準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図について

更新日:2024年04月05日

公開日:2021年04月01日

1 洪水浸水想定区域図について

(1)概要

 近年、集中豪雨等による水害が頻発しており、短時間で河川が増水したり、堤防が決壊して甚大な被害が発生していることから、洪水時の円滑かつ迅速な避難を確保し、洪水時の被害を最小限にするため、河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域、水深、浸水継続時間及び家屋倒壊等の区域を示すものです。

 準用河川恩曽川 河川延長 L=7.16キロメートル 流域面積 A=12.49平方キロメートル

 洪水浸水想定区域図は、国土交通省所管「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4 版)」に基づき作成しています。

(2)目的

 準用河川恩曽川については、水防法の指定河川ではありませんが、沿川に家屋が比較的多く点在し、病院、老人ホームなどが立地するとともに、下流部には商業施設や工場等が立地している状況であります。しかしながら、指定河川でないことから洪水浸水想定区域を公表していないため、市民の安心・安全を確保し、激化する水害に対処するため、施設では守りきれない事態を想定し、地域の危険度の確認や水害による被害の軽減を目的として、洪水浸水想定区域図を作成するものです。

(3)想定最大規模降雨とは

 関東(降雨特性の似ている地域)において、過去に観測された最大降雨量により、降雨継続時間別、流域面積別の降雨量の最大値を算出します。この降雨量は、当該河川でも同様に発生すると考え、準用河川恩曽川における降雨継続時間と流域面積より、想定最大降雨量を算出するものです。
 準用河川恩曽川は、80 分の総雨量179.6ミリメートルです。

(4)降雨継続時間80分とは

 流域の大きさ、降雨の特性、洪水流出の形態を考慮し、準用河川恩曽川流域に雨が降り始め、上流域から最下流域まで流れる間に途中の流域から流入してくる流出量によって徐々に増加し、最下流部に到達したときが洪水のピークを迎える時間です。

(5)洪水浸水想定区域の作成手順について

(1)氾濫計算により各地点の水深と、浸水範囲を求めて、浸水区域を決定します。

浸水区域決定についての図

(2)各地点について、時間毎の水位を求めて、水深が0.5m を上回る時間を浸水継続時間とします。

浸水継続時間のグラフ

(3)各地点について、計算より求めた水深・流速を左の図にあてはめて、氾濫流により家屋が倒壊するか判別し、氾濫流による家屋倒壊等氾濫想定区域を決定します。

水深・流速についてのグラフ
洪水時家屋倒壊のイラスト

(4)計算より求めた水深や、河川断面より、河岸侵食が起こる可能性がある範囲(幅)を求め、河岸侵食による家屋倒壊等氾濫想定区域を決定します。

洪水時河岸浸食のイラスト

(6)洪水浸水想定区域図に関しての注意事項

  1.  洪水浸水想定区域図は、作成時点の準用河川恩曽川の河道及び洪水調整施設の整備状況を勘案し、洪水により氾濫した場合の浸水の状況をシミュレーションにより予測したものです。
  2.  シミュレーションの実施にあたっては、支川の氾濫、シミュレーションの前提となる降雨を超える規模の降雨による氾濫、内水による氾濫等を考慮していませんので、この洪水浸水想定区域に着色されていない区域においても浸水・家屋倒壊・流出等が発生する場合や想定される水深・浸水継続時間が実際の浸水深・浸水継続時間と異なる場合があります。
  3.  家屋倒壊等氾濫想定区域図(氾濫流)は、一定の仮定を与えて算定しており、2の条件に加え倒壊等する家屋は直接基礎の標準的な木造家屋を想定していること、堤防の宅地側には家屋がない更地の状態で氾濫計算をしていることからこの区域の境界は厳密ではなくあくまでも目安であることに留意してください。
  4.  家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸浸食)は、河岸が浸食された場合における家屋の倒壊・流出の危険性がある区域の目安を示すのものですが、個々の家屋の構造・強度特性等の違いから、この区域の境界は厳密ではなくあくまでも目安であることに留意してください。
  5.  この図は、準用河川恩曽川流域に降った雨について、シミュレーションにより予測したものです。他の河川や内水による氾濫等を考慮していませんので、洪水浸水想定区域に着色されていない区域においても浸水等が発生する場合や想定される水深が実際の浸水深と異なる場合があります。

2 洪水浸水想定区域図の種類

(1)洪水浸水想定区域図(計画規模)1 時間最大雨量50ミリメートル

1 概要

 計画規模の降雨があった場合の洪水浸水想定区域を表示した図面です。
 洪水浸水想定区域図とは、河川が氾濫した場合に、皆様の地域でどの範囲がどれだけ浸水する恐れがあるのかを示した図です。
 計画規模とは、現在、河川整備を進めている規模で、河川整備の目標とする降雨量として、おおむね5年以内に一度発生する降雨、1時間の最大雨量50ミリメートル(計画規模)が降ることを想定しております。
 浸水深とは、浸水域の地面から水面までの高さをいいます。

2 基本事項

  1. 作成 平成29年5月
  2. 対象となる河川 準用河川恩曽川
    •  上流端:市道川との合流点
    •  下流端:玉川との合流点
準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図(計画規模)1 時間最大雨量50ミリメートル

 1時間の最大雨量50ミリメートルの計画規模で整備済みの地図記載の区間については浸水しませんが、整備が済んでいない飯山地内八ッ橋上流付近において、浸水する想定となりました。
 今後は、浸水を解消するため、計画規模の整備が済んでいない区間について、沿川の皆様の協力を得ながら整備を進めます。

(2)洪水浸水想定区域図(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル

1 概要

 想定し得る最大規模の降雨があった場合の洪水浸水想定区域を表示した図面です。
 洪水浸水想定区域図とは、河川が氾濫した場合に、皆様の地域でどの範囲がどれだけ浸水する恐れがあるのかを示した図です。
 想定最大規模降雨とは、「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)」より算出し、80分の総雨量として179.6ミリメートルの雨が降ることを想定しております。
 浸水深とは、浸水域の地面から水面までの高さをいいます。

2 基本事項

  1. 作成 平成29年5月
  2. 対象となる河川 準用河川恩曽川
    •  上流端:市道川との合流点
    •  下流端:玉川との合流点
準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル

(3)洪水浸水想定区域図【浸水継続時間(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル】

1 概要

 想定し得る最大規模の降雨があった場合の浸水継続時間を表示した図面です。
 氾濫水が到達後、屋外への避難が困難となり孤立する可能性のある浸水深である0.5メートルに達してから、その水深を下回るまでにかかる時間を示すものです。
 想定最大規模降雨とは、「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)」より算出し、80分の総雨量として179.6ミリメートルの雨が降ることを想定しております。

2 基本事項

  1. 作成 平成29年5月
  2. 対象となる河川 準用河川恩曽川
    •  上流端:市道川との合流点
    •  下流端:玉川との合流点
準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図【浸水継続時間(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル】

(4)洪水浸水想定区域図【家屋倒壊等氾濫想定区域図((氾濫流)(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル)】

1 概要

 想定し得る最大規模の降雨があった場合の家屋倒壊等をもたらすような氾濫の発生が想定される区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)を表示した図面です。
 河川が越水することによる住宅地等へ流れ込む氾濫流により、家屋(木造)が倒壊・流出する恐れがある範囲を表した区域の目安を示すものです。
 想定最大規模降雨とは、「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)」より算出し、80分の総雨量として179.6ミリメートルの雨が降ることを想定しております。

2 基本事項

  1. 作成 平成29年5月
  2. 対象となる河川 準用河川恩曽川
    •  上流端:市道川との合流点
    •  下流端:玉川との合流点
準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図【家屋倒壊等氾濫想定区域図((氾濫流)(想定最大規模)80 分総雨量179.6 ミリメートル)】

(5)洪水浸水想定区域図【家屋倒壊等氾濫想定区域図((河岸侵食)(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル)】

1 概要

 想定し得る最大規模の降雨があった場合の家屋倒壊等をもたらすような氾濫の発生が想定される区域(家屋倒壊等氾濫想定区域)を表示した図面です。
 河岸が侵食された場合における家屋(木造・非木造)の倒壊・流出の危険性がある区域の目安を示すものです。
 想定最大規模降雨とは、「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)」より算出し、80分の総雨量として179.6ミリメートルの雨が降ることを想定しております。

2 基本事項

  1. 作成 平成29年5月
  2. 対象となる河川 準用河川恩曽川
    •  上流端:市道川との合流点
    •  下流端:玉川との合流点
準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図【家屋倒壊等氾濫想定区域図((河岸侵食)(想定最大規模)80 分総雨量179.6ミリメートル)】

3 活用方法について

 河川施設などの整備では守りきれない想定し得る最大規模の降雨があった場合に、ご自身の地域やご自宅付近がどの程度浸水するか、どの程度の家屋倒壊等の恐れがあるか確認をしていただき、水害に対する危険性を事前にお知らせするものです。
 今後は、この情報を洪水浸水ハザードマップや地域防災計画へ反映し、市民の安心・安全を図ってまいります。

 また、実際の洪水では想定どおりの浸水になるとは限りません。
 色がついていないところでも浸水の可能性があります。

 気象情報や周りの状況などに注意して、浸水する前に早めに行動してください。

 浸水した後の避難は大変危険です。ご自宅の造り(木造・非木造)やお住まいの階数、ご自宅の位置と浸水の程度を確認して行動してください。

 ご自分の地域やご自宅付近で、どの程度の浸水になるか、どの程度の家屋倒壊等の恐れがあるか、この洪水浸水想定区域図で確認してください。

 なお、洪水浸水想定区域図は、各公民館やアミューあつぎ(6階市民交流プラザ)、駅連絡所(本厚木駅、愛甲石田駅)、中央図書館、市政情報コーナー、危機管理課、河川ふれあい課にて閲覧できます。

 準用河川恩曽川洪水浸水想定区域図について、詳しくお知りになりたい場合は、都市整備部河川ふれあい課(電話046-225-2380)に図面がありますのでお問合せください。

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