水害時の衛生対策と消毒方法

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

家屋等が浸水した場合

 豪雨時等に路面が冠水すると下水道が逆流する可能性があります。下水道には汚水が混入している場合があります。そのような汚水によって、家屋等が浸水した場合は、洗浄により十分に汚れを除去してから消毒するようにしてください(消毒は、洗浄後に行わないと、効果を発揮することができません。)。
路面が冠水しない状況で、雨水が浸水した場合は、水道水でよく洗浄し、乾燥させれば衛生対策として十分な効果が得られます。

衛生対策について

 家屋等が浸水した場合は、次のとおり洗浄及び衛生対策を行ってください。

床下浸水の場合

  1. 家の周囲や床下等にある不要なものや汚泥等を片付けてください。
  2. 床下は雑巾等で吸水し、扇風機等により強制的に換気するなど乾燥に努めてください。

床上浸水の場合

  1. 家の周囲や床下等にある不要なものや汚泥等を片付けてください。
  2. 床下は雑巾等で吸水し、扇風機等により強制的に換気するなど乾燥に努めてください。
  3. 水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要なものを片付けてください。
  4. 汚れた家具や床・壁等は、水で洗い流すか、雑巾等で水拭きするなどしてください。
  5. 食器類や調理器具等は、水洗いして汚れをきれいに洗い流してください。
  6. 食器棚や冷蔵庫等は、汚れをきれいに拭き取ってください。

食中毒、感染症の予防に

  1. 受水槽は、安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
  2. 水に浸かった食品や停電により保存温度が保てなかった食品はできるだけ使用しないようにしてください。
  3. からだに異常を感じたら早めに医療機関で受診してください。
  4. 食事の前や用便の後等は、しっかりと手を洗ってください。

消毒方法について

 消毒薬は、過剰に使用したり、使用方法を誤ると人への健康や環境への影響を与えることがあります。使用は必要最小限としてください。
 また、使用に当たっては、取扱説明書に従い、事故が起こらないように注意してください。

参考(消毒方法の例)

消毒方法の例
消毒箇所 消毒薬 調整方法(例) 使用方法
屋内
(汚水に浸かった壁面や床、家財道具)
0.1%塩化ベンザルコニウム(逆性石鹸) 10%塩化ベンザルコニウム 10ミリリットル(キャップ2杯分)に水を加えて1リットルとする。  泥等の汚れを洗い流すか、雑巾等で水拭きしてから、薄めた消毒液を浸した布などでよく拭く(噴霧器で噴霧した場合は、濡れる程度に噴霧する。その後、風通しをよくして、そのまま乾燥させる)。
手指
(後片付け等で、汚染された個所や土に触れた手指)
0.05%塩化ベンザルコニウム(逆性石鹸) 10%塩化ベンザルコニウム 5ミリリットル(キャップ1杯分)に水を加えて1リットルとする。  汚れを石鹸で洗った後、流水で石鹸をよく落とし(石鹸が残っていると殺菌力が低下する)、タオル、ペーパー等で拭き取る。その後、消毒薬を手にとり、乾くまでよくこすり合わせます。
食器類 0.02%次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可) 6%次亜塩素酸ナトリウム3.3 ミリリットル(キャップ0.5杯強)に水を加えて1リットルとする。 食器等を水洗いした後、消毒液に10分以上浸し、自然乾燥させる。なお、アルミ、銀、鉄等はサビがでるので使用しない(家庭用塩素系漂白剤を用いた場合は、水ですすぐ。)。

注意事項

  1. 取扱いの際には、長袖、長ズボン、メガネ、マスク、ゴム手袋等を使用し、皮膚や目にかからないように注意すること。
  2. 皮膚についた場合は、大量の水と石鹸でよく洗い流す。目に入った場合は、水で15分以上洗い流し、医師の診察を受けること。
  3. 使用する直前に希釈濃度を守って希釈すること。
  4. 他の消毒薬や洗剤等と混ぜないこと。
  5. 使用に当たっては、小さな子どもが触れないよう十分に注意を払うこと。
  6. 上記の消毒薬は、一般的なもので、薬局で市販されているものですが、取扱い方法や注意事項については購入時に薬局でお確かめください。
  7. 同じ消毒液でも、いろいろな濃度のものが市販されていますので、希釈倍率には御注意ください。

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環境農政部 生活環境課 美化衛生係
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