令和5年度第1回 図書館協議会 会議録

更新日:2023年10月21日

公開日:2023年08月18日

会議録

会議主管課

中央図書館

会議開催日時

令和5年7月27日 午後1時00分から午後2時35分まで

会議開催場所

中央図書館5階会議室

出席者

厚木市図書館協議会委員6人、社会教育部長、中央図書館長、図書館係長、係員3人

説明者

図書館係長、係員

会議の経過は次のとおりです。

1 開会

中央図書館長

あいさつ

図書館協議会会長

2 案件

(1) 令和4年度事業実績報告について

1 開 会 中央図書館長

2 あいさつ 図書館協議会 会長

3 案 件

(1) 令和4年度事業実績報告について

【事務局】

「厚木の図書館 2022」(資料1)について説明。

【会 長】

事務局の説明について、御質問、御意見等がございましたらお願いします。

【A委員】

7ページの予算の総額で、資料費以外の図書館費の内訳は、電子図書館事業費とその他の資料費以外の図書館費がありますが、業務委託費のことでしょうか。

【事務局】

はい、それも含まれます。委託が年間1億4千万円ぐらいで、あとは公民館図書室を運営するにあたって、会計年度任用職員を29人雇っています。

【A委員】

資料費と比較すると桁が違いますが、諸経費が入って2億になるということですか?

【事務局】

はい。窓口業務委託が一番多いです。

【A委員】

わかりました。次に9ページで、インターンシップと職場体験を分けています。昨年度の報告書は、並立して書かれていて、いわゆる同質ものであると理解できますが、分けている理由は?

【事務局】

高校生はインターンシップ、中学生は職場体験ということで分けています。

【A委員】

職場体験とインターンシップの違いは、どのようにお考えですか。

【事務局】

中学生は、まだアルバイトを経験していないので、授業として職場を体験する。インターンシップについては、高校生はアルバイトもできるので、職業経験をしてみるという分け方で考えています。

【A委員】

インターンシップというと、色々な解釈がありますが、高校生が専門的なものを持っているのか、ちょっと気になりました。

【事務局】

高校生ですと、将来司書をやってみたいなど興味があるという感じでしょうか。

【A委員】

わかりました。次に、除籍は、昨年と8000冊違います。分野別でばらつきが見られて、ニーズに沿ってということかもしれませんが、例えば、歴史、地理、文学、特に児童書が除籍になっています。除籍する場合の基準を教えてください。偶然こうなったとお答えになっても構いません。

【事務局】

除籍については、新たな図書館に移るときに、ICタグを貼り、管理をしますので、ICタグの貼付の前に蔵書を見直しています。持っていくもの、用途が終了したと思われるものを、選別する作業をしています。昨年は特に絵本を集中的に除籍しましたので、多くなっています。その中でも利用状況を見ながら除籍しており、古くなってしまった趣味のものや、利用がかなり落ちてきているもの、インターネットやデータベースで代替えが効くもの、データが古くなっているものを除籍しています。なお、児童書については、まず小・中学校の二次利用を先生方に選んでいただき、残ったものを中央図書館で「ご自由にお持ちください」と市民提供しています。

【A委員】

今の御説明で、雑誌等の刊行物に見られる傾向に一致していると思いました。特に医学雑誌、旅行、紀行雑誌は、一時期を過ぎたら使えなくなるので、説明と整合性があると理解できました。

【会 長】

よろしいでしょうか。

【A委員】

もうひとつよろしいですか。データの書き方の話になりますが、21ページの海外雑誌で、国際資料が11言語あります。それと同じカテゴリーでその他というのがありますが、これは何語なのか教えていただきたいです。その他は、新聞だと1紙ですよね。

【事務局】

その1紙は、ひらがなタイムズのことで、ひらがなだけで記載されている新聞です。図書館の当初の分類として、国際資料でカウントをしています。

【A委員】

単位に冊数と点があります。その他は143点とありますが、冊数のことですか?

【事務局】

今はもうありませんが、本にカセットが付いている時代があったので、冊ではなくて点という言葉を使ったものです。

【会 長】

よろしいでしょうか。他の委員さん、何かございますか。

【B委員】

32ページの広域利用登録者の状況で、近隣の市町村で人口はそれぞれ違うので、読者、登録者が人口に占める割合で示されると、この市はこれぐらいの数字だというのが把握しやすいと思いました。もう1点、移動図書館巡回場所別利用状況で、昭和53年に、14ヶ所でスタートして、令和5年では25ヶ所にまで増えています。この25ヶ所の現状を見ますと、貸出冊数に随分ばらつきがありまして、地域の状況も変わっていると思いますが、今後もこのようなコースで継続していくことになるのでしょうか。

【事務局】

現状で言いますと、この巡回場所で引き続きやっていきたいと考えておりますが、要望や希望、苦情があれば、検討していきたいと思います。

【会 長】

よろしいですか。他にありませんか。

【C委員】

先ほどの国際資料の件で、海外での経験ですが、その地域でどういうニーズがあるか調査をしていました。英語以外で例えば、ポルトガル語とか、住民にアンケートを取ったり、どういう方が住んでいるか、学校とも連携して5つぐらい言語を選んで、それを図書館で充実させようという動きがありました。厚木市が、どのような言語のニーズがあるのか、そういう調査があるのか、データがある上で、ここの資料を充実させたいというお考えがあるのか。また、それを選別される専門の司書がいらっしゃるのか気になりました。やはり学校でも、日本語がわからないお子さんがいらっしゃって、地域のボランティアを必要としていることは、回覧版で見たり、耳にします。厚木市に住んでいる方、通勤、通学の方が、いらっしゃると思うので、多様化ということで、お分かりになる範囲で教えてください。

【事務局】

厚木市は、国際資料について充実させております。国勢調査で、厚木市で一番住んでいる方が多いのは、ベトナムです。2番目は中国で、3番目はフィリピンです。ブラジル、ペルーが多いという現状もありますので、住んでいる方が多い資料を充実させた方が良いと思っています。また、国際資料でも要望が出るので、そういったものを参考にしながら購入しています。なお、選別、選書をする国際資料専門の職員はおりません。

【会 長】

小中学校の関係で言うと、それぞれ日本語が話せないお子さん、外国籍のお子さんを調べて、教育委員会に提出しております。外国籍のお子さんが増えておりますので、文化や生活の違いも含めて配慮をしていただけたらと思います。あと、2月に子どもたちの作品を図書館で掲示することがあって、皆さんの目に触れて、すごく本に対しても、取り組むようになったということで、子どもさんと保護者が喜んでいらっしゃいました。やはり色々な機会、場所、出番があったり、工夫する場を作ってくださって、本当に感謝していると言われましたのでお伝えさせていただきます。行事も色々と大変でしょうけれども、子どもの見る目を育てていただけたらと思います。他に何か御質問はございますか。

【D委員】

私も感謝を伝えたいです。昔、小学校の校外学習で、学校が図書館に連れて行ってくれて、子どもがとても喜んで帰ってきたことを思い出しました。昔から、おひざにだっことかもやっていますよね。天の川お話会、劇団の人形劇、こども映画会、読書マラソンもカードをいただきました。図書館に行けば、同じような方がいて、こういうイベントがあったので、すごく助けられました。そういうお母さんがいっぱいいると思うのですが、宣伝をもっとするといいと思います。それによって虐待を防いでいると思っていて、コロナが終わったので、行事をやっていくべきです。虐待してしまいそうなお母さんを助けるには、どういう宣伝をしたら届くでしょうか。必ず効果があります。逃げ道になるので、たくさんやっていただきたいと思いました。もう1点、移動図書館は、公民館図書室に近いところがもったいないと思っていて、図書館から遠くて車の運転ができない方、自転車はあるけれど3人子供を抱えていると、ベビーカーしか行けない親にとって、どこが一番いいのかを探ってみて欲しいです。その地区の〇〇公園に来ますよ、という宣伝を図書館に来てないお母さんに、ネットや厚木市役所のLINEでお知らせするとか、市の予防注射の案内に載せてもいいと思います。お母さんが外に出るのも虐待を防ぐ意味で必要だと思います。

【事務局】

貴重な御意見をありがとうございます。本日、天の川おはなし会が久しぶりに開催されて、多くの方がお見えになっています。御自身の子育ての経験から、図書館の事業が皆さんにとって、効果と言いますか、成果という形で、今も続いているということでは、本当にありがたく承りました。おっしゃるとおり、今の閉鎖されてしまう子育ての中で、虐待は社会問題です。そういったものを防ぐ意味でも、足を運んでいただけるように、できるだけPRを工夫していきたいと思います。ぜひまた御意見を賜ればと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

【会長】

案件1は、これでよろしいでしょうか。もしも何かありましたら、次回でもいいので、PRの方よろしくお願いします。公民館図書室と併用して、近くのものは、少し考える余地はあるのかもしれませんので、その辺も、考えていただけたらと思います。これで案件1を終わります。

(2) 第4次厚木市子ども読書活動推進計画について

(2) 第4次厚木市子ども読書活動推進計画について

【事務局】

「第4次厚木市子ども読書活動推進計画」(資料2)について説明。

【会 長】

事務局の説明について、御質問、御意見等がございましたらお願いします。基本方針のところにおいては、4つの基本方針になっていたのを、基本方針2のところに、乳幼児、小学生、中高生を全部そこに含めて、基本方針が3つになりました。今は、デジタルを入れているという違いがあって、そこを合わせたものに変わっているということですね。

【事務局】

はい、そうです。

【B委員】

計画について読ませていただき、とても評価できる施策だと感じました。子どもの読書を推進するためには、本を読みなさいだけでは、結びつかないと思います。大人も読書離れをしている感じがしますので、家庭と連携して取り込みをしていくことは非常に大切なことと感じていて、地域一体となって、読書活動を進めてくのも非常にメリットがあって大変に良いことと思っています。

【会 長】

先ほどの外国籍のお子さんに合わせてとか、或いは視聴覚の部分での対応について話がありましたが、今、発達障害のお子さんが多くいらっしゃって、本人にとっては、読みたいけど読めないお子さんへの配慮とかがありますので、色々と工夫をしていただけたらと思います。

【D委員】

この計画は、すごく工夫されていると思います。本そのものを手に持って、ページをめくるとか、絵を楽しむことも大事です。図書館は、調べ物をするとか、ICTを使っても、元の本があって、情報を得たりするので、ICTと本の紙媒体が分裂しないようにうまく連結させることが大切です。本が大事、読書は大事、読み聞かせは大事ということを忘れないように工夫されていると感じました。自分もうまく取り入れようと思っているので、この案を拝見させていただいて、とても楽しみです。

【会長】

一応これで施策の方向が決まりました。この後、具体策の方に進むということでよろしいでしょうか。これを基盤として、今後またさらに、具体的にお願いしたいと思います。

【事務局】

スケジュールの確認ですが、御意見をいただきましたので、これから、具体策 を各課に照会して、10月ぐらいに計画の素案をお示しし、協議会で御意見をいただきます。来年1月にパブリックコメントで市民の皆様から御意見をいただいて、最終的には、来年の3月に計画を策定するスケジュールで動いています。

【会長】

ありがとうございます。では、案件2はこれでよろしいでしょうか。それでは次に進みたいと思います。

(3) 新たな図書館及び(仮称)未来館の管理運営体制に係る意見書について

 

(3) 新たな図書館及び(仮称)未来館の管理運営体制に係る意見書について

【事務局】

「新たな図書館及び(仮称)未来館の管理運営体制に係る意見書」(資料3)

について説明。

【会 長】

事務局の説明について、御質問、御意見等がございましたらお願いします。前回までの話し合いの中で、私たちの話し合った内容をまとめていただいていますが、管理運営体制をどうするのかという点は決まっていませんでした。それぞれメリット、デメリットがあったので、決めかねたというのは事実かと思いますので、また御意見をいただきたいと思います。

【A委員】

指定管理者制度を導入する場合の課題で、表現が抽象的になっていますが、具体的にどうするのか、案がおありだったら教えてください。

【事務局】

記載の諮問答申は、平成23年度のもので、指定管理の導入を検討したときに話し合った課題ということで、この課題については3つとも今はクリアしています。

【A委員】

わかりました。文章、文体とかの用語は違いますが、表現されている内容は同じようなことですか。

【事務局】

はい。当時の委員の皆様が検討されたという経過もありましたので、参考でお示ししています。皆様方の御意見で、どうするかというところをお決めいただけますでしょうか。

【A委員】

記載は無い方がよいです。似たような質問が出てしまうと思います。

【会長】

御意見が出されたように、私たちにとっては、平成23年度にそういうことがあった、ということを知ることは大事だと思います。参考で今後は手持ち資料としていただくことで、いかがでしょうか。

【事務局】

そういった形でよろしければ、御意見を参考に、今後は、手持ち資料とさせていただきます。

【会長】

新しい図書館については、複合施設と言いながら、同じフロアの中に別なものが入ってくると、やはり縦の関係になって、うまく連携できないのではないかと気になっていました。誰の責任で、というようなこともあるだろうし、そういったことも含めて心配だと思ったということも事実としてあります。今年度から3年間においては、委託業者さんが入っていますが、指定管理者制度になると5年間がひとつの流れだと伺っています。

【事務局】

基本的には5年ですが、今後、会議に諮る中では、変わる可能性もあります。

【会長】

厚木市立図書館は、多くの皆さんにそのサービスを評価され感謝されているとの良い結果を持っています。新しい委託業者に変って、まだ3ヶ月ですから足りない点は補いながらと思いますが、指定管理者制度になったとして、5年間そのままいってしまったりとか、やはり、安かろう悪かろうになってしまうのが一番心配です。

【事務局】

図書館の果たす役割が、時代とともに変わってきているということで、委員の皆様の御意見は庁内の会議等でも発信していきたいと思います。

【D委員】

この管理運営体制は、3つのパターンになる前から資料で御説明いただいた上でここに至りましたが、新しい図書館に移動したときに、前の方が良かったという人もいれば、新しくなったら、もっと色々なサービスや可能性が広がるのかと思っている中で、皆さんが100%納得してくれない部分もあると思います。長い年月をかけて、良かったものは引き続いて、新しくなれば、また新しい人が入ってくるわけで、色々なリスクがあります。これだけしっかりした提言があるので、そこをベースに、時代や利用者さん、今後のいろいろな新しい可能性も含めて検討を続けていくことは必要だと感じました。

【会長】

他に御意見ありますか。

【B委員】

細かいことですが、新しい複合施設の管理運営体制についての提言というところで、図書館が長い歳月をかけて築き上げた図書館サービス等の質や量を可能な限り継続できる運営対策を選択することという文言があります。「可能な限り継続できる」に束縛めいたようなもの、少し違和感があります。この部分を、図書館サービス等の質や量を、未来に繋がる運営体制として選択することというような言葉で置き換えた方が良いような気がしますがいかがでしょうか。

【会長】

皆様いかがでしょうか。自分としては指定管理者制度というで、そこにデメリットとして、人件費を抑制したり、結構任せてしまうとそこが削られてしまう可能性があったので、やはり可能な限りでという部分を強くしたのだと思います。

【B委員】

管理者制度のところが動く可能性がありますから、これも大事なことだと思います。これでよろしいかと思います。

【A委員】

レトリックですからね。これは、ネガティブなやり方もできるわけです。未来に向けてだとポジティブにしか取れないので、可能な限りの方が良いかもしれません。

【会長】

私たちの思いをしっかり踏まえた上で、大丈夫でしょうか。それでは案件3については、これでよろしいかと思います。

次の案件、その他について事務局から何かありましたらお願いいたします。

【事務局】

次回の会議日程ですが、子ども読書推進計画の素案が出来る予定の10月で考えています。よろしくお願いいたします。

【会長】

では案件すべてが終了したということで、他に何かありませんか。無いようでしたら、事務局にお返しいたします。

【事務局】

会長ありがとうございました。また委員の皆様には御意見をいただきましてありがとうございました。この協議会の閉会にあたりまして、副会長から御挨拶を賜りたいと思います。

 

3 閉会

副会長

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資料一式

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