相模人形芝居(林座)

更新日:2022年09月27日

公開日:2022年09月27日

紫色の着物を着た2体の人形と、人形を操る黒子の写真

御所桜堀川夜討 弁慶上使の段

髪の毛が逆立ち、右手に刀を持った怒りの表情をしている人形と、人形を操る黒子の写真

国指定重要無形民俗文化財(昭和55年1月28日)

所在地

 厚木市 林

保持者

 相模人形芝居林座

概説

相模人形芝居

 相模人形芝居は、江戸時代中期頃に始まったといわれています。
 鉄砲を撃つような構えで人形を持つ「鉄砲差し」と呼ばれる独特の操法と、文楽と同様に一体の人形を主遣い、左遣い、足遣いの三人が協力して操る「三人遣い」に特徴があります。特に「三人遣い」は、世界でも日本のみの操作技法であり、大変珍しい技法となっています。
 相模国(現在の神奈川県の大部分)には、江戸時代から明治時代にかけて十五か所に人形芝居が伝えられていたといわれており、現在でも、厚木市の林座と長谷座、小田原市の下中座、平塚市の前鳥座、南足柄市の足柄座の五座により継承されています。

相模人形芝居 林座

 厚木市林地区に伝わる人形芝居です。
 始まりは定かではありませんが、今からおよそ二八〇年前といわれています。江戸時代後期には、大坂の有名な人形遣い吉田朝右衛門を師匠に迎えます。朝右衛門が林に移り住んでから生涯を過ごして、近在の人々に人形を教えました。当時、人形芝居は数少ない娯楽の一つで青年たちは競って稽古をし、明治時代には「林の人形」「吉田連」とも呼ばれていました。現在、林の福伝寺には吉田朝右衛門の墓が残り、今でも師の遺徳を偲んでいます。
 現在、林座には五十一個のカシラが伝わっており、高い舞台からでも人形の顔がよく見えるように鉄砲差しという持ち方を古くから伝承し続けています。
 林座は、長谷座とともに昭和二十八年県指定無形民俗文化財に指定され、昭和四十六年に国選択、昭和五十五年に国の重要無形民俗文化財の指定を受けました。

活動について

主な公演等

  •  2月 相模人形芝居大会
  •  7月 荻野神社祭礼
     林自治会 BONフェスタ
  •  10月  林神社祭礼
  •  秋頃 睦合西公民館まつり
     厚木市郷土芸能まつり
  •  通年 郷土芸能普及公演・郷土芸能出前体験教室
  •  通年 企業イベント等での公演

稽古日程

  •  第2・4土曜日 睦合西公民館
  •  第2・4木曜日 林自治会館

 このほか、公演等の状況に合わせて、稽古を行っています。

相模人形芝居多言語パンフレット

相模人形芝居を現代に受け継ぐ五座を、日本語と英語で紹介したパンフレットです。

以下のリンクからご覧ください。

制作:平塚市教育員会

発行:相模人形芝居連合会

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