全国広報コンクールで「広報あつぎ」が2部門で入選(2022年)

更新日:2023年04月28日

公開日:2023年04月28日

広報あつぎ3月1日号

広報あつぎ3月1日号表紙

広報あつぎ3月1日号

広報あつぎ12月1日号特集面

令和5年全国広報コンクールの結果

   令和5年全国広報コンクールで、「広報あつぎ」3月1日号が広報紙部門(市部)で、12月1日号が広報写真部門(組み写真)で、入選に選ばれました。

広報紙部門(市部)3月1日号 ・入選3席(4年連続入選)

《掲載意図》

   世界中でジェンダー平等が叫ばれる中、感染症の影響で女性の雇用悪化や育児の負担増加、自殺者数の増加など、貧困や孤立など社会が抱えてきた課題が浮き彫りになりました。その背景には、社会に根付く「男は外で仕事、女は家事・育児」という性差による固定観念の押し付けがあり、その偏りは女性だけでなく男性やセクシャルマイノリティーの生きづらさにもつながっています。そこで、3月8日の国際女性デーに合わせ、固定された性役割を取り巻く課題は何かを考えました。固定的な性役割にとらわれず、多様性を尊重し合う社会に向けて、一人一人に何ができるかを考えてもらうことをねらいとしました。

《審査員講評》

   国際女性デーに関連したジェンダー特集。ランドセルの色でジェンダーの「今」を表現した表紙写真にインパクトがありました。子どもたちの登校の風景を後ろから狙い、ランドセルの色が多様であることを強調して一目でジェンダー平等がテーマだと分かります。本紙で最もおもしろかったのは、出張授業の部分である。中学生と先生が性別に対する意識の問題を議論している。先生と生徒が真剣に、ほぼ対等に話し合っている雰囲気が出ています。それによって、読者にも考えさせる効果を生んでいます。行政目線で引っ張りそうなテーマだが、中学生の道徳の授業風景を使って先生と生徒たちのやりとりから市民一人ひとりにとっても身近な問題として心に響いてきます。最後に「パートナーシップ宣誓制度スタート」の記事で〆ている所がうまい。構成が巧みです。独自の市民アンケートによるデータや、市内の学生によるクロストークなど、幅広い年代への丁寧な取材により、ジェンダーを取り巻く「今」をリアルに伝えていました。デザイン的には、紙面の広いタブロイド版で無理なく視線をコントロールするため、レイアウトやあしらいに工夫が見られました。

広報写真部門(組み写真)12月1日号 入選

《掲載意図》

   第37回教育奨励賞で文部科学大臣奨励賞を受賞した、市立毛利台小学校のインクルーシブ教育の取り組みを伝える特集面です。12月3~9日の障害者週間に合わせ、学校で垣根なく過ごす子どもたちと、それを支える先生の日常を組み写真で紹介することで、誰もが暮らしやすい環境とは何かを考えるきっかけとなる紙面作りを目指しました。苦手なことなどがあっても、周りの理解と支えがあることで、誰もが垣根なく生き生きと過ごせることが伝わるような表情や場面の写真を選定し配置しました。

《審査員講評》

   市内の小学校が取り組む垣根のない学校、いわゆるインクルーシブ教育が、文部科学 大臣奨励賞を受賞したのを機に、特集が組まれています。インクルーシブ教育自体が広く認知されていない中、タイムリーで行政広報らしい好企画といえます。特に、見開きの左ページは、支援が必要な児童の教室での様子などを取材し、優れた視覚情報を構成しています。報道要素が強い記事では文字と写真のバランスで文字の比重が多くなるが写真に文字を載せるなど構成を工夫し見やすくかつビジュアルでも訴えるページ作りに成功しています。ナチュラルな雰囲気が伝わるのでフラッシュ撮影をしなかったのは正解だと思います。写真にキャプションをつけたのもわかりやすく親切で良いです。子どもたちの笑顔や自然体の教室内で生活する様子が微笑ましい写真が印象的です。自然光を生かして、肌の質感や輪郭など全体的に柔らかく優しい。フラッシュが緊張感や集中力などを途切れさせてしまうことがあるため、こうした配慮も素晴らしい。

(公開日:2023年4月25日)

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

企画部 広報シティプロモーション課 広報シティプロモーション係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2040
ファックス番号:046-223-9951

メールフォームによるお問い合わせ