厚木市における宅地耐震化推進事業(大規模盛土造成地の調査)の取組について

更新日:2024年08月27日

公開日:2021年04月01日

宅地耐震化推進事業(大規模盛土造成地の調査)について

背景

阪神・淡路大震災(平成7年)、新潟県中越地震(平成16年)などでは、谷を盛土して造成した宅地で地滑りが発生し、宅地や道路・下水道などに多数の被害が発生しました。こうした地滑りを「滑動崩落」と呼びます。そこで、地震の被害を未然に防止・軽減し宅地の安全性を確保するため、平成18年に宅地造成等規制法が改正され、宅地耐震化推進事業が創設されました。

厚木市では、国土交通省が示す、「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン」に沿って、宅地耐震化推進事業(大規模盛土造成地の調査)を行いました。

大規模盛土造成地とは

 大規模盛土造成地には「谷埋め型」と「腹付け型」2つのタイプがあります。

  1.  谷埋め型大規模盛土造成地
     谷や沢を埋めて造成した盛土で面積が3,000平方メートル以上のもの
  2.  腹付け型大規模盛土造成地
     盛土をする前の地盤面の水平面に対する角度が20°以上で、高さが5メートル以上の盛土
盛土のタイプ

滑動崩落のしくみ

 「滑動崩落」は、地震発生時に、造成宅地の盛土全体または大部分が盛土の底面部を滑るようにして流動・崩落する現象です。

滑動崩落のしくみ

滑動崩落の発生は、宅地の造成時期、盛土前の地盤面の角度や地下水の有無などによって左右されます。

宅地耐震化推進事業とは

大規模盛土造成地の被害を軽減するため、滑動崩落の危険性について調査を実施し、必要に応じて住民への情報提供等を行うこと、また調査の結果、造成宅地防災区域の指定等により、滑動崩落のおそれのある盛土造成地の土地所有者等が滑動崩落防止工事を実施する場合に、耐震性を向上させることに要する費用の一部について補助する事業制度です。

宅地耐震化推進事業は、社会資本整備総合交付金の交付を受け実施しております。社会資本整備総合交付金により事業を実施するために「社会資本総合整備計画」を作成し、国土交通大臣に提出することとなっています。本事業は次のとおり計画を作成し、事業を実施しています。

社会資本総合整備計画(PDFファイル:395.2KB)

事前評価チェックシート(PDFファイル:117.3KB)

厚木市での宅地耐震化推進事業(大規模盛土造成地の調査)の取組について

1.大規模盛土造成地の抽出(平成26年度実施)

造成「前」と造成「後」の地形図を重ね合わせて、過去に大規模な盛土造成があったと確認される市内71箇所の大規模盛土造成地を抽出し、その分布状況をマップにしました。

大規模盛土造成地マップ

マップは大規模盛土造成地の分布を示したものであり、必ずしも地震時に危険なわけではありません。

拡大する場合は、下記ファイル(マップ)をダウンロード等をしてご覧ください。(使用したデータの精度により、大規模盛土造成地の位置には多少の誤差が生じる場合があります。)

マップに関するQAについては、下記ファイル(お知らせ)をご覧ください。

 

2.大規模盛土造成地の調査箇所の抽出(令和2年度実施)

市内71箇所の大規模盛土造成地で現地踏査を実施し、変状等の有無を確認しました。

3.選定した盛土の詳細な調査(令和3年度~令和5年度実施)

優先度の高い盛土で地盤調査等の詳細な調査を実施しました。また、変状等の有無を確認する定期的な経過観察を実施しました。

大規模盛土造成地の71箇所の調査結果について

これまでの厚木市の調査において、地震による滑動崩落のおそれがある大規模盛土造成地は確認されませんでした。

令和6年度以降の取組について

滑動崩落の兆候を把握するために、今後も、現地踏査による経過観察を実施します。

宅地の点検・維持管理に関するお願い

今回の調査は、大規模盛土造成地全体に対する調査であり、各宅地や、老朽化した擁壁等が崩れるなど局所的な崩壊の可能性を調査したものではありません。宅地の安全性を保つために、土地所有者の皆様でのご自身による擁壁等の点検、維持管理に努めていただきますようお願いします。

宅地の防災の詳しい内容については、下記のリンク先をご覧ください。

関連ページ

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

都市みらい部 開発指導課 開発調査係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2440
ファックス番号:046-223-0166

メールフォームによるお問い合わせ