スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の増殖を防ぎましょう

更新日:2022年03月19日

公開日:2021年04月01日

スクミリンゴガイ

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)について

スクミリンゴガイは、通称ジャンボタニシとも呼ばれる淡水巻貝の一種で、水稲等を食害します。
 南米原産で、1980年代前半に食用のためアジア各国に持ち込まれました。しかし、販路が拓けず今はほとんどの国で商品価値をなくしています。一方、野生化した貝が生育初期の稲に加害し、各国で大きな問題になっています。
 近年、市内の一部においても発生が確認されています。

水稲に被害

スクミリンゴガイは、田植えをしてから3週間目くらいまでの柔らかく小さい苗を食べてしまうため、食害を受けた水田の収量減少などの被害が起こります。

防除対策について

市内でも、一部の地域で発生が確認されており、発生地区においては、平成30年度から防除対策に継続して取り組んでおります。

スクミリンゴガイの防除は、一部の水田で行うだけでなく、周辺の水田耕作者が協力・連携し、一体的に取り組むことが効果的です。

地域ぐるみで増殖を防ぎましょう。

時期や場所に応じた有効な防除対策は次のとおりです。

 

スクミリンゴガイの総合防除体系
時期 作業

効果・重要性

ポイント・注意点 
10月~12月 秋期耕うん

必須対策

効果が高い

・耕うん回数が多いほど効果がある。
・ヒメトビウンカ(縞葉枯病媒介)の越冬低滅にも効果がある。
・刈り株の分解が進む。
・ひこばえを除去し、野生動物を寄せ付けない。
・トラクターの走行速度を遅く、PTO回転を速くする
(ロータリーの回転を速くする)。
・貝を別のほ場に持ち込まないため、トラクター(爪やアタッチメントも)をよく洗う。
・小さい貝ほど破砕が困難であるため、移植以降の対策(浅水管理、取水口ネット、農薬散布等)も実地する。
1月上旬~
2月中旬
冬期耕うん 必須対策
効果が高い
・寒さに当たるため、殺貝効果が高い
10月~3月 用排水路
の泥上げ
地域で実地
効果が高い
・泥上げ後、貝をつぶす。
・ゴム手袋を必ず着用する(有害な寄生虫〈広東住血線虫〉がいる場合があるため)。
・泥の処理方法を調整しておくことが必要。
入水~
田植後3週間
取水口ネット 効果が高い ・浅水管理ができない場合は、必ず設置する。
・目合いは9ミリメートル以下。
・侵入する貝が小さい場合はさらに細かい目合いにする。
浅水管理 効果が高い ・水深を4センチメートル以下(理想は1cm)に維持することで実害がほとんどなくなる。
・田面を均平にすることが重要。
田植後 農薬散布 効果が高い ・散布後、深水になると新たに侵入した貝により被害が発生することがあるので注意する。

※スクミリンゴガイには人体に有毒な寄生虫がいる場合があり、卵にも毒性がありますので、ゴム手袋やトングなどを使用し、素手では扱わないでください。

スクミリンゴガイの卵塊

スクミリンゴガイの卵塊

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