金剛寺の銅製品

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

銅製品が6個並んでいる写真

銅製品

壺の様な形をしていて、注ぎ口のある布薩形水瓶の写真

布薩形水瓶

注ぎ口が細長く、取っ手の付いた信貴山形水瓶の写真

信貴山形水瓶

所在地

厚木市飯山5456 金剛寺

概要

金剛寺に伝来する6点の銅製品は、平成23年6月15日市指定有形文化財に指定されました。

1 布薩形水瓶(ふさつがたすいびょう) 高さ24.6センチメートル・胴径12.9センチメートル
鋳銅製 鎌倉時代
布薩会(注釈1)の時に使用される仏具で、仏前に水を供えるための容器。高台にややしもぶくれ気味の胴部を乗せ、肩から細くすぼまる頸部を持ち、口縁は朝顔形に開きます。肩にはやや短めの注口がつき、基部は蓮座となっています。胸部・肩部・頸部にはそれぞれ1条の紐帯が巡っています。全体にバランスがよく、器面は鋳上がり後ろくろで丁寧に仕上げられています。
(注釈1)布薩会 僧が集まり,自己の罪過を反省し懺悔する儀式。
2 信貴山形水瓶(しぎさんがたすいびょう) 高さ23.7センチメートル・胴径13.2センチメートル
鋳銅製 鎌倉時代
低い高台に幅広筒型の胴部を乗せ、肩部は水平に切り落とし有段とし、緩やかにすぼまりやや太めの頸部を持ち、口縁は朝顔形に開きます。肩部に細めの長い注口がつき基部は菊座です。取っ手は胴部及び口縁に留め金具で付け、上端には蓋を取り付けたと思われる穴が見られます。頸部の中位に紐帯が1条回っています。器面はあまり平滑ではなく、注口は後補の可能性もあります。信貴山形水瓶(注釈2)は全国的にも少なく、特に東日本での存在は重要です。
(注釈2)信貴山形水瓶 信貴山は奈良県生駒郡平群町(ならけんいこまぐんへぐりちょう)にある山で、山頂近くに信貴山真言宗の朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)があり、ここに伝来する水瓶をこう呼んでいます。
3 錫杖頭(しゃくじょうとう) 高さ25.1センチメートル・幅16.0センチメートル
鋳銅製 鎌倉時代
錫杖は、僧侶や修験僧が持つ杖のことで、頭部・木柄部(もくへいぶ)・石突(いしづき)の3つの部分に分かれています。
この錫杖頭は、輪の部分が円形に近く、上部に2か所のくびれを作っています。柄頭(つかがしら)は五輪塔として、輪の頂部に空輪をつけ、輪の内部に風輪・火輪・水輪・地輪を作り、輪の下部左右には2か所の小輪を作り遊環を付けています。大型であり、全体に鋳上がりは丁寧とは言えず素朴な地方鋳物師の作例と感じられる、特色ある資料と言えます。
4から6 銅鋺(どうわん)
鋳銅製鍍金 ろくろ挽き仕上げ 鎌倉時代

  1. 高さ4.25センチメートル・口径13.6センチメートル
    やや浅めの鋺でほぼ垂直に立つやや高めの高台を設け、底部から胴部にかけてゆるやかに開き、口縁は外反します。内外面ともろくろ挽きによる整形が見られます。
  2. 高さ5.25センチメートル・口径14.4センチメートル
    端反りの鋺で、高台は高め、底部から胴部にかけて腰の張りがやや強く口縁にかけて緩やかに外反します。内外面ともろくろ挽きによる整形が見られます。
  3. 高さ6.25センチメートル・口径15.6センチメートル
    やや深めの鋺で、高台はやや高めでわずかに内傾します。底部から胴部にかけて腰の張りが強く口縁にかけて直線的に立ち上がります。内外面ともろくろ挽きによる整形が見られます。
    本銅鋺は、密教法具の六器(ろっき)の可能性もあり、各々異なる大きさ、形態を有しています。

こうした金剛寺に伝来している銅製品によって、国指定の阿弥陀如来坐像、県指定の地蔵菩薩坐像とともに中世飯山の仏教文化の広がりをより明確に理解することができるようになります。
通常は非公開です。

交通案内

上飯山、宮ヶ瀬行神奈中バス 飯山観音前下車 徒歩5分

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