令和6年度第2回厚木市社会教育委員会議報告
会議主管課 |
市民交流部市民協働推進課 |
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会議開催日時 |
令和6年10月28日(月曜日)午後3時から午後4時25分まで |
会議開催場所 |
厚木市役所第二庁舎4階教育委員会会議室 |
出席者 |
社会教育委員 12人(3人欠席) |
説明者 |
担当 |
令和6年度第2回会議結果は以下のとおりです。
なお、第2回会議の傍聴者はありませんでした。
1 開会
2 あいさつ(議長)
3 案件
(1)「元気なあつぎっ子 心がけ6か条」について
事務局:説明
議長:経過につきましては、当時の社会教育委員会議の提案から始まったということです。前回もいろいろとご意見をいただきましたが、今日のポイントは12月の配布はどうなのだろうか、ならば子どもたちも新しい気持ちになる4月が良いのではないということで、まず一つアクションを起こしてみたいということで、これを受けまして何かご意見等ありますでしょうか。
委員:ずっと6か条を維持してきたということですからこの流れは良いと思うんです。これを成功させるには、保護者の方のウエイトが高いです。いくら学校が言っても、これを実際やるのは家庭のお父さんお母さんと子どもたちという話です。一方的にいろいろなものを作っても、実際にやっている人たちがどういうところがやりにくいとか、いろいろな意見があると思います。皆さんアンケートを取ると言うのですが、生の声が大事で、聞いていくと本音が出て来るんです。是非保護者の生の声を聞くことをやってもらいたいと思います。それから配布時期を4月にすることは良いと思います。新しく初めて1年生の保護者になる方もいられるので、そういう意味で生活習慣付けのツールとしてこのようなものがあることは、厚木市の社会教育の一つの宝物であると思いますから、是非定着させていただきたいです。やはり何と言っても保護者です。学校が配っても、保護者に伝わらなければ何もできないんです。もちろん学校とも協力がなければできませんけれども、保護者の声をどんどん吸い上げていただきたいです。
委員:学校ということもありますが、PTAにお願いしようという意見も出ていたようです。そちらの方が私は有効かなと思います。
委員:それぞれのアイデアはいろいろあると思います。これは取り組んでだいぶ時間もたちますので、毎年取り組みながらそれぞれ学校ごとにも思いはあると思います。学校現場では家庭の力というのはいかに大切か、そしていかに協力を得ることがなかなか大変になってきているということも感じていますので、そちらへの働きかけもあると良いのかなと思います。
委員:市PTA連絡協議会とつながっているパイプというのが、36校のPTA会長さんです。直接それぞれの学校のPTA会長さんに声をかけるというそこまでが市PTA連絡協議会としてはできやすい位置の団体になっています。今どのようなことができるかということはありますが、一度相談の声を持ちかけてみようと思います。役員は会長経験も長くて意見を聞くだけでも十分方法はあると思います。
委員:こちらからいかにかみ砕いたことをやっても、使ってもらえなければしょうがなくて、今回の課題はそこが一番大きいですね。アンケートは取ったんだけれども回収率は非常に低くて、じゃあ使ってもらえないのはなぜか、そういうことを把握するにはどうしたら良いかとなると、私たち委員がPTAの人たちや、保護者の方から聞いてみて、これ知ってますかから初めて、そんなの知らないという人もいるかもしれないので、そこを飛び出して現場とか現場に近いところに行くっていうことも必要かなと思います。
委員:テーマによっては地域で取り組むものも入っているんです。家庭と学校と子どもだけではないんです。地域全体で見守る、その音頭取りは公民館にお願いしても良いと思うんですけれども、これを定着させるには、いろんな機会があるごとに元気なあつぎっ子知ってる、やってると、みんなが素直に誰にでも声かけができて、子どもたちがやってるよとか知ってるよとか、そういう声掛けを我々が地域でやるべきだと思うんです。
委員:これまでいわゆる広報活動と言うものが、周知というところで弱い部分があったのかなというイメージがあって、校長会に話は通してありますので、PTAの方や、公民館を主体とした地域でという部分、それこそ今度フォーラムもありますし、いろいろな周知の場面というのはあったんだろうなと思うし、今後いろいろな場面で周知を図る中で、より良いものに練りあげていくことができたら良いのかなと思います。
事務局:様々なご意見ありがとうございます。この度の元気なあつぎっ子6か条ですが、まず4月に配布すること、今まで踏襲してきたことはいかしていくこと、そこのところは事務局の方で進めさせていただく、また学校の方と保護者、PTAの双方向でご意見いただいていく、この取組についてもっと広報していく、周知していくというところがとても大事だということで、皆さんからご意見をいただいたということで、そういった方向で進めさせていただければと思います。
議長:それではそのような方向で、今年度につきましては4月の春に一斉に配布させていただき、啓発活動についても十分に行うということ、また課題や改善すべきことについても次にいかすということでよろしくお願いします。
(2)令和6年度フォーラムについて
事務局:説明
議長:パネルディスカッションを75分、休憩をとって、グループワークを75分、グループワークについては各グループワークの発表時間も含めて75分ですね。今回は基調講演はなしとして、パネルディスカッションとグループワークをするということで、地域学校協働活動を推進するためには何をやったらいいのか、どうしたら良いのか、4年目の地区もありますし、7年度に推進員が配置される4地区7校もあり、全体として周知・啓発、共通認識を深めていくということだと思います。
委員:地域学校協働活動に通ずる人を入れる意味としては、今の厚木市の地域学校協働活動の課題の一つは各地区によって温度差があるようで、それを一番よくわかっている方の話が大事です。各学校の会議を回っていられたり、研修等もされているので直接の質問を聞いたりとか、あるいは推進員の方の相談役にもなっているので、そういったところに詳しいのかなと思っています。何をしていいかわからないという声が2年前のフォーラムでも出ています。そのようなところを探っていって、できているところはどういう工夫をしているのか、皆さんのヒントになればいいかなと思っています。
委員:地域全体でという枕詞があります。学校関係者が中心にやって、それは一つのやり方なんですけど、全体で子どもたちをとなると、枕詞を活かすには地域で頑張っている自治会長とか自治会連絡協議会の主要メンバーで選ぶとか、先ほども地域によって温度差ということもあり、そこを拾っていかないと厚木市の底上げにならないんじゃないか。地域でいろいろなことをやるにしても、非常に参加率が少なくなってきている。それはいろいろな理由がありますが、地域で子どもを育てなくちゃいけないし、子どもたちの教育とか子どもたちに関わる問題は地域でやっていくということがこれからどんどん必要になってくると思うんです。その辺の運用の仕方を今後どうするか、厚木市だけではないですが今後の課題です。自治会長が集まった場所でこういう話もしてあげるとか、知っておいてもらう必要があります。広報活動のあり方も全面的に見直さなければいけないし、地域によっていろんな温度差がありますので、よろしくお願いしたいと思います。
事務局:先日地区ごとの研修会を進めていて、先般一つ終わったところなんですけれども、そこにも自治会長に来てもらっていますし、民生委員さんにも来てもらっています。そういうところでは、徐々に周知はできていると思います。
議長:各地区の研修会は全地区やるんですよね。
事務局:来年までに全地区でやります。その以降はまた継続してということになります。
委員:基調講演がなくなったのは良いと思います。グループワークが短くなっちゃいますので、みんなで話し合う時間が必要で、そういうアクションが大事だと思います。
議長:グループワークでみんなで話し合うことに重きを置くということで、テーマはこれで決まりということでしたか。
事務局:今後相談していく中で変わっていくのではないかとは思っています。これは現時点の案ということでお願いします。
委員:以前他県で講演会を聞いたときに、広い体育館に地域の全自治会長とか全関係団体とか大勢が集まって会場が一杯になってしまったのです。それを自慢しているんだけど、これ動けないでしょって思って、地域全体というのは、地域全体にあるいろいろな人材を必要に応じてつなげていくということなんです。だから時には自治会長さんが集まり、この話題だったら自治会はいいよとか、そういった緩いつながりをしていくことが必要だと思います。
委員:いろいろな活動をやるには縦横絡ませないとだめですね。横断的な策っていうのは結構出てきているんですけども。何人かそういう人たちを入れることで、全然動き方が変わってきますから。
委員:誰のためにやっているか、子どもたちのためにやっているということです。子どもにそれぞれがどれだけ関心を持っているのかということ、地域の子どもが育っていく姿は、自分たちで動き始めたな変わってきたなって。それを誰が見るのかというと、これは全員で見なければしょうがない。そういう意味では先ほど言った皆さんに広報していく。厚木市の市民というのは子どもたちの成長に対してすごく関心のある市だよというのが皆に伝わってくればそれは最終目的に近づいて来るのかなという、その段階だと思うのです。
委員:過去のフォーラムでは、最後どうしてもグループワークをしたときに途中で終わったような。なんか盛り上がったのに終わっちゃったなという、フラストレーションがたまりますので、それをうまくやっていただく時間があればいいなと。また会場は一つだけですよね。だから会議室とか別なところに行かなくていいですね。全体的に皆さんができるという環境になっているから良いと思います。ただ時間は欲しいというのが今までやってきた反省です。
委員:グループ分けですが、前回は同じような地区になっていましたから。厚木市も広いからシャッフルした方がいいと思います。
事務局:先ほど地区研修をやっているという話をしたんですけど、その中のグループワークでは「この地区の子どもがどのように育って欲しいのか」というテーマで話し合ってもらったということがありました。だからそういった視点で考え直してもいいのかと少し思いました。
議長:フォーラムにつきましてはこんなところで、あとは事務的な作業をして進めていただくということでよろしくお願いします。
4 その他
(1)各種会議等の報告について
・神奈川県社会教育委員連絡協議会理事会
議長:県の社教連理事会があり、神奈川県の社会教育委員の代表者が集まった会議ですけれども、そこで今回は来年度の関東甲信越静の社会教育研究大会についての話がありました。様々な部会があって実施されるのですが、厚木市は広報部会になります。大会冊子を作成し、関係者にお配りするという、そのような分担が厚木市に回ってきています。大和市の方が部会長になっておりまして、今どのようにするか作業を進めております。厚木市の社会教育委員の皆さんには当日案内とかそういうものが回ってくるかもしれません。その時はまたお願いしたいと思います。
・全国社会教育研究大会茨城大会
委員:今回は全国大会と関東甲信越静大会が一緒ということでしたが、私は第4分科会に参加し、障がいのある人への支援、貧困の子どもに対する支援、居場所の提供とかをやってらっしゃる方で、宮崎県と茨城県の発表がありました。障がいのある人への学びの支援は、社会教育を通じて宮崎の霧島おむすび支援学校ということで、ボランティアの方々がキャンプみたいなことをしたり、茨城県では子どもの貧困なんですけれども、子どもの貧困相談が電話で2014年から10年間で7万人相談があがっているという話もあるんですけれども、本当に困窮している子どもが買うものも買えない。靴が1足しかなくて、小さい時から何年も履いて、足が大きくなっても履けないから指を曲げて血豆ができているとか、そのような事例が出ました。また、なおかつ食べ物が食べられないということで、ショックを受けました。イギリスではブロークンブリティッシュといって緊縮財政をして、日本でいう子ども食堂があったらしいんですけど、それをやめてフードバンクにしてしまって、ただ食べ物があるだけ。そういう子どもたちをフォローすることができない状況がイギリスで起きており、日本でもこういうことが起きているかもしれないと話をされて、そういう発表が二つあって、ショックな気持ちで帰ってきました。
委員:私は第5分科会でテーマは社会教育委員の役割というところに参加をさせていただきました。二つ発表があったんですけれども、一つはあきる野市でキャンプみたいなものをやられているという実践事例と、もう一つは、ひたちなか市では2年間という活動の流れがあって、つまり2年間だと会議は8回ぐらいになり、1回目の会議で委員さん全員にアンケートをするそうです。それは会議をどんなテーマで進めたいのかということを基にして、それでテーマが決まって、2回目からは、そこから会議が始まるという内容です。会議は調査研究であるとか、協議なんですけれども、テーマの掘り下げということで、全体会でやる場合やグループ協議を行う時もあったり活動的に協議を行うということでした。また、実際にいろいろな団体に足を運んで現場を見学させていただいたり、直接生の声を聞きに行ったり、最後それが提言書になっていくという、テーマによる実践があって、ゴールは提言書という流れを決めているというところが、見える化というか、体系化しているということでは分かりやすいのかなと思いました。テーマは子どもたちの健全育成というものを前提にテーマを決めるそうなんです。ただしその内容だけではなく、社会教育委員が抱えている課題や思いを出し合う場も設けており、それが地域社会への思いの深まりにつながるんだなというところを感じました。長野市からの行政の方は、行政としてもどのように投げかけて社会教育委員の皆さんにやっていただくのかすごく悩んでいますという話もありました。最後に助言者の方から、社会教育は民主主義の根幹であり、社会教育委員は意見を持つ機関なので一人一人に権限があるので頑張ってくださいと言ってくださり、とても感銘を受けた全国大会でした。
事務局:私は第2分科会の家庭教育の方を聞いてきたんですけど、茨城県が県を中心に家庭教育支援チームというのを作っているんです、各市町村がそれをやっている割合が7割という、先ほど言われた貧困とか虐待とかありそうな家庭に人を派遣して解決を図るということをやっています。実はこれは国の制度があって、厚木市もそれを知らないわけじゃないんですけども、行政の立場で家庭にどこまで踏み込めるかという課題があります。茨城県は地方の風土や特性をいかしてやっているのかなというのを感じました。また、全国の人が来て、いろいろな話を聞いたり、見たりしていると、みんな頑張っているなと感じて、厚木市は公民館もあって社会教育を推進していることは自負してきたところですけれども、うかうかしてはいけない、井の中の蛙ではいけないなと感じて帰ってきました。
・社会教育委員連絡会議
委員:県央地区から議長などの代表者が来られて、どこも同じような悩みを持っているなと感じました。先ず社会教育士について、研修を受けて基本的には公民館に配属されるが、なかなか公民館で定着しない。また相談的な話では、少子高齢化と人口減少、外国人の増加、地域のコミュニティーが過疎化されてきている、それから貧困と格差の問題、そういう問題が各地域共通の悩みでした。そのあと東海大の先生が社会教育委員に期待することみたいなテーマで話されたんですけど、グループディスカッションの時間が短くなったのが残念でした。大学の先生の話は一般論で教科書的なことは言われても間違ったことは言ってないけれども、実際やってみるのは地域の人だから、地域で頑張っている人、そういう人の話を聞いた方がまだ良かったかなと個人的にはそう思います。だから実際やっている人の声をどんどん吸い上げると良い。実際にそれに携わっている人たちがどういう悩みを持っているのか吸い上げることが、次の施策に生かされるんじゃないのかなと思いました。グループディスカッションもやったんですけど、これは東海大の先生が話された地域コミュニティーを活発にするためにたくさんの事例を話されて、皆さんがそれぞれ良いなと思ったことなどを話してくださいとありました。例えば厚木市の中でも地域性が違います。考え方も多少違う、高齢化進んでいる地域、子ども会がなくなっている地域、地域防災をどうやろうかという地域、いろいろな地域の課題がありますので、そういうところを吸い上げて底上げすべきで、実は皆さん同じ悩みは持っているんですよという話がですが、時間が足りず、十分話すまではいかなかったのが残念でした。
(2)第56回関東甲信越静社会教育研究大会神奈川大会における分科会事例発表希望調査について
事務局:来年度の第56回関東甲信越静社会教育研究大会神奈川大会における分科会事例発表希望調査について、希望なしということで提出しており、希望の有無に関わらない優先順位については、第1希望で地域学校協働活動、第2希望で家庭教育支援、第3希望で次の世代につなぐ持続可能な社会を提出していることを説明。
(3)知ることからはじめる人権啓発研修講座の開催について
事務局:知ることからはじめる人権啓発研修講座について、興味のある方は、各自で神奈川県の電子申請システムから申し込んでいただきたいことを説明。
(4)令和6年度神奈川県社会教育委員連絡協議会研修会の代替について
事務局:先般台風で中止となった令和6年度神奈川県社会教育委員連絡協議会研修会の代替について、県で動画を作って配信することになり、興味があって見られたという方は、次回の会議でご意見、ご感想を出していただきたいことを説明。
5 閉会(副議長)
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更新日:2024年11月13日
公開日:2024年11月13日