【6月18日】「あつぎ気候市民会議」がスタートしました

更新日:2023年06月19日

公開日:2023年06月19日

テーマに沿って意見を交換

活発に意見を交わす参加者たち

みんなで考える脱炭素の暮らし

脱炭素社会に向けて市民が主体となって話し合う「あつぎ気候市民会議」の第1回会議が6月18日、厚木シティプラザ(厚木市中町1-1-13)で開催されました。10~70代の市民47人と傍聴者23人が参加し、専門家による脱炭素に関する講義を受けた後、意見を交わしました。

同会議は、一般社団法人あつぎ市民発電所と市が協働して主催。同発電所のメンバーらで構成する「あつぎ気候市民会議実行委員会」(鷺谷雅敏実行委員長)が運営しています。多様な立場の意見を取り入れるため、無作為に抽出した市民に案内を送り、希望を募りました。さらに、年齢や性別、居住地を調整し市の縮図となるよう参加者を決定しました。11月までに計6回の会議を開催し、専門家によるレクチャーや意見交換を経て、「脱炭素市民アクションプラン」をまとめる予定です。

同日、前半は「気候変動問題の全体像」をテーマに東京大学未来ビジョン研究センターの江守正多教授が講演。その後に、各グループで質問や意見を出し合いました。後半は、公益財団地球環境戦略研究機関(IGES)の渡部厚志さんによる「私たちのくらしと温室効果ガス」の解説後、紹介された取り組みを、魅力を感じるもの・感じないものに分けるグループワークを実施しました。電気自動車の購入の話題では「お金が高いのは嫌」、食事を見直す取り組みには「好きなものを食べたい」といった声が上がり、レジャーに対しては「旅行が好きなら、新しい燃料開発に投資するのはどうか」などの意見が飛び交いました。

参加した宮田晃さん(52・妻田西)は「物流業界で働く中で排ガスが話題になっていて、環境問題を学んでみたいと思って参加した。たくさんの人の意見が聞けて楽しかったが、専門家の話には危機感を持った」と真剣な表情を見せました。菊地栞さん(28)は「環境に関して、いろいろな世代の人と話し合ったのは初めて。理想だけじゃなく、正直な意見が交換できた。お金や食事のことなど、子育て中の人の現実的な意見に感心した」と話しました。

実行委員長の鷺谷さん(72・森の里)は、「多くの協力により開催につながった。課題解決のため直接的に市民の意見を取り入れてもらう貴重な機会になった。市にとっても価値があると思うし、内容や地域に関わらず有効な手法なので、取り組みが広がるように発信していきたい」と意気込みました。

県内での気候市民会議の開催は、川崎市に次ぎ2市目。同会議を通じて市民の意見を市のアクションプランに反映させ、昨年度策定したカーボンニュートラルロードマップに掲げた目標の達成を目指します。

 

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