令和6年度第1回厚木市小中学校通学区域再編成委員会 会議概要
令和6年度第1回厚木市小中学校通学区域再編成委員会会議概要
会議主管課 |
教育部教育総務課 |
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会議開催日時 |
令和6年7月9日(月曜日)午前10時00分から11時30分まで |
会議開催場所 |
厚木市役所第二庁舎4階 教育委員会会議室 |
出席者 |
厚木市小中学校通学区域再編成委員会委員 8人 |
事務局 |
教育部長、教育総務課長、教育総務課副主幹兼教育企画係長、教育総務課教育企画係主事2人 |
傍聴者 | なし |
≪委員10名中8名の出席により、定足数に達し第1回委員会が成立≫
1 開 会
≪委員長あいさつ≫
2 案 件
(1)適正規模・適正配置の方策の方向性について
≪事務局説明≫
資料1、別紙1に基づき説明。
委員長 案件(1)「適正規模・適正配置の方策の方向性について」事務局から説明がありましたが、御意見、御質問がありましたらお願いします。
委 員 資料1の4.各地区における方策の方向性(1)の表の「小鮎地区・飯山小学校の方策」で、小鮎小学校の敷地への統合とありますが、これはどのような意味でしょうか。
事務局 飯山小学校が吸収されるイメージではなく、小鮎小学校と飯山小学校を統合し、小鮎小学校の敷地に新しい学校をつくっていくという意図で、このような記載をしています。
委 員 吸収ではないとの意図は分かりましたが、この「敷地への統合」という言葉は、一つの敷地に二つの学校があり段階的にそのような事をするという誤解を招く表現になってしまうのではないかと私には思えました。
事務局 新しい学校をつくる上で、小鮎小学校の敷地を活用していくという意味で記載をしていますが、新しい学校づくりを進めていくというところを強く打ち出して、二校が一緒になって新しい学校をつくっていくということを前面に出しながら、分かりやすく説明していきたいと思います。
委 員 イメージとしては、今ある小鮎小学校の建て替えの時期が迫っているため、全面的に新しく建て替えるという認識で良いでしょうか。
事務局 小鮎小学校については、現時点で全面建て替えを行うのか、一部の建て替えのみとなるかは定まっておりません。来年度以降、施設整備の計画を定めていく予定ですので、その中で使用できる施設の有効活用や、小中一貫教育を進める上でどのような施設が望ましいのかなどを考え、施設の建て替えの在り方について検討していく予定です。
委 員 小鮎小・中学校の両方ともに建て替える施設があるため、小中一貫を見据えて施設整備を考えて、令和15年度の開校を目指しているということで良いですか。
事務局 学校施設整備に当たっては公共施設の最適化の視点も必要となります。施設整備には大規模な経費が掛かるのも事実ですので、その観点からも使える施設についてはできる限り使用していくのが基本的な考え方でとなります。ただ、今回新しい学校をつくるに当たり、小鮎小学校と小鮎中学校はほぼ同じ時期に建て替えるため、2校を一体的に考え、施設耐用年数の安全性は確認した上で、施設の整備を検討していこうというものです。基本的には全ての建物を建て替えるのではなく、共有できそうな建物や設備は共有していくという考え方の中で、小・中学校の施設を令和15年度を目途に整備し、併せて小中一貫教育を進めていきたいと考えています。
委 員 小学校教諭の教員免許しか所有していない先生は、1年生から6年生までの児童しか受け持ちが出来ず、また、中学校の教員免許のみの所有している先生については、小学生に教えられる範囲が限定されるなど、法的な制限が発生してくると考えられますので、そのような問題に対しても更に検討をお願いします。
委 員 資料1で、適正規模・適正配置の方策を令和15年度以降に実現していくとありますが、令和15年度以降について、まだ子どもたちは減り続けるという認識でしょうか。以前にみはる野地区が整備された時に、急に荻野小学校の児童数が増加し、荻野小学校だけでは対応ができなくなりました。今後、学校の規模が大きく変動するような事態を想定しているかお伺いしたい。
事務局 令和15年度までは推計値を算出しています。その中で小鮎小学校の児童数は20%程度減少、飯山小学校は44%程度減少する見込みです。コロナ禍で出生数が低下したこともあり、児童数は相当減少する見込みです。小鮎中学校についても生徒数が30%程度減少する見込みであり、今後開発等により状況が多少変化する可能性はありますが、現状では、令和3年度に方針を定めた時より少子化が一層加速している状況であると認識しています。
事務局 今後、及川辺りにインターチェンジが出来る計画もあり、それによって人口流入が発生する可能性もありますので、そうした計画等も踏まえながら、検討を進めていきたいと考えています。
委員長 傾向としては全国的にも人口が減少しているのは間違いない中で、厚木市では飯山小学校が特に減少しているということで、今回、小鮎小学校と一緒になり新しい学校ができる方向になっているということですね。施設整備については色々な部署も関わってきますので、先を見通しながら、より良いものをつくるための検討を進めていただければと思います。
委 員 この資料について、定例会でも決定済みであるという前提の話がありましたので、メンバーで理解を深めていき、この資料を踏まえて、その後の各論に入るための方向性を示した資料だと思います。本資料を確認していくことは大切ですが、各論に入ってきてしまい、このままだと時間が掛かりすぎてしまいますので、できれば個別に少し分からないところは後ほど事務局に聞いていただいくとか、次の小鮎地区の新しい学校についての案件の中で、意見交換ができればと思いますのでよろしくお願いします。
委員長 それでは、案件(2)に移りたいと思います。小鮎地区における「新しい学校づくり」の進め方についてお願いします。
(2) 小鮎地区における「新しい学校づくり」の進め方について
≪事務局説明≫
資料2に基づき説明。
委員長 ただいまの事務局からの説明につきまして御意見等はありますでしょうか。
委 員 この資料は現状の報告という形で我々は受けとめればよろしいでしょうか。その上で、飯山小学校の方々の立場になると小鮎地区の新しい学校の進め方が、一挙に進んでいくことに心情的な不安があるかと思います。小鮎地区については小学校の統合がまず一つのテーマとしてあり、その後に小中一貫校があると思いますので、分けて進めていただきたいです。この資料だけ見ると、小中一貫校を進めると非常に魅力のある学校になるので、飯山小学校の方々理解してくださいという感じを受けてしまいます。状況として新しい学校になることを理解しているとは思いますが、分けて対応していただきたいと思います。もう一つ、先ほどから話が出ていました小中一貫校とする場合、様々なやり方があり、それぞれにメリットや課題があるのだと思います。庁内で検討されているのであれば、学校の先生や教育委員会の方々のほかに、教育の専門家にアドバイザーとして入っていただくことが、小中一貫校を有益なものにしていくためには必要ではないかと思いました。要望ではなく意見として述べました。
委員長 統合ありきではなく、飯山小学校の方々の立場になって考えることが重要であるとの御意見だと思います。対象となる地域でも意見交換をされたかと思いますが、その辺りはどうですか。
事務局 先日も学校運営協議会で説明をしてきました。必ずしも喜んで賛成というわけではないものの、地域の実情を踏まえると、大きな流れとしては仕方がないだろうという御意見をいただきました。また、飯山小学校が小鮎小学校の敷地に移るという負担があるのであれば、より良い学校を作ってもらいたいという御意見もいただきました。新しい小鮎の学校づくりにおいて納得いただけるものを示していくには、教育委員会だけで進められるものではないと認識していますので、機会を捉えて保護者や地域の皆様の御意見を伺っていきたいと考えてます。また、今後は子どもたちにも御意見をお伺いしながら、方策を検討していきたいと考えています。
委 員 校名は小鮎と飯山が一緒になって小鮎小学校になるのでしょうか。
事務局 新校名については、現状では決まっておりません。今後、部会を設置して新しい学校づくりを進める中で、地域の方々、関係者の方々の御意見を伺いながら、ふさわしい校名について検討していきたいと考えています。
委 員 新しい学校をつくるという点をしっかり説明していかないと、飯山小学校がなくなるという感じになり、なにか引っかかりを感じると思います。
事務局 校名について、現在は教育委員会として定まった考えはありませんが、今後、御意見を伺いながら決めていきたいと思います。
委 員 小学校の統合及び小中一貫教育は、令和15年度以降に同時にスタートさせるということでよろしいでしょうか。
事務局 令和15年度以降に一体的にスタートすることを想定しています。
委 員 段階的に進めるという感じに捉えていました。令和15年だと9年先なので、部会の委員の構成については、なるべく若い世代を入れたほうが良いと思います。
委員長 構成メンバーについて、様々な角度から御指摘・御意見いただけることができればよいと思いますので、検討をよろしくお願いします。
事務局 事務局では、保護者、学校運営協議会、自治会代表の方々や、地域の方に入っていただくことを想定していましたが、年代まで区切ってメンバーになっていただくという具体的な検討はしてなかったので、御意見の伺い方も含めて検討したいと思います。
委 員 スクールバスを運用する場合における課題について、想定されているものがあれば伺いたいです。
事務局 スクールバスを運用する場合において想定される課題としては、まず対象範囲をどのように考えていくかというものがあります。方針において、望ましい通学距離の上限を定めていますが、意見交換会等においては、学年による体力の違いや、勾配等の地形による影響、また夏は酷暑で厳しいなど、色々な御意見をいただいております。その中で方針の基準を踏まえ、対象の範囲を定めていく必要があると考えています。また、併せて安全に運行できるルートの検討やバス運転手の確保などの課題も出てきますので、持続的に運用していくための手法について、他自治体の事例や、バス事業者の考えなどを把握しながら、詳細について検討を進めていく予定です。
委 員 子供が通学するためにスクールバスがあると思いますが、保護者も学校が遠くなると行くのが大変だと思います。学校が近くだと、気軽に行けますが、遠いと足が遠のく可能性があります。自転車で学校に行っていただくことが、一番良いかとは思いますが、雨が降るとそれも難しくなります。そのような状況も想定しながら検討していただきたいです。
委員長 子どもだけではなく、参観日等における親への配慮なども含め十分に検討いただきたいです。他にありますか。
委 員 先ほどの別紙1の「小鮎の新しい学校づくり通信」が第1号となっていますが、継続しての第2、第3号を考えていますか。
事務局 次号の発行時期は未定ですが、進捗に応じて、年に1回か2回程度発行したいと考えております。
委 員 先ほどのスクールバスの時にも話が出ましたが、飯山小学校の地域の方は、通学路の安全性の確保を非常に気にしていると思います。私は昨年の意見交換会に参加しましたが、保護者の方から、久保橋はガードレールもなく不便だとの話が出ていました。実際に通学距離が遠くなる中で、通学時の安全性の確保についての考え方が、第1号の通信では特に記載されていません。今後第2号、3号と出すのであれば、是非検討内容を記載していただき、そこからの保護者のフィードバックを受けるなどの方法を考えていただきたいです。
事務局 通学路の安全性の確保は最も重要な取組の一つであると認識しています。通学路の安全性の確保の方策ではハード面、ソフト面の両方がありますが、ハード面の取組については、時間が掛かることが考えられますので、まずハード面での取組を優先して検討し、その次にソフト面の取組を加えていくことを考えています。その上で、スクールバスなどを含めた通学負担軽減策なども組み合わせて、通学の在り方を整理していきたいと考えています。検討状況については、随時、保護者や地域の方に情報を提供させていただき、御意見を伺いながら検討を進めていきたいと考えています。
委員長 その地域の人しか分からないことが沢山あると思いますので、より丁寧にお知らせしていただきたいと思います。
委 員 今後もまた下部組織の部会があり、地域の方々が参加されると思いますので、ぜひ保護者や地域の方のお考えを丁寧に聞いていただくようお願いいたします。
委 員 令和15年度以降に新しい学校が始まるということですが、それよりも前に地域から離れたり、もっと近い学校に行ってしまったりする人がいる可能性があります。理由まで聞けるかは分かりませんが、可能であれば情報収集しておいた方が良いと思います。子どもの数が推計よりも減る可能性や、逆に小中一貫校の魅力を発信することにより、外部から入ってくるという可能性もあると思います。今後、小中一貫を進める際の情報の出し方や、取組の進め方の参考になるのではないかと思いました。
委 員 通学路がどうなるかが、最大の関心事になると思います。仮にスクールバスが有効に活用されたとしても、日々のことを考えると、体調不良などで遅刻・早退となった時に、自家用車を持っていない方もいますし、なかなか迎えに来ることが出来ない方もいます。荻野地区の場合は幹線道路があり、路線バスも通っているため、路線バスを使うことができますが、小鮎地区の場合は、場所によっては路線バスでの移動は難しいのではないでしょうか。そのあたりの移動手段を確保できるのかという不安は、飯山地区の方はあると思います。意見交換会でその辺りの話題が出ていたのか、分かる範囲でお伺いしたいです。
事務局 意見交換会では特に具体的には意見は出ていなかったと記憶していますが、委員の発言のとおり飯山地域から小鮎小学校へは、路線バスの乗り換えをせずに行くのは難しく、少なくとも乗り替えが1回必要となる見込みです。乗り換えをしない場合、バス停を降りてからかなり歩く必要が出てしまいます。その辺りは今後の検討課題の一つであると考えております。関連する話として、保護者の方から、学校に子どもを車で迎えに行けるように、学校に停車場所を整備してもらえないかというお話がありました。今後、調整が必要だと思いますが、その辺りも検討していく必要があると考えています。
委員長 現時点でもタクシー券がありますね。学校で何か起きた場合にそういったものを検討したり、スクールバスの運行が難しい場合の駐車場の確保など、色々なことが起きた場合を想定しながら、検討していただけたらと思います。他になければ、案件(2)につきましては以上といたします。次に案件(3)荻野地区における適正規模・適正配置の方策の方向性について説明をお願いします。
(3) 荻野地区における適正規模・適正配置の方策の方向性について
非公開案件(令和9年度末頃公開予定)
(4) 通学区域制度の弾力的運用を実施する地区の学校づくりについて
≪事務局説明≫
資料4、別紙2に基づき説明。
委員長 ただいまの事務局の説明について何かありますか。
委 員 小規模特認校制度はとても難しいと思います。確かに結果は出ていますが、事例を見ると特認校でなくても出来るのではないかと思います。昔はある程度、地域農業体験や、地域学習はできていましたが、今では、どの学校もある程度同じ取組をしていると思いますし、特認校だから行ってみようというきっかけにはなりにくいと思います。学校の先生たちは、特認校だから頑張って特色を出してくれと言われても困ってしまうのではないかという感想です。保護者は教育熱心であり、価値観も多様化していますので、例えば外国の先生が沢山いるとか、学校を卒業すると英検2級が取れるとか、塾に行かなくても大丈夫だとか、本当に特化した内容にしていかないと特認校は非常に難しいと思います。教育委員会も、極力バックアップ・協力して特認校づくりを進めていただきたいです。
委 員 小規模特認校の制度について、開始から既に9年が経過していますが、それほど大きな効果があったとは、正直思えません。少規模であることのメリットを伝えていますが、これは今進めている学校規模適正化の取組と相反するところがあるかと思います。小規模特認校制度を導入すると、児童の在住地も全市域になりますので、家庭訪問の際などにおいても多くの労力が必要となります。そうしたことからも小規模特認校を続けていくことが適切なのか疑念があります。玉川小学校では、これまで地域の方も一緒になった温かい取組が行えてきているのかとは思いますが、制度としてこれを維持していくメリットが見えないのではないか思います。小規模な学校に通学したい子どもがいた場合に、教育委員会が相談に応じて何か対応ができる仕組みを整えれば、あえて小規模特認校制度を維持していくメリットがないように思います。この制度は充分役割を果たしたのではないかと思います。
委員長 この制度自体に、なかなか難しい面はあるかと思います。この取組を実施していくのであれば、この学校に行きたいと思う特色をもっと出していくなどの方向性はそれぞれの学校で考えて、教育委員会がしっかりとバックアップしていく体制づくりをよろしくお願いいたします。他に御意見はありますか。
委 員 資料4の今後の取組みの中で、今年度について、学校教職員に対するヒアリングとありますが、どこの学校の職員に、どのようなヒアリングをしていくのでしょうか。
事務局 小規模特認校の検討対象となった学校に対して、小規模特認校制度を導入したときに、どのような特色を打ち出せるか、どのような課題が出てくる可能性があるのかなどをヒアリングしていきたいと考えています。
委 員 実施している学校は玉川小学校だけですが、先生同士は交流があるので、状況はある程度把握されているのかなと思います。対象となる学校ごとに、どのような特色を出せるかいうところを聞くという意味でしょうか。
事務局 その通りです。今は玉川小学校で実施していて、保護者については、現状をヒアリングできていますが、教職員に対して実際にはどのように考えているかをお聞きして、詳しく分析したいと考えています。そこで出た効果や課題を整理した上で、方策の対象としている学校において小規模特認校制度を導入するのが望ましいのか率直に伺いたいと思います。それを踏まえて取組の実施の有無を含めて検討をしていきたいと考えています。
委員長 とりあえず聞き取りを含めて色々やってみてその状況を踏まえて、また判断していくということで、いろいろ検討していく内容かもしれません。今後ともよろしくお願いします。他に御意見はありますか。御意見が無いようでしたら、以上で審議を終わります。
3 閉会
関連ファイル
資料3については非公開資料となります。令和9年度末頃の公開を予定しています。
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更新日:2024年07月22日
公開日:2024年07月22日