彗星核の作り方

更新日:2023年07月01日

公開日:2023年07月01日

彗星核とは?

テンペル第1彗星の核

テンペル第1彗星の核の画像

(NASA/JPL)

青緑色のぼんやりとした頭部や、尾をひく姿が特徴的な彗星。

その本体は、彗星核と呼ばれ、水やドライアイスなどの氷やチリのかたまりです。

身の回りのものを使って、模型を作ってみましょう。

 

材料と道具

彗星核を作る・材料と道具

 

  1. ドライアイス
  2. ドライアイスを砕くための道具(ハンマー、まな板)
  3. ビニル袋
  4. おわんや洗面器などの容器
  5. わりばし(ドライアイスをつかむのにあると便利)
  6. 軍手(水にぬれた状態でさわると凍り付くことがあるので、ゴム手袋がより安全です。)

注意

ドライアイスは素手でさわるとけが(凍傷)をすることがあるので注意しましょう。

また、袋やびんなどへ入れてふたをすると爆発することもあります。

安全に注意して各自の責任で実験を行ってください。

ドライアイスを砕く

ドライアイス

ドライアイスをハンマーでたたいて適当な大きさに砕きます。

ドライアイスは素手でさわると凍傷を負うことがあります。

軍手やゴム手袋を使いましょう。

土を入れる

土を入れる
土を入れる

コップ一杯程度の土をビニル袋に入れます。

ドライアイスを入れると冷やされた袋に穴が開いて中身がこぼれることがあるので、

適当な容器の中ですすめるとよいでしょう。

水を入れる

水を入れる
泥水

水をそそいで、泥水にします。

水の量は適当でOK。

袋の外から軽くもんで、シチューのような堅さになればよいでしょう。

ドライアイスを入れる

ドライアイスを入れる

砕いたドライアイスのかけらを入れます。

容器の大きさ、水の量にもよりますが、 こぶし1個分程度入れて様子を見ます。

泥水の中にドライアイス全体が沈むようにします。

煙が出てきたら・・・

煙が出る

最初は、白い煙がたくさんでてきます。

口を閉じないこと

袋の口を手で握ってとじたり、しばったりすると、

蒸発してきた二酸化炭素の圧力でぱんぱんになり、

破裂することがありますので、要注意

煙がおさまったら・・・

やがて、煙がおさまってきます。

ドライアイスの塊を観察してみましょう。

泥水が凍り付いて汚いかたまりになればOK。

白いままだったら、土や、細かいドライアイスを追加してみるとよいかも。。。

 

取り出してみよう

汚れた氷のかたまり

できあがり

かたまりを取り出します。

仕上げに土をまぶしてできあがり。

ドライアイスがむき出しになっていない部分は手で触っても大丈夫。

土の混じった氷の膜が熱を伝えにくくしているからです。

 

この汚い氷の塊が、あの彗星の本体・彗星核なのです。

ジェット現象

ジェット

動画はこちらをクリック!

中がむき出しになっている部分が見つかることがあります。

水をかけると、ジューと音がして煙が出てきます。

ここは、内部のドライアイスが 見えているのです。

本物の彗星でも、表面のところどころに、 勢い良くガスを吹き出す部分があります(活動領域と呼ばれる)。

部屋を暗くし、向こう側から手前に向かって懐中電灯の光で照らしてみましょう。

噴水のように煙が吹き出す様子が見やすくなります。

本物の彗星でもジェットと呼ばれる同じような現象が見られます。

彗星核の崩壊

彗星核の崩壊

さらに時間をおくと、彗星核の中が空洞になって、まわりのからだけが残ります。

こうなると、ちょっとたたいただけでも簡単にくずれてしまいます。

本物の彗星でも、核の一部が割れたり、場合によってはまっぷたつになってしまうこともあります。

この現象と、関係があるのかもしれませんね。

 

 

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