つくし

更新日:2023年03月20日

公開日:2023年03月20日

つくし ってなあに?

つくし
つくし

春の土手で少しかがんで横から見ると、地面から空に向かってまっすぐ伸びるつくし(土筆)を見つけることができます。
つくしの周りをよく見ると、緑色の植物が見えます。これがつくしの正体、シダの仲間のスギナです。つくしとは、植物の名前ではなく、シダ植物のスギナの特別な茎(胞子茎)のことです。つくしは、春になると、スギナの地下茎から地上に出てきて、先端の部分から胞子を飛ばします。胞子を飛ばすと、つくしは役目を終えて枯れてしまいます。
名前の由来は、スギナにくっついて出てくることから「付く子(つくこ)→子の読み方を変えて→「つくし」となったそうです。1日に1cmほど伸びるつくしは、その成長の早さから「向上心」や「努力」といった花言葉があるほかに、「驚き」や「意外」といったものもあります。

つくしの胞子

つくしの胞子は緑色の粉

つくしの先端には、六角形の「胞子のう床」がタイルのように並んでいます。つくしの背が伸びるにつれて、その隙間から、小さな粒が吹き出してきます。これが胞子です。

胞子は、種子植物の種のようなものです。

 

顕微鏡で・・・

胞子の外側の膜には弾子と呼ばれる、格納型の羽のようなものが付着していて、湿度が下がるとその羽を広げます(乾湿運動)。

つくしの胞子の出芽

つくしの胞子の出芽_1
つくしの胞子の出芽
つくしの胞子の出芽

胞子は、風が吹くと旅立ちます。たどり着いた先で、雨などの水を吸収し単独で発芽し、最後にはスギナになります。

つくしを食べる

つくしを食べる
つくしを食べる

つくしは食べることができます。ハカマと呼ばれる葉にあたる部分を取り、塩茹してから水にさらしてアクを抜き、卵とじなどで味わうことができます。

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