り返り、学習や指導の改善にいかしていくことを積み重ね、児童・生徒一人一人の学びの意欲と質を高めていくことが大切です。教員の指導力向上や児童・生徒の学習改善が更に図られていくよう、教育委員会といたしましても継続的に指導、支援をしてまいります。
最後になりますが、今回の全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、学校、家庭、地域が児童・生徒の豊かな学び、より良い成長のために目標やビジョンを共有し、連携及び協働した取組の更なる充実を目指して施策の工夫、改善に努めてまいります。
なお、この結果は今後、本市のホームページで公開し、市民の皆様にもお伝えいたします。
長くなりましたが、以上でございます。
○佐後教育長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 説明ありがとうございました。このようにまとめるのは大変だったと思いますけれども、お疲れさまでした。ありがとうございました。
幾つか単純な質問、基礎的な質問をした後、感想みたいなもの、それから全部ではないですけれども、一つ、二つ、まず質問したいと思います。
まず、1点目なのですけれども、このようにまとめていただいて、すごく製本もきれいなのですけれども、資料は学校等に配布するのか、まず一つお聞かせ願いたいと思います。
それから、2点目、3ページの、3ページだけではないのですけれども、グラフがありまして、その中で答えは選択式と短答式と記述式と三つに分かれています。選択と記述は分かるのですけれども、短答というのはどういうものなのか、その説明をお願いしたいと思います。これはまず、単純な2点の質問です。
それから、感想になるのですけれども、この2ページにも書いてあるように国語と算数、数学、時によっては理科等を調査するという形ですので、この2番の調査結果の解釈等に関する留意事項に書いてあるように、これは学習指導要領全体を網羅する調査ではないということ。それから、特定の学力の一部分だということを考えて、私も厚木市では特にオリンピック選手も出たりとか、いろいろな活躍をしてきている子どもたちがいたわけですけれども、その子たちはこの全国学力・学習状況調査と関係ない違うところでいろいろな力を学んで、付けて、世界に羽ばたいていったということもありますので、この学力・学習状況調査で計り知れないものはたくさんあるということを改めて感じています。ただ、国語や数学、算数などの傾向については、幾つか分かると思っている中で、質問をさせていただきたいと思います。
6ページです。小学校の国語のところですけれども、高山さんの取材メモ、ここで数題が条件が三つくらいある中の、その条件に沿ったような文章を書きなさいと。記述式の文章かと思うのですけれども、こういう文章は自分が今まで小学校の教員を経験した中では、あまり出していなかったし、子どもたちが慣れていないような感じがしているのです。これは平成3年度から引き続き課題というように書いてある問題なのですけれども、厚木市の子どもはこういう問題に慣れているのか、分かる範囲で情報をお聞かせ願えればと思います。そういう問題の慣れのようなところが引き続き課題という形につながってしまっているのではないかと思います。例えば学校で全国学力・学習状況調査のために繰り返し練習問題でさせるとか、あるいは学習塾へ行って学ばせるとか、そういったことでもやっていれば、こういう課題は解決されるのかと思いつつ、でも、どうなのだろうというのが分からないので、分かる範囲でお答え願えればと思います。
以上、そこの辺をお願いします。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 まず、一つ目の御質問で資料の配布ということなのですけれども、今年度は大分一新しましたといいますか、昨年度までは本当に文字のみの資料となっていたかと思うのです。今回は、せっかくこういうものを労力をかけて分析をして、発信はするのですけれども、やはり読みたくならなければ、そのまま流れていってしまうということが大きいということを昨年度から教育研究所では考えておりまして、今年度はとにかく読みたくなるものを作ろうということで進めてまいりました。そして、見やすくレイアウトを工夫しようですとか、考察のところも目で見て分かるもの、それからグラフやレーダーチャートというものも入れて視覚的に捉えやすくしようと考えました。
こちらは学校にはもちろん配布をするつもりでおりますし、市のホームページにも上げさせていただこうと思っています。なので、市民の方たちや他の方たちが御覧になっても読みたくなるというか、なるほど、こういうことなのかということが伝わるようなものということを心掛けて作成をいたしました。
○杉山教育長職務代理者 この形で、つまり現物としてはどこかへ配布しますかということをお聞きしたかったのですけれども。
○井上教育研究所長 データで配布をさせていただくようになると思うのですが、校長先生方には校長会で配布をするつもりでおります。
二つ目が短答式です。この短答式といいますのは、例えば漢字を書くですとか、あと算数、数学ですと式を書くですとか、そのままの数字を選択ではないものです。短く回答するというものになります。文章ではないものになります。
それから、6ページのような問題ということですが、こちらのような条件を幾つか与えられ、その中に文字数も入るのですけれども、文字数というのは割と昔からといいますか、以前から何字以内とかというものはあったかと思うのですけれども、やはり情報みたいなものを幾つか提示していて、そこから読み取ったものを使いながら自分の意見を書く、自分の考えを書くというものがここのところすごく多いと思います。
そういったデータですとか資料を活用して、そこから読み取ったものを自分の考えの中に乗せる。そういった問題は、国語に限らず算数、数学もそのデータや資料を読み取って、どちらの条件も満たしたものを書くとかといったものが多くなっています。今年度の特徴とも言えると思います。
厚木市の児童・生徒はやはりこれに慣れてはいないのかと思います。通常の授業の中ですと、何字以内でとか、そういった縛りをつけたものを授業中に、もちろん取り入れられている先生もいらっしゃると思うのですけれども、やはり日頃から資料の活用というのは、国語に限らず他の教科でもいかせるようにということで、授業の中では取り扱っているのですが、なかなか問題になったときに、一つはクリアしているけれども、ここができなかったという、そういった残念な誤答が多くなっております。
以上でございます。
○佐後教育長 他にございますでしょうか。
山本委員。
○山本委員 感想になりますけれども、ものすごく重厚にまとめた資料をありがとうございます。
非常に特に見やすいと思っていたのが、32ページ、33ページで国語と数学の、あるいは算数の課題をしっかりとあぶり出しているところは非常にいいのではないかと感じました。
また、34ページ以降の調査結果、これもすごく見やすくて、特に34ページを見ていますと、小学校の基本的な生活と中学校の基本的な生活の割合が変わらないということは、厚木の子どもたちというのは、もう小さいときからいい生活習慣を身に付けていると、そういうことが一つ言えるのではないかと思いながら見ておりました。ありがとうございます。
その一方で、ここは質問になってしまうのですけれども、14ページのところ、ページ下に考察が書かれております。それから、17ページの考察も併せて見ますと、これは国語の問題のところですけれども、何だかあまり本を読んでいないことが影響しているのかと感じたのですね。厚木の中では読書することについて非常に熱心に子どもたちに語りかけているところがありますけれども、こういったところ、何か研究所で考えていることがあれば、お教えいただけるとありがたいのですけれども、読書との関係というところです。よろしくお願いいたします。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 例年ですと、本を読んでいますかという質問があったのですけれども、今年度はそれが外れておりまして、家庭に何冊ぐらい本があるかというものしかなかったので、今年度につきましては、読書量が厚木市の子どもたちがどれぐらいなのかということですとか、全国と比較してどれくらいかということは分かっておりませんが、学校では読書活動を常に推進しておりますし、朝の時間に朝読といって読書をする時間ですとか、休み時間に図書室行ってみましょうというように啓発はしております。今、図書館でも電子図書とか、そういったものも始めておりますので、そちらもどんどん活用するようにということは発信はしております。
以上でございます。
○山本委員 ありがとうございます。
○佐後教育長 他にございますか。
森委員。
○森委員 私も単純な質問なのですけれども、そもそもこれが先生方が今、子どもたちの学習に対してどこが不足をしているかと、指導のために実施されるものなのだろうというのは理解をしておりますけれども、実際にこの試験を受けるのは小学6年と中学3年ということで、例えば自分がそのときに試験をやったときに、この結果というものが子どもたちにはどんな形で反映されるのかと。もちろんそもそもの目的が先生方が指導するに当たって、今の目の前にいる子どもたち、また、これからの子どもたちにどのように指導すればいいのかという目安を見るためのものであるというのは分かっているのですけれども、小学6年、中学3年になると、自分の勉強の仕方とかいろいろと分かってきて、子どもたち自身がどのようにこれを受けて感じるのだろうか。そういう場面があるのか。これ4月のテストが夏休みぐらいに分かるのですか。子どもたちに何らかの形で反映されているのかに関心があったのが一つと、やはり今これから私たち大人もそうなのですけれども、パソコンを使っていると、本当に読めるけれども、書けない。これは文章においてもそうで、パソコンだとどうしても書き直しが結構安易にできるので楽にできるし、文章だとか漢字等の変換もやってもらえるので、その辺がやはりそういう機器の扱いがこれからすごくできているという結果も出ていますけれども、そこが難しいと感じました。
以上です。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 実際にこの学力・学習状況調査を受けた6年生と中学3年生には、個別で御自身の結果が返却をされます。それを見て、どこができていて、レーダーチャートみたいなもので自分の足りないところというか、課題になるところですとか、強みになっているところはどこかということが見られるようになっています。担任の先生から返されるということが常かと思うのですけれども、そのときにもう一度解き直しをしてみようとか、そういうことで振り返りをしている機会をつくっていると思っています。
以上でございます。
○佐後教育長 杉山委員。
○杉山教育長職務代理者 質問を感想も含めてお願いしたいと思います。
先ほど山本委員がおっしゃったことが、実は私も言おうと思っていたことです。この3月に、昨年度の末ですけれども、厚木の子ども読書のデータがまとめて1冊の冊子になりましたけれども、その中でたしか質問して倉持課長が答えてくださった部分があったのですけれども、子どもが読書が嫌いな理由はというと、1番は小・中学生ともに文字を読むのが苦手だということが1番だったと思います。3割以上の子どもがその答えを出して、だから本が嫌いだと。
今回この問題を見ると、苦手あるいは課題と言われているようなものの中には、文字を読むということの何か弱点みたいなものが見え隠れしている感じがしてならないのですけれども、例えば12ページ、これは算数の問題なのですけれども、自分が5年生を担任したときにも、本当にこれ子どもは分からない問題だったのです。道のりと時間と速さの関係なのですけれども、この問題を見ると、実はいろいろと説明がしてあるけれども、大した内容ではないのです。問題を読むことさえできれば、比較的簡単に答えられるのではないかと私は思うのですけれども、でも、ここで平均正答率が最も低いとなっている。子どもの中にまず苦手意識みたいなものがあるのでないかと思ったり、あるいはもしかしたらテストの一番最後のほうにやって、時間がないので、十分考える時間がなかったのかと思ったりもするのですけれども、ある程度しっかり読めて落ち着いて考えれば答えられる問題なので、問題文の読み取りというところが一つネックなのかと感じています。
当時は社会教育で子ども読書の調査をやって、このように読書を勧めていきますということだったのですけれども、学校でもそこは当然意識しているわけだし、文字を読むことが苦手というのを少しでも減らすことが学校教育としては大事かと思っている中で、一つネックになってくるのが、PC、スマートフォン、SNS等を3時間以上見ている、経験しているという子が3割超えているという現状で、例えばゲームの場面を見ると、あまり文字は出てこないわけですけれども、すごく刺激を受けるような色遣いやら、動きやら、音やら、これはどうしても引きずり込まれるというか、どうしても目も耳もいってしまう。
一方、本を読むことはかなりエネルギーが要ることだから、ゲームなどに流れていってしまうと思う。ですが、やはり文字を何とか読むことが苦手な子は減らしてもらいたい。そこをすごく私は感じて、先生方はいろいろと工夫をされていると思うのだけれども、家庭と学校と連携してということもいろいろやっていると思うのですけれども、そういったところでの連携、学校からの呼びかけ、家庭からの相談などと、うまいサイクルを作っていかないと、その辺はなかなか改善していかないと思っています。これからもこれまで以上に力を入れてもらって、文字離れを少しでも減らすような施策というのか、そういうものをお願いしたいと思います。それが1点です。
それから、もう1点は26ページのところなのですけれども、真ん中のあたり、エ、主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善に関する取組状況についてというところでグラフが出ています。これを見ると令和5年度の厚木市の数値と令和6年度の数値が大幅にアップしているのですね。主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善に関する取組状況。これは先生方の努力ということなのか、子どもの受け止めがすごく鋭くなっているのか分からないですけれども、それまで8割近い、70%台だったものが8割の半ば以上に動いているということは、すごくいいことだと。厚木市の教育の中にこの考え方がすごく根づいてきているのかと。実際に行動、活動として、指導としてその辺がいかされてきて、それを子どもが感じているのかと思うと、少しうれしくなったりもしています。これについても、何かコメントがあればお願いしたいと思います。
以上です。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 まず、一つ目ですが、読書のところですけれども、私、今杉山委員のお話を聞いていて、この資料を作成するに当たり、昨年度までは文字しかありませんでしたということを申し上げましたので、やはり図があったり、分かりやすいイラストとかグラフとか、そういうものがあると視覚的に見やすいですなんて申し上げたので、自分もそういった傾向があるのかななんて思いながら、今お話を聞かせていただいたのですけれども、やはり文字を読むのが面倒だというお子さんたちが今増えているかと思います。
先ほど委員が言われていたように記述式の問題ですとか、そういったものが最後のほうの問題になると、無回答率というのがとても高くなる傾向があります。記述式は今までも苦手と言われ続けているのですけれども、委員がおっしゃるように、文字を読んで問題を解いていくということにとても時間がかかってしまって、最後までたどり着けなかった子もいるというのが事実で、質問調査を見ると、時間が足りなかったと回答している児童が多い学校は、やはり正答率にも関わってきているような実態も見えております。ですので、やはり文字離れというところは、課題として重く受け止めなければいけないかと思っております。
読書についても、重要なものとして図書館と協力しながらあつぎ家庭読書の日というものもありますので、図書館と家庭と連携しながら、読書の推進も引き続き行っていかなければいけないと再認識させていただきました。ありがとうございます。
二つ目は、主体的・対話的で深い学びのところが厚木は増えているというところなのですけれども、児童・生徒の質問調査を見ますと、一つ主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に関する取組状況という項目が幾つかあるのですけれども、その中の一つに、5年生または中学2年生までに受けた授業で自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していましたかという、まさに先ほど少し苦手だと言われていた部分なのですけれども、厚木市の児童・生徒は、ここの数値でできていますと言っている子がとても高いということは、そういったことを授業の中でも先生たちが比較的行おうとして実践しようと意欲的にやってもらっているというようにも見られるかと思います。
学校の質問紙を見ましても、主体的・対話的で深い学びを意識した授業をしていますということで、子どもたちにグループで話合いをさせたり、学び合わせて、そこから発表につなげるとか、それをまたICTを活用しながらやっているという学校は、やはり正答率も高いという結果が出ておりますので、厚木の先生たちはきっと意識をして取り組んでいると捉えております。
以上でございます。
○佐後教育長 他にございますでしょうか。
山本委員。
○山本委員 もう1点だけ教えてください。30ページなのですけれども、特に30ページの質問の26は面白いと思って見ていたのですね。右から三つ目のところ、家でテレビや動画を見たりゲームをしたり、SNSを利用したりしていると。今のSNS、世の中のそういったものの風潮として、動画にしても全て短くなっていると。長いものはやらないと。ということは、短気になっているのではなくて、要するに長いものに対してじっくり取り組んだりすることが世の中的に苦手になっているのではないかと少し感じたりもしているのですね。何だかそれが先ほどの実は読書みたいなじっくり文字を追いかけるというところにも響いているのではないかと思っていまして、その一方で、例えば小・中学校でICTを使った何かをやろうとする、動画を作って、それを皆さんで発表しましょうというと、どうしても短いショートムービーになってしまうのは致し方がなくて、そうやって考えると短いもの、動画というものに対する矛盾というものをどうしても感じてしまうところがあるのですね。何だかそういったところというのはあるにしても、何かじっくり取り組むような活動を是非小・中学校で何かさせていただけるといいのではないかなと思ったのですけれども、そういうものがあるのであれば、教えていただきたいというのが一つ目です。
質問26の小学校のところを見ると、家で勉強や読書をしていると。50%近くも偉いなと。他の子どもたちは何をやっているかといったら、右から4番目の小学校ですけれども、同じような割合でスポーツに関する習い事等をやっていると。これも偉いなと思って見ていました。これが中学校になると、左から二つ目、家で勉強や読書をしている。割合的に見ると5ポイントぐらい落ちていますけれども、結構みんな頑張って勉強してくれていると感じたのですね。こういったところがすごく厚木の子どもたちの学力に結びついているのではないかと感じているのですけれども、そのあたりは実際どうなのか。所長の見解みたいなものがあれば教えていただきたいです。
○佐後教育長 教育研究所長。
○井上教育研究所長 まずは、一つ目、おっしゃっていただいたじっくりと取り組めないのではという、ショートムービーですとか、そういったものが多いといったところなのですけれども、学校でタブレット端末を授業などで活用しておりますが、その中で、もちろん個別で一人一人が何かを作ったり仕上げたりということはしているのですけれども、また一方、協働的な学びという視点で、お友達と一緒に一つのものを作り上げたり、発表するプレゼンの資料ですとか、そういったものをそれぞれが探してきて、ここにこれを付けようというようにして、一つのものをみんなで、ああじゃない、こうじゃないと言いながら作り上げるといったものを、もう授業の中では取り入れておりますので、そういったところはとてもじっくり取り組んでいるのではないかと捉えております。よろしいでしょうか。
それと、子どもたちの放課後や週末の過ごし方なのですけれども、私が感じたのは、やはりテレビゲームをやっている子は多いということはもう予想していたのです。とても残念だったのが、学校に自分がおりましたときに、子どもたちが二、三時間目に少し疲れてしまって、外に出ているお子さんと話をしていると、もう早く家に帰りたいと言うのですね。学校に来ているのに何でと聞きましたら、ゲームがやりたいと言うのですね。学校がつまらないというわけではないのだと思うのですけれども、ゲームがやりたいという、そういう気持ちを持っている子どもたちが今はとても多いと思っております。なので、やはりこの数値が高いというのは予想をしておりました。
ただ、その右隣の家族と過ごしているというところが2位なのです。昨年度は、この調査がなかったので、隣の緑色のほうは令和4年度の結果なのですけれども、それほど何か大して差がないというか、2年前も今年の子たちも、ゲームをやったりするのは好きなのだけれども、家族と過ごす時間というのも割と大切にしていると私は捉えました。よろしいでしょうか。
○佐後教育長 山本委員。
○山本委員 今のお話を伺っていまして、一番右なんて見ますと、友達と遊んでいるというのは非常に割合が高くて、案外人との交流をきちんとしていると改めて感じました。ありがとうございました。
○佐後教育長 他よろしいでしょうか。
それでは、他になければ報告事項2を終わります。
それでは、ここで暫時休憩といたします。
再開後は、会議を非公開としますので、関係者以外の方は御退席ください。
お疲れさまでした。

暫時休憩15時09分

再開時刻15時10分

議案第36号 厚木市厚木こども科学賞審査会委員の委嘱について
(資料に基づき説明し、可決された。)

暫時休憩18時35分

再開時刻18時36分

以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
なお、非公開案件の資料については、事務局により処分いたしますので、後ほど回収させていただきます。
これをもちまして、令和6年厚木市教育委員会9月定例会を閉会いたします。
お疲れさまでした。

閉会時刻15時12分

議案書等

会議の議案書等は次のとおりです。ただし、会議において非公開とされた案件及びパンフレット等で電子化が困難なものは掲載していません。

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教育委員会 教育部 教育総務課 教育総務係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2600
ファックス番号:046-224-5280

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