非結核性抗酸菌症(NTM症)について

更新日:2026年10月23日

公開日:2026年10月23日

土や水など、身近な環境中に広く存在する「非結核性抗酸菌(non-tuberculous mycobacteria:NTM)」によって起こる感染症です。主に肺に感染し、次いで皮膚に感染することが多いです。

国内では患者数が増加傾向にあり、特に高齢の方に多くみられます。

主な症状

長引く咳、痰、発熱、息苦しさなどが非結核性抗酸菌症の主な症状です。ただし初めのうちは症状がなく、ゆっくり進行することもあり、症状の出方には個人差があります。

感染経路

非結核性抗酸菌と呼ばれる菌は、土、水道水、浴室、シャワー、ほこりなど、私たちの身近な環境に広く存在しており、菌を含むエアロゾル(水しぶきや霧が非常に細かくなって、空気中に浮遊している状態の微小な粒子)などを吸い込むことで肺の中に入ります。

一方で、菌を吸い込んでも発症しない場合もあり、発症するかどうかはその方の免疫状態や体質によると考えられています。

検査

診断には、

●CTなどの画像検査

●痰を用いた菌の培養検査

●PCR法

●抗体検査

が有用な場合もあります。

病状等によって経過観察することもありますが、いずれにせよ慎重な経過観察が必要です。

治療

治療する場合には複数の抗菌薬を使用します。

予防と対策

非結核性抗酸菌は身近な環境に広く存在しているため、感染を完全に防ぐことは難しいとされています。

基本的に人から人へうつることはありませんが、高齢の方や基礎疾患のある方は発症しやすい場合があります。

咳や痰が長く続くときは、早めに医療機関を受診し、早期発見・早期治療につなげることが大切です。

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