ヤングケアラーを知っていますか?

更新日:2023年08月24日

公開日:2023年08月04日

ヤングケアラーとは?

ヤングケアラーには、法令上の定義はありませんが、国は「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものこと」と明記しています。

ヤングケアラーは、本来担うべきではない責任や負担を背負うことで、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。

「友人と遊ぶことができない」、「勉強する時間が足りない」、「睡眠が十分にとれない」といったものから、「ケアのことを誰にも話すことができず孤独を感じる」、「ケアにストレスを感じる」といったものまで、子ども本人の心身に大きな負担がかかります。

ヤングケアラーが「自分は一人じゃない」「誰かに頼ってもいい」と気付き、子どもが子どもとしての時間を過ごすことが大切です。

ヤングケアラーがしていることとして多いのは、食事の準備、掃除、洗濯といった家事や、見守り、きょうだいの世話、感情面のサポートなどが挙げられます。

具体的には、次のケアが想定されます。

YC

出典 こども家庭庁ホームページ

厚木市におけるヤングケアラーへの対応について

ヤングケアラーの実態について

厚木市が行った「令和4年度厚木市児童・生徒の生活実態に関するアンケート調査」において、「世話をしている家族がいる」と回答した小学6年生が11.4%、中学2年生が7.9%となっており、全国調査よりも高い割合となっています。

(参考:全国調査 小学6年生 6.5%(令和3年度)、中学2年生 5.7%(令和2年度))

調査結果については、報告書をご覧ください。

ヤングケアラーへの対応について

ヤングケアラーの早期発見のために

子どもの年齢によっては、自身や家族の置かれている状況が理解できない可能性があり、世話をするのが当たり前と考えてしまい、たとえ大変な負担となっていたとしても、自ら周囲へ相談することが難しくなってしまうことが考えられます。まずは、周囲の大人が子どもの置かれた状況に気づき、声をかけることから支援が始まります。

「ヤングケアラーがいるかもしれない」ということを常に意識しておくことが早期発見には大切です。また、ヤングケアラーは、ケアの負担の大きさから、子ども本人の様子、家庭状況や生活状況に変化が見られることが考えられます。

その変化に周りの人がいち早く気づくことで、ヤングケアラーの早期発見につながります。現在の様子のみを見るだけではなく、これまでと比べて変化しているか(増減しているか)に着目する必要があります。

ヤングケアラー・コーディネーターとは?

家庭相談課では、令和5年4月から、ヤングケアラーへの支援体制を強化するため、ヤングケアラー・コーディネーターを配置しています。

ヤングケアラー・コーディネーターは、ヤングケアラーを発見・把握した場合に、家庭の状況に応じ、適切なサービスにつなげられるよう、関係機関、団体等と連携して相談・支援、適切な機関へのつなぎを行う専門職です。

ヤングケアラー・コーディネーターが行う業務は次のとおりです。

【ヤングケアラー・コーディネーターが行う業務】

○相談支援・助言

・ヤングケアラー本人や家族からの相談だけでなく、関係機関等からのヤングケアラーに関する相談に対し、ヤングケアラーの家庭の状況に応じ、助言を行い、適切な福祉サービスのほか必要な支援につなげる。

○関係機関等への研修

・関係機関等を対象に、ヤングケアラーの支援に関する研修等を実施するとともに、自らも外部機関研修に参加するなど、知見の習得に努める。

○支援者団体との連携

・支援が必要とされるヤングケアラーについて、学校に通えていないまたは家族以外とのつながりがないなどの場合も含め、子ども食堂、学習支援、見守り訪問、家事・育児支援等を行う支援者団体とも連携を図る。

○支援体制の構築

・ヤングケアラーを支援するための体制の構築を図る。

ヤングケアラーに関する相談先

地域において、「ヤングケアラーかも?」と思う子どもや家庭を見かけましたら、家庭相談課までご連絡ください。

厚木市家庭相談課相談ダイヤル 046-221-0181 または 046-221-0182

(平日9時00分から17時00分まで)

 

また、神奈川県において、LINEでの相談を受け付けています。

(詳しくは神奈川県ホームページをご覧ください。)

関連ページ

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

健康こどもみらい部 家庭相談課 児童相談係
〒243-0018
厚木市中町1丁目4-1(厚木市保健福祉センター5階)
電話番号:046-225-2244
ファックス番号:046-221-0291

メールフォームによるお問い合わせ