神奈川県広報コンクールで「広報あつぎ」が広報写真部門(一枚写真)で最優秀賞(2023年)

更新日:2024年01月29日

公開日:2024年01月29日

広報あつぎ6月1日号の表紙

広報あつぎ6月1日号

令和5年神奈川県広報コンクールの結果

   令和5年神奈川県広報コンクールで、「広報あつぎ」が広報写真部門(一枚写真)で最優秀賞、広報紙(市部)が優秀賞(一席)に選ばれました。

広報写真部門(一枚写真)6月1日号 最優秀賞(14年ぶり)

《掲載意図》

厚木市内では、8軒が酪農を営んでいるが、年々減少が続いています。こうした状況の中、ウクライナへの軍事侵攻などの影響で飼料は以前の2倍近くに高騰し、光熱水費も上がるなど、厳しい経営状況に置かれています。同市では、酪農家を応援するため、乳製品の消費を促すキャンペーンを実施。その告知に合わせ、市内の酪農家にスポットを当てた紙面を企画しました。

写真では、手塩にかけて育てている牛への餌やりの風景を写し、どんなに厳しい状況でも、毎日、一頭一頭の命と真摯に向き合っている様子を伝えられるよう意識しました。牛舎を下見した際、標準レンズでは画角に入る牛の数が少なくなることが分かったため、撮影本番では望遠レンズを用意し、少し離れた位置から圧縮効果で多くの牛の姿を捉えられるよう工夫しました。長年使われてきた牛舎の雰囲気と、黙々と働く酪農家、穏やかな表情で餌を食む牛たちの姿から読者に日常を伝え、市内の酪農に関心が高まるような紙面を目指しました。暗すぎず、明るすぎない写真を目指し、光の差し込む量にも注意しました。

《審査員講評》

牛舎という泥臭く映りがちな被写地において、働き手も複数の牛たちも、優しく美しく浮き上がっているように見えます。なぜこの写真を撮ったかを理解するには本文を読む必要があるのですが、「それでも、牛と」という引っ掛かり感のあるコピーが、本文に誘う入り口として機能しています。まさに、全要素による掛け算の勝利です。

自然光を巧みに活かし、乳牛を育てる酪農家の穏やかな日常が鮮やかに切り取られて居り、牛と人間の濃密な関係が静かな緊張感を伴って伝わってくる。「それでも、牛と」というコピーも秀逸であり、一枚の写真が表現しようとする意図が、観る側の心情を掻き立てる。

 

広報紙(市部)4月1日号 優秀賞

《掲載意図》

新型コロナウイルス感染症の流行やロシアによるウクライナへの軍事侵攻など、暗いニュースが多く取りざたされ、「命」を考える機会が増えています。特集に合わせ実施したアンケートでは「感染症や軍事侵攻の報道などをきっかけに命のことを考えたか」の問いに9割が「考えた」と回答。この機を捉えて特集を組み、命の大切さや平和の尊さを考えるきっかけとし、自分や他人を大切にする気持ちになれる紙面を目指しました。

全面を通して、悲壮感よりも今の生活の中にある喜びや楽しさを伝えることに重きを置きました。人と繋がりながら生きる良さを感じ、新生活の始まる4月を、明るい気持ちで迎えられるよう意識しました。

《審査員講評》

非常に重い重要なテーマだが、広報として取り上げるには、なかなか難易度が高いと思われるが、命をテーマに、戦争、出産、看護、ペットとさまざまな切り口から考えさせられる記事が満載で、読み応え十分。加えて、地域にどんな人たちが、どんな思いで暮らしているのか、魅了的な物語が数多く展開されていて、本当に面白かった。

(公開日:2024年1月29日)

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

企画部 広報シティプロモーション課 広報シティプロモーション係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2040
ファックス番号:046-223-9951

メールフォームによるお問い合わせ