令和6年度 厚木市青少年問題協議会 会議録(令和6年6月28日開催)

更新日:2024年07月12日

公開日:2023年07月07日

会議概要

会議主管課

青少年課

会議開催日時

令和6年6月28日(金曜日)
午後1時30分から午後3時15分まで

会議開催場所

  あつぎ市民交流プラザ  ミュージックルーム1(アミューあつぎ7階)

出席者

厚木市青少年問題協議会委員15人

事務局5人(健康こどもみらい部部長、こども家庭センター所長、青少年課長、青少年育成係長、同副主幹)

説明者

青少年課長、こども家庭センター所長

 会議の経過は、次のとおりです。

1 開会 青少年課長

2 講話

演題 「ヤングケアラーについて~子どものSOSを見逃さないために~」

講師 湘北短期大学保育学科 准教授 髙橋 雅人 氏

内容 別添資料1のとおり

【質疑・意見】

 (委員)警察活動をしているとこのような子どもに出会うことがある。虐待を受けている児童や要保護児童であれば、法的につなぐルートがあるが、ヤングケアラーについてはいかがか。

(講師)法律上、「ヤングケアラー」の定義は、子ども・若者育成支援推進法の中に位置づけられた。具体的なことについては、おそらくこれから整備されるものと思われるが、ヤングケアラーは、ネグレクトの問題が含まれることがあるので、児童相談所につなげることは、大事なことだと思う。

(事務局)こども家庭センターでは、昨年度からヤングケアラーコーディネーターを配置している。最近、ヤングケアラーではないかという通報もいただくようになってきた。要保護児童対策協議会においてネグレクト等として受理し、支援をしている。今年児童福祉法の改正もあり、ヤングケアラーの支援をこども家庭センターで行うことになっている。基本的には、要保護児童対策協議会の枠組みの中での支援となる。こども家庭センターこども相談係が担当となるので、何かあれば御連絡いただきたい。

(委員)教師をしていた頃から感じていたのは、精神疾患を患っている保護者が年々増加傾向にあり、そのサポートのために休む子どもいたが、こうした家庭の問題を子どもはなかなか教師には話してくれない。しかしながら、元気アップアシスタント(現こころスマイル支援員)には話を打ち明けてくれることがあった。教師とは、立場が違う人が学校に入ってくれることは、ありがたいと思った。

 

3 案件

  (1) 令和5年度事業報告について

資料2に基づき事務局から説明

  (2) 令和6年度事業計画(案)について

資料3-1、3-2に基づき事務局から説明

【意見】

(委員)昨年の青少年健全育成大会では、睦合西地区のコンパクトにまとまった報告も大変興味深く、また、講演会もこれまで、演題がネットにまつわる子どもたちの問題が続いたが、昨年度は、敏感すぎる子どもに関する話だったので、新たな問題に対する理解が深まり、大変良かったと思う。今年度の大会も期待している。

   (3) 令和5年度表彰選考委員選出について

資料4に基づき事務局から説明

【質疑・意見】

  (委員)事務局で案があれば伺いたい。

(事務局)今年度についても、これまでどおり資料4に記載した関係団体から委員となっていられる遠藤様、難波様、高宮様、石井様にお願いできればと考えている。また、公募による市民についても、例年、隔年交代で表彰選考委員を就任していただいているので、今年度については袖澤委員に、また、来年度については、大橋委員にお願いできればと考えている。

  (委員)異議なし

(議長)それでは、事務局案のとおりで決定する。

(事務局)一点、ここで確認させていただきたいことがある。市及び県の青少年育成活動推進者表彰と県の功労育成者表彰の表彰者の決定については、これまで、表彰選考委員会での選考をもって、当協議会において決定されたこととして取り扱ってきた。当協議会の代表として5人の表彰選考委員には厳選な選考をしていただいているため、その後、改めて、会議を招集し、皆様に決定していただくまでもないとの判断からの運用であった。今後も同様な取り扱いでよいか、お伺いしたい。

(委員)異議なし

(議長)それでは、これまでどおり、今後も表彰選考委員会の選考をもって、当協議会の決定として扱うこととする。

 

(4) 情報交換

(委員)講話を拝聴し、感じたことは、講話の資料P11の「5学校や大人にしてもらいたいこと」の中で「とくにない」という回答が多く、大人があまりあてにされていないことに驚かされた。どうやって大人が信頼され、子どもたちに安心してもらえるのかということを、普段の活動や行いの中で考えていきたいと思った。

(委員)ヤングケアラーに関していえば、学校現場では、このようなケースとして懸念される子どもや家庭に関わっている学校が、実際、かなり多いのではないかと思われる。子どものSOSを察知し、困っている子どもにどう関わり、どう公的な機関につなげ、こうした状態を解消していくかは非常に難しい問題である。これは、保護者のことでもあり、また、家庭も複雑なところがあり、なかなか学校だけでその現場に踏み込むことはできず、悩ましいところがある。ケースによって、対応も異なるので、簡単にはいかないが、児童相談所や市の機関、福祉の様々な部署とうまく連携していくことが、非常に大切である。このような子どもたちに対し気づいたことへの対処ということも重要であるが、一方、こうした状況を生み出さない環境づくり、地域づくりが大切だと考えている。

(委員)小学生の見守りを行っているが、子どもは親しくなっていくと自分からいろいろと話してくるようになる。今思うとあの子は、SOSを発していたのではないかと思うことがあるので、子どもの声に耳を澄まして聴いていくことが改めて大切なことだと思った。ヤングケアラーの支援をしていく上で、学校だけでなく、地域で関わっていかなければならない部分が大きいので、青少年健全育成会や子ども会、青少年指導員、青少年相談員、PTA等の諸団体が力を合わせていくことが必要であると思った。

(議長)大変貴重な御意見、また、それぞれの立場から御発言いただきありがとうございました。今、現実に困っている子どもたちが本市にもいるということをしっかり私たちは認識しながら、学校と地域が力を合わせ、子どもたちのSOSに耳を澄ませていくことが大切である。また、行政と様々な関係団体をどうつなげていくかといことをみなさんと協議し,こうした仕組みを整えていくことが子どもたちの健やかな成長につなげていくことではないかと感じた。

 

4  その他

    なし

 

5 閉 会 副会長

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